ぼくたちは英雄
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPに関連するWeb広告やチラシは財団によって即座に検出され、削除及び回収がなされます。SCP-XXX-JPの出現を確認した場合には機動部隊れ-04("憧憬")により確保が試みられます。目撃者や被害者に適切な記憶処理やカバーストーリーの流布を行ってください。

確保されたSCP-XXX-JP-Aは子供部屋を模した収容チャンバーに収容してください。またSCP-XXX-JP-Aには必要に応じて義務教育の範囲内でDクラス職員による授業を行ってください。異常性の消失が確認されたSCP-XXX-JP-Aは財団監視下の児童養護施設に入所させてください。

SCP-XXX-JP-Bの特定及び確保を最優先事項としてください。

説明: SCP-XXX-JPはキャソック1を着た12歳以下の子供(以下SCP-XXX-JP-A)とSCP-XXX-JP-Aに先生と呼ばれている人物(以下SCP-XXX-JP-B)に分けられます。現在財団は██体のSCP-XXX-JP-Aの存在を確認していますが、確保に成功したのは2体のみです。

SCP-XXX-JPは主にWeb広告やチラシを用いて自身に関する情報を拡散しています。12歳以下の子供が当該広告を視認すると妄信的に「自らの問題を解決してくれる」と認識するようになります。その後、電話やメール、手紙を用いてSCP-XXX-JPに依頼を行います。この時依頼の主な内容は虐めや虐待に関係していることが判明しています。

SCP-XXX-JP-Aは一般人と比べ██倍の脚力・腕力・反射神経を有しています。また、任意の場所で出現、消失することが出来るなどの異常性を有しています。財団が確保したSCP-XXX-JP-A-29への実験により、スクラントン現実錨によって消失は抑えられているため現実改変能力と推測されます。またSCP-XXX-JP-A-29は13歳の誕生日を境に異常な身体能力を含む全ての異常性の喪失が確認されました。

以下はSCP-XXX-JPへの依頼内容とその結果の例です。

依頼記録-01

依頼内容: お母さんになぐられたくない。

依頼主: 8歳の男児

結果: SCP-XXX-JP-Aによる依頼主の母親の両腕切断が行われたことが確認されました。

依頼記録-04

依頼内容: ██ちゃんに盗られた消しゴムを取り返して欲しい。

依頼主: 11歳の女児

結果: 当該消しゴムを奪還するために家屋への侵入が確認されました。この際、阻止しようとした男性に重症を負わせたことが判明しています。

依頼記録-15

依頼内容: ███と██にいじめられたくない。こんな生活はもう嫌だ。

依頼主: 12歳の男児

結果: 依頼主の同級生2人の死亡が確認されました。また、依頼主の消失が報告されています。

依頼記録-16

依頼内容: お父さんがほしい。

依頼主: 7歳の女児

結果: 依頼主の消失が確認されました。また前回の依頼で消失していた12歳の男児がSCP-XXX-JP-Aとして活動していた事が報告されています。

依頼主が消失する事案がある一方で、消失しない場合には周囲にいる同年代の友人などにSCP-XXX-JPの存在を広めようとします。消失する依頼主に共通する事柄を上げた時、現実に悲観的であることが判明しています。これはより悲観的であるほど記憶の改竄が容易であることが理由と推測されます。

以下は財団によって確保されたSCP-XXX-JP-A-29へのインタビューです。

映像記録XXX-JP - 日付2021/10/25

対象: SCP-XXX-JP-A-29

インタビュアー: ██博士

備考: SCP-XXX-JP-A-29は12歳の男児です。依頼記録-15の依頼主であり、消失が確認されていました。

<記録開始>

██博士: ではインタビューを始めます。体調はどうですか?

SCP-XXX-JP-A-29: は、はい。お家に帰れないこと以外は大丈夫です。早く帰らないと怒られるんです。

██博士: あぁ。まぁ家にはそのうち帰れますよ。とりあえず今は私たちに協力して欲しいです。名前は言えますか?

SCP-XXX-JP-A-29: えーと██ ███です。

██博士: ふむ。██ ██2という名前に覚えは?

SCP-XXX-JP-A-29: [首を横に振る]

██博士: なるほど。それで親御さんの名前は?

SCP-XXX-JP-A-29: わからないです。先生に僕は親がいないと言われました。

██博士: ほほう。先生について聞いても?

SCP-XXX-JP-A-29: えーと、先生は銀髪で、眼鏡をかけてて、いつも優しいです。

██博士: なるほどなるほど。それでいつからそのような力を?

SCP-XXX-JP-A-29: 力?

██博士: あーその、一般人は壁を殴り壊したり、ドアノブを簡単にへし折るとかは不可能ですし、帰りたいと思ったら直ぐに帰れる能力は無いのです。

SCP-XXX-JP-A-29: どういうことですか?みんな僕と同じですし、先生だって当たり前だと思って接してくれてます。これが普通なはずですよね?

[SCP-XXX-JP-A-29の精神状態が不安定になる。]

██博士: うーん。一先ずこの問題は置いておきましょう。今日のインタビューはここまでにします。何か必要なことがありましたら、私たちに言ってください。出来る限り叶えますよ。

<記録終了>

終了報告書: SCP-XXX-JP-A-29に変化する前の記憶が改竄されている可能性があります。先生と呼ばれている人物は現在調査中です。

補遺1: SCP-XXX-JP-A-29は2021年12月29日に筋力を含めた全ての異常性が消失しました。このことに対してSCP-XXX-JP-29は激しく動揺した為、鎮静剤を投与しました。SCP-XXX-JP-A-29の処理は審議中です。 財団監視下の児童養護施設に入所させ、財団職員として雇用することが検討されています。

補遺2: 2024年2月17日にSCP-XXX-JP-A-36が財団により確保されました。その後SCP-XXX-JP-A-36の所持する携帯電話にSCP-XXX-JP-Bと推測される人物より着信がありました。以下はその音声記録です。

音声記録-XXX-JP - 日付2024/2/17

<記録開始>

SCP-XXX-JP-B: あーもしもし?

██博士: もしもし。

SCP-XXX-JP-B: んー?その声は██ ██3じゃないね。ということは無事に確保されたか。

██博士: お前はSCP-XXX-JP-Bだな。

SCP-XXX-JP-B: 僕はそんな番号で呼ばれているんだね。……おっとすまない、ちょっと席を外させてもらうよ。

[SCP-XXX-JP-Bの声が遠のく。]

SCP-XXX-JP-B: 準備は出来ましたか?うん。みんなは本当に素晴らしいですね。さぁ、夕食前のお祈りをしましょう。Amen。

SCP-XXX-JP-B: 失礼失礼。待たせたかな?

██博士: あぁ。私としてはお前の目的を聞きたい。なぜわざわざ我々に接触しようとする。SCP-XXX-JP-36もまるで捕まえてくれと言わんばかりに簡単に捕まったんだぞ。

SCP-XXX-JP-B: なぜ?僕は今日、とても気分がいい。だから特別に君たちとお話をしてあげようと思っているんだ。彼はそのための使者さ。

██博士: 意図がさっぱり理解出来んな。

SCP-XXX-JP-B: んー、まぁ教えてもいいか。僕の研究、君たちも知っての通り子供を完璧に洗脳して肉体的に強化する研究がほぼ完成したんだよ。すごいと思わないかい?僕ひとりで、独学で、1から始めた研究がようやく実を結んだんだよ!

██博士: そんなことをして何が目的だ。

SCP-XXX-JP-B: 金だよ、金。洗脳済みの子供の兵士は高く売れるからね。従順で強力で優秀な兵士だ。すごいと思わないかい?

██博士: 思わないね。反吐が出る。

SCP-XXX-JP-B: 感性が違うのかな?でも考えてみてよ。保護した子供が急に銃を自分に向けて、容赦無く鉛の玉が打ち込まれるんだよ?考えただけで絶頂しそうだ!しかもそれが現実になるんだ!あぁ、僕ってすごい!

██博士: 狂人め。

SCP-XXX-JP-B: お褒めに預かり光栄の極み。

██博士: [舌打ち]それで、あとはなんだ。なにを話すつもりだ。

SCP-XXX-JP-B: もう無いよ。ただ散々邪魔をしてくれた君たちにお礼の言葉を言おうと思ってね。……そうだ、旧型だからあんまり綺麗じゃないけど花火を見せてあげよう。

██博士: なにをするつもりだ。

[サイト-81██に轟音が響き渡る。警報が一斉に鳴り出す。]

██博士: 何が起きた!?

██研究助手: [息を切らしながら]SCP-XXX-JP-A-36の収容チャンバーで大規模な爆発です!

██博士: お前ッ!罪のない子供になんてことしやがる!

SCP-XXX-JP-B: 子供?違うね。金にならないヤツは血と糞尿が詰まった皮袋だ。最後に楽しませて貰わないと割に合わないよ。

[通話が切れる。]

<記録終了>

終了報告書: SCP-XXX-JP-A-36の死亡が確認されました。SCP-XXX-JP-Bの調査と特定が最優先事項として承認されました。


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