SCP-XXXX-JP ドラゴン科ドラゴン属ドラゴン

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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - ドラゴン科ドラゴン属ドラゴン
著者: Zen388
作成年: 2022

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-8102の標準的な大型生物収容コンテナに収容されます。コンテナの内壁および窓は耐火性のある素材で加工します。

給餌は3日おきに1頭、生きた鹿を与えます。飲料水はコンテナ内のタンクを通じて常に供給されます。日に1度、SCP-XXXX-JPのトイレとして設置されているトレーを確認し、糞を除去します。また週に1度、コンテナ内部を清掃します。

上述の各作業はDクラス職員が実施します。コンテナに立ち入る職員は、耐火スーツとガスマスクの着用が義務付けられています。作業中にSCP-XXXX-JPを過度に刺激しないよう注意してください。特に、SCP-XXXX-JPと目を合わせることは、当オブジェクトの攻撃性を誘発するため非常に危険です。

SCP-XXXX-JPが興奮状態に陥ったときは、睡眠ガスを用いて鎮静化を試みます。このとき、コンテナ内部にいる職員の救出は優先されず、当職員の回収は、SCP-XXXX-JPが眠ったことを確認した後に実施されます。

説明: SCP-XXXX-JPは、西洋の伝説におけるドラゴンに類似した大型の動物です。成体の全高は5メートルほどであり、頭部には鋭利な角が2本、体には1対の翼、長い尾を持ち、4本の脚で歩行します。翼は飛行には適しておらず、もっぱら滑空のために機能するようです。鋭利な歯を用いて中～大型の動物を捕食しますが、特に鹿を好みます。

特筆すべき能力として、SCP-XXXX-JPは口から炎を吐くことができます。咽頭に存在する器官が、食物から生成される可燃性ガスを瞬時に噴出し、このガスが空気と触れ合うことで発火します。SCP-XXXX-JPはこの炎を攻撃や威嚇に用いる他、食物を熱することで「料理」する習性が観察されています。

人間との意思疎通はできませんが、高い知能を有していると推察されます。(詳細な実験記録はXXXX-RXを参照)

発見: SCP-XXXX-JPは静岡県XXに存在する未解明領域UE-00████-JPの内部で発見され、現在までに15体の個体が確認されています。UE-00████-JPは典型的な次元歪曲のようで、詳細な調査の結果、特定の座標からのみ出入りが可能であることが判明しました。当領域はおおよそ直径10km程度の半球状であり、空間が存在する地域と同様の地形・生態系を有しています。(詳細は未解明領域記録-JPを参照)

補遺3: 新たな研究提案のリスト。

20██/06/17
SCP-XXXX-JPの翼の骨格構造における特殊な作用についての研究：
当オブジェクトが滑空するために用いる翼は、当オブジェクトの質量に比してあまりに非力である。本来ならば滑空すら不可能なはずであり、翼には何らかの特殊な作用が働いていることは明白である。我々は過去の研究でまだ調査されていない翼の骨格構造に着目し、これを明らかにする。

20██/06/30
SCP-XXXX-JPの第二小腸における特殊な消化吸収作用についての研究：
当オブジェクトがその巨体を維持するためには、効率の良いエネルギー吸収が不可欠である。しかしながら、給餌されている鹿から得られる想定カロリーに比べ、当オブジェクトが必要とするエネルギーは遥かに多いものと推察される。過去の解剖結果より、第二小腸は消化において特別な役割を担っている可能性が高く、本研究は当オブジェクトの更なる理解のために有用な知見をもたらすであろう。

20██/07/09
SCP-XXXX-JPの肺胞におけるに異常な流体の発生ついての研究：
当オブジェクトが吐き出す炎は非常に細やかな調節が可能であり、この能力は当オブジェクトが食べ物を「料理」する際に顕著に発揮される。この炎の動きは明らかに異常な流体によりものであり、我々はこの流体の発生源を肺胞であると仮定する。本研究では当オブジェクトの肺胞を培養し、流体の発生を再現するよう試みる。

20██/07/18
サイト管理官の返答：
いずれの研究提案も、SCP-XXXX-JPが異常性を持つと考えられる根拠に乏しく、実施には値しません。主観や憶測で財団の資源を浪費することがないよう、今一度、前回の通達を読み返してください。
今後、同様の研究提案があった場合には、何らかのペナルティもあり得ます。

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