汝の怪物は愛せない - SCP-JPサンドボックスⅢ

汝の怪物は愛せない

SCP-JP SB3 » AKCherryのエリジウム » 汝の怪物は愛せない

このページの批評は終了しました。

クレジット

タイトル: SCP-XXX-JP (汝の怪物は愛せない)
著者: ©AKCherry
作成年: 2023年

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは標準Safeクラス用コンテナに保管されます。SCP-XXX-JPはO5評議会の承認を得た場合にのみ使用されます。

説明: SCP-XXX-JPは縦621mm×横418mm×高さ800mmのコピー機です。下記の異常性を除き一般的なコピー機との物質的・化学的差異はありません。

SCP-XXX-JPの異常性は「SCP-XXX-JPに付随する英数字キーを用いて指定のアイテム番号を入力し印刷開始ボタンを押す」という条件を満たすことによって発現します。

条件を満たしたSCP-XXX-JPはコピー機の本体トレイに白を基調としたA4サイズのコピー用紙を出力します。コピー用紙及び付着しているインクには一般的なものとの物質的・化学的差異はありません。

この紙には、指定アイテムに対するオブジェクトクラス及び収容方法が記載されています。
記載されているオブジェクトクラス及び収容方法は、SCP-XXX-JPの演繹的・帰納的解釈に依存しているものと考えられます。
詳細は実験記録を参照してください。

SCP-XXX-JPの演繹的・帰納的解釈は指定アイテムの収容に対し極めて有効だと考えられるものが多いため財団はSCP-XXX-JPが提示するオブジェクトの収容方法を実行することを検討しています。

O5緊急集会が開催され賛成7人、反対6人でSCP-XXX-JPの指定アイテムの本格的運用が認可されました。

SCP-XXX-JPの異常性を用いて一部オブジェクトの収容方法の考案を委託することを検討しています。このため一部オブジェクトの収容方法の考案権限をM.ルック博士へ全権委任することが検討されています。

O5緊急集会が開催され賛成12人、反対1人でSCP-XXX-JPの指定アイテムの本格的運用が認可されました。

最高機密　クリアランスレベル5及びO5評議会の全会一致により許可されたものより閲覧可能とする。

汝の怪物は愛せない

補遺1:

2019年5月5日　M.ルック博士がSCP-XXX-JPの実験記録の抹消及び実験に関わったクリアランスレベル4未満の職員に対し記憶処理を行う事案が発生しました。

（以下M.ルック博士のデスクから発見されたボイスレコーダーに記録されていた音声。）

このキャピタリズムな社会じゃ便利こそ正義だ。

自然科学のバカで盲信者の私もそう思っていた。

今頃財団の他の科学バカどもはひたすら「原因」を探っているだろう。

………….

今すぐO5に「効率を重視した」捜査をやめろと伝えろ。

そして、お前らが最も厄介と感じる人文学の博士を雇え。

汝の怪物はもう愛せない

わたしは気づいてしまったんだ…

失踪以前、M.ルック博士はSCP-XXX-JPの積極的運用に対し肯定的だったことが断怨博士(M.ルック博士の失踪後のSCP-XXX-JPの実験のリーダー)へのインタビューにより確認されています。

財団はボイス記録と断怨博士へのインタビューとの解答の乖離について調査を行っています。

また、M.ルック博士の行方を追跡中ですが現在まで発見に至っていません。

補遺2:

2019年9月14日〜2028年9月14日付近の期間において多数のサイトにて収容違反が多発しました。

当該期間はSCP-XXX-JPの実験を開始し始めた期間と一致するためSCP-XXX-JPとの関連性を調査中です。詳細は補遺3参照。

補遺3:

SCP-XXX-JPの異常性を行使しSCP-XXX-JPのオブジェクトクラス及び収容方法を確認したところ、オブジェクトクラスは「Safe」、収容方法は「Don’t stop think.」と表示されました。
この事案を受けて断怨博士はSCP-XXX-JPの今後の使用を無期限凍結しました。

我々は相変わらず無学だったのだ。
ダーウィンは種の起源で「進化論」とは述べたが「進歩論」とは一言も言っていない。
つまるところ「便利さ」を愛する人間の部分は一切変わってないのだ。
しかし、ついに我々は変わらなければならない。
これの本質に気づいたとき、神からの人類に対する最後通牒だと切に感じた。
こいつは科学的にみたら「Appollyon」だが、教養においては「Thaumiel」だ。
こいつを孵化させることは、悪魔への信仰であり神への冒涜である。-断怨博士

ページコンソール