SCP-XXXX-JP デストロイ少年

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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - デストロイ少年
著者: [[*user Kawase]
作成年: 2022

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはその能力が規模・効果共に危険であり、同時に攻撃性が非常に高いため、サイト8114地下の特別収容室で厳重に収容してください。

SCP-XXXX-JPの特別収容室は、サイト8114地下にある、一辺が200メートルの常に海水で満たされた空間の中に浮かんでいます。特別収容室の中には、薬品によって植物状態になり拘束されているSCP-XXXX-JPと、その生命維持に必要な設備が入っています。スクラントン現実錨¹ を使って、収容室内部のヒューム値が常に1.0から1.01の間になるように調整してください。万が一SCP-XXXX-JPに覚醒の兆候が見られた場合には薬品を追加投与、または終了してください。

SCP-XXXX-JPに実験を行う際は、サイト管理者の許可を得た上で事前に日本支部理事に告知してください。

説明: SCP-XXXX-JPは非常に強力な現実改変能力を持つ、14歳のモンゴロイドの男性です。

SCP-XXXX-JPの現実改変能力は対象の強度を大きく下げます。そして、SCP-XXXX-JPの能力の影響を受けた物は自重や水圧に耐えきれなくなり崩壊します。

SCP-XXXX-JPは2019年12月24日の当日、またはその直前に能力に目覚めたと推察されます。その後、警察署に来た「家屋が崩壊した」という通報を聞きつけた警察署内部の財団エージェントによって、SCP-XXXX-JPが発見・回収されました。SCP-XXXX-JPは駆けつけた警察官に抵抗し、財団の機動部隊によって無力化・収容されました。

崩壊したSCP-XXXX-JPの自宅には、自重で潰された40代の男性の遺体² があり、またSCP-XXXX-JPの体には児童虐待の跡が見られました。

補遺1: 収容後、SCP-XXXX-JPの能力を測るための実験を行いました。以下はその記録の抜粋です。

実験記録001

対象: SCP-XXXX-JP

実施方法: 机の上に置いたスイカに能力を使わせる。

結果: スイカと共に机も崩壊した。

分析: まだ能力に目覚めたばかりにしては、上手に能力を制御しています。

実験記録003

対象: SCP-XXXX-JP

実施方法: 軽自動車に対して能力を使わせる。

結果: 軽自動車が崩壊した。

実験記録004

対象: SCP-XXXX-JP

実施方法: 1メートルの鉄筋コンクリートの柱に対して能力を使わせる。

結果: コンクリートは崩壊した。

分析: SCP-XXXX-JPの能力の最大値は未知数ですが、非常に強力です。

実験記録007

対象: SCP-XXXX-JP

実施方法: 3階建ての建物の実物大模型に能力を使わせる。

結果: 模型は崩壊した。

実験記録010

対象: SCP-XXXX-JP

実施方法: 空中に放った野球ボールに対して能力を使わせる。能力が暴走しても良いように、実験は山奥の広場で行った。

結果: 実験に使用した山の約8割が崩壊した。これにより、警備を行っていたDクラス職員が1名死亡した。また、民間人に対してはカバーストーリー「山崩れ」を適用した。

分析: SCP-XXXX-JPの力は我々が想像していたよりもはるかに強大でした。私はSCP-XXXX-JPの能力に関する実験の中止を提案します。³そしてSCP-XXXX-JPの能力は厳重に封印されるべきです。

補遺2: 実験006の後、SCP-XXXX-JPは合計8回の収容違反を起こし⁴、民間人も含めて合計48人の犠牲者を出しました。これを受けて財団は現在の特別収容プロトコルを策定しました。

以下はSCP-XXXX-JPが8回目の収容違反をする前に、収容室に残した手紙です。

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