財団の終焉

クレジット

タイトル: 財団の終焉
著者: bdpq
作成年: 2022

「諸君我々はどうするか議論をせねばならない」

「財団の収容しているアノマリー及び新たに発見されるアノマリーがすべて解明Explainedされたことについてですか」

「もちろんだ。我々の使命は異常存在と戦い、封じ込め、人々の目から遠ざけ、世界の正常性を守ることであったが、今世界には異常存在は存在しない、5年近く新たな異常存在は確認されていない、おそらく今後も出現することもないだろう。この世のすべてが普遍的になった今我々はどうすべきなのか」

「ワン。我々の持つ技術を一般社会に少しずつ伝え、今の我々と同じ水準まで達したとき財団は解散すべきだと提案します。もう我々が人類の守護者である必要はなくなりました。人類はもう一人立ちすべきです」

「いや、スリー。財団は解散せずこのまま存続すべきだ。解明され対処法があるとはいえK-クラスや甚大な被害を出しかねないものは少なからず存在する。それらの対処のために我々は残るべきだ」

「セブン。非異常に財団は関わらないはずです。一般社会にとって異常でも我々にとっては異常ではありません。今までもそうしてきました。それに異常判別部門¹なんてものを作られている現状我々は必要ないように感じます」

「仮に我々が解散したとして元異常存在はどうする」

「国家や民間が管理していくことになるでしょう」

「スリー。それは危険すぎる兵器転用すればK-クラスを起しかねない物たちだぞ」

「セブン。核分裂が発見された際、核分裂を利用した兵器の開発と使用に伴うGH-クラスの発生による人類文明の崩壊を防ぐため核分裂をSCPとしてナンバリングし一般社会から秘匿すべきという財団職員の提案に我々はなんと答えましたか」

「非異常であるため我々は何もしない。であってるかな。スリー」

「そうです。規模が違うとはいえ、今回も同じ判断をするだけです」

「活動方針について投票するつもりだったがここで投票を行おうと思う。議題は財団は存続すべきか」

O5評議会決議概要

議題: すべての異常存在が解明された今財団は存続すべきか(O5-01)

評議会投票概要:

是	否	棄権
O5-02	O5-01
O5-05	O5-03
O5-07	O5-04
O5-10	O5-06
O5-11	O5-08
O5-13	O5-09
	O5-12

結果
否

Footnotes

1. 発見されたものが一般社会において異常か異常でないか判断する部門

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