SCP-3000-JP内部の報告書
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SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid Keter

特別収容プロトコル
SCP-3000-JPは現在出現していません。過去にSCP-3000-JPが出現した████王国物見櫓で常に交代制で監視してください。SCP-3000-JPが発生した場合収容は不可能です。プロトコル「新都移住計画」を実施し、全財団職員と一般人の半数を速やかに移動させてください。
説明
SCP-3000-JPはSCP-3000-JP-2へとつながるポータル(SCP-3000-JP-1 以下ゲートと呼称)と現宇宙に似た別世界(SCP-3000-JP-2 以下世界と呼称)によって構成されています。ゲートは緑色をしており、19██年█月15日に京都市上空に出現しました。現在は出現していません。
ゲート出現時、マントル内部から「人類の皆様ご無沙汰しておりました。只今より理想郷への扉は再起動されます。入居者歓迎中です。体験入居もお待ちしております。」というアナウンスのような音声が鳴り響きます。この音を認識したとき、ゲートの出現地点を潜在意識中で認識し、ゲート付近まで移動しようとする意思を持ったときゲート付近にテレポートする能力が備わります。この音の発音源は確認できていません。SCP-3000-JP-2内部は訪れた人間に、幻想的だと感じさせる風景をしています。
人間がゲートの下に移動したとき、ゲートは活動を開始します。3秒間かけて人体が光に包まれたあと消失し、世界へとテレポートします。SCP-3000-JP-1の出現中はSCP-3000-JPに関する記憶を消すことは如何なる手段を用いても出来ません。
補遺
長期間調査記録
村雨:
ここに来て一日目だ。前回来たときも思ったが、のどかと感じる場所なのに、どこか本物じゃないような幻想的な場所だ。今までの環境にやすらぎが足りなかったせいで感性が狂っているだけかもしれないがな。一週間分の食料を持って来ていたが杞憂だったようだ、食べれる植物が自生している。今日は拠点づくりで終わりそうだ。

なかなかいい拠点ができた気がする。結構落ち着ける場所だ。いつもが気を張り詰めすぎなだけかもしれないな。外に太陽光発電パネルを置いておいて蓄電池で貯めればここでパソコンが使える。オンラインゲームはできないがな。夢現と名乗る集団が形成されている。入ってくるところを見たが、あいつらヤク中みたいに目がイってやがる。あいつらは武装しているし、銃しか持っていない俺は従っておくのべきかもしれない。

夢現のリーダーはO5って言うscp財団のリーダーみたいなやつだったらしい。

【夢現(仮)】がSCP-3000-JP-2内部を仕切り出してから一週間が経った。当分あっちへは、戻れないだろうからSCP-3000-JP-2内部で報告書を作成する。この環境まるで、長期休暇だな、ここは空気も美味しいし食べ物もある。だけど人の数が明らかに少ないしヒューム値計も████を指しているその割には俺の体はヒューム値を1を指していてバラバラになることもないみたいだ。まぁ、素直に喜んでおくか。

俺、犬とか猫とかペット飼うのが夢だったんだよ。いつ死ぬかもわからないこんな仕事しているせいで飼う事ができなっかたけど。ここに来て良かったって思えた。

ヒューム値が低いはずなのに現実改変ができない。こっちだったら俺でもできるって思ったんだけどな、でも、前に報告書で一般人でも現実改変でscpを生み出した事例が書いてあった。一人じゃできなくても集団でなら現実改変をできるかも。少し憧れてたんだ現実改変。

ここに来て気付いたことがある明らかにSCP-3000-JP-2内部が広がっている。最近移住者も増えてきた何か関係があるかも知れない。もしかしてSCP-3000-JP-2は巨大な胃袋だったりして。何を貪っているのだろう。エージェントたるものこんなことで物怖じしないがな。

【夢現(仮)】の過激派があっちに仕掛け出した。あいつらの中には元財団職員もいる。あいつらの目的は規定世界の破壊だ。こっちが幾ら幻想的だからって、崇拝して住民を連れてこようとするなんて。まるで、狂気だな。

アナログ時計によると今日は1995年█月██日らしい。SCP-3000-JP-2内部を探索中に巨大なナマズを発見した。撃ってみたが地面を潜って逃げて行きやがった。SCP-3000-JP-3と呼ぼう。焼いて食ったらうまいかな。

どんどんSCP-3000-JP-2内部が広がっているこのままだと世界人口105億人全員が入れるかもしれない。人が多すぎる場所はあんま好きじゃない。守る対象が増えるのは困る。この任務が終わったら、転職するのも悪くないかもな。

移住人数が増えるにつれて【夢現(仮)】の規模も大きくなっている。過激派はたまにあっちに攻撃を仕掛けてる。人は殺してないらしいが。

【夢現(仮)】の奴らが俺の家に押しかけてきやがった。【夢現(仮)】のトップが俺を呼んでいるんだと奴らは言った。その時の記録を残しておく

元O5-1:やぁ、はじめまして。立ってないでそこにかけたまえ。
村雨:あぁ、わかった。
ガタンッ(椅子に座る音)
元O5-1:そう緊張しないでくれ、別に君を終了させたいわけではない。私は創設者、君はエージェント村雨だね。私は元O5-1君は知らないだろうがO5はSCP財団において…
パンッ(乾いた銃声)
村雨:そんなことはどうでもいいお前の目的は何なんだ。余計なことを喋ったら打つぞ。
わかった。私の目的はこのSCP-XXXX-JPへの移住を完成させることだ
村雨:完成?とはなんだ。なぜ俺なんだ。
元O5-1:完成については言えない。君じゃないと行けない理由は君が私達の仲間ではなくて唯一この中にいるものだからだ。
村雨:そんなの財団にはわからねぇじゃねぇか。
元O5-1:そういう意味ではないのだ。
村雨:どういうことだ。
元O5-1:それを喋ることは許されない、必ず邪魔される。君には不確定なことが多いかもしれない。だが、私達に協力してくれないだろうか。
村雨:だめだ。お前が元O5だか創設者だかしらねぇが、俺が忠誠を誓っているのは財団だ。
元O5-1:そうか、残念だ気が変わったらいつでも教えてくれ。

随分と紳士的なやつだった。財団と敵対するようなやつには見えない。あと茶菓子が美味しかった。

最近ヒューム値が急激に増加していっている。移住人数も急激に増えている。ヒューム値と移住人数は比例しているのかもしれない。

SCP-3000-JP-2内の天気が最近悪いままだ。嫌な予感がする。

人が多くなり過ぎて色々な問題が発生している。身勝手極まりない奴らがいっぱいいる。自分のことしか考えていないのか。むしろこれが人の本性なのかもしれない。

ヒューム値がほぼ0.8になった移住人数約40億人。ここから地平線が見える。

SCP-3000-JP-1が閉じた。俺は帰れなかった。親族は誰もいないし未練はなかったが、最後にラーメン食べたかったな。もう俺の任務は終わりだろう。ここでのんびりスローライフでも送ろうかな。もう、危険な仕事や、ひとを守るのは懲り懲りだ。

バカンスはどうやら終わりのようだ。ここからはこれを読んだ人のために真面目な記録を残す。個人的な考察も含まれているが気にするな。
異変が起きたのは今さっき、おそらく君も入ってきたであろうあのゲート、SCP-XXXX-jp-1と私達はよんでいる。
あれが真っ赤に変色していた。鈍感な俺でも流石にわかる。非常事態だ。とりあえず離れて観察を開始した。そう待つ時間は長くなかった。あれから足が生えてきたかと思うと、胴体、頭、角と飛び出してきた。それは鬼だった。そのあとも続々と奴らは飛び出ていった。ああ、幽霊みたいなやつもいたな、まあさしずめ妖怪共の大名行列だ。その後もどんどん溢れ出して、多分数百匹ぐらいは飛び出ていったかな、一体何が起きているか、考えられるのは外部からの攻撃だろう。そこからは地獄絵図だった。人は食い殺され、安息の地は踏みにじられ、数多の人間が発狂していた。だがどうやってあの量の妖怪を用意した?考えられるものは一つ。現実改変が起きた。この世界は現実改変の影響を受けないはず、そんな考えが甘かった。急いでヒューム値を確認する。1,標準、この世界だと異常。いや待て、前回確認した時は0.8だったはずだ、そんな急激なヒューム値など上昇は起こりうるのだろうか。だがこれ以上考えてもわからない。人間を保護しなければならない。これを読んでいる人間が、どうにか謎を解き明かしてくれ。人類の希望となるべき世界が汚されていくのは見ていられない。まるで裏切られて絶望へと急転直下していくような、そんな空模様だ。人の思いっていうのは怖いものだな。さて、俺はそろそろ行かなければならない。腐っても財団エージェントだ。人類とこのSCPを保護しなければ。とりあえず早めに帰ってきてこの話の続きを書く。後世にこの情報を伝えなければな。
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  1. portal:8109429 (06 Jul 2022 05:50)
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