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アイテム番号: SCP-××××-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-××××-JPは当該オブジェクトを中心に半径400m、高さ420mのドーム内に収容され、サイト-8106の管理下に置かれます。収容ドームは2種類の層で構成されています。第1~3層は鋼鉄、チタン、セラミック、カーボン、樹脂などを使用した多層装甲です。天井はスライド式になっており、開放率60%まで開く事が出来ます。第4層は鋼鉄と強化ガラスを使用した可視光透過率80%以上の層で、6箇所の出入り口と空調設備に必要な穴をのぞき完全に密閉されています。内部は常に温度24℃、湿度45%r.h.を保ちます。収容担当者は天井を操作して日光と月光をそれぞれ1日4時間ずつ内部に取り入れてください。これ以外の目的で天井を操作する場合はレベル3以上の職員の許可を得て行ってください。曇天時、雨天時には天井部分の外周に設置した疑似閃光照射システムver.Natural“白夜/極夜”を使用してください。3日に1回は内部の清掃、月に1回は設備のメンテナンスを行ってください。清掃により集まった花(以下SCP-××××-JP-1と呼称)はすべて焼却処分します。収容ドーム内に入る際は密閉型科学防護服を必ず着用してください。
説明: SCP-××××-JPは異常性を持った金木犀(Osmanthus fragrans Lour.var. aurantiacus Makino)の巨木です。高さ約400m。幅約650m。幹の太さ約25m。いかなる衝撃でも傷つく事はなく、発見時から現在に至るまで劣化の兆候は確認されていません。土壌や水質の影響を受けない事から理論上、日光と月光のみで活動を維持出来るものと推測されています。しかし“白夜/極夜”以外の機器を使用し、光束(lm)、照度(lx)、光度(cd)、輝度(nt)を同条件にして照射したところ、約37時間後にすべてのscp-××××-JP-1と葉が細かい粒子状に変質したのちに消失、幹には著しい乾燥によると思われる複数の深い亀裂が確認されました。これらの変化は現在の特別収容プロトコルを制定した事により回復しています。原因については未だ解明されておらず、霊術部隊による“陰と陽の概念を利用した神格存在の加護”を受けているため自然光の中でなくては活動を維持出来ない、という説が有力視されています。
SCP-××××-JP-1はSCP-××××-JPから生成される花です。SCP-××××-JP-1は年間を通じて見られ、蕾の形成から開花、落花までを約3分~5時間のスパンでくり返しています。摂氏40℃以上の熱を加える事で繊維組織の著しい軟化、摂氏85℃以上でアルコールの完全な揮発が可能となりますが、変色・燃焼・融解させる場合は摂氏800℃以上の熱源もしくは生物の消化液が必要となります。当該オブジェクトの中では唯一サンプルの採取または破壊が可能な部位であるため、基本的な実験はこちらを用いて行う事が推奨されています。通常の金木犀の雄株と同様に2本の雄しべと退化した雌しべが存在しますが、どちらも生殖に必要な物質を持たないため本来の役割を果たす事はありません。
退化した雌しべの下部には子房の存在が確認されており、内部には胚珠の代わりにアルコール度数85%の未知の蜜液が充填されています。蜜液の粘度は8.6Pa.s、糖度Brix値は23.7度です。含まれているアルコールはリナロールやγデカラクトン1などと共に周囲へと発散されていますが、蜜液の度数そのものに変化はありません。装備がない状態でSCP-××××-JPの周囲20m圏内に入ると、対象が持つアルコール耐性に関わらず1時間半で軽度の酩酊状態、2時間で泥酔状態に移行、3時間を過ぎると頭痛、目眩、嘔吐など急性アルコール中毒の症状を引き起こします。
補遺: SCP-××××-JPは19██年、青森県深浦町にある█山の山中で登山客により発見されました。発見当時はサイト-81██への移植計画がありましたが、オブジェクトの耐久性と移植コストを鑑みた結果、設備内に収容ドームを組み込んだサイト-8106が新たに新設される事となりました。
事案SCP-××××-JP: 20██年9月20日、███名の職員が勤務中に突如昏睡状態に陥る事案が発生しました。以下は事案を受け派遣されたエージェントから職員へ行われたインタビューの音声記録です。
職員へのインタビューをもとに10月6日に合わせて機動部隊を配備し警戒態勢を取りました。以下は隊員が身につけていたカメラの映像記録です。
SCP-××××-JPの根元に樽が積まれていました。樽には墨と筆で大きく「淡」「海」と書かれており、1番上の樽には手書きのメモが添えられていました。以下はメモの写しです。
大きな迷惑をかけてしまった。
守ってくれてありがとう。今後もこの調子でよろしく。
好きな肴で宴を張り、愛を語らうといい。
ソース: https://search.creativecommons.org/photos/66e08f9d-343e-4a7c-89c9-2fbc7c969542
ライセンス: CC BY 2.0
タイトル: 画像
著作権者: TANAKA Juuyoh (田中十洋)
公開年: 不明
補足: 元画像が100KBを超えていましたので容量を小さくしています。
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- portal:6935319 (22 Oct 2020 07:33)
特に規定はありませんが、番号未確定時にはXXXなどを使ってください。☓☓☓だと半分より下が透けているみたいで、個人的には見づらいです。
全体的にlol的(財団が馬鹿げた行動を取ること。財団は脅威を収容しなくてはならないという前提が存在するので、振り回されて馬鹿を見る分にはともかく、率先して馬鹿な行動を取ることはないです。)で、設定単位の面白さしかないように感じました。収容に費用がかかる→破綻寸前とこの記事の中での道理は通っていますが、多くの読者はより脅威的な存在を収容している他の記事を知っているので、費用面で困難という事情に説得力があまりありません。現実に即して考えてみても自然光の再現にそこまで莫大な費用がかかる印象がなく、そもそも自然光がキンモクセイの株ではなく花の増減にしか関係しないのなら無理な使用はしないはずです。
花を加工すると酒になるという異常性単体で見た場合、これは非常に弱いです。またサイト内での利用、外部への売買など私的利用の下りは過去に多く見られましたが、設定されている財団の理念に合わないので今ではあまり好意的に受け止められません。さらにいうと、この私的利用の下りは異常性と密接に繋がっていません。基本的に、記事の展開は異常性を軸に展開していくと上手く転がります。同様の理由で、補遺2の襲撃も、イベント自体の大きさに比べ重要な要素ではありません。
まずは既存の記事を構成要素に注目して読み解きながら、記事の中で話を発展させることを心がけてみましょう。ロジェのSCP執筆のウォークスルーなどが役に立つと思います。また、SCPの安全な特別収容プロトコルも参照してみてください。