博士の独断専行による悲劇

批評して頂きたい部分。
面白いかどうか。
文章におかしな点があるかどうか。
スポイラーの内容が推測できるかどうか。


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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは物品収容ロッカーに収容してください。また、新たなSCP-XXX-JPの出現に備えてください。出現が確認された場合は、SCP-XXX-JPの出現地点に財団職員を派遣し、SCP-XXX-JP-Aの終了とSCP-XXX-JPと-Bの回収を行ってください。その後、目撃者に適宜カバーストーリーや記憶処理を施してください。

説明: SCP-XXX-JPは異常性を有した旅行鞄です。外部からの損傷に対して極めて強い耐性を持ち、強固に鍵がかけられている為、内部の確認は失敗しています。

SCP-XXX-JPは男性型実体(以下SCP-XXX-JP-A)と女児型実体(以下SCP-XXX-JP-B)と共に不規則に全世界に出現します。現在5█体の異なるSCP-XXX-JP-Aが確認されていますが、SCP-XXX-JP-Bは全て同一の存在であることが判明しています。

SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JP-Bを抱えた状態で出現し、観光名所に指定されている地点を遊覧します。この際にSCP-XXX-JPより必要な金銭や道具、食事等を取り出します。SCP-XXX-JP-Aと-Bに危害を加える実験が行われましたが、SCP-XXX-JP-Aの驚異的な身体能力とSCP-XXX-JP内から取り出された未知の物品により、襲撃したDクラス職員の死亡という形で全て失敗に終わりました。

遊覧終了後、SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JP-Bを抱え、SCP-XXX-JPに入り、直後にSCP-XXX-JPも消失します。

以下はSCP-XXX-JP-Aに対して行ったインタビュー記録です。

インタビュー記録XXX-JP-1 - 20██/██/██

インタビュアー: 束傑博士

対象: SCP-XXX-JP-A

付記: SCP-XXX-JP-Aと-Bが京都の街中に出現し、一般人に扮した束傑博士が話しかける形式でインタビューが行われました。

<記録開始>

束傑博士: やぁ、こんにちは。可愛らしい赤ん坊ですね。

SCP-XXX-JP-A: あっ、あ。[咳払い]失礼しました。ありがとうございます。

束傑博士: 見たところ外国人のような顔立ちですが、日本語がお上手なのですね。

SCP-XXX-JP-A: え、えぇ。はい。勉強しました。

束傑博士: なるほど。この街はどうでしょう?

SCP-XXX-JP-A: 素敵な街だと思います。

束傑博士: それはそれは。おっと申し遅れました。私は新潟米太郎です。あなたのお名前を聞いても?

SCP-XXX-JP-A: ボブ・アンダミです。この子はマシェラです。

束傑博士: ボブさんに、マシェラちゃんですか。これで縁が出来ましたね。よければ私の家で茶でも飲みませんか?

SCP-XXX-JP-A: い、いえ。すみません。もうすぐバスが来る時間なのです。

束傑博士: そうですか。……あぁ、実は私、おみやげ屋を営んでいまして、清水寺のミニチュアをちょうど持っているのですよ。

[束傑博士はGPSが組み込まれたミニチュアを取り出す。]

束傑博士: せっかくですからどうぞ貰ってください。

[束傑博士が押し付けるようにミニチュアをSCP-XXX-JP-Bに握らせる。SCP-XXX-JP-Bは嬉しそうにミニチュアを眺める。]

SCP-XXX-JP-A: あ、あ。すみません。わざわざありがとうございます。

束傑博士: 良いんですよ、日本人はお節介な人が多いんです。では私は失礼しますね。良い旅を。

<記録終了>

終了報告書: SCP-XXX-JP-Bに手渡したGPS付きのミニチュアはSCP-XXX-JPの消失と同時に反応が消えました。SCP-XXX-JPは地球外から来ていると推測されます。

インタビュー記録XXX-JP-7 - 20██/██/██

インタビュアー: 束傑博士

対象: SCP-XXX-JP-A

付記: SCP-XXX-JP-Aと-Bがウィーンの街中に出現し、一般人に扮した束傑博士が話しかける形式でインタビューが行われました。

<記録開始>

束傑博士: おやボブさんじゃないですか。こんちには。2週間ぶりですね。

SCP-XXX-JP-A: 新潟さん? どうしてここに?

束傑博士: 偶然ですよ偶然。

SCP-XXX-JP-A: 私の同志、いえ、友人達が、このカバンの出先で毎回あなたに会うとボヤいていまして。

束傑博士: ははぁ、そんな偶然があるんですねぇ。

SCP-XXX-JP-A: 偶然……?

束傑博士: まぁまぁ、そんなことはどうでもいいのですよ。私としてはボブくん、君とゆっくり酒でも飲みながら話したいんだ。

SCP-XXX-JP-A: い、いえ。私は急いでいるので。

束傑博士: ヴァイオリン。

SCP-XXX-JP-A: え?

束傑博士: クレモナのリュータイオと呼ばれた、アンドレア・アマティが1565年ごろに作り上げた現存する最古のヴァイオリンを見たくはないかね? 私にはちょっとしたコネがあってね。見せようと思えば見せられるんだよ。

SCP-XXX-JP-A: [躊躇する]

束傑博士: [微笑む]ボブくん。君の目的はマシェラちゃんに色んな素晴らしいものを見せる為に動いているのだろう? 教育の一環として、とても良い事だと私は思う。どうだい? 一緒に来ないかい?

SCP-XXX-JP-A: ぐっ……。すみません、お世話になります。

束傑博士: よし、そうと決まれば早速行こう。

[SCP-XXX-JP-Aと-Bは束傑博士の運転する車に乗る。束傑博士はSCP-XXX-JP-Aと-Bに睡眠薬入りのお茶を飲ませ、昏睡させる。]

[SCP-XXX-JP-Aを椅子に縛り付け、SCP-XXX-JPを物品収容ロッカーに収容する。SCP-XXX-JP-Bは標準幼児用収容ベビーベッドに収容する。]

束傑博士: やぁ、起きたかな?

SCP-XXX-JP-A: な、どこだここは! 新潟! マシェラはどこだ!

束傑博士: 助手君、彼は興奮しているようだ。鎮静剤を投与しなさい。

[鎮静剤が投与される。]

束傑博士: うん、落ち着いたようだね。さて、質問をしよう。ボブくん、恐れなくていい。君の目的を全て私たちに吐き出せ。

SCP-XXX-JP-A: クソ、騙しやがったな。

束傑博士: 答えろ。私は気が短くてね。君なら話してくれると思って拉致……招待したんだ。さっさと言ってくれれば君たちの計画を手助け出来るかもしれない。

助手: 束傑博士、やり方が乱暴であると主任博士から苦情が来ています。

束傑博士: そんな苦情は犬にでも食わせておけ。財団のやり方で何がわかると言うのだ。自白剤を投与する準備をしろ。

SCP-XXX-JP-A: マシェラはどこだ。新潟、マシェラは無事か!?

束傑博士: 今は何もしていない。お前の行動次第では無事じゃ済まないかもしれないがな。

SCP-XXX-JP-A: 目的を言えばいいんだな? 言う、言うからマシェラの耳と目を手で塞いでくれ! 頼む、アイツにこんな光景を見せるな!

束傑博士: 目隠しと耳栓ではダメなのか?

SCP-XXX-JP-A: それはダメだ。手で塞ぐと約束してくれ。

束傑博士: 約束しよう。助手君、SCP-XXX-JP-Bの目と耳を手で塞げ。よし、いいぞ。さ、早く言うんだ。

SCP-XXX-JP-A: 俺たちの目的は、目的は……。

[SCP-XXX-JP-Bが泣き出す。SCP-XXX-JP-Aが突如として燃え出す。SCP-XXX-JPはひとりでに動き出し、ロッカーの扉をこじ開ける。]

束傑博士: な、何だこれは! おい、SCP-XXX-JP-A! 何が起きている! 医療班を呼べ! クソッ!

[SCP-XXX-JPがSCP-XXX-JP-Bに覆い被さる。SCP-XXX-JP-Bを飲み込むと、SCP-XXX-JPが消失する。]

<記録終了>

終了報告書: SCP-XXX-JP-Aの焼死死体を検死した結果、人間を構成する物質とほぼほぼ同一であることが判明しました。しかし相違点として、肺に傷跡のようなものが存在することが発見されました。発火との関係性は不明です。また、束傑博士には謹慎と降格処分がなされました。今後、SCP-XXX-JP-Aとの直接的な接触は控えることが決定されました。 SCP-XXX-JP-Aは発見次第、終了することが決定されました。

補遺1: SCP-XXX-JPの出現が2███回観測された後、SCP-XXX-JPの出現が止みました。その後、束傑研究員の頭上にSCP-XXX-JPが出現しました。以下はSCP-XXX-JPに貼り付いていた付箋の文章です。

故郷に失敗した。お前のせいだ。

補遺2: [削除済み]


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