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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-8121の植物保管室に収容されます。二日に一度、収容室上部に設置された噴霧機で給水を行ってください。また、適当なタイミングで収容室の清掃を行ってください。担当職員は月に一度、SCP-XXXX-JPとのコミュニケーションが義務付けられています。
説明: SCP-XXXX-JPは全長約16mのスギ(学名: Cryptomeria japonica D. Don.)です。SCP-120-JPは知性を有しており日本語を理解し使用することが可能です。SCP-XXXX-JPは会話者が口にする発言の真偽を不明な方法で判定することが可能です。また、SCP-XXXX-JPの感情によって葉や体の形状や色彩が変化することが確認されています。例として、ストレスにより体の一部が枯れていく、怒りにより葉が紅葉するなどが見られます。SCP-XXXX-JPは2025年4月7日に財団に発見されました。調査の結果、SCP-XXXX-JPは収容以前に千葉県██市に在住する如月 真紀氏と有効的な関係にあったことが判明しました。
以下はSCP-XXXX-JPへのインタビュー記録です。
インタビュー記録: XXXX-JP-2024/9/2
対象: SCP-XXXX-JP
インタビュアー: 荒木研究員
<記録開始>
インタビュアー: では、インタビューを始めます。さっそくですが、貴方について教えてください。
SCP-XXXX-JP: あんたらみたいな組織は信用ならん。現に私を森から無理やり引き抜き、こんなとこに連れてきているじゃないか。
インタビュアー: その点は申し訳ございません。しかし、あのままでは民間人にあなたの存在が知れ渡ってしまいますので。SCP-XXXX-JP: ふん。 [数秒の沈黙] あんたらの組織は相当大きいのか?
インタビュアー: え?まあ、一応。
SCP-XXXX-JP: それなら、ある女の子を探してくれると約束するなら話してやってもいい。
インタビュアー: 構いませんが…。なんという方を探せばよいのでしょう。SCP-XXXX-JP: 嘘はついていないようだな。あの森の近くに住んでる女の子だ。名前はキサラギマキ。二月の和風月名の"如月"が名字で真実の"真"と風紀の"紀"だ。
インタビュアー: 理由をお伺いしても?
SCP-XXXX-JP: その…なんだ。私はこんなだから、偶に人に見つかっても怖がられてしまうんだ。でも、あの子は私を怖がらず、気さくに話しかけてくれた。そこからよく話をする仲になったんだが、ここ数か月来てくれてなくてな。私はあの子を探しに行けないから、お前さんらに頼むってわけだ。
インタビュアー: なるほど。分かりました。では貴方について教えていただけますか。
SCP-XXXX-JP: …私はもともとは人間だった。あの頃は金に困っていて、怪しい治験の仕事に参加したんだ。薬を継続して飲むだけで薬に害はないって説明されていたんだが、治験が終わるころにはこの様さ。人が言うことを嘘か本当か分かるようになったのもこの時だ。そこから色々実験されたりして、用済みになったらあそこに埋められた。ああ、クソ。 [SCP-XXXX-JPが声を荒らげる。それと同時にSCP-XXXX-JPの葉が紅葉する。]
インタビュアー: 落ち着いてください。
SCP-XXXX-JP: [SCP-XXXX-JPの葉の色が元に戻る。] すまない。
インタビュアー: 大丈夫ですよ。 [メモを取る] それで、治験が実施されたのは何処か分かりますか。
SCP-XXXX-JP: 確か、千葉の██だったはずだ。
インタビュアー: なるほど。 [メモを取る] これにてインタビューは終了です。インタビューに協力していただき、感謝します。
SCP-XXXX-JP: あの子を探すのを忘れないでくれよ。
<記録終了>
SCP-XXXX-JPの発言から、千葉県██市█区一帯への調査が行われました。調査の結果、GoI-8101 "日本生類創研"のものであると思われる倉庫が発見されました。また、この結果によりSCP-XXXX-JP摂取した薬品がGoI-8101により制作されたものであることが判明しました。また、GoI-8101により発行されたカタログ1の中にSCP-XXXX-JPに関連すると思われる記述が発見されました。以下はその抜粋です。
ポリグラフ・プラント
品番 型番 個数 価格 き-█-XXXX W-00-d 1瓶 ¥ 30,000 特徴
- ご家庭にある観葉植物にこれをかけるだけででウソ発見器に早変わり。
- 嘘を付いているなら葉が赤く、本当のことなら葉が緑に。
仕様
W-00-dをかけた植物は近くにいる人物の発言の真偽を判定します。
一度に一人にしか反応しません。
発言内容が嘘ならば葉が赤く紅葉し、真実なら葉は緑のままです。説明: き-█-XXXX "ポリグラフ・プラント"は植物をウソ発見器へと進化させる薬品です。怪しいセールスマンや保険会社がご自宅に訪問してきた際、その発言が本当なのか分からず流されるまま購入、契約してしまい後悔してしまったことはありませんか。ライアー・イーターを使うだけで、悪徳セールスに騙されることを防ぐことができます。使い方は簡単です。ライアー・イーターを使った植物を使いたい相手のの近くに置くだけ。これで相手の発言の真偽が分かります。使用の際、自分の近くに置かないように注意してください。
使用上の注意
・ポリグラフ・プラントをかけた植物は必ず使いたい相手のの近くにおいて下さい。
・間違っても飲まないでください。弊社の研究により、ポリグラフ・プラントを生物が摂取すると体が植物へと変化し、効能の一部が発現することが確認されています。
補遺: 調査の結果、如月 真紀氏は2024年6月26日に死亡していることが確認されました。死因は絞死であり、自殺であると判断されています。以下は如月氏の自室から回収された日記の転写です。SCP-XXXX-JPに関連すると思われる記述を抜粋しています。
2023年、5月6日
今日、森の奥の方へ行くと不思議なしゃべるスギの木を見つけたの。おどろいたけど、話してみるといい人?そうだった。「私が怖くないのか」って、聞かれてうんって答えたら、「私を見て本当に怖がらなかった人間は初めてだ」だって。もっと話を聞くと、話したことがウソかホントか分かるらしい。「ウソかホントか分かるのが不気味じゃないのか」って言われたけど、私ウソなんてつかないもん。気にしないわよ。
2023年、11月6日
スギさんはウソがとっても嫌いみたい。スギさんはもともとは人間で、悪い大人にだまされて薬を飲まされて、木になっちゃったらしい。木になってからは色んな実験をされて、辛かったんだって。それが理由で人を傷つけるウソが嫌いって言ってた。私にはよく分からないけど、ウソはやっぱりよくないよね。
2024年、3月6日
今日もスギさんの所へ行った。来月から中学生になる話と、勉強に力を入れたいっていう話。スギさんは私が勉強が嫌いなのを知ってるから、が「ほんとに勉強するのか?」って言って嘘か本当か確認してきた。でも、実はスギさんが私に嘘か本当かわかる力を使うと、信用されてないみたいで嫌になっちゃうから嫌いだったの。(スギさんが私を信用してないわけじゃないのは分かってるけど。)だから今日、「嘘なんてつかないから、それするのやめてほしい」って言ったの。スギさんはOKしてくれた。
2024年、5月6日
スギさんと話してるのをクラスメイトに見られたっぽい。「お前、木と話してるの見たぞ」って、面倒くさい絡まれ方をした。そうよ、私は木と話してたわよ。って認めたら、気味悪がられた。広められて学校で噂になってるらしいけど、一人の方が好きだし。嘘を付いて誤魔化すよりマシよね。また明日、スギさんの所へ行こう。
2024年、5月13日
最近、物がなくなったりすることが多い。クラスメイトの当たりも強い気がする。やっぱり、スギさんと話してたところを見られてのが不味かったかもしれない。100点のテストをスギさんに見せに行こうと思ったんだけど、どこかに隠されちゃって見せれなかった。スギさんにまで被害がいかないといいけど。
2024年、6月3日
スギさんの所に行った。今日もイジメられてることを言い出せなかった。心配させたくないし、自分のせいだって知ったら悲しむと思うから。服、親に買ってもらわないと。
2024年、6月15日
よっぽど辛さが顔に出てたのか、スギさんに「嫌なことでもないか」って聞かれた。咄嗟に嘘をついて誤魔化してしまった。最低だ。スギさんは私を信用してくれていたのに。嫌われたくない。何もかも嫌になってきた。スギさんは悪くない、私が悪いんだ。イジメられてる自分が惨めだ。死にたい。
ごめんね
追記: 如月氏の死亡をSCP-XXXX-JPが認知することにより、SCP-XXXX-JPがストレスにより枯れ異常性が喪失する可能性が浮上しました。そこで、如月氏の声質を研究が行われ、声質の似たエージェント・神楽崎が如月氏に扮しSCP-XXXX-JPとコミュニケーションをとることで収容を安定して行うことが決定しました。
以下はSCP-XXXX-JPとエージェント・神楽崎の会話記録の抜粋です。
定期会話記録: XXXX-JP-2024/10/3より抜粋
エージェント・神楽崎: スギさん、久しぶり。
SCP-XXXX-JP: マキちゃんかい!?久しぶりじゃないか!どうして来てくれなかったんだい?
エージェント・神楽崎: ごめん、学校が忙しくてさ。お兄さんたちがここにスギさんがいるって教えてくれたの。
SCP-XXXX-JP: そうなのか。気にしなくていいとも。せっかくだから、こっちに来て話そう。
エージェント・神楽崎: ごめん、滅菌室に菌を持ち込むといけないから、入っちゃいけないって言われたわ。ここでお話ししましょう。
定期会話記録: XXXX-JP-2024/11/12より抜粋
エージェント・神楽崎: スギさん、もし私が人を傷つけないために嘘を付いたとしたら、私を嫌いになる?
SCP-XXXX-JP: そんなわけないじゃないか。マキちゃんが嘘を付かざるを得ないってことは、相当追い詰められてる時なのかな。私は嘘が嫌いだけど、人を傷つけないための嘘は時として必要になる。その人を守ることになるかもしれない。だから、もしマキちゃんがそんな嘘を付いても嫌いにならないよ。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:8065595 (26 Oct 2022 12:39)
読ませて頂きました。
批評ですが、田中氏のバックグラウンドをもう少しだけ深掘りして頂きたいです。(オブジェクトとの出会い等) また、ラストのインパクトが物足りないと感じました。
改善点
・2025/6/7の記録の治験の所は前の会話との不釣り合いを感じたため、多少削ったほうが自然だと思います。
・所謂いじめ→いじめ被害 意味が確立されているので「所謂」は不必要と感じます。
その他
・追記1より、2025年12/25日 ここは説明の月日区切りに統一したほうが良さそうです。
批評ありがとうございます。
改稿により、深堀してみます
オチに関しては、このオチを書くと決めていましたし、インパクトが薄いのは意図的なものです。
修正いたします。
DVです。
目立って良くない点は以下の5点です。
同時に、これらの解決が大きな改善に繋がると思います。
文の間違いについては、誤字にあたるものは見当たりませんでした。
記事のアイデアについては、それ自体が悪い、あるいは扱いづらいものではないと思いますがSCP-XXXX-JPが樹木であることとの関連性はないと感じました。モチーフを 嘘 / 愚直さ にかかりやすいものにすると、混ざりやすくなるのではないと思います。
丁寧な批評ありがとうございます。
SCP-XXXX-JPは誠ちゃん以外には心を開いていない、という設定にしています。
「うそつ木」というのは半分冗談で、人が会いにいけて、動かないという物品を考えたときに木が当てはまると思いました。また、木と会話するという異質さからいじめが起こったことに整合性が取れると考えたためです。
修正します。
ここはぼかしたいと考えています。あくまで誠ちゃんとSCP-XXXX-JPとの物語を描きたいと考えているためです。しかし、嘘がつける理由はないのに木になった理由があるのはおかしいと感じるため、SCP-XXXX-JPが木になった理由も削るかぼかすかしようと思います。
仰る通りだと思います。誠ちゃんとの関係性を深堀してみます。
削るかぼかすかしようと思います。
修正します。
大幅な改稿を行いました!批評お願いします1
拝読しました。
読みました。
『二日』などについては、基本SCPフォーマット上では漢数字ではなく半角数字を用います(“一度”は少し曖昧な基準なのでそのままにしますが)。また、「行ってください」という文章が2回連続するため、以下のような文にするとよいでしょう。
『収容室上部に設置された噴霧機による給水は2日ごとに、収容室の清掃は収容担当者の裁量によって適宜行われる必要があります。』
SCP-120-JPになっており、また「可能です」という文章が2回連続しています。以下の文に代替することを提案します。
『SCP-XXXX-JPは知性および発話能力を有しており、日本語を適切に理解・使用します。SCP-XXXX-JPは他者が口にする発言の真偽を不明な方法によって判定する事が可能です。』
「友好的な」だと思われます。
財団に発見されたのは2025年と記載されているようですが、この日付はそれよりも1年近く前となってしまっています。
『<記録開始>』の前後は改行されていますが、こちらは改行されていないようです。フォーマット上の洗練さを損なっているため、改行を挟むべきだと思われます。
これは単なる感想なんですけど、メチャクチャ良心的な値段ですね……
あと、しっかり数字をコンマで区切っているのは好印象です。
ポリグラフ・プラントのことでしょうか?
「の」が1つ多いです。(2箇所あります)
「間違っても」は要らないような気がします。「飲まないでください」1つの方が直接的な印象を与えられると思われます。
「が」が余分です。
『如月氏の声質に関する研究が行われ』などのようにした方が良いと思われます。
感想ですが、DV~NVの間に落ち着くと思います。内容がかなりオーソドックスであり、扱っている要素も「話す木」「イジメ」「自殺」あたりが特に他記事でもよくよく見られるようなものです。最後に矛盾的な要素が入るのは悪くはないと思いますが、それでも「良い」と言えるまでの興味深さや面白さはあまり多くなかった印象です。
『バクスター効果』をご存じでしょうか?これはクリーヴ・バクスターによって1900年代に研究されていたもので、これは「植物にウソ発見器を付けた状態で植物に刺激を与えたりすることで、あたかもその植物が『思考しているかのような』反応を取る」というものでした。要するに「植物が心を持っている」という可能性の示唆で、結局今では否定されている超心理学的な効果ではありますが。
私がなぜこれを挙げたのかというと、その神秘性と興味深さにあります。この下書きはこのバクスター効果の上位互換的な異常性を持っています(実際に嘘を見抜ける点、発話できるという点、感情が葉色などに明確に違いを与える点など)。ですがその一方で、それゆえに神秘性と興味深さが殆どないというデメリットがあります。範囲内であれば嘘を確実に見抜けるという事、発話できるという事は、そこから展開される話が結局は人間関係どうこう、嘘がどうこう、という方向へと進みがちです。
個人的に、今のサイト内で、人間関係どうこうを描いた上で評価されるのはやや厳しい面があると思います。そういった記事はかなり増えて記号化されてきましたし、露悪的なものを描いた記事はよほど上手く構成しないと難しいものがあります。ですので、もしこのまま人間関係どうこう、嘘が呪いになる、といった方面で攻めるのであれば、クオリティの抜本的な底上げが必要になるでしょう。今のままですと、最後の会話記録以外はほとんどマイナスな印象を与えてしまっているかもしれないと言えるほど、興味深さと面白さに欠けています(つまり、単に情報を提示するだけの文になってしまっていて、これならインタビューという形式にしなくても良いなという印象を与えているという事です)。オブジェクトの人となりと過去を知るためのインタビュー、オブジェクトとその知り合いがどう出会ってどう死ぬかを描いた日記、そのいずれもありふれたもので、この2つが特に課題となっていると思われます。この2つをより洗練された形に改稿できれば、充分評価されうる素質があると思います。
ちなみに、もし展開を思い切り変えて「神秘性・興味深さ」をテーマにするのであれば、先述のバクスター効果との差異を基軸に面白い実験記録や不穏な結末を匂わせたりするなどなどが手法として挙げられます。幸いにもこの異常性は幅広い展開を許せるようなポテンシャルがあると思います。何も、人間関係に限った記事だけを書く必要がある訳ではないので、時間が許すならば様々な展開の方向性を探ってみるのも良い経験になるでしょう。あと、自分の書いた文章をしっかり読み返す習慣をつけると良いと思います。
批評は以上です。改稿応援しております。