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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは大型であり移動が困難であるため、SCP-XXXX-JPが発見された施設を改装し、収容サイト-81██とします。SCP-XXXX-JPを無許可で実験に用いることは禁止されています。
説明: SCP-XXXX-JPは異常な原子を合成することが可能な線形加速器です。SCP-XXXX-JPはコントロールパネル(SCP-XXXX-JP-1)、加速器部分(SCP-XXXX-JP-2)および検出器部分(SCP-XXXX-JP-3)から構成されており、原子同士の衝突による新元素の合成を目的として████により製造されたと見られています。
SCP-XXXX-JP-1は、SCP-XXXX-JPの操作を行う端末であり、加速粒子および標的粒子の情報1を入力すると、各粒子が1つずつSCP-XXXX-JP-2内に生成されます。また、合成結果のシミュレーションなども可能です。
SCP-XXXX-JP-2は線形加速器であり、最大有効加速電圧は██MeVです。特異な点として、SCP-XXXX-JP-2を用いて粒子の加速を行った場合、標的粒子への命中率が非常に高く、標的、加速粒子の大きさにかかわらず命中率はおよそ38%を記録しています。
SCP-XXXX-JP-3はSCP-XXXX-JP-2で合成された原子を検出、分析する装置です。SCP-XXXX-JP-3内部では後述する異常現象が発生し、異常現象終了後、SCP-XXXX-JP-3内に残る原子を不明な方法で計数します。内部は空間拡張技術が使用されており、外見上は██cm×██cm×██cmという大きさながら容積は██kLと見積もられています。
SCP-XXXX-JPを用いて原子の合成に成功すると、生成された原子(SCP-XXXX-JP-A)は一定の確率で自身と同一の原子を複製します。SCP-XXXX-JP-Aの複製、増殖は、以下の規則に従って行われます。
時刻tにおけるSCP-XXXX-JP-Aの原子数をN(t)、N(0)=N0、増殖定数をλ、倍増期2をTとすると、
N(t)=N0exp(λt)
ただし、λ=ln2/Tである。
また、SCP-XXXX-JPには安全装置が設置されており、合成完了から120秒後、SCP-XXXX-JP-3内に未知の放射線が照射され、複製が強制的に停止されます。
発見経緯: 20██年██月██日、長野県██市██にて空気中の線量が異常に高い地点が発見され、その近傍の施設にてSCP-XXXX-JPが発見されました。施設内部は鉛212の他、ビスマス212、タリウム212等により汚染され、SCP-XXXX-JP付近で3人の遺体が発見されました。いずれも被曝線量は███Gyを超えており、即死とみられます。全身の火傷とDNA損傷のため、身元確認は難航しています。SCP-XXXX-JP-1に残された履歴によると、26.4mol3相当のラドン220が生成されていました。
補遺1: 実験記録
実験記録XXXX-JP-1
目的: 鉄原子の合成
核反応式: 126C + 4420Ca → 5626Fe
倍増期4: 10秒
結果: 鉄56原子が1.21×1024個生成され、SCP-XXXX-JP-3から112.1gの純鉄塊として取り出すことができた。
分析: 原子は結合した状態で出てくるようだ。
実験記録XXXX-JP-2
目的: ニホ二ウム原子の合成
核反応式: 7030Zn + 20983Bi → 279113Nh
倍増期: 60秒
結果: ニホニウム279原子が4個生成された。本来、ニホニウム279は中性子を放出してニホニウム278に崩壊するが、増殖過程でこの崩壊は観測されず、増殖終了後にニホニウム278に崩壊し、その後通常と同様の崩壊プロセスをたどった。
分析: 増殖が止まるまで放射性崩壊がストップするのならば、半減期の極端に短いものも容易に捕捉できる。非常に便利だ。
実験記録XXXX-JP-3
目的: ウントリニリウム5原子の合成
核反応式: 25599Es + 6931Ga → 324130Utn
倍増期: 42.7秒
結果: ウントリニリウム324原子が7個確認された。
追記: 未発見の原子の合成に成功した。一般社会に公開すれば超重元素合成の研究は大きく進むだろうに。
実験記録XXXX-JP-4
目的: ビビビウム6原子の合成
核反応式: 279110Ds + 285112Cn → 564222Bbb
倍増期: 8.2秒
結果: [データ削除済]
追記: 陽子数が138を超える原子の合成実験は無期限に禁止されます。- ██主任研究員
実験記録XXXX-JP-5
目的: 金原子の合成
核反応式: 18674W + 115B → 19779Au
倍増期: 2年
結果: 金197原子が1個生成された。
追記: 電気代の方が高い。- ██研究員
実験記録XXXX-JP-6
目的: 白金原子の合成
核反応式: 18674W + 94Be → 19578Pt
倍増期: 0.2秒
結果: 実験中止。7
補遺2: SCP-XXXX-JP発見時に見つかった遺体の身元は、資産家の████氏(71)とその孫(10)、使用人の3人であることが判明しました。
以下は██氏の邸宅から発見された文書です。
████様
この度は弊社の実験用小型加速器T-541をご購入いただき誠にありがとうございます。
原子に興味がおありとは、なんと好奇心旺盛なお孫様なのでしょう。
非常にお孫様の将来が楽しみでございます。しかしながら、本製品は使い方を誤れば非常に危険な事態になりかねませんので、取扱説明書をよくお読みの上、放射線取扱主任者または核燃料取扱主任者立ち会いのもとお楽しみください。
お孫様の健やかな成長をお祈りしております。20██年██月██日 東弊重工株式会社 代表取締役社長 ████
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補遺: 20██年██月██日~20██年██月██日にかけて、財団本部による極秘実験のため一時的に収容権限が財団本部に委譲されます。この期間、財団日本支部職員のSCP-XXXX-JPへの立ち入りは禁止されます。担当研究員はこの期間中は別オブジェクトの研究が割り当てられます。
以下の情報を閲覧するには、本部職員コードおよびパスワードが必要です。無許可のアクセスが確認された場合、記憶処理が実施され、財団本部による処罰の対象となります。
付与予定タグ: scp jp safe 機械 外部エントロピー
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「狙った原子の出せる、増やせる加速器」というなかなか科学好きにはたまらないネタです。
ただNVです。
改善点を二点あげるとすると、
落ちのクラウチテニウムが、リンク先は有名で問題ないのですが、それ自体が少しわかりずらいです。
代案は思いついませんが、何かもう少しわかりやすいものを使ってもいいかもしれないです。
後、「原子であそぼ」という強烈に興味を引くタイトルを生かして、「元持ち主」などがはっちゃけた実験をしているところ(例えば、実験記録4にあたる部分を、元所有者がやった結果、元所有者が、中性子バーストを起こして死亡、その結果財団に認知された、みたいな。)などがあると、一般の方々にも楽しんでいただけると思います。
執筆お疲れ様です。
without-T-letter様、ありがとうございます。
確かに「あそぼ」というタイトルの割にそういった要素が少なかったです。
ご指摘いただきました要素を盛り込みつつ、クラウチテニウム以外のオチも考案できるよう改稿に努めます。
ありがとうございます。
非常に良くなりました!
東平重工のいかれっぷりが、前面に出ていて面白いです。ただ、
と、
が、矛盾しているような気がします。
ただ見かけと実際の大きさが違うということでしょうか?
without-T-letter様、ありがとうございます。高評価をいただきとても嬉しく思います。
ご指摘頂きました点に関して、「██cm×██cm×██cmという大きさ」は検出器部分の大きさであり、加速器部分が大型という想定でございます。また、東弊からの手紙でも小型と言われていますが、あくまで加速器にしてはの話なので移動困難となっています。
「██cm×██cm×██cmという大きさ」の寸法部分は正直なところ適当ですので誤解を招きうるようでしたら値を変えようと思います。
拝読しました。
おそらくオブジェクトの性質と実験結果の間に妥当な関連性があり描写にも大きな問題はないと思うのですが、それ故に「ただのパラテック高性能加速器(やや問題あり)」という範疇に収まってしまっているように感じました。
科学に明るい読者であれば学術的に興味深い点もあるのかもしれませんが、自分も含めサイエンスに詳しくない読者にも理解できる何かしらのキャッチーな点を設けたほうが評価は受けやすいように思います。また、オブジェクトの外見と性質があまりにストレートの結びついており、展開に起伏がなく感情の動きどころが少ないように感じられました。加速器とかけ離れた形状や方法から現状と同じ異常性が生じれば、その時点で意外性という展開が生まれ、読者を引き込むフックとして活用できるでしょう。
現状のオチを起点として逆算するのであれば「子どもの興味を引きやすく手軽に原子について学べるオブジェクトはどういったものか1」を考えてみるのも良いかもしれません2。
改稿前のオチの場合であっても、やはりどこかでひねりを加えたほうがオチがより印象的に機能するでしょう。生成物に既存オブジェクトが含まれる、科学的に役立つかもしれないが危険も大きいという点ではSCP-662-JPなども参考になるかもしれません。
以上となります。
執筆の一助となれば幸いです。
Kigoremon様、ありがとうございます。
確かにご指摘の通り元々の加速器の性質に頼りすぎていますので自然に意外性を演出できるように再考します。
ワンタメにはあまり詳しくありませんので記事を勉強してみようと思います。