現在このページの批評は停止しています。
From: サンドボックスオペレーター
この下書きページは1ヶ月近く更新が無かったため、サンドボックスオペレーターにより批評が停止されました。再度批評を行う用意が整ったら、下書きを再度"批評中"状態としてください。このメッセージは下書きの批評ステータスを変更することで表示されなくなります。
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-81DHの低危険度鳥獣収容施設に、個体ごとにGPS端末を装着した上で収容されます。SCP-XXXX-JPの個体数は「群れ」の発生を防ぐ目的で管理されます。人間の死体との事故的な接触を防ぐために、SCP-XXXX-JPを致死性の高いオブジェクトの近隣に収容することは避けられるべきです。SCP-XXXX-JPに給餌は必要なく、排泄も行わないため清掃作業も不要です。新たにSCP-XXXX-JP個体が発見された場合、発見地域を周辺に近隣の山村及びその周辺で収容活動を行ってください。また、定期的に██村周辺地域を調査し、SCP-XXXX-JPの収容を確認してください。
説明: SCP-XXXX-JPは奈良県南部の██村及びその近辺に生息する異常性を持つ雑食性の獣類です。体長は15cm程度で、外見上はウサギに酷似しているものの、その遺伝子情報の一部には確認されているどの生物種とも異なるものがあります。また、SCP-XXXX-JPは食事を行わずとも健康維持が可能であり、老化したり、何かしらの病に罹患する兆候も見せません。SCP-XXXX-JPは通常時非常に憶病で、山林部で植物や昆虫を捕食して活動します。人間やその他の大型獣が往来する地域は基本的に回避しますが、後述する異常性のため、埋葬後24時間程度経過した人間の死体がある墓地には積極的に接近します。しかし、この条件を満たした場合も人間の活動を感知した場合は自己の安全を優先し、捕食を諦め退避します。
SCP-XXXX-JPは死亡後72時間以内の人間の死体を捕食することにより、一般的な閾値を大幅に超えた大規模な繁殖活動が可能になります。死体捕食後の「親」個体は即座に繁殖活動を開始し、またこの「親」個体の下に生まれた子孫は発生後3時間程度で再生産が可能となります。結果として、SCP-XXXX-JPはその個体数を急激に増加させ、大規模な「群れ」の形成へと至ります。
SCP-XXXX-JPは個体数が一定以上になると繁殖活動を停止し、「群れ」を形成します。この段階に至ったSCP-XXXX-JPは食性を変化させ、人工物、人間、またはSCP-XXXX-JP同士での共食い以外の摂食を行いません。これに併せて体長も45cm程度にまで肥大します。また、通常時のSCP-XXXX-JPは昼行性ですが、「群れ」を形成した場合昼夜を問わず活発に活動することが確認されています。1995年8月11日にSCP-XXXX-JPの大規模な村落襲撃事件が発生し(事案XXXX.1)、これをきっかけに財団による大規模なSCP-XXXX-JPの収容作戦が行われ、現在の収容状況へと至りました。
"墓打ち"について
"墓打ち"とは██村に存在する葬儀に関わる風習の一つです。██村は土葬による儒葬的葬儀を執り行うことから、過去にSCP-XXXX-JPの被害を受けたことがあること、また"墓打ち"はオブジェクトへの対策として生み出された儀式であることが推測されています。以下が"資料にみられる墓打ち"に関する記載です。
土葬名人、小西さんが、十津川村の埋葬の作法で今も強烈に覚えているのは、棺を穴に入れた後、猟師が穴に向かって猟銃を撃ったことである。それも出棺の時に撃つ空砲ではなく、実弾を撃った時代があったという。
「私の住む武蔵地区にはなかった習慣ですが、よそのいくつかの地域では猟銃を撃ちました。邪気をはらうとか魔よけの意味があったのでしょう」と小西さんは言う。1
SCP-XXXX-JPは先述の通り憶病な性格を持つため、銃声に対し非常に敏感で、発砲のあった地域からは長期間の退避を行います。これは死体を捕食する欲求に優先されるため、"墓打ち"はSCP-XXXX-JPの大規模な繁殖活動を抑止する意味で十分に有効であったと評価されています。
事案XXXX.1生存者の証言(一部訛りを修正したもの)
田口さんのところのおじいさん2が亡くなって。息子さんのヒトシ君が喪主でお葬式をやったんですね。ヒトシ君は東京の大学を出て、向こうに家族もいたんですが、頻繁に帰ってきてくれていて。お孫さんも元気そうな子で、田口さんにもよく懐いていましたねぇ。それで、知らせを聞いてすぐ戻ってきてくれて、お葬式にとりかかりました。
特に何もなく終わったんですけどね。次の日の墓打ちの段になって、ヒトシ君が「やっぱできない」って。優しい子でしたから、父親に銃を向けるというのがどうにも嫌だったんでしょう。我々の中でも、金はかかるし、無礼な観があるしで、やめようかという話は前々からあったんですね。そこにヒトシ君が涙を流して「できへん」って。だから、今年はもういいじゃないかと。佐藤さん3だけ、いやならん、お前がやらんのなら俺だけでもやると、揉めに揉めたんですが、最終的にまぁ今回ばかりはということで。此度の墓打ちはやめにと相成りました。
事案XXXX.1
1995年8月8日、葬儀後の田口正道氏の遺体を野生のSCP-XXXX-JPが捕食しました。本来であれば"墓打ち"によりSCP-XXXX-JPへの威嚇が行われましたが、今回は儀式が行われなかったため、SCP-XXXX-JPは墓所への接近に成功したとみられています。その後繁殖活動を繰り返したSP-XXXX-JPは、同月10日深夜に「群れ」の形成に十分なまでに個体数を増加させました。
8月11日早朝、5000体程度と推測されるSCP-XXXX-JPが██村を襲撃し、人工物の捕食を開始しました。11日の午前10時の時点で村の主要な建物は全壊しており、倒壊に巻き込まれるなどで発生した死体は随時捕食されていった4と考えられます。その後オブジェクト群は積極的に活動する人間を襲撃し始めました。
8月13日午前3時20分に通報を受けた財団職員が到着した際、SCP-XXXX-JPは既に共食いにより500体程度にまで数を減らしており、一部が山林に退避し始めていました。SCP-XXXX-JPの捕食やそれに伴う建造物の倒壊などにより、最終的に村民及び一時的に村を訪れていた2729名のうち2699名が死亡しました。生存者には記憶処理を行い、カバーストーリー「土砂災害」を用いた上で一般社会へ復帰させました。
事案XXXX.1生存者インタビュー
回答者: 田口 ゆうき
質問者: 中西博士
<記録開始>
中西博士: 事案発生当時-ウサギの群れが村を襲いに来た時、あなたはどこにいましたか。
田口氏: んー、畑でお手伝いしてた。前の日にウサギがイタズラにきてて、それを直してた。そしたら山の方から、ドドドって低い音が聞こえたんだ。
中西博士: 群れたSCP-XXXX-JPの足音ですね。あなたはすぐに発見時の場所5に隠れたのですか?
田口氏: ううん、最初はみんなただのウサギだーって思ったから。佐藤さんとか、猟師の人たちが「捕まえてやる」って。でも、しばらくしたら「うわー。」とか「きゃー。」とか聞こえてきて。お父さんが「ここに隠れてなさい」って言ったから、僕ずっとあの中にいたよ。
中西博士: なるほど。以後は外の様子はわからなかったのですか。
田口氏: えーっとね、すっごい音がした。物が動いたり、倒れたりする音。あと、ちょっとだけ隙間から見てたんだけど、ウサギさんたち食べてたよ。
中西博士: 家屋や人間をですか。
田口氏: うん。口をもぐもぐさせて、頭を食べてた。顔の上に乗って。
<記録終了>
ページコンソール
批評ステータス
カテゴリ
SCP-JP本投稿の際にscpタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
本投稿の際にgoi-formatタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
本投稿の際にtaleタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
翻訳作品の下書きが該当します。
他のカテゴリタグのいずれにも当て嵌まらない下書きが該当します。
言語
EnglishРусский한국어中文FrançaisPolskiEspañolภาษาไทยDeutschItalianoУкраїнськаPortuguêsČesky繁體中文Việtその他日→外国語翻訳日本支部の記事を他言語版サイトに翻訳投稿する場合の下書きが該当します。
コンテンツマーカー
ジョーク本投稿の際にジョークタグを付与する下書きが該当します。
本投稿の際にアダルトタグを付与する下書きが該当します。
本投稿済みの下書きが該当します。
イベント参加予定の下書きが該当します。
フィーチャー
短編構文を除き数千字以下の短編・掌編の下書きが該当します。
短編にも長編にも満たない中編の下書きが該当します。
構文を除き数万字以上の長編の下書きが該当します。
特定の事前知識を求めない下書きが該当します。
SCPやGoIFなどのフォーマットが一定の記事種でフォーマットを崩している下書きが該当します。
シリーズ-JP所属
JPのカノンや連作に所属しているか、JPの特定記事の続編の下書きが該当します。
JPではないカノンや連作に所属しているか、JPではない特定記事の続編の下書きが該当します。
JPのGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
JPではないGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C-
- _
注意: 批評して欲しいポイントやスポイラー、改稿内容についてはコメントではなく下書き本文に直接書き入れて下さい。初めての下書きであっても投稿報告は不要です。批評内容に対する返答以外で自身の下書きにコメントしないようお願いします。
- portal:7954672 (05 Apr 2022 23:28)
あまり面白いと感じられませんでした。以下にその理由を書いてみます。
・頭部だけを食べる理由が見当たらない
おそらく何らかの意図があると考えていますが、なぜSCP-XXXX-JPは頭部のみを食べるのでしょうか。この点について、読者が推察するにしても情報が足りていないように思います(こちらの読解力が問題である可能性も否定できないので、スポイラーがあるとより良い意見を得られるかもしれません)。
記事タイトルと一致する"墓打ち"の行為でも頭部にまつわる事柄が書かれているため、この要素が重要であると考えましたが、ここが理解できない/推察できないというのは本作品において致命的だと感じました。
・墓打ちについて記述がおかしいと感じる
墓打ちの手順の項目では、亡くなった人物に対して行うことが記載されていますが、その後の事案XXXX.1にて、
という記載があります。"墓打ち"についての項目でSCP-XXXX-JPに触れていないため、この部分の理解が難しくなっているように思います。
全体的な意見として、記事の柱となる部分に粗があるように感じました。今一度この記事において何が重要な点であるかを見直し、組み立て直してやる必要があると思います。
以上です、執筆の助けになれば幸いです。
御批評ありがとうございます。ご指摘いただいた点について回答申し上げます
・頭部だけを食べる理由が見当たらない
"墓打ち"の性質上、銃弾を遺体に何度も発砲する訳にもいかず、一度の銃撃で確実に一体のSCP-XXXX-JPを殺害できる仕組みが必要だと考えました。そのため、棺のなかでのSCP-XXXX-JPの位置を固定する必要があり、適当に頭部を設定しました。とはいえ、そもそも(オブジェクトに対し)広い面積のある棺内のオブジェクトを一回の発砲で一匹を駆除するストーリーラインには、ご指摘の通り問題があります。そのため以下の通り性質を変更しました。
また、これに伴い記事全編を通した改稿を行います。
・頭部だけを食べる理由が見当たらない
"墓打ち"についての項目ではあくまで文化的側面から"墓打ち"に迫り、どちらかというと一般に流通するなにかしらの資料からの引用の形を目指していました。現在実際に何某の資料からの引用であることにするか、財団視点からの分析にしてしっかりSCP-XXXX-JPとの関連性を明記するか考えているので、更にご意見いただけるとありがたいです。
重ねて、ご批評ありがとうございました。
墓打ちの設定にやや無理があると思いました。
猟銃で死体を撃つのが余りにも明白に違法行為なので、1995年までそんな風習が残っていて「群れ」の形成を抑制していたというのは不自然だと思います。もっと銃規制が緩かった時代には墓打ちが行われていたが、財団が発見したことによって全国に先駆けて火葬場が整備されたり、条例で土葬が禁止されたりした(特別収容プロトコルにもこの内容を盛り込む)という設定にするのはいかがでしょうか。
以下は細かい指摘です。
読んでいただきありがとうございます ご指摘を受け一部改稿いたしましたので、ご報告いたします。
“墓打ち“について
前回改稿の際にオブジェクトの異常性を変更し、それに伴い死体を直接打つ必要がないことを失念していました。また、“墓打ち“には元となった記述があるため、これを直接引用することといたしました。
GPS
GPS端末としました。
個体数
目的を明記しました。
死体
死体に統一しました。 ただし
この点については指す死体の身元が明らかなため、「遺体」としました。
山村
「山村及びその周辺地域」と致します(山村の意味を誤解していました ありがとうございます)
村
元となった記述に沿う形に致します 秋田県に特別の思い入れもなく、ご指摘で私の行政知識の乏しさが明らかになりましたので、下手に改変する必要も無いと考えました。
重ねて、ご批評いただきありがとうございました。