
日本海軍の偵察機が撮影したSCP-XXXX-JP。
撮影時期不明。
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPおよび艦政本部対超常課に関連する異常技術の調査は継続されます。
SCP-XXXX-JPが出現した際はカバーストーリー「モスボール艦の再就役」を適用して情報の拡散を防ぐとともに、オブジェクトを中心とする半径30kmの海域を進入禁止区域に指定することで民間船舶の退去を促してください。
説明: SCP-XXXX-JPは世界各地の海域から記録される異常な船舶です。
記録されたSCP-XXXX-JPの特徴は、大日本帝国海軍所属の重巡洋艦「加古」1と一致します。しかし、SCP-XXXX-JPは加古が竣工した1926年7月20日以前、および加古が沈没したとされる1942年8月10日以後の年月日からも記録されており、異常性の介在なしにこれらの出現記録を説明することは困難です。
SCP-XXXX-JPの出現記録およびその関与が疑われる事象を以下に示します。
年代・地点 | 事象 |
---|---|
2022/11/22 ホルムズ海峡 |
日本海軍の巡洋艦に酷似した船舶をインド船籍のタンカーが目撃。当時タンカーに接近していた海賊は大型艦の出現に驚いて逃走した。その後、巡洋艦はタンカーから遠ざかり視界外へ離脱した。 |
1989/1/6 日本 伊豆諸島沖 |
SCP-XXXX-JPを漁船が目撃。偶然近海で演習を実施していた機動部隊い-19("海上の長槍")が偵察のため派遣される。機動部隊の報告によると、SCP-XXXX-JPは船体に甚大な損傷を負っており、後部において激しい火災が発生していた。損傷の原因は不明。火災は勢いを増し、接敵から約30分後、SCP-XXXX-JPの予備魚雷格納庫付近における大規模な爆発が視認される。爆発により船体が切断されたことで、SCP-XXXX-JPは沈没した。後刻、海底調査が実施されたが、SCP-XXXX-JPの船体は発見されなかった。また、機動部隊はSCP-XXXX-JP沈没海面を漂流していた人型実体1体を収容した。SCP-XXXX-JPの乗組員と推定され、SCP-XXXX-JP-Aに指定された。 |
1947/█/██ アメリカ合衆国 ニューメキシコ州 |
レーダーが国籍不明機を捕捉。ロズウェル飛行場から緊急発進したアメリカ陸軍F-51マスタング戦闘機は日本海軍の九四式水上偵察機に酷似した水上機を発見した。接近したところ後部機銃による攻撃を受けたため、P-51は反撃を行い水上機を撃墜した。当時撮影されたP-51のガンカメラの映像からは水上機の尾翼側面に記された「カコ」というカタカナが確認できる。 |
1942/10/11 ソロモン諸島 サボ島沖 |
サボ島沖海戦が発生。日本海軍の第六戦隊がアメリカ艦隊と交戦し、「古鷹」が沈没、「青葉」が大破し、同戦隊は壊滅したと記録される。一方、元乗組員の証言からSCP-XXXX-JPの関与が強く示唆されること、および日米両軍の戦闘詳報・アクションレポートに不自然な不整合が存在することから、史実として語られる上記の内容は実際の戦闘状況とは異なる可能性があり、十分な検証を要する。 |
1904/10/21 北海 |
極東へ向かうロシア海軍第2太平洋艦隊(通称:バルチック艦隊)が旭日旗を掲げた大型艦と遭遇。日本艦隊の襲撃と判断してこれを砲撃したところ、防護巡洋艦「アヴローラ」が反撃を受け損傷した。バルチック艦隊は大型艦を追跡したが霧の中で目標を見失った。艦隊は付近にいた小型船に攻撃目標を変更し、砲撃を再開したが、この小型船は非武装のイギリス漁船であり、国際問題に発展した(ドッガーバンク事件)。なお、記録上この海域で作戦行動中であった日本艦は確認できない。 |
17世紀中頃 大西洋 |
ポルトガルにおいて海の伝説・伝承をまとめた書籍が出版される。 現存する当該書籍の一節に、船に向かって突進する巨大な魚の群れに関する記述がある。「水平線の彼方から船よりも速く突進してくる。船にぶつかると木っ端みじんになって船もろとも消え失せてしまう。頭が黒く、体は灰色をしている。50年ほど前にスペインの艦隊が遭遇した」と記載されている。これについてアルマダ博士は日本海軍の九三式魚雷との類似を指摘している。 |
1281年 日本 筑前国 |
弘安の役。鎌倉幕府が主導する武士団がモンゴル帝国軍を撃退した。この戦いを描いた合戦図屏風に、当時の一般的な軍船とは大きく形状が異なる巨大な船がモンゴル艦隊を砲撃する様子が描かれている。 描かれた軍船は主砲塔、艦橋、カタパルトのような特徴を備え、主砲配置は日本海軍の古鷹型重巡洋艦と一致する。 |
紀元前1156年頃 エジプト ナイル川デルタ |
エジプト第20王朝のラムセス3世が死去。その墓(KV11)が19世紀に発掘された際、副葬品の中から日本海軍のサーチライトである110cm探照灯が発見された。その台座に刻まれた碑文には、当時のエジプト人がこのサーチライトを「月光の器」と称していたこと、ラムセス3世の治世に来襲した「海の民」が残していったものであることが記されていた。 |
約10万年前 トルコ イズミル |
地中海沿岸で生活していたネアンデルタール人の家族が全滅する。1951年に発掘された際、家族15人全員の骨が整然と並んでいたことから、遺体は丁寧に埋葬されていたとみられる。 家族の骨にはいずれも銃撃されたとみられる重度の損傷が確認でき、付近の土中から三八式実包および7.63x25mmマウザー弾とみられる銃弾の残骸が複数発見された。なお、周辺で見つかった遺物の中には、機織り機や金属を加工するための炉などが発見されている。 |
約3億6500万年前 ベルギー ワロン地域 |
[削除済] |
SCP-XXXX-JPに対するインタビュー調査: 1989年1月6日に収容された人型実体(SCP-XXXX-JP-A)はSCP-XXXX-JPの乗組員であると推定されたため、生物学的調査に先立って当該実体に対するインタビュー調査が実施されました。以下に示す文書は当該インタビュー調査の結果をまとめた報告書です。
インタビュー調査XXXX-JP
インタビュー対象から得られた主な証言を以下に報告する。なお、対象の主観、事実誤認、あるいは虚偽の情報が含まれている可能性に注意されたい。
SCP-XXXX-JPの異常性に関する証言
・SCP-XXXX-JPは本来の時間を逸脱して過去と未来へ行くことができる。
・異常性発現の原理については承知していない。
異常性の起源に関する証言
・1942年9月頃、伊豆諸島近海において起源不明の沈没船が引き揚げられた。
・当該の沈没船から回収した異常技術を加古に搭載した。
注: 加古が1942年8月10日に沈没したという事実は多数の一次資料および証言から確実視されており、同年9月に異常性が付与されたとの対象の証言には矛盾が生じる。また、当時の軍関連の資料からは伊豆諸島近海で沈没船の浮揚作業を行った記録は確認できない。
SCP-XXXX-JPの行動目的
・行動目的は存在しない。
・異常性を制御できず、加古は漂流していた。
艦政本部対超常課の関与
・加古が漂流し始める前日、艦政本部の少佐とその部下3人ほどが乗艦してきた。
・漂流が始まった後は、当該の少佐が艦長に助言する形式で実質的に指揮をとっていた。
・どこかの部隊の戦闘詳報を携えており、頻繁にそれを開いて内容を確認する姿が印象的だった。
沈没の経緯
・1942年10月に転移した際、サボ島沖において日米両軍の艦隊を攻撃し、それぞれに損害を与えた。
・加古は青葉および古鷹の砲撃を受けて損傷した直後、1989年に転移。まもなく沈没した。
インタビュー対象の素性
・姓名は玉江哲也。
・大日本帝国海軍の主計大尉で、所属は第六戦隊・重巡洋艦「加古」・主計科。
・戦闘詳報を作成するための記録をとる任務についていたが、当該の記録は沈没時に紛失してしまった。
注: 同名の人物が1942年頃に重巡洋艦「加古」の主計科に所属しており、現在は三重県伊勢市に在住であることを確認している。
乗組員に関する情報
・乗艦していた士官は財団が示したリストに記載されている通りである。
・下士官兵については詳しく分からないが、おそらくリストと一致していると思う。
注: 対象には加古に配属されていた士官および下士官兵の氏名リストを示した。艦長・高橋雄次大佐をはじめ加古に乗艦していた軍人・兵士は複数が現在も存命であるが、いずれの人物も加古に乗艦していた以外にSCP-XXXX-JPへの関与を見出すことができない。
付与予定タグ: jp keter scp 艦政本部対超常課 乗り物 敵対的 機械 歴史 船舶 軍事
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任意A任意B任意C- portal:7818921 (05 Jan 2022 13:04)
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