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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは現在収容できていません。民間人がSCP-XXX-JPを目撃した場合、Bクラス記憶処理を施行してください。
説明: SCP-XXX-JPは過去に親しい人物を失った人間(Homo sapiens)の近く、特に家などのドアの先にランダムに繋がる異常です。SCP-XXX-JPの扉を開けると、時間や場所を無視し、「天国」と表現される花畑(以下SCP-XXX-JP-1と呼称)へ繋がります。SCP-XXX-JPに咲く花は入る人間によって変わります。
以下は入った人間の特徴と咲いていた花の種類、その花言葉です。
花畑には入った人間の''大切な存在''がいますが(以下、SCP-XXX-JP-2と呼称)、球体のため(一般的に考えられている''魂''の姿)、視覚はありません。しかし、声帯が確認されていないにも関わらず生前に話していた言語を話し、声を聞き取る事ができます。SCP-XXX-JP-2は話している相手が誰か認識できませんが、、断片的な記憶や自らの人生、死因などは覚えているようです。SCP-XXX-JP内で自分の名前を発声すると2秒〜20秒で心臓が止まり、死体はSCP-XXX-JPの地面に吸収されます。ただし、他人が自分の名前を呼ぶ場合は反応は起きません。
下記はD-8197によるSCP-XXX-JP内の調査記録です。
調査記録XXXX - 日付20██/██/██
対象:SCP-XXX-JP
実施方法:4年前に父親を亡くしたDクラス職員による探索
<録音開始>
███博士: では、あなたの手前にあるドアに入ってください。D-8197: はいはい。分かりましたよっと。うわ、聞いてたけどやばいな……綺麗…天国みたいだ。
███博士: 花畑がありますね?何の花が咲いているか渡した図鑑で調べてください。
D-8197: えっと……サルビアっぽい赤い花と、バーベナが咲いてる。
███博士: それは何色ですか?
D-8197: 桃色。なんで色なんで聞くんだ?
███博士: こちらの事情です。引き続き探索を進めてください。
D-8197:はあ。
███博士:何か見つかりましたか?
D-8197:んーと、川があるみたいだ。水の音は聞こえるけどどこにあるか分からない。
███博士:そうですか。万が一それを見つけても入らないようにしてくださいね。
D-8197:もちろんそうするさ。あ、なんか黄色くて浮いてるものがある……光ってるな。
███博士:接近してみてください。おそらく非攻撃的です。
D-8197: 嫌だな………化け物だったらすかさず逃げる、悪しからず。
███博士: 逃げてもいいですが、交戦はしないように。
D-8197: 化け物と殴り合いなんかするかよ。まぁ腕は無さそうだが。
SCP-XXX-JP-2: やあ、前が見えないんだけど。声だけ聞こえるようだ。
D-8197: え、あ…こ、こんにちは。どうしたんですか?
SCP-XXX-JP-2: 首吊って気がついたらここにいて。ここはいい所だけどもう橋を渡りたいと思って。
D-8197: 橋?そんなものあるんですか?
SCP-XXX-JP-2: 目は見えないんだけど、どこの方向にあるかは分かるんだ。
D-8197: あ、じゃあ一緒に行きましょうよ。
SCP-XXX-JP-2: そうだね。じゃあ行こうか。
D-8197: あの……さっきから辛そうですけど大丈夫ですか?
SCP-XXX-JP-2: いや、気にしないでくれ。残してきた息子が気がかりなだけなんだ。
D-8197: そうなんですね………
SCP-XXX-JP-2: 君は死んだのかい?多分ここは天国だから。
D-8197: いや……あ、そうです!
SCP-XXX-JP-2: 災難だねぇ。君は若そうなのに。
D-8197: いやいや、そんな事もないですよ。あの、もしよければ息子さんの事を教えてもらっても…?
SCP-XXX-JP-2: 私はねぇ。私の父親が遺したものと、私の息子がそれを立て直そうとしてくれてできた借金に追われてたんだ。それで、優しい息子の元に借金取りが行っていたみたいで。本当に辛そうだったんだ。それで、私には保険金がかけられていたからね。首を吊ったんだ。███1が幸せになれるなら本望なんだけど。彼が幸せかどうか、気がかりなんだよ。
D-8197: そんな事があったんですね…。きっと彼は幸せだと思いますよ。
SCP-XXX-JP-2: はは、そうだといいな。
D-8197: あ、着きました!木の船がありますね、乗りますか?
SCP-XXX-JP-2: ああ、そうしよう。君はのるかい?
D-8197: あ、僕はいいや。
[船が動く音]
D-8197: …………さよなら、父さん。
SCP-XXX-JP-2: え?███か!?おい!
D-8197: ……ごめんなさい。ありがとう。
SCP-XXX-JP-2: ███!███!
D-8197: また、絶対に会いましょう。父さん。僕は地獄行きだと思うから、まだ長くかかるけど。
SCP-XXX-JP-2: ███!返事をしてくれ!
D-8197: ………………。
███博士: さて。D-8197、元いたドアの場所まで行ってください。
D-8197: ………ああ。
[D-8197が歩く音]
[ドアが開く音]
[録音終了]
終了報告書: SCP-XXX-JP内調査後、D-8197のバイタリティが著しく喪失したため、クラスB記憶処理を実施しました。D-8197は脱走を目論み、実行したため終了処分を決定しました。
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アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:7923631 (09 Mar 2022 00:58)
拝読しました。あまり面白くありませんでした。
「死者に会う」という主題は、それが感動的であれ、悲劇的であれ、すでにやりつくされています。これは致命的なオリジナリティ不足を引き起こしますが、この記事はこの問題を越えられていないと感じました。この主題で記事をサイトに残すのは、かなりの困難が伴うと思います。
細かい点では、
これらの表現がクリニカルトーンではないと感じました(二つ目については、魂の存在が実証されていないのですから、一般的な魂というものも存在し得ません)。
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いくつか批評中の記事を読ませていただきましたが、いずれも報告書としては情緒的すぎる、あるいは物語としては読み応えが足りない感じがしました。
読者に報告書かつ読み物として満足してもらうために、物語を掘り下げるととともに、それを冷淡に伝える書き方を徹底すると良くなると思います。
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