SCP-XXXX-JP 歩み(仮)(旧題:宇宙への歩み)

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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - 歩み
著者: katata
作成年: 2022

回収当時のSCP-XXXX-JP。

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-8122内の低脅威度物品保存ロッカーにて保管されています。SCP-XXXX-JPを用いた実験にはセキュリティクリアランス2以上の職員による承認が必要であり、加えて職員の1名がSCP-XXXX-JPと同色の履物を所持して参加する事が義務付けられます 現在実験は禁止されています。また、SCP-XXXX-JP収容室内には黒色の履物を常備する事が義務付けられています。

出現したSCP-XXXX-JP-Aは清掃した後に特別資料保管容器に格納した状態でサイト-8134に輸送・保管され、現在も分析調査が行われています。

説明: SCP-XXXX-JPは黒色の履物です。形状・材質は共に通常の履物と同一であり、経年劣化による汚れや損耗が確認されています。また、SCP-XXXX-JPは一定以上の損傷を与える事で異常性を失い、同時に最も付近に存在する同色の履物が異常性を獲得してSCP-XXXX-JPに変化します。

SCP-XXXX-JPは人間(以下、着用者と記載)が着用して一定以上¹歩行する事で活性化し、内部に3~6cm程度の小石・微量の水分を含む砂利・金属片などの物体(以下、SCP-XXXX-JP-Aと記載)を出現させます。また、SCP-XXXX-JP内に異物²が存在する場合には異常性は発現せず、通常の履物と同様に使用する事が可能です。

回収当時、SCP-XXXX-JPは「装着すると内部に砂利を生成する靴」としてAnomalousアイテムに分類されていました。しかしながら、後に行われた実験によって出現した黒曜石の破片(後にSCP-XXXX-JP-A-1に指定された)に人為的な加工の痕跡が確認されたため、急遽考古学研究チームによる調査が行われました。その結果、回収された破片は縄文時代中期に作成された鏃の一部である事が明らかになりました。これを受けて更に実験を行った結果、財団は以下のSCP-XXXX-JP-A実例を獲得しました。

+ SCP-XXXX-JP-A出現記録(一部抜粋)

番号	出現したサンプル	付記
SCP-XXXX-JP-A-3	4cm程度の丸みを帯びた鉄鉱石。約15%のニッケルを含んでおり、表面に軽度な風化の痕跡が見られる。	放射年代測定の結果、19██年に南極大陸にて発見された鉄隕石のサンプルと形成年代及び構成成分が完全に一致している事が判明した。
SCP-XXXX-JP-A-5	乾燥した植物の破片7.2g。分析の結果、リンボク(Lepidodendron)3の近縁種である事が判明した。	回収時、表面に未知の地衣類(後にSCP-████-JPに指定された)が付着しており、一部を飼育・繁殖することに成功した。
SCP-XXXX-JP-8	鋭利な銅の破片12.7g。解析の結果、弥生時代後期に作成された剣に由来する事が判明している。経年劣化による錆・傷等は確認されていない。	出現時に着用者が足を負傷したため、以降の実験ではDクラス職員を利用する事が決定された。
SCP-XXXX-JP-18	少量の土が付着した人間の指の化石1本。現代的な治療の痕跡が多数確認されている。	付着していた土を解析した結果、約120万年前の物であると推定された。また、現在まで確認されている治療痕が全てD-10025(現在も存命中)の物と一致している事が判明しており、関連性は現在も調査されている 事案XXXX-JPを参照。

上記の生成物は現在anomalousアイテムに分類され、現在も研究・分析が続けられています。SCP-XXXX-JPの異常性によって考古学や古生物学、及び地質学等の研究に対して多大な利益をもたらす事が可能であると判断された結果、SCP-XXXX-JP研究チームの設立が決定され、SCP-XXXX-JP-Aの継続的な生成及び研究を目的とした収容プロトコルが作成されました。

補遺 事案XXXX-JP: 202█/8/21に行われた実験の際に突如SCP-XXXX-JPを起点とした時空間ポータルが出現し、当時の着用者であるD-10025を含む█名の職員が転落する事故が発生しました。事案当時SCP-XXXX-JPは高頻度で行われた実験によって激しく損耗していたため、着用中に破損した事が直接的な要因であると推定されています。また、過去にSCP-XXXX-JP-A-18等の当該事案に関連すると思われる生成物が多数出現している事から、「装着する事で内部に小規模な時空間ポータルを生成し、過去の物品を出現させる」事がSCP-XXXX-JPの本来の異常性であると推察されています。

当該事案によってSCP-XXXX-JPは破損・無力化しましたが、直後に鳥遺研究員が着用していた靴がSCP-XXXX-JPに変化したため、収容違反の発生には繋がりませんでした。しかしながら、オブジェクトの異常性による過去改変発生のリスクを鑑みた結果、収容プロトコルの改訂及びSCP-XXXX-JP-A生成実験の無期限停止が決定されました。

Footnotes

1. 約7~20m程度。

2. 出現したSCP-XXXX-JP-Aや非異常の砂、砂利及び小型カメラなどの電子機器類が該当する。

3. 古生代石炭紀に繁栄したシダ植物の一種。

付与予定タグ: safe scp jp 衣類 時空間

+ 使用画像のライセンス表示を開く

ファイルページ: 無題のファイル(3)

ソース: http://scp-jp-storage.wikidot.com/file:7948071-3-r0l7
ライセンス: CC BY-SA 3.0

タイトル: 靴
著作権者: katata
公開年: 2022
補足:
画像は自分で撮影したものです。

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  批評コメント批評コメント

  
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  katata 09 Nov 2022 08:50

  批評して欲しい点:

  • 記述に矛盾や誤字等は無いか。或いは読みやすい書き方であるか。
  • ネタ被りの有無。
  • その他改善点や問題点。より良いメタタイトルがあれば是非。

  よろしくお願いします。

  Rhapsodyyyyyy 18 Nov 2022 10:09

  + ネタバレなので

  読ませて頂きました。
  このまま投稿されたらDVしちゃうかなと思います。
  特におかしな所などは無く、全然ダメとかではないんですが…何となく既視感を感じました。
  既存の記事で1番似ていると思ったのは、SCP-1549-JPです。この記事とは
  ・遠い宇宙の様子をちょっとだけ垣間見る事が可能だという異常性
  ・最終的に、自分たちの地球にも被害を及ぼす事が分かって実験を中止したというオチ
  といった共通点があり、かなりネタが被っているといえます。しかし、もし仮にその1記事としか似ていないのだとしたら致命的ではありません。私が既視感を得た理由は恐らくSCP-1549-JPだけでは無いのです。
  例えば、「宇宙など、遠い世界の様子をちょっとだけ伺い知る事が可能な異常性だ」「最終的に我々の地球にも影響がある事がわかった」といった要素はSCP-100-JPやSCP-379-JPなど、昔の超有名記事でもちょくちょく扱われています。
  なので、仮にSCP-1549-JPの存在が無くても全体的に何回か見たような感じを受けます。
  恐らく、SCP-1549-JPが質のわりに微妙な評価になっているのもそういった先駆者の存在が影響しているのではと思われ、何かしら新規性を持たない限りはそれ以下の評価に留まるのではないかと思います。

  katata 19 Nov 2022 18:28

  批評ありがとうございます。
  もう似た記事があったというのはショックですが、何とか新規性を持たせる事が出来ないか考えてみます。

  改稿

  katata 25 Nov 2022 22:43

  改稿しました。オチが思い付かなかったので異常性等を多少変えましたが、新規性の有無・記述の問題点や「こうすれば良いのではないか」という案等の批評をよろしくお願いします。(良いメタタイトルが思い付かないので、出来れば案が欲しいです)

  最後の編集 25 Nov 2022 22:45 by katata さらに表示

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