5000-d (タイトル未定)

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「私共と契約して建物を作って欲しいんです」
私と彼…この財団職員しかおらず、新年すぐとはいえいつもは人数が少ないながらも喧騒が聞こえたこの店のカウンターでラーメンを食べていると急に後ろからそんなことを言われ、驚きのあまりスープをこぼしかけた。と同時に、私は財団への敵対心がほぼ9割にまで上がったのを感じた。
前々から彼らが世界中の街で、海で、砂漠で、森で、野で、山で、人間を殺して回っているのを聞いていた。彼らの理念「確保・収容・保護」。これのおかげで私たちは互いに切磋琢磨し合う関係だと思っていたのに。
「…で、ご希望の品はなんでしょうか…」
もうこの時点で分かった気がする。おそらく人を効率よく殺す兵器とでも言い出すのだろう。だからなのか彼が言葉を発する前に、口が開いた。
「私たちは兵器屋でも、殺し屋でも、ましてや快楽殺人犯でもない。あなた方は私共のことを履き違えています。利用する価値すらなくなる建物を建てても、私共は何も喜ばない。確かに私達は人を喰らう。だが、私たちはそうあると同時に工務店ということを忘れないでください。」
「…店長、失礼。」
つい激昂して声を荒げてしまい、店主方を驚かせてしまった。
「はあ…要するに交渉決裂ですね。では、あなた方は全員処分対象となります。」
そういうと彼は、羽織っていたコートを脱ぎ捨て、見せつけるかのように着ていた自爆ベストを起動させた。
まずい
そう思いすぐさま私は彼の首を折り、ラーメン屋の外へ彼を落とした。
ふと下を覗くと、街は赤と灰色、そして白に染まっていた。そして、彼の死体は地面にたどり着くと同時に鮮血と煙、そして轟音を鳴らして弾け飛んだ。今なら全てを忘れようとした彼らへの理解も示せるかもしれない。
「店長、これは明確な協定違反です。まあ、それはもちろん私もですが。でも、今はそれどころじゃないんです。人間…まあ、お客様と呼ぶのが私たちには良いのでしょうが。彼らは世界中で殺し回っています。東幣とニッソに連絡はできますか?伝えてください『一時休戦』と。そして協力体制を作るため、一度ここで話そうと。」
息を少し切らしながらそう言った。
店長は少し首を傾げた後、すぐにいくつかの団体の連絡先に電話し始めた。
 


 
「すみません、餃子とバナナ餃子を2つずつと、チャーハン1つ、あと烏龍茶を4つで。」
バナナ餃子…ある財団職員が出張できたときに店長に教えたらしい。
…どこか虚しい香りだ。
「…はあ。で、財団が化け物を暴れさせてるって?人類への宣戦布告だっけか?」
「そうだ。で、今いる奴らだけでいい。協力しろ。」
「おいおい、それが人に物を頼む時の言い方か?」
「そんなこと言っている場合なのか?」
東幣の交渉役との成りかけの口論を止めたのは
「博士?あんたは出禁じゃなかったのか?」
「いや、俺が許可した。ただし、協定を守ること、君らに協力すること。これが条件だがな。俺からも頼む。協力してくれ。」
そういうと店長は、注文の品とラーメンを4人分持ってきた。
「店長、俺らはラーメンなんか頼んだ覚えはないぞ。」
「なに、俺からの頼みの見返りだ。とりあえず、ゆっくり話していけ。」
バナナ餃子を口に運ぶ。とろけるように甘いのはわかるのに、何か物足りない。
「さて、ざっくりとした案として、俺たち如月、ニッソ、東幣、博士「」は、財団が日本から出ていくまで、協力して抵抗する。これでいいか?」
「いや、日本だけじゃだめだ。奴らをこの地球から、いや、次元を超えてでも駆逐する。」
「面白そうな話をしているね、皆さん。」
店のどこかから女性の声が聞こえた。
「おい、なんで財団の奴がいるんだ?とりあえず、手を挙げたままこっちまで歩いてこい。」
—コートを着た若い女性が一人。外は雪が降っているが、雪が溶けたようではない程濡れた髪…財団職員の一人であるはずの水野だ。と誰かが言った。ニッソあたりだろうか?
「で、君はどうしてここに来たんだい?」
「いやあ…私もあれに怒りを覚えてね…すぐに辞表を提出して、退職の準備をしていたら気づいたらあんな感じでしたよ。私も危うく殺されかけましたし…」
「なんでああなったか、わかるか?」
「いや、知らないですね。ただ、元同僚の目は明らかに何かが欠けていた。これだけは言えると思います」
彼女の目は…一般人とは違うが、騒動が起きるより随分前の財団職員と同じらしかった。どうやら本当に敵意はないらしい。
「よし、手を下ろして座れ。」
水野は座り、持っていた肩掛けバッグとトートバッグを置いて話し始めた。
「えーと、改めてはじめまして。私は財団で働いていた水野研究員というものです。普段は生物…ニッソの作った生物などの研究とか、過去書類保管庫発掘管理業務とかしてます。ああ、安心してください。私は彼らのようにはなってませんから。」
「本当か?例えばそのコートの下とか…何か隠していないよな?」
「なんなら脱いでもいいですよ。」
「いや、流石に女性にそこまでするのはやめておこう。」
「よし。ところで何しに来たんだ?もしかしてラーメンを食べに来ただけか?」
「まあ、それもありますが…私の目的は、ここなら頼れる人がいると思ったからです。一応、同僚もある程度は生き残っているとは思いますが、電話は使えないから連絡が取れないんです。でも、ここならもしかしたら誰かいるかもしれないと思って、来てみたら…」
「俺たちがいた…と。いいだろう。協力してやる。」

「おい、正気か?財団の
「ただし、条件はある。1つ、俺たちを裏切らないこと。1つ、俺たちに従うこと。1つ、俺たちに持てるものを受け渡すこと。いいな?」
「…ええ、いいでしょう。ただ、私は生物や多少の財団の情報でしか協力することができません。そのことを理解していただきたいです。ついでになのですが、お願いをしてもいいでしょうか」
「…言ってみろ。」
「私のように、まだ汚染を受けていない財団職員を組み入れてほしいです。」
確かに財団の人間は欲しい。獲物的な意味ではなく、財団の技術力は彼らへの有効打になるだろうからだ。ただ、そうなってくると必然的に気をつけなければならないものがある。
「財団側からのスパイが紛れ込む恐れがあると思いますが、それらの対策はどうすれば良いでしょうか?」
「問題はまさにそこだ。何か見分けられる方法があれば別だが…」
「拘束してかつ、財団の端末を破壊するのはどうでしょうか。探知されづらく、こちらの利のためには比較的良い手段かと。」
「私もそう思う。」
「俺もだ。ただ、俺らで個人的に監視させてもらうよ。嫌な予感と不安で体が裂けそうだ。」
「私も彼と同意見です。」
「よし、水野。あんたは今から日本生類創建の研究員だ。面倒はこっちでみる。いいな。」
水野は頷き、拳を握った。
「よし、それじゃ俺らの研究施設に案内する。見つからないようにな。」
そう言うと彼はお代を払い、表情も動かさずに外へ出た。無論私たちもお代を払い、振り返りもせずにすぐに外へ出た。
「さて、俺らも準備するかな。目標は遠野だ。」


外は薄くだが雪が降り積もり、惨劇を白く薄いヴェールで覆っている。だが、雪の積もっていない屋根の下には、赤黒い塊未だにが残っている。
財団がここで何をしたかはわからないが、東京という財団の標的になるには十分すぎる都市。大体は見当がつくだろう。

幸い、近辺に怪物の類や財団の部隊の姿はない。近くの団体の拠点に身を潜めるため、確認をとり、そこへ急いだ。
—すぐに展開できるダモクレスの剣ってやつを用意して来なかったのは私たちの落ち目だな。奴らのスパイの一人が昔言っていた、財団のthaumielのようなものをひとつでも確保しておけばよかった。
と思いつつ。

「生存者だ!こっちにいるぞ!」
その声を聞いて、すぐさま建物の影に身を隠す。財団の連中に気づかれたらしい。
「このまま逃げても拠点ごと壊滅させられるだけだ。誰かが残って食い止めたほうがいいかもしれない。」
そう言い、東幣は私に拳銃を手渡してきた。
「なぜ私に?」
彼は恨み事すら忘れたような静かな剣幕で言った。
「一番戦闘経験があるのはあなただろう。」
暫し考える。確かに戦闘訓練を受けていたのは事実だ。だが、訓練は白兵で尚且つ護身用として最低限程しか身につけておらず、他の仲間のように、人を大量に相手をできるほどではない。だが、私の他にいるのは研究員や交渉役だ。もう迷っている場合ではない。
修行や練習で傷だらけの指を一本自分の手からちぎり取り、彼らのうち一人… 東幣のやつにピンバッジなどと共に渡しながらこう言った。
「癪ですがあなたの言う通りです。この若鬼にどれほどできるかはわかりませんが、やれるだけやってみましょう。この小指とピンバッジは工務店の方に渡してください。もし戻らなくても、信用してもらえるように。」
その静かな剣幕とは裏腹に、彼は落ち着いた、でもどこか真面目な声で言った。
「すまない。今ここで私たちにできることなんてたかが知れてる。でも、あなたを犬死になんてさせたくはない。後のことは任せてくれ。」
「もちろんです。さあ、早く!」
そういい、私は彼らを逃した。
1人残った私は[!隠していた牙を剥き出しにするかのように ]短刀を握り、彼らの仲間らしきロボットのうち一体の中枢部めがけて突き刺した。硬い表面を無理矢理こじ開け、体内の脆そうなところは全て突き刺した。その直後、ロボットは何もせずに音をたてて膝から崩れ落ち、頭の目が外れ、動かなくなった。直後にどこかの部品が爆発したらしく、彼らに気づかれてしまったようだ。
私は拳銃を構えた。
 
灰色の空に火砲が鳴り響いた。

「ごめんよ、仲間たち。これから横道へ落ちてしまうようだ。ただ、あの計画はこれでいい方向に進むとは思う。[[include :scp-jp-sandbox2:inc:ayu18]]

英雄を完成させてくれよ。あれは最後の希望だ。そして、私たちなもなき犠牲者を忘れないでくれ。


アノマリー 該当する事象 
SCP-1360 東京にて戦闘が発生。制圧のために展開していた機動部隊、SCP-1360によって制圧。如月工務店の構成員と思われる人物1名の死亡を確認。逃亡した仲間を見たと言う証言があり、現在捜索中。
SCP-1910-JP 栃木県上空を飛行する姿を確認。撃墜する予定。
SCP-030-JP

「酒呑童子の計画は順調か?」
「お陰様で。
にしても、お互い元からさまざまな繋がりがあってよかったとは思う。まあ、互いに問題を起こして互いに協力し合ったからだが。」
「日本にとっては最後の切り札になるでしょうね。にしても、財団という『人類の利益のための団体』を謳ってたとこが最も危険視していた団体のひとつ──人類にとって天敵の筈の彼らが人類の希望になるとはね。」

「なんとしても完成させるぞ。たとえ機械だらけの継ぎ接ぎになろうと、我らが慣れ果てようと、たとえ酒呑童子の贋作になろうと、この日の本を奪還するのだ。そのための切り札が、ここにあるのだから。」


[- 日本生類創研 -]
|研究報告書 す-7:「酒呑童子」

研究目的

まず前提として、2020年元旦にSCP財団が全世界に宣戦布告をしました。ここ日本にもその波は押し寄せ、東京をはじめとした都市のほとんどは廃墟の街(もし例えるのならチェルノブイリ原発後の街でしょうか)になっています。
そこで、私たちは財団への抵抗手段をいくつか作成することとなり、我々は主に生物兵器の開発などを目標に、他団体と協力することに決定しました。
この際、酒呑童子の開発を如月工務店と共同で中心に研究する運びとなったため、報告書を執筆している次第です。

協力団体:**

如月工務店: 酒呑童子や鬼についてのデータの提供
東弊重工: 技術提供、機器の製作、エネルギーの供給
博士: 技術提供、模倣技術の開発協力 応援係
GOC: 研究資金の提供(見返りに、開発状況の報告)
(桜良心製薬1: 財団の研究データの提供、実験施設及び資金の提供など)

その他複数の団体

インフラ整備

方法

如月工務店の協力により、鬼の遺伝子情報の取得に成功。これにより、鬼についてのより詳細な研究が可能になりました。
又、"博士"の協力によって生物の模倣についての更なる研究を進めています。
そして我々の元から持っていた技術である人体の生成を応用して用いて、酒呑童子を生成する予定です。

説明


まだ雪の少し残り、若干暖かくなってきたかもしれないという頃、休憩するために外に行くと言った彼が時間になっても戻らなかったため、外に出て、いつも彼の休憩所だった研究所の裏に彼を呼びにいきました。
彼はそこから10mほど先で座って祈っていました。その先に、私たちの協力者たちの慰霊碑が建っていました。前から何度か墓参りに来たことがあり、知ってはいましたが、なぜ今なのだろうと思いました。
しばらく経ち、祈り終わった彼に聞くと、「今日は彼…結成のきっかけの一つになったあの若鬼のいなくなった日から49日だ。だから、花やら団子やらを供えて、現状報告をしようと思ってな。悪い、すぐに戻る。」
まだ結成から3か月も経っていなかったことに驚く。そして驚いている間に彼は行ってしまったらしい。
「お久しぶりですね鋳田さん。あなたの望み通り、私たちは様々な面で協力して財団に抵抗することができています。そして、あなたの言っていたらしい酒呑童子やそのようなものを復活させる計画、ニッソにも同じことを目指す人がいたらしくて、順調に進んでいます。では、またまとまった時間がとれたときに。」
そう言い、戻ろうとすると10より少し上くらいの女の子が、その見た目に反する口調で「ミイラ取りがミイラになったのかと思ったよ。呼びに行ったのに過ぎてるし。まあ私は帰るけど。」と言い、そのまま帰って行った。もちろんそれに続いて私も研究所へと入ろうとしたときに、辺りは今までで一番静かで、自然の音しか聞こえず、銃声も、建物の崩れる音も、爆薬の音もないという光景にここはまだ大丈夫だったと今更気づいた。少し余韻に浸り、研究所に入った。

 
 
 
 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 

補遺: GoI-484E概要

要注意団体報告
財団記録部門作成


国内連合軍

活動状況: 活動中(積極的)

脅威レベル:

概要: 国内連合軍(仮称)は日本で活動する反財団組織の中でも最大勢力の組織です。


 

要注意団体:クサナギ部隊(仮称)

GoIのロゴ画像のURL

活動状況: 積極的
脅威レベル:
概要: クサナギ部隊は日本で活動している反財団組織の中でも最も巨大な組織の一つである要注意団体です。彼らは自身らのことを「誠草薙部隊」と名乗ることがありますが、本来の名称と呼べるものに確かなものはありません。
彼らはいくつかの要注意団体の構成員を中心として形成されたと考えられ、その中には財団の元職員も確認されています。
彼らの活動は主に
・ゲリラによる財団の妨害及び襲撃
・難民の保護及び治療
などが挙げられます。
彼らの拠点は全国各地にあり、発見は様々な時空間異常や強力なミーム汚染、[ ]などにより困難を極めます。
また、如月工務店の構成員が彼らに協力していること、そして人体に改造を施した兵士が所属していることは特筆すべき点です。


付与予定タグ: jp tale 如月工務店 日本生類総研 東幣重工 博士 

-記事ここまで
犀賀出た意味ある?
A.あ、やべ

文法的なミス、ただの設定集になっていないか、クリシェになっていないか、率直な評価など、よろしくお願いします。


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  1. portal:8048007 (09 Aug 2022 13:23)
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