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アイテム番号: SCP-2207-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-2207-JPは、施錠された中型低危険度物品収容ロッカーに保管されます。実験を行うにはクリアランスレベル4以上の職員の許可が必要です。現在改定中です。詳細は補遺を参照してください。
説明: SCP-2207-JPは酸化鉄を主成分とした約70cm×70cm×70cmの箱です。側面には液晶パネルが取り付けられており、点滅することによって後述する反応を示します。エネルギー源は不明です。オブジェクト自体の脆弱さによって、蓋を開けることがオブジェクトの不本意な破壊につながり得るという懸念がなされており、開封の試みは保留中です。 厳重な管理体制の下で開封されました。
SCP-2207-JPは口頭の問いかけに対して「はい」か「いいえ」で反応を示します。財団が行った実験記録の範疇では、問いかけに対する回答結果は全て正確なものとなっています。ただし、ある程度の意味を成しており、かつ「はい」か「いいえ」で答えられる形式であるという条件を満たさない内容の文章に対しては、基本的には「error」と表示されることが判明しています。また、対応する言語は英語、日本語のみです。
発見: SCP-2207-JPは、財団が要注意団体“Are We Cool Yet?”の活動拠点と思われる施設に強襲した際に発見されました。当施設内には、SCP-2207-JPの他に16個のAnomalousクラス相当のアノマリーと、Are We Cool Yet?のメンバーと思われる人物の縊死体1が発見されています。
補遺: SCP-2207-JPの開封実験の結果、内部には不明な電気信号を発する、“探求心を忘れるな”という文字が乱雑に彫られた金属片と、一般的なものと同素材のUSBメモリが確認されました。このUSBメモリの解析を行ったところ、SCP-XXX-JPへの問いかけとその反応が文字起こしで記録されていることが判明しました2。以下はその記録の転写です(財団が行った実験にあたると思われる部分は省略)。
問:起動したか? 反応:はい。
問:お前は正しく機能するか? 反応:はい。
問:俺たちはCoolだったろ? 反応:はい。
問:ただひたすら人の首を折りまくる彫像はCoolか? 反応:いいえ。
問:死なないだけのトカゲはCoolか? 反応:いいえ。
問:思わせぶりな発言をする全能者はCoolか? 反応:いいえ。
問:わかってるじゃないか。 反応:error
問:俺が作った作品はCoolだったか? 反応:いいえ。
問:はぁ? 反応:error
問:作品No.14はCoolか? 反応:いいえ。
問:俺に作られた“お前”はCoolか? 反応:N/A3
問:お前なんかに何がCoolなのかがわかるか? 反応:はい。
問:[音声が認識できませんでした] 反応:error
問:もう一度聞くが、作品No.14はCoolか? 反応:いいえ。
問:人が死ねばCoolな作品になるのか? 反応:いいえ。
問:今の俺の頭の中にCoolなアイデアはあるか? 反応:いいえ。
問:クソが。 反応:error
問:あいつらが創ってきた死体の山はCoolだったとでも言いたいのか? 反応:いいえ。
問:Coolなのは死体ができたという結果じゃなくて過程なんだってほざきたいのか? 反応:はい。
問:俺たちの活動は本当にCoolだったのか? 反応:はい
問:俺たちはCoolだっか? 反応:はい。
問:俺はCoolだったか? 反応:いいえ。
問:危険でないものでもCoolたりえるか? 反応:はい。
問:作品No.15はCoolか? 反応:いいえ。
問:くたばれ鉄くず。 反応:error
問:作品No.16は本当に妥当な評価か? 反応:はい。
問:何が違う? 反応:error
問:俺たちの芸術には本当にCoolが必要か? 反応:error
問:ジョン・ケージの"4分33秒"はCoolと言えるか? 反応:はい。
問:ほぼ真っ白なキャンパスに意味深な言葉を書いてりゃCoolになるんだろ? 反応:いいえ。
問:宇宙を胃の中に飼うクジラは俺を飲んだのか? 反応:[データ破損]
問:なぜ? 反応:error
問:[データ破損] 反応:[データ破損]
問:俺のCoolはなんだ? 反応:error
問:お前に頼るのがいけないのか? 反応:いいえ。
問:お前に頼らなきゃいけない? 反応:はい。
問:今の俺の頭の中にCoolなアイデアはあるか? 反応:いいえ。
問:俺が作れるCoolな作品には死が必要か? 反応:はい。
問:[音声が認識できませんでした] 反応:error
問:作品No.174はCoolか? 反応:いいえ。
問:血は十分だった、何が足りない? 反応:error
問:俺はCoolになれるか? 反応:いいえ。
問:お前は俺の作品と呼べるか? 反応:はい。
問:お前はCoolになれるか? 反応:はい。
問:そういうことか。 反応:N/A
USBメモリの解析中、SCP-2207-JPの液晶パネルに「よく、努力は報われると言う。ある一人の男は多くの時間、そして命さえもこの作品のために浪費した。さぞかしCoolな出来になったんだろうな?Are we cool yet?」という文字が表示されました。この事案と上記の記録から、SCP-2207-JPには未確認の性質が存在することが予想されるため、収容プロトコルが見直されています。
付与予定タグ: are-we-cool-yet scp jp safe 立方体 人工 芸術 機械 qコン22
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JPではないGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:7920319 (06 Mar 2022 08:24)
あの猫の正体だけはよくわかりませんでした。
教えてくれると幸いです。
正確には猫がどうやって関わっているのかという点です。
あの猫に関してはこっち側(サイトメンバー側)の事情が絡んできます。
簡単に説明しますと、
といったことがありました。(リアルタイムで見ていたわけではありませんが、概ねこのような流れだと聞きます。)
僕の記事の中では「ただの猫の写真」と表現しており、これは"自殺した人物とは別のAWCYメンバーの作品が単調なものであるにも関わらず評価されている"という設定を現実(創作サイトの側面として)に起こったことをなぞらえるように書いただけです。
この部分が、背景知識が無い読者にはどう捉えられるかという観点で考えられていなかったというのが盲点でした。
あくまでこの部分は「現実になぞらえた」表現であるので、「読み手が全員違和感なく理解できるような」表現にできるよう考えます。
なるほど、理解しました‼
装置と問答する雰囲気や最後に自身が否定されるオチは好ましく読めたのですが、少し内容が浅いような気がしました。
創作に対して苦悩するのはAWCYではよく行われているテーマです (例として、SCP-1104-JPとかSCP-1414-JPとか)。具体性が薄い"Coolか否か?"と言うだけでは芸術家の苦悩に対して掘り下げが足りず、物足りなさをおぼえました。さらに言えばAiHe提言やPL猫など豊富な背景がある物にリンクを張っているので、そちらのインパクトに負けてしまっている感まであります。
改稿の方向性として、装置の異常性は極めてありふれたものですから、感情に訴えるようなストーリーを展開する必要があるでしょう。このAWCYメンバーのバックグラウンドですとか、何かしらもう少し新奇性やストーリー性がある掘り下げがあれば、評価を得られるかもしれません。
一般の論文でそうであるように、通常記事中では太字や下線などの文字装飾は行いません。SCP記事の文体とはの「"報告書"としての文体」タグを参照ください。
引用符 (" ") は記事中でも普通に使用されており、個人的には全く見にくいということはありません1。それでももし気になるようでしたら鍵括弧 (「 」) を使用してもいいかもしれません。
文章としておかしいわけではありませんが、全体的な内容としてこの箇所は浮いている気がします。この「未知の言語対応」という要素がここ以外で出てこないため読み物としてノイズになってしまっています。
PL猫に関してはページソースを見ても明確に関連していないようにしています。
PKTAoyosさんへの返信内でも語りました通り、
問:ただの猫の写真は本当にCoolだったのか?
という部分はAWCYメンバーの他人の評価に対して苦悩を示している部分を表したかったことから、PL猫を想起するような書き方にしました。ですが、それでは元記事のインパクトに負けてしまうことも考え得る、というのは納得しました。
「読み手が全員違和感なく理解できるような」表現にできるよう考えます。
僕がこの記事を書いたきっかけとして、「Qコンのお題でフェイントをかけられる記事を作れないだろうか」という考えがあります。
記事を読んでいる最中は「Questionがテーマなんだな」と読み手が思うように仕向けたい、という思いが先走ってしまい、肝心の記事の内容が浅くなってしまいました。
ただ、読み手にフェイントをかけるというスタンスは変えたくないので、質問形式である、SCP-XXX-JPの記録を付け加えるという方法でストーリーとしての展開を膨らませたいと思っています。
この改稿の仕方について、何か意見があれば教えていただきたいです。
アドバイスありがとうございます、そうします。
確かにそうですね。おまけに、そもそも要注意団体の施設から回収されたものを財団が利用してもいいのかという疑問が今更ながらに思い浮かんだので、この個所は削除します。ありがとうございます。
If you want to contact me, please contact me using private message.
拝読したしました。
テンポ良く読み進められたのですが機械との会話から亡くなったメンバーの感情の動きが読み取れませんでした。
例えばですが
「わかっているじゃないか」→「ふん、わかっているじゃないか」(侮蔑)
「ただの猫の写真」→「ただ猫が座っているだけの写真」(苦悩)
「何が足りない?」→「いったい何が足りないというんだ?」(焦り)
最後の「俺はクールだったか?」→「・・・俺はクールだったか?」などの感情の動きがあると良いのではと感じました。
執筆頑張ってください。
そのご指摘に関しては、納得しかねます。
記事内で書いてある通り、SCP-XXX-JPはあくまではいかいいえで返事をする箱であり、会話を行うことを目的として作られたものではありません。
持ち主が衝動的な感情から何かを呟き、その声を機械が認識した、という形で記録が残ることはあっても、
はいかいいえの返答しかないのが分かり切っているはずの製作者本人が
本気で自分の苦悩の答えを本気で求めるために問いかけを行うことはないと思います。
もちろん、記事から感情の動きが読み取れない、という問題点に関しては完全に僕の力量不足です。
的外れな反論をしてしまっていれば申し訳ありません。
現在、心情をより自然に伝えられるように補遺以降の内容を追加することを検討しています。
内容を新しく追加した際にはDiscussion内で報告するので、
気分が向いたときにでも改稿後の記事を読んで、感想をいただければ幸いです。
あえての表現だったのですね こちらこそ失礼いたしました。
改稿後の記事を楽しみにしております。
拝読しました。現状UVです。
気になった点
「首つり死体」という単語が報告書の中で若干浮いている気がするので、
自殺体1、もしくは縊死体2という風に書くといいと思います。
展開としては他に書いてる方もいますが、構成員が何故SCP-XXX-JPを作るに至ったか、等のストーリーも書くと没入感が出てより良い記事になると思います。
ありがとうございます。わかりやすさを重視して、後者の書き方を採用させていただきたいと思います。
内容の改稿については現在も検討中ですが、ストーリーの印象が少々変わり得るような案を思いついています。
改稿が完了した場合はDiscussion内で報告するので、
もしよろしければ、その時にもう一度記事を読んで感想を教えていただきたいです。
以上が記事の主な改稿内容です。
軸となるストーリーを変更したため、記事の印象は変わっていると思います。
記事内で表現できていない、読み取れないと思った箇所があれば(そしてできれば代替案も)教えてください。