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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはそれぞれの個体を別々の部屋に分け、部屋は一般的な子供部屋に類似した部屋配置にしたうえで食事を与え、担当職員は毎日SCP-XXXX-JP群の記録をしてください。SCP-XXXX-JPが物品の要求をした場合、担当職員らの厳重な議論を行い、承認され次第、SCP-XXXX-JPに渡してください。また、SCP-XXXX-JPが他の個体との面会を希望した場合、武装させたエージェントを2人同行させた上で、双方のSCP-XXXX-JPに盗聴器を身に着けさせ、必ず仕切りを立てて物体が通過出来ないようにし面会をさせてください。不要な面会は避けるよう促してください。SCP-XXXX-JPのいずれかの個体を施設外にて発見した場合、直ちに担当職員に報告してください。
説明: SCP-XXXX-JPは現段階では人間の女性であると定義されています。一部を除くSCP-XXXX-JP群の知能は成人した人間とほぼ同等であるとすいます。現在までにSCP-XXXX-JPは8体見つかっており、そのうち5体は既に財団によって収容されています。SCP-XXXX-JP群は未知の言語を用いて互いに会話を行い、財団職員に対しては日本語で会話をする傾向にあります。一部を除き個々の脅威度は多大な損害を及ぼす程ではありませんが、SCP-XXXX-JPが複数で敵意を示した場合、鎮圧までにかなりの努力が強いられると推測されます。
SCP-XXXX-JP-1: 発見日 ████年██月██日 終了済み。目は眉毛で覆われており、人間の口に相当する位置には鼻が位置する8歳の女性です。██県██市の一般民家にて市民に発見され、警察への通報を受け、財団にオブジェクト認定されました。14人の武装された担当職員で構成された収容班がSCP-XXXX-JP-1の確保に動きましたが、SCP-XXXX-JP-1が療養施設内の一般人106人を人質に取り、立て籠もったことで、収容班によって終了されました。SCP-XXXX-JP-1は、兎の心臓と豚の肺を始めとした様々な臓器で構成されており、収容班の終了以前から全ての臓器が活動を停止していました。収容班がさらなる解析を試みましたが、SCP-XXXX-JP-1実体は1時間後に消失しました。
SCP-XXXX-JP-2: 発見日 ████年██月██日 収容済み。目は眉毛で覆われており、人間の口に相当する位置には鼻が位置する8歳の女性です。██県の██TV局の楽屋にて███アナウンサーに発見され、収容班によって確保されました。SCP-XXXX-JP-2が何らかの方法で書いた文章は他者が認識不能になるという特異性を持っています。
SCP-XXXX-JP-3: 発見日 ████年██月██日 収容済み。目は眉毛で覆われており、人間の口に相当する位置には鼻が位置する8歳の女性です。██県立██高等学校のA棟の階段裏にて生徒によって発見され、警察を介して情報を受けた収容班によって確保されました。周囲には同年行われていた司法試験、日本漢字能力検定1級、実用英語技能検定1級と同様の答案用紙が散乱しており、採点の末その全てが満点でした。その後SCP-XXXX-JP-3の視認者はクラスB記憶処理が施されました。
SCP-XXXX-JP-4: 発見日 ████年██月██日 未収容。目は眉毛で覆われており、人間の口に相当する位置には鼻が位置する8歳の女性です。██県██市の路地裏で大学生13人に暴行をしているところを一般人が発見し、収容班が確保に向かいましたが、SCP-XXXX-JP-4撲殺によって死亡した一般人76人の体が直線状に続いたところでSCP-XXXX-JP-4は行方不明になりました。
SCP-XXXX-JP-5: 発見日 ████年██月██日 収容済み。目は眉毛で覆われており、人間の口に相当する位置には鼻が位置する8歳の女性です。██県に停泊している無人船内で発見され、麻酔を打った後に収容班によって確保されました。SCP-XXXX-JP-5が居た部屋には大量の宝石類が保管されており、総額は日本円にして3407億円に相当するとされた上、この場にあった宝石類は全て盗難物であるとの推測がされました。
SCP-XXXX-JP-6: 発見日 ████年██月██日 収容済み。目は眉毛で覆われており、人間の口に相当する位置には鼻が位置する8歳の女性です。██県██市のゲームセンターにてアーケードゲームをSCP-XXXX-JP-6がプレイしているところを発見され、収容班によって確保されました。後の調査で、SCP-XXXX-JP-6は34種類のゲームで世界記録を更新したことでのギネス記録を樹立していたことが判明しました。
SCP-XXXX-JP-7: 発見日 ████年██月██日 未収容。目は眉毛で覆われており、人間の口に相当する位置には鼻が位置する8歳の女性です。既に廃棄されていた██県の██研究所内で発見され、収容班が確保に臨みましたが、SCP-XXXX-JP-7-Ωに阻まれ、収容には至りませんでした。██研究所内にはSCP-XXXX-JP-8の他、人体実験や生物兵器の跡が発見されました。
SCP-XXXX-JP-7-Ω: 発見日 ████年██月██日 終了済み。目は金色の眉毛で覆われている8歳の男性です。。SCP-XXXX-JP-7-ΩはSCP-XXXX-JP-7によって作られたものであると考えられています。██研究所の一角から出現し、実体化し、全身から伸びでた触手で収容班を壊滅させ、サイト-██1に向かおうとしたところをエージェント・ルテラジによって無力化されました。解剖の結果、SCP-XXXX-JP-1と同様にSCP-XXXX-JP-7の臓器は全て動物の臓器を使用しており、全身は人間の血管で構成されていました。無力化から1時間7分後にSCP-XXXX-JP-7-Ω実体は消失しました。
SCP-XXXX-JP-8: 発見日 ████年██月██日 収容済み。一般的な女性と同じ顔の配置をしている8歳の女性です。自身を"井上██"と呼称しています。██研究所の瓦礫下から発見され、財団によって確保されました。SCP-XXXX-JP群の中で人間に対して敵対心を持っている可能性が最も薄く、財団に対して非常に友好的です。他のSCP-XXXX-JP群に共通する並外れた何らかの能力をSCP-XXXX-JP-8は持ち合わせておらず、心理検査でも異常は見つかりませんでした。
我々にとって一番障害となってくる奴らを逃してしまったのは反省している。今後SCP-XXXX-JP-4とSCP-XXXX-JP-7が一般人に影響を及ぼす可能性が非常に高い為、現在収容している個体から情報を手に入れつつ、収容班の強化も行うべきだろう。 -無自覚博士-
補遺1: 以下はエージェント・ルテラジによるSCP-XXXX-JP-8実体とのインタビュー記録です。
補遺2: ████年██月██日、SCP-XXXX-JP-5とインタビューを行いましたが、有益な情報を得られなかった上、自分たちの部屋の不足物を調達してくるよう要求してきました。無自覚博士らの審査の結果、害になることが想定されないような物品なら可能であるとし、一定の期間を条件に了承されました。
補遺3: ████年██月██日 要求物の承諾を終了しました。SCP-XXXX-JP-5は延長を希望しましたが、資金の節約も考慮し却下しました。以下はSCP-XXXX-JP群が職員に要求した物を抜粋の上整理した記録です。
補遺4: 以下はエージェント・ルテラジによるSCP-XXXX-JP-3実体とのインタビュー記録です。
補遺5: ████年██月██日未明、突如としてサイト-██内に収容されていたSCP-XXXX-JP群が全員消失しました。各室内の壁に破壊された形跡が見つからないことから、何らかの方法で脱走したと考えられています。SCP-XXXX-JP-8の室内からは手書きのメッセージのようなものが発見されました。
回収されたメッセージ
ありがとうございました。ごめんなさい。 いかなきゃいけません。もうあえないだろうけど、わすれません。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:7991090 (19 Apr 2022 21:07)
「類似する」とするとよりクリニカルです。
不要です。
不要です。
「手に負えない」「かなりの努力」というフレーズが主観的に思えます。具体的な数値で示すなど、客観性を示すことをお勧めします。
こういった記録は枠で囲んで空行を入れて記述するか、SCP-3480の実体のように表に纏めておくと可読性が高いです。
「ヒトの口に相当する位置には鼻が存在します。」とすると意味がより伝わりやすく、またクリニカルであると思います。「口に当たる部位」はまさしく発話や摂食行動のための器官であり、「鼻がついている」と言われると口器なのか鼻なのか分からなくなってしまいます。"位置"とすると正確に思えます。以下同様。
ここだけですます調でなくなっています。
「そして」は不要です。
「認識不能になる」とすると端的に表せます。
「散乱しており」
「宝石類は全て盗難されたものである」
ここもですます調でなくなっています。
「判明しました」とするとクリニカルです。
「既に放棄された」で良いと思います。
「構成されていました」とすると良いでしょう。
「一番」はあまりクリニカルな表現ではありません。「人間に対する敵対心が最も薄く」で良いと思います。
「高いため」とするとよりそれっぽくなります。「~ので」は話し言葉のような印象を覚えます。
細かいですが、太字にしておくとそれらしくなります。記事のテンプレートを参照ください。
2人前、3人前……と数え上げるものではないため、算用数字ではなく漢数字で「一人前」としましょう。以下同様です。
財団職員が私的な感情を表に出し、さらにそれを公式のインタビュー記録に残すことに強い違和感を覚えます。
[]などで囲んでおくと良いです。以下同様。
発話者が記載されていません。
ここの枠を分けておく必要は無いように思えます。2つ目のインタビュー記録も同様です。
「有益な」で良いです。
「不足する物」など。
-3や-5など番号が前後しているのでゴチャゴチャとした印象を覚えます。番号順に揃えるとよろしいかと。
記録が分かれてしまっています。また、<記録開始>は<記録終了>と共に太字の方が良いでしょう。
この台詞で、格好付けているような、わざとらしさを感じました。
現状DVです。
1. 内容について
まず、財団が自らに危害を加えるわけでもない異常存在を積極的に襲撃していることに強い違和感を覚えます。財団の活動目的は人類の正常性維持であり、その手段は異常存在の確保・収容そして保護です。財団が虐殺にせよ弾圧にせよ種族を"崩壊"させることはまず考えられません。この点で、大多数の読者の認識と大きな隔たりがあるため、無視できないDV要因になると思います。
なお、残酷かつ邪悪な財団を描くカノンハブとして「わるいざいだん」があります。こちらであれば多少なりとも受け入れられるかもしれませんが、それでも異常存在を大量虐殺するよりは、やはり収容して保護しながらじわじわと死者蘇生技術を搾取する、などの方があり得ると思います。
また、もし財団が本当に種族の虐殺を行っていたのであれば、この報告書は倫理委員会やO5評議会により検閲され、不可視化や削除が行われたり、アクセス者への記憶処理や終了が行われてもおかしくないと思います。そういった措置が取られていない点からも、財団が過去に虐殺行為を行っていたという設定に違和感を抱きます。
財団を悪役にするのであれば、そういった要素を加えることをご検討ください。あるいは、忘れ去られた過去の財団というテーマのある怪奇部門を絡めてみるのも良いかと思います(個人的に、既存オブジェクトのリライトと化しつつある怪奇部門に新たな視座を持ち込めるのではないかなと思います)。
虐殺者を財団ではなく人類そのものなどにすることでも上記を解消できますが、その場合SCP-1000やSCP-1000-JP-EXとかなり似通ったテーマになってしまうため、差別化を意識する必要が生じるかと思います。ひとまず、行われた所業は陰湿な奴隷化・植民地支配・弾圧などに変更すると、差別化出来て良い作品に仕上げられそうな印象を覚えます。
2. 展開について
そして財団の邪悪さを描くとしても、その描写に説得力が無かったこともDVの理由の1つです。
本作において、SCP-XXXX-JPたちの過去や財団の所業は全てインタビュー記録の中で語られてしまっています。私の所感として、インタビューの中で登場人物に真相を語らせると、いかにも「こういう設定ですよー」ということをアピールしているように見えてしまいます。特に、財団が虐殺を行った目的は死者蘇生技術の入手とのことですが、その死者蘇生技術自体が本文の方で伏線として貼られているわけでもなく、SCP-XXXX-JP-3とのインタビューでポッと登場しているため唐突な印象を抱きます。
何か物的証拠を財団がデータベースなり土壌中なりから発見し、財団による分析を経て解明し、読者に対して示唆する、と言う方が説得力があるのではないでしょうか。
次に、不要物のくだりの意義がよく分かりませんでした。小説、筆記用具、ゲーム、銅塊などをSCP-XXXX-JPたちが要求した理由を読み取れません。筆記用具であれば最後のメモに繋げられるかもしれませんが、筆記用具の要求は拒否されているほか、要求者がSCP-XXXX-JP-8でないため脈絡がありません。他の物品もその後のストーリーに繋がっているように見えないため、補遺2と補遺3は不要であると思います。
確かに報告書としてのリアリティを求めるなら支給した物品の記録などもきちんと記載すべきなのでしょうが、SCPの報告書は第4の壁を隔てた我々にとっては読み物です。報告書としての機能よりも、読者にとって意味のある情報なのかどうかを重視する方が良いのではないかと考えます。
3. 表現について
また上記でも指摘していますが、「うぅっ…想像しただけで反吐が出るわ…」や「パンドラの箱を開ける覚悟はあるの?」といった台詞はかなりフィクションチックであり、実際のインタビューの場で発されるような台詞ではないように感じます。確かにこういった言い回しは採用したくなるものですが、インタビュー記録という場ではリアリティを欠いてしまう面を否めません。
また、SCP-XXXX-JPに関する説明が甘かったです。SCP-XXXX-JPの年齢や性別が全個体で記述されているわけではなかったため、SCP-XXXX-JP-8が子どもであること、SCP-XXXX-JP-3が女性であることはインタビュー記録を読むまで分かりませんでした。そのため、それまで自分の抱いていたイメージをインタビュー記録で覆されることになりました。
こういったイメージのどんでん返しは覆ったイメージ自体が面白いものであれば大変有意義ですが(例:SCP-3936)、今回は新たな設定が明かされただけであり、面白さに直結するものではありません。そういう認識の食い違いを避けるためにも、年齢や性別などの基本情報はあらかじめ記載しておくべきだと考えます。
また「表現」からは若干外れるかもしれませんが、
多くのSCP-XXXX-JP実例には「並外れた何らかの能力」があるように思えませんでした。
物理法則から逸脱するような超常存在を多数扱う財団がこれらを「並外れた何らかの能力」と認定するのにはやや首を傾げます。言うとすれば「非異常の範囲で」という枕詞が付くか、「特筆すべき」程度に表現を抑えると思います。もしこれらを"神に近い"ことの証拠として扱うのであれば、より現実から逸脱した特性にする方が説得力を得られそうな印象を覚えます。
本作の「財団が虐殺行為を行っていた」という設定には、上で指摘したような違和感があります。そういった綻びを修正していけば、きっと良い作品になるのではないかと思います。改稿に期待します。
以上です。執筆のほど応援しております。
追記(04/28): 8歳の女性という点は私が閲覧した時点で冒頭部に明記されていたようですね。読み落としていたか、読むうちに失念してしまったようです。申し訳ありませんでした。ただ、やはり現状のように各個人ごとに書かれている方が読者の印象には残りやすくて良いと思います。
ご批評ありがとうございます。
かなり内容にも不要だったり抜けていた
内容があったようなので
参考にさせていただきつつ
改良していきます。
貴重な意見感謝しています。