長い道のりの先にたどり着いたけど、これなに?
SCP財団のきっかけとなったクリーピーパスタ、SCP-173が投稿されてから今年で10年となりました。
この10年の間で、本家財団ではついにアイテム番号が3000の大台に乗り、日本支部では1000番台が開放され、他国支部は10個以上も開設、さらにはSCP-INTという国際版サイトまで開かれ、いまやSCPはスゴイ数のコンテンツを含む怪奇創作サイトとなりました。スゴイ!もちろん、正式ナンバーに登録されている記事だけでなく、もっと無数のアイデア、そしてお互いの切磋琢磨がなければ、ここまで大きなサイトにはなれなかったでしょう。
………そう、私達の通ってきた道には無数のアイデア、日の目を見ることが叶わなかった発想の原石が無数に存在しています。アナタが本投稿に至らずボツにした記事も、惜しくもサイトではあまり評価が良くなかった記事も、脳髄を絞りに絞ってひねり出したアイデアの結晶に変わりありません。
これを押し入れにしまっておくのはちょっともったいない気がしませんか?
磨き方を変えれば光るもしれない原石をつかって、新たな記事を生み出してみませんか?
つまり何をやるの?
今回のコンテストの目的は「過去に投稿されたものの、評価が芳しくなかったため削除されてしまった記事」または「下書きを公開したものの、発想に行き詰まり作成を止めてしまった記事」を元に、新たな記事を生み出すことです。比較的新規に参加した人に「何をもってすれば記事を面白くできるのか」を試行錯誤して感じてくれればいいな~という気持ちもあります。書ける人はどんどん書いてください。
いないとは思いますが、このコンテストに参加するために記事を消すということはしないでください。このサイトには改稿スレッドがありますから、それを使いましょう!
コンテストルールはこんな感じ!
参加資格
開催期間
内容 |
開催日程 |
概要 |
ボツ作品エントリー |
10月18日~11月29日 |
元ネタを提供してください。 |
新規リメイク下書き公開受付 |
10月25日~12月14日 |
下書きを提出し、周囲からの意見を募る期間です。 |
リメイク作品投稿 |
11月15日~12月14日 |
リメイクした作品をどんどん公開してください。 |
投票期間 |
11月15日~12月21日 |
記事投稿とともに投票期間が開始します。期間は記事エントリー期間終了後の1週間までです。 |
優秀作品発表 |
12月22日 |
ハブページにて発表します。 |
参加作品正規ナンバー割り振り |
優秀作品発表後順次 |
希望があればコンテスト参加作品をJPナンバーに置き換えてもかまいません。 |
ボツ作品・アイデアのエントリー
- 記事の形式に沿い、最低限説明を書き上げてあるアイデア原案を「記事原案」としてアイデアハブページに提出してください。提出後はアイデアハブページのディスカッションに追加した旨をコメントしてください。アイデア原案提出は一人3つまでとします。提出の際は以下のテンプレートに従ってください(█を消すと構文が働きます)。
なお、既にSCP財団にJP記事として投稿されている作品によるエントリーは出来ません。
[[█*user 自分のWikidot ID]]
[[█collapsible show="記事のタイトル" hide="閉じる"hideLocation="both"]]
ここに記事原案
[[█/collapsible]]
記事のタイトル:
付与する予定だったタグ:("人型""Euclid""ゲーマーズアゲインストウィード"など)
主要な異常性:("このオブジェクトは人を襲って、キャンディーに変えてしまいます"など)
記事の簡単な要約、オチ: ("三度も収容違反を起こし、その度に大慌てで対処しますが、最後には財団に従順になります"など)
その他アピールポイントなど:("コメディ調の作品です、笑えるネタが書きたい人はどうぞ!"など)
こんな感じになります。
Nimono-oishi
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-██内の、耐熱性の床材を使用した収容室に収容します。SCP-XXX-JPは損傷を防ぐために、頸部に相当する位置を切り抜き穴を開けた台に横に寝かせた状態で固定します。穴の下には耐熱性の容器を設置し、定期的に頸部からの分泌物を回収します。分泌物は凝固剤を加え、冷却後に廃棄してください。
説明: SCP-XXX-JPは異常性を有する雄の鶏(Gallus gallus domesticus )です。
SCP-XXX-JPの頸部には太さ2 mmの綿糸による乱雑な縫合が施されています。これは一度頭部が完全に切断された後、再度胴体と縫合されたものと推測されます。切断面の頭部側からは絶えず高温の油が流出しています。このためSCP-XXX-JPの胴体部は羽毛が焼け焦げ、皮膚は重度の火傷を負っています。胴体はそれが原因とみられる苦痛を示しますが、頭部にはほとんど変化が見られません。また、綿糸を抜いて頭部と胴体を分離する試みはこれまでに成功していません。
SCP-XXX-JPは声帯を損傷し、明瞭に鳴くことはできません。しかしながら、 SCP-XXX-JPは人語を理解し会話を行う能力を有しており、文字盤を用いて財団職員のインタビューに受け答えることができます。SCP-XXX-JPは複数の言語を理解できるようですが、好んで英語を利用します。
以下はSCP-XXX-JPへのインタビュー記録です。
対象: SCP-XXX-JP(以下「対象」とする)
インタビュアー: エージェント・████ (以下「A.」とする)
補足: SCP-XXX-JPの返答は文字盤をクチバシでつつく事で行われています。SCP-XXX-JPの要望により、インタビューは英語で行われました。以下はインタビュー記録を翻訳したものです。
<記録開始>
A.: SCP-XXX-JP、聞こえるか。
対象: (「Y」を何度かつつき、「YES」の意を示す)
A.: OK。インタビューを開始する。まずはじめに、おまえが起源を教えてくれるか?
対象: 罰。[15秒間、オブジェクトが足で頭部をかく仕草をする。オブジェクトは苦痛を示している。] 騙した。
A.: 騙した?それはどう言うことだ。
対象: ただ朝をいつもより早く知らせた。一番鶏よりも早く。それが私の役割、永久の闇の中をさまよう者共の中での。
A.: それだけで罰せられたと?
対象: 致命的だった。多くの人がただ少し早く起きた。[頸部から分泌される油の量が増加しているように見える。オブジェクトはさらに苦痛を感じている。]彼らは移動を始めた。
A.: 移動?どこへ?
対象: 新たな世界。新たな暮らし。闇と氷からの脱却。光。満ちる。
A.: 新しい居住地を探していた集団だった、ということか?
対象: [逡巡の後、オブジェクトが「Y」をつつく。]
A.: 何がそのときに起きた?
対象: 裏切り。私は彼らを裏切った。[オブジェクトの頸部から漏れる油の勢いが更に激しくなる。油温も増しているようで、頸部以外の羽毛の一部が黒く焦げ始める。] 私は天蓋を拝むことができた。空は青いのかと泣いた。そして私は後方の穴を塞いだ。彼のような醜いもの達があれ見るのは、汚らわしいことだと思ったのだ。丁度その時に彼らを通りがかる見張りに見つけさせ、殺させた。[休憩の意が示される。5分間の沈黙が続く。]
対象: 私は光の元で暮らした。これにあきたらず、なお光に近づくため、あらゆる手で登りつめた。能無しそれが欲しかった。しかし、ある時私の罪が暴かれ、私は裁かれた。
A.: それで現在の姿に?
対象: 今見えるのは赤。炎(flame)。彼らの怒りが眼前で、眩く、業火のごとく燃えている。尽きる事の無い燃料により。
A.: 燃料とはこの頭部からでている油のことか?
対象: これが頭に見えるのか。
A.: 私からは鶏の頭に。自力では脱げないのか?
対象: 不可能。もはや光芒は死し、これが私にとっての唯一の光。これは光芒の残滓。私は光に満ちている。光芒はここにある。
<記録終了>
記事のタイトル: 雄鶏のグーグ
付与する予定だったタグ: 未定です。
主要な異常性: 頭部と胴体が切断後つなぎ合わされたニワトリの死骸です。首の付け根から高温の油が出てきます。
記事の簡単な要約、オチ: このニワトリは仲間を裏切り”帝国”(SCP-031-JPなどに出てくる要注意団体です)に一人逃げてきた住人です。過去の悪逆非道を咎められ罰を受け続けています
その他アピールポイントなど: もしこの記事を書きなおしたい!という人が入れば、全然”帝国”関係じゃないオブジェクトになっても大丈夫です。
リメイク記事の作成
- エントリーされたボツ作品・アイデアを最低1つ以上元にして、自由な発想で記事を書いてください。なお、通常の記事と同様に下書きスレッドを利用してブラッシュアップを行っても構いません(その場合、リサイクルコンテスト参加作品である事を一言添えてください)。今回のコンテストでは一人が作成するリメイク記事の数に制限を設けません。どんどん過去のアイデアを生まれ変わらせましょう。
リメイク作品のエントリー
- 今回のコンテストでは、参加作品をSCP-XXX-JP-REというナンバリングで投稿し、通常のタグに加えてコンテストタグ「recyclecon17」をつけててください。新しい記事を作製する場合、SCP記事作成のガイド の「Tips」タブ内にある「新しい記事を作るモジュール」を使用すると便利です。記事タイトルにはJP-REナンバーと報告書リストにつけるようなタイトルを併記してください。また、投稿後に使用したアイデア提供者の名前とアイデアのタイトルをディスカッションに記入してください。
エントリー記事へのVoteについて
- 通常の記事へのVoteと同様に,自分の記事以外にならコンテスト参加者もVoteを行って構いません。どんどんVoteしよう!
優秀作品の決定について
- 投票期間終了後の記事の総Vote評価数で決定します。最も高いVoteを得た作品を優勝作品とし、次点と第三位を優秀作品とします。
コンテスト終了後の流れ
- 投稿作品はコンテスト終了後、任意で本ナンバーに割り振ることが可能です。
その他のルール
- 特に指示されていない点は、通常のSCP報告書記事と同様にサイトルールやガイドラインに従ってください。今回のコンテストは「ボツになってしまったアイデアを元に新たな記事を作る」という要件を満たしていればJoke、Explained記事を投稿しても構いません。
- エントリー作品はコンテスト中も低評価による削除の対象となります。
- アイデア提供者と記事執筆者との、PMを用いるなどして行う個人的な相談は任意とします。これにより生じたトラブルに対しコンテスト委員は責任を負いません。
よくある質問
Q. : 元ネタ提出だけでもいいですか?
A. : 大丈夫です!元ネタを提出するだけ、またはリメイクした記事を投稿するだけでも構いません。
Q. : 投稿後に評価が伸びない!開催期間中に大きく改稿しても大丈夫?
A. : 投票期間前までなら大丈夫です!その際、このハブページに自分のどの記事を改稿するかを宣言してください。
Q. : 改稿してたけど投票期間に入っちゃった!お蔵入りになる?
A. : 改稿宣言をしている場合、一度だけなら改稿後の内容にに置き換えても問題ありません。
Q. : 共著はOK?
A. : OKです!その記事のコメント欄に誰との共著であるかを記載してください。
Q. : たとえ原案者と共著になっても?
A. : もちろんOKです!ただし、アイデア提供者,原案者はコンテストルールに則って共著に使う没ネタを、ボツ作品エントリー期間中に、アイデアハブページに提出して、共著者以外のコンテスト参加者誰にもそのアイデアを基にしたリメイク作品が投稿できるようにしてください。
Q. :じゃあ、アイデアハブページに没ネタさえ投稿すれば、自分の没ネタを自分でリメイクしてもOK?
A. :それはタブー!「このコンテストに参加するために記事を消す」に抵触しかねません。でも、共著ならばオッケーです。
Q. : 記事が投稿期間に間に合わない!!
A. : 遅刻枠を設けています。記事のタグを「recyclecon17」ではなく「recyclecon17遅刻組」とすれば、このハブページにあなたの記事が掲載されます。
Q. : アイデア提供してからサイコーの案を思いついたんだけど、アイデアを取り下げてもいい?
A. : 取り下げ自体は問題ありません。アイデアハブページのコメント欄に取り下げを宣言してください。ただし、あなたが提出したアイデアで記事を書いている人がいて、トラブルになることも考えられるので、そういうことの無さそうなアイデアを提出するのが無難です。
Q. : 使えそうなイケてる画像があるんだけど、どうだろう。
A. : ぜひ教えてあげてください!Web上で公開されている物ならURLも含めて教えてあげると、記事を書く人がちょっぴり楽をできます。
追記:原案ハブにWeb上の画像を掲載する場合は、原案概要の中に出典を記載してください。
Q.: スクリプト、構文を使った記事があるのじゃが……。
A.: ワオ!それはなんかとてもすごいです!折り畳みが上手く機能しない場合が考えられるので、例外的に新たにページを作ってください。ページタイトルを「リサイクルコン提出アイデア-WikidotID」とし、本投稿されたSCP-JP記事では無いことを示してください。また、アイデアハブページにはテンプレの折り畳みに相当する箇所にページへのリンクを記載してください。折り畳み内で上手く作動しなさそうな記事も同様にお願いします。
コンテストの概要はこんな感じです。
とにかくさておき、下のリンクからみんなのアイデアをちょっと覗いてみましょう!
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