Yamatobineko-2--9916

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト81██の虹彩認証式ロックのついた倉庫内の指紋認証式のロックのかかったロッカー内に保管されます。SCP-XXX-JP-a-1~7、またはその後新たに発見された生成物は、生物は保管倉庫内の飼育ゲージに、人型実体は標準ヒト型実体収容室、物体はその危険度に応じた収容ロッカーに収容されます。現在生成物はその無限に複製が可能であるという点から破棄されるプロトコルが採用されています。破棄の方法はそれぞれの標準破壊プロトコルにのっとって行ってください。また、現在の管理者の選定にはミルグラム服従度検査において85点以上の点数を3回以上獲得し、これまでの活動において信用に足るとO5の半数以上が認めた場合のみという案が現在採用されています。代案の提案は濱地博士が受け付けています。
許可なくサイト81██の保管倉庫への侵入を果たそうとした人物は尋問の後にAクラス記憶処理の上解放されます。また保管倉庫に入る必要のある職員はサイト管理者の許可を得てレベル3以上の担当職員2名以上同伴の上行動してください。またSCP-XXX-JPの実験は性質上現在永久凍結されています。未だにこのオブジェクトによって生成された全ての物が回収されたとは限らないので、万が一生成された物品が異常性を発揮させた場合に備えて財団フロント企業のリサイクルショップや機動隊ま-[屑屋]の常時警戒態勢を解除しないでください。

説明: SCP-XXX-JPは直径10cm、厚さは2.3mmの円盤です。表面がワックス様の未知のコーティングが施された0.2mmの膜で覆われており、外部からのあらゆる衝撃、腐食から内部を守っています。そしてその中には非破壊性検査により、未知の生物様組織が確認されています。この組織は常に流動しているものの、コッホ曲線様のフラクタル構造を有していることが確認されており、この生物様組織が異常性の元と推定されています。そしてこの生物様組織は後述する生成イベントの際に片面中央1箇所に0.8μm露出することが確認されており、この穴から生成された原子が放出されることが確認されています。これを便宜上表として、そしてもう片面には中央を取り囲むように半径2cmの円を描いて0.5mmの6つの穴が空くことが確認されており、そこから分子の組み換え過程で生じると推定される超高温の放熱が確認されています。側面には上述の生成イベントの際、無数の穴が出現することが確認されており、物質を分子単位で分解して吸引することが確認されています。穴に触れた瞬間に分解されるプロセスは不明です。吸引速度は大きくぶれがあり、最遅速度は██m/h、最速速度は██㎞/hとなります。
表面のコーティング下に「人はそれぞれ自分の欲望に惹かれて誘惑に陥るのです。欲がはらんで罪を産み、罪が熟して死を生みます。私の愛する兄弟たち、思い違いをしてはいけません。」とヤコブが離散した十二部族に宛てた手紙の一節がヘブライ語で刻印されていました。これが故意にヤコブの文に寄せた物かは分かりません。
SCP-XXX-JPの異常性はある程度の知性を持っている生命体1が触れると発現します。生命体が触れた時点でその個体が最も欲している物体を生成します。その生成方法は周辺の空気や物質を側面の穴から吸引して、上の生物様組織から構成粒子を放出する事で成形、再現します。この特性のためこのオブジェクトの実験の永久凍結が決定しています。また、再現にはある程度の条件があります。人が作った物2に関しては、物質の構造を理解さえしていれば再現されますが、生命体や自然の造形物の石や土等3はある程度知らなくても再現されます。また、この再現は生命電気を元に判断されていることが判明しています。さらに、見たことがなくとも構造の詳細が分かっていればそれらは再現可能です。ただし色の指定がなければ無着色の状態で再現されます。
この特徴から、実在しないものでも知識があれば再現でき、kクラスシナリオを引き起こしかねない実体の再現も可能であるので、管理者の慎重な選定が必要です。具体的にはミルグラム服従度検査において85点以上の点数を3回以上獲得し、これまでの活動において信用に足るとO5の半数以上が認めた場合のみという案が現在採用されています。しかし、そのコストの大きさから、現在代案の検討が行われています。
SCP-XXX-JP-a-1は異常性のない推定20代のモンゴロイド女性(20██現在)です。SCP-XXX-JP-a-2は異常性のないダイヤモンドの結婚指輪です。SCP-XXX-JP-a-3は異常性のないマグカップでした。(破壊済。実験記録3を参照。) SCP-XXX-JP-a-4は異常性のない御影石です。SCP-XXX-JP-a-5は異常性のないスナイドル銃です。SCP-XXX-JP-a-6は異常性のないエージェント████の自宅の鍵です。SCP-XXX-JP-a-7は[要クリアランス4]です。詳しくは実験記録7を参照してください。


発見記録 SCP-XXX-JP-5- 日付20██/12/██

分析:

補遺: 本オブジェクトは無人島であるはずの██島に後にSCP-XXX-JP-a-1と指定されるヒト型実体が巡視を行っていた海上保安庁に発見された際に、内部に潜伏していた当時出奔中であった濱地上級研究員によって確保、保護されました。関係者に記憶処理を行い、航路の改ざんを行ったのちに財団へ帰投。その後SCP-XXX-JP-a-1へのインタビューにより、POI-14667と指定された長手 ██氏とSCP-XXX-JPの確保が行われました。以下はSCP-XXX-JP-a-1に行われたインタビューの書き起こしです。


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