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財団記録・情報保安管理局より通達
— RAISA管理官、ヘンリー・ジョーンズ
当オブジェクトは絶滅種です。よって報告書の内容は常に不確定要素を含むことに留意してください。

SCP-XXX-JP-EXの復元画
アイテム番号: SCP-XXX-JP-EX
オブジェクトクラス: Neutralized
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-EXに関連する全ての標本(標本群・SCP-XXX-JP-EX-F)は、サイト-██の低危険度物品収容ロッカーに収蔵されています。新たに発掘されたXXX-JP-Fは、現地の担当職員が研究目的と称して速やかに回収してください。レベル2以上のセキュリティクリアランスを所持する職員は、標本を自由に研究することが可能です。
先住民族アボリジニは、SCP-XXX-JP-EXのやや歪曲された情報を受け継いでいます。そのため年1回以上はアボリジニらと接触し、不意の情報漏洩がないか確認してください。過去数回、全アボリジニに対する記憶処理がH.R博士より提案されていますが、現状SCP-XXX-JP-EXの歴史的影響を調査する必要があるため承認されていません。
財団主導のSCP-XXX-JP-EX生存個体の捜索は、予算の都合から第12回を最後に凍結されています。以後の捜索はWWS豪州支部の管轄となっていますが、目立った成果は報告されていません。
説明: SCP-XXX-JP-EXは体長80cmの絶滅したキノボリカンガルー属(Dendrolagus)です。外見上いくつかの解剖学的特徴(35パーセントほど肥大化した大脳新皮質・新世界ザルのそれと類似した操作性の高い尾部など)を除けば、SCP-XXX-JP-EXと現生のキノボリカンガルー属の間に有意な差異は確認されません。SCP-XXX-JP-EXは概ね植物食でした。門歯の構造とエナメル層の摩耗具合から、丈の低いイネ科植物を積極的に食していたことが判明しています。発掘サイト-██.Fのボーンベッドから、多数のSCP-XXX-JP-EX-Fに混ざって絶滅哺乳類・ディプロトドン(Diprotodon)1の化石が報告されました。ディプロトドンの大腿骨と肋骨から鋭い裂傷が報告されており、これはSCP-XXX-JP-EXの推測される食性とは大きく食い違っています。これらの堆積経緯は解明されておらず、現在もタフォノミーに基づく研究が進行中です。

SCP-XXX-JP-EXの住居。経年劣化により半壊している
当オブジェクトの特異性はその生態にあります。SCP-XXX-JP-EXは、現生のキノボリカンガルー属と異なり、編み込まれた草葉からなる住居を建築します。住居の重量は平均して1tに達し、もっぱら地上から約10mの枝に建築されました。住居の外形はドーム状をしており、内部には平均して3~4つの部屋が存在します。部屋は1個体につき1部屋ずつ割り当てられ、SCP-XXX-JP-EXの日常生活における拠点となっていたと推測されています。住居の建築には、発達したノミ状に門歯と鉤爪、加えておそらく単純な石器や木製建具が用いられました。推測される建設プロセスは以下を参照。
こうした住居は築100年を超えるものも多く、数世代に渡って相続されていたようです。中には増改築を繰り返す過程で総重量2.5tを超えるものも██件確認されています。住居は非常に強度があり、火災もしくは鉄砲水以外の自然浸食作用では滅多に崩壊しません。建材も乾燥した植物によるため、シロアリ科昆虫3など少数を除けば食害に遭うこともありません。20██年までに計██件の住居が発見されており、これらからSCP-XXX-JP-EXの存在が一般社会へ暴露される恐れがあります。そのため財団は特別な事情を除き、最低限のサンプルを確保した後、これら住居を解体・焼却して対処しています。
本来キノボリカンガルー属を含む有袋類4は、発生の都合から脳を肥大化させにくい傾向があります。SCP-XXX-JP-EXの脳容量は有袋類としては顕著に大きいものの、前述の傾向から大きく逸脱はしていません。推定された脳化指数(EQ値)は、約1.4と旧世界ザルと同等かやや下回るものでした。ところが住居の複雑さ、および単純な道具類の使用といった行動は、SCP-XXX-JP-EXの知能が少なくとも新石器時代のホモ・サピエンス(Homo sapiens)に匹敵することを示しています。上記の矛盾に対し、以下3つの仮説が提案されました。
SCP-XXX-JP-EXのEQ値と文明水準の乖離に関する仮説- 主張: 既存の脳函標本は保存状態が劣悪なため、そこから推定したEQ値は誤っていると主張
- 調査: 20██年にSCP-XXX-JP-EXの完全な頭蓋骨を発見。改めて推定がなされた
- 結果: 仮説①は否定された。旧来の推定値と新たな推定値に大きな乖離はみられなかった
上記に基づき、SCP-XXX-JP-EXは確認される限り唯一の群知性および真社会性6を獲得した有袋類と考えられています。仮に真社会性を備えていた場合、SCP-XXX-JP-EXの知的活動は██~███%複雑化するとされ、住居の建造は円滑に遂行されたと考えられます。真社会性はフェロモンを介して維持されたと推測されており、これはSCP-XXX-JP-EXの脳に発達した嗅球7が存在したことと整合的です。フェロモンは個体間のコミュニケーションにも用いられたと推測されています。SCP-XXX-JP-EX由来とされる文字資料は報告されておらず、社会性に関する更なる推察は困難を極めるでしょう。
SCP-XXX-JP-EXの進化と絶滅
最古のSCP-XXX-JP-EX-Fは、更新世ジェラシアン(約250万年前)の██████████層から産出しています。更新世の豪州は現代よりも南極点に近く、豊富な降水量が広大な森林を養っていました。当時キノボリカンガルー属から分岐したばかりのSCP-XXX-JP-EXは、短期間のうちにパプアニューギニア南部へ分布を拡大しています。同時代に進行した南北極冠の発達が海退を発生させ、海退が多数の島嶼を出現させたことでSCP-XXX-JP-EXの分布拡大を促したとも推測されています。
隔絶された島嶼と広大な大陸、これら2つの大きく異なった環境は、行き交う生物の進化を加速させたと推測されています。前述の住居は赤道特有のスコールと猛禽類から身を守るのに有用でした。結果ハンディキャップ理論8も相まって、SCP-XXX-JP-EXはより大きく頑丈な住居を構えるように進化したと考えられています。当初住居は直径1m程度の陣笠状構造物に過ぎませんでしたが、内室の作成・分化といった複雑化が推し進められました。こうした文化的成長に伴いSCP-XXX-JP-EXもまた多様化し、約180万年前には約10種の亜種が誕生していたことが化石記録により示唆されています。うち2~3種は不明な経路を通じてウェーバー線・ウォレス線9を突破し、インドネシア領・フローレス島へ進出していた可能性があります。フローレス島の梁武(リャンブア)洞窟から発見された断片化石がこれを示唆していますが、確実な証拠は挙がっていません。

SCP-XXX-JP-EXの生息域(赤)。
オーストラリア本土では、SCP-XXX-JP-EXが全土へ分布域を拡大しました。更新世チバニアン(約50万年前)に、西部パース~北部ブリスベンかけての水郷地域では、大小100前後の住宅が密集した大規模村落が形成されました。とりわけ大規模なのがマレー川沿いに建築された通称"イガグリの森"です。"イガグリの森"からは、財団の第3次発掘調査チームにより、推定重量4t・全高25mの大型建造物の遺構が発掘されました。建造物には5~6つの部屋があり、うち1つは成人男性が横になれるほどの容積を有しています。上記の建築技術の向上はあまりに突発的であり、その経緯は判明していません。

サイト-██.█で発掘された石器類。左から順に杵・杭・包丁・槌と推測されている
完新世ノースグリッピアン初期(約8200年前)、SCP-XXX-JP-EXは絶滅しました。直接的な原因は"8200年事件(8.2-kiloyear event)"10に端を発した旱魃です。しかし当時のSCP-XXX-JP-EXは既に衰退傾向がみられ、旱魃は最終的な決定打に過ぎないと考えられています。より重要とされるのが、後期更新世の約12~5万年前に豪州へ入植したアボリジニでした。地上で流動的な狩猟採集を営むアボリジニと、樹上で定住生活を営むSCP-XXX-JP-EXは、本来ならば競合しえない存在であり、むしろ現代のアボリジニに伝わる民族伝承は両者の交易を示唆しています11。しかし約4万5千年前を境に関係性が一変しました。発端は豪州メガファウナ12の壊滅と、森林火災の頻発化および砂漠の拡大だと考えられています。アボリジニは食料源、もしくは競合相手としてメガファウナを狩猟しました。アボリジニへ対抗する手段を持たなかったメガファウナは数を減らし、約4万5千年前には大部分が絶滅したと考えられています(詳細は研究論文 GIFFORD H.MILLER et al.(2006) を参照)。主要な食料源を失ったアボリジニは、次なる獲物にSCP-XXX-JP-EXを選び、狩猟を開始しました。なお当時の豪州は、メガファウナこそ消えたものの、アカカンガルー(Macropus)やシマワラビー(Notamacropus)といった他の野生動物は豊富に生息していました。ゆえに交流があったはずのSCP-XXX-JP-EXがなぜ標的とされたのかは不明です。狩猟には火が用いられており、乾燥化も相まって森林火災が頻発するようになりました。皮肉にもSCP-XXX-JP-EXが好んだ建材のユーカリは、引火性物質テルペンを保持しており、こうした連鎖はSCP-XXX-JP-EXの村落へ壊滅的な被害をもたらしましたと推測されています。事実サイト-███では13体のSCP-XXX-JP-EXが発掘されており、全ての個体に高熱によって炭化した痕跡がありました。SCP-XXX-JP-EXの生息域は次第に縮小し、約2万年前には大陸南部ビクトリア州を残すのみとなったことが、20██年の第5次発掘調査により判明しています。

SCP-XXX-JP-EXの後肢の復元。樹上では有用だが、地上を走るには不向きである
SCP-XXX-JP-EXの営む文明社会は高度であった一方、我々ホモ・サピエンスのものより限定的でした。出現から200万年経ちながら、SCP-XXX-JP-EXの前肢は依然として祖先のキノボリカンガルー属と変わらず、登攀用の先の丸い鉤爪と対向性のない指式を保持していました。このためSCP-XXX-JP-EXは船舶の建造といった複雑な作業を不得手としており、これはSCP-XXX-JP-EXの分布拡大を大いに妨げたと考えられています。また食料を近辺の植物に頼ったため、いわゆる新石器革命13も発生しませんでした。真社会性は一定の環境下では安定を確保しました。しかし、僅か2~3万年のうちに激変した環境ではむしろ不利14であり、SCP-XXX-JP-EXの衰退は決定的なものとなりました。約1万年前までに全SCP-XXX-JP-EX個体の95%は死滅したと考えられています。もはや大規模村落の形成は不可能であり、以後2000年ほどかけて緩やかに衰退していきました。
以上の経緯を経て、豪州本土のSCP-XXX-JP-EXは"8200年事件"をもって完全に絶滅したと考えられています。南部タスマニア島や北部パプアニューギニア諸島のSCP-XXX-JP-EXもまた、入植した現生人類に端を発した淘汰圧に屈し、約4000年前には絶滅した可能性が高いと考えられています。なお18~19世紀の白人入植に際し、東南アジア~オセアニア州の森林にて跳ね回る奇怪な獣の目撃例が何件か記録されました。これらがSCP-XXX-JP-EXの残存個体だった可能性はありますが、それらは散発的な記録に過ぎず、信憑性も決して高くないことに留意してください。いずれにせよ、SCP-XXX-JP-EXが現代まで生存していることを示す明確な証拠はなく、必然的にオブジェクトクラスはNeutralizedと指定されました。
以降の内容はレベル4/SCP-XXXX-JP機密情報に指定されています。
ログイン資格を提示せよ: 要レベル4/XXX-JP-EXクリアランス
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JPではないGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:7764671 (07 Dec 2021 23:35)
本投稿はコチラ(SCP-2945-JP『鉤爪の世界』)から
http://scp-jp.wikidot.com/scp-2945-jp
本投稿までたどり着きました!
皆さま批評していただきありがとうございました!!
・Owlcat
・Tutu-sh
・ponhiro
・k-cal
・ShinoguN
計5名の方、拙作を批評していただきありがとうございます。
またtwitterでも何人かにアドバイス・批評をいただきました!!
批評ありがとうございました!
指摘していただいた誤字脱字や文法上のミスについては、次回の批評までに修正しておきます。
また初挑戦ということもあって、淡々とした(機械的な、客観的な)文章になるよう考え過ぎてしまいました。そこは練習と他記事を読んでSCP構文を身につけるしかありませんね。オチに関しては、インタビュー記事などで補完&強化していこうと思いました。たしかに言われてみると、他オブジェクトとの絡みでしかありませんし。
最後は……SCP-1238(トンネルフィッシュ)やSCP-317などの例もありますので、ディノサウロイド自体を異常存在とみても良いのでは…? と思いました。ただ、もう少し起源をボカしても良さそうですね(化石記録やオーパーツetcと絡めて)
拝読しました。
【内容について】
個人的には良い作品だと思います。ただし、前者の軸は伝わりましたが、後者は弱く感じました。人類と友好関係にあったり無関心である旨がたびたび記述されているため、仮に隣人がディノサウロイドであってもこちらに手を出されることは稀という安心が生まれてしまっているように感じます。稀に殺傷事件が起きていても、それはヒトもやることではありますから、特別恐ろしいという感覚は抱きませんでした。SCP-3199が後半で存在感を放っていることも要因かもしれません。
SCP-3199への言及(起源を主張したり強引に絡めたりするわけでもない)はシンプルながら新鮮で良い発想だと感じます。
【細かい点】
アルファベットの方にはミドルネームのAも入っているので、カナ表記もデイル・A・ラッセルに統一してはいかがでしょうか。
なお余計なお世話かもしれませんが、私は古生物寄りの人間であるためこの批評にはバイアスがかかっているかもしれません。投稿を焦らず、古生物に疎い方からも批評をじっくりと受けてください。当然そちらが多数派ですし、少数の古生物クラスタに刺さるだけでなく広く大勢に支持されることが大切です。
以上です。執筆のほど応援しております。
追記(12/21): いくつか指摘すべき点が後で思いつきました。
追記(12/22):
「批難」の誤字です。また、「犯したことへの批難に用いられた」とすると簡潔で良いかと思います。
批評ありh¥がとうございました!
今思えば当時の下書きは雑といいますか、やや主観的といいますか……ジュラシックパーク云々のあたりはそれあよくにじみ出ていたと思います。修正内容も同様ですね。
とはいえ記事も変貌してしまったため、後の内容(総括は)二度目の批評欄へまとめて記述させていただきました
しばらく更新が見られないため、この下書きのステータスを「批評中断」にしました。下書き批評を受ける準備が整ったならば、お手数ですが、改めて下書きのステータスを「批評中」に変えていただくようお願いします。
Technical Moderator of SCP-JP
拝読しました.
1. 改行について
本文中で改行だけするのはあまり良い表現ではありません.長い記事であると特に,SCP記事としての見栄え・整然さを損なわせる原因となります.段落分け以外で改行をするのは避けた方が良いでしょう.
2. 文法上の指摘
『必ず阻止してください』よりは,『避けてください』の方に端的にまとめた方がより緊迫感を演出できると思います.同時に,この表現にする事で主観性を弱める事が可能です.
『普段』は少しクリニカルトーンから外れた表現なので,『基本的に』と言い換えると良いでしょう.
『1982年に論文を発表しています。』の方が適切です.
『こちら』は『この』と言い換えるべきです.
情報が少なく,脚注としての意味を為していないように感じられました.この脚注が1867-JPの概要を説明するためのものであるのならば,『未来の地上性肉食鳥類』とだけ書くのではなく,もう少しだけ詳しく書いた方がより報告書らしくなると思います.
2~3℃程度の違いを見分けられるかはちょっとだけ疑問に感じてしまいます.3~4℃の方がこの疑問を解消できるのではないでしょうか(誤った指摘でしたら申し訳ありません).
また,「“嗅ぎ分け”てください。」という文は,説明部に記載されるには場違いです.『もしくは、訓練されたイヌ(Canis lupus familiaris)であればその嗅覚によって差異を感知する事が可能です。』などの方が良いでしょう.
『変容します』や『変質します』の方がよりクリニカルだと思われます.
『機動部隊ゐ-1("スサノオノミコト")に接触させてください』の方が無難だと思われます.
『即設機動部隊』だと思います.
『2体が終了、1体が無力化されて』の方がより自然な文だと思います.
没収は流石に穏やかでない手法なので,『付近の目撃者は記憶処理され、撮影していた者の撮影機器からはSCP-XXXX-JP-Pを撮影した記録のみ抹消した。』などにした方が良いと思います.
『どこか』よりは,『不明な地域』の方がクリニカルだと思います.
『興味深いです』という表現は主観的ですので、『興味深く捉えられています』や『興味深い情報として注目されています』などにした方が良いと思います.
私の好みもありますが、『~ました』が二連続続いている点を鑑みて後者は『インタビューにより判明しています。』にした方が良いのではないかなと感じます.
『されました』です.
厳しいラインだと思います.好みの範囲ではありますが,『しかしながら』にした方が無難かと思われます.
「O5-█」です.
好みの範囲ですが,少し違和感を感じました.『ただし、以下の条件に合致した場合はその限りではない。』とかの方がより緊迫感や締結らしさを出せるのではないかと感じました.
雰囲気を著しく削ぐセリフになってしまっていると感じます.詳細は後述しますが,まず『O-5』ではなく『O5評議会』であり,そして『してしまった…….。』の三点リーダ部分は明確に良くない部分だと思います.消した方が良いかもしれません.
3. 内容に関して
まず,これは私個人としての意見にはなりますが,より多くの方に記事を読んでもらうなら,リンクを多用しすぎない事が大事だと思います.一度読者の視点に立ってみましょう.もし貴方がふと開いたSCP記事がリンクを多用したものであったとしましょう.この時点で貴方は3つの『読み方』を迫られる事となります.
ここで読者が取る選択肢は,多くの場合『2』です.2の場合,記事は『リンク先の記事を読まなくても面白い内容になっている(記事単体でも読める)』事が求められますが,貴方の記事はこれをクリアしてはいると思います.記事の展開は本文内で解決しており,リンク先の記事に頼る事なく読める記事となっています.
では読者が1と3の選択肢を取る場合を想定しましょう.読者が選択肢3を取る原因の1つが,『リンクが多すぎて読む気になれない』事です.私はそう思いますし,いざ読むとなったら腹を決めてから読むタイプです.では次に読者が選択肢1を取った場合,読者にかかる負担が著しいものになるという事を危惧しなければなりません.
最も危惧すべき点は,実際に他サイトや他の記事と繋がるリンクもあれば,偽リンク("三本爪協会"や"SCP-████"など)もあるという点です.PCでの閲覧であれば普通のリンクと偽リンクの違いはホバーで確認できますが,スマホではこの違いを確認するのは困難を極めます.そのため偽リンクを何度か押してそれが偽リンクである事を確認しなければならず,読者にとってストレスになったり,読むのを辟易してしまう可能性があります.個人的に偽リンクは全ての記事において使うべきではない構文だと思っているのですが,この記事のような『リンクと偽リンクが同時に存在する』ものだとより顕著だと思います.少なくともこの記事では偽リンクは除去すべきだと思いました.
そして次に,『O5司令部』や『SK-クラス支配シフトシナリオ』,『哺乳類』という文字列にもリンクが繋げられている点です.O5司令部は今や誰しも知る財団用語ですし,SK-クラス支配シフトシナリオはその語感からどのようなシナリオか分かります.むしろSK-クラス支配シフトシナリオに関しては,リンク先がK-クラスシナリオ一覧であるため,『SK-クラス支配シフトシナリオがどのようなシナリオなのか?』という情報に辿り着きにくいという状況を作り出してしまっています.『哺乳類』という部分にリンクがついているのも,哺乳類という種が一般的に広く認知されており(もちろん生命や進化を専門とする方にとっては真の意味で"認知"されているとは言い難いのかもしれませんが),一般的に意味が知られている単語にリンクを付ける必要は無いと思います.
リンクはただ何にでも付ければ良いものではありませんし,それどころかSK-クラスの例のようにリンクを付ける事でリンク先を必ず読むような読者にとって不利益な状況を生み出しかねない事も意識すべきです。一般的ではないある単語の概要をリンク先に依存したりするよりも,私としては脚注で単語の意味を簡単に書いたりした方が読者により親切で,記事に"深み"を持たせるポジティブな効果となるのではないかと思います.
より具体的には,『蹠行性から趾行性に変わる』という部分が良い例だと思います.今の形態では,この文章を理解するためには『蹠行性』『趾行性』につけられた2つのリンク先を読む必要があります.これを脚注を用いて,例えば
のように,脚注を1つ押すだけで済ませる事ができます.もちろんTPOに応じた使い分けをしてもらって構わないのですが,このような使い方にする事でリンクに頼らない・ページを遷移させずに読み進めさせられる事が可能になります.或いは,少々文章が長くなりますが,例えば『最終氷期』に関して,現在はリンクを使っていますが,
とする事も可能です.留意点として,このやり方はWikipediaから文章を丸ごと取ってくるなどを無意識のうちにやってしまいがちなので,もし文章を丸ごと引用した場合はその記事のディスカッションなどで出展元をしっかり示す事を忘れないようにしましょう.
4. 展開に関して
1人の著者として,『SCP-XXXX-JPが十分な情報を持つ中生代の古生物型実体』のパラグラフで他のオブジェクトと関連性を示唆するやり方はとても参考になるものだったと感じています.その下のパラグラフではSCP-XXXX-JPの歴史について事細かに描かれており,また必要以上に難しくなく,ここも良く評価できる点だと思います.
ただ,警告パラグラフ(協定XXXX-1の欄)から陳腐な方向へとシフトしていったのが記事の良さを損なわせていっていると感じます.特に顕著なのはO5-█の声明の部分です.細かく説明していきます.
O5評議会は13名で構成される議会であり,軽んじた行為は基本的にしないと考えられます.1人の職員の独断ならまだしも,O5評議会という財団の最高司令部がそう軽々しく協定を結び,それを本日中に『してしまった』と後悔するのは考え難いです.もしこれが過去の財団が軽々しく協定を結び,『過去の財団は発展途上で,評議会も愚かだった』と言うのならまだ納得できるのですが,今の表現では納得させられないと思いました.
ここの表現が明確に良くない要因はもう1つあり,このセリフが最初に配置されているという点です.このセリフは読んだ人物に『O5評議会の杜撰さ・O5評議会員への不信感』を思い起こさせます.ゆえに,その後がどんなに良い事を宣っていても,力強い宣言文を述べようと,前述の不信感でその力強さは著しく損なわれるでしょう.
次に,
という部分です.私個人としては評議会員がGOCを『まだマシな要注意団体』と形容する事は別にいいと思いますが(1900年代の未発達な財団ならそういう事を言ってそうな気もしますし),多くの読者にとってはそうではないかもしれません.良く考えるとGOCは最高評議会が108の団体(あるいは108人)で構成されているのに対し,財団は13人に権力が集中する根っからの官僚主義性組織ですから,『まだマシ』というセリフはどちらかというとむしろGOCがSCP財団に向かって言うレベルの発言です.
もっとやんわりとしたセリフにするか,その後に『SCP-XXXX-JPはヒト型アノマリーに過ぎない』というセリフがあるのですから,GOCをヒトとしての観点から捉えて対比するようなセリフにするのがいいと思います(例えば,"GOCのようなヒトで構成される組織ならまだしも、"など).
途中の部分は良い表現だと思います.直接的すぎず,婉曲的すぎない力強いセリフだと感じました.強いて言えば,
ここが,両端の例が中世期・近世期を思わせる表現であるにも拘らず真ん中の例だけ現代を思わせる表現になってしまっているという点です(特に,"水漏れ"という表現).別に好みの範囲ではあるのですが,『ところが ~ 理想郷だったのだ。』あたりの文章はとても良い表現が連続しているので,改善させられればより深く刺さると思いました.
5. まとめ
歴史学的・生物学的には興味深い歴史が記載されており,文章の端々に力強さはあるのですが,オチを改善する必要があると思いました.現在のオチは『O5評議会員が不本意であるにも拘らず締結を結んでしまい、岐路に立たされている』と簡潔にまとめられます.ですがこのオチは少し衝撃性や意外性に欠け,使い古されていると感じます.
ここから先は個人的な意見ですが,私としてはここで『岐路に立たされている』と表現するのではなく,『ここからどのような人類史を紡げるだろうか/どのような未来を歩めるだろうか』などのような希望を示唆する表現にしたらどうかな,と思いました.もちろんそれは楽観主義的なセリフにすればよいという事ではなく,緊張感は損なわずに『確保・収容・保護』のポリシーから少し外れた『協調』という部分を掘り下げ,財団がどのような変遷をこれから経験し,どのような未来を歩むのかを示す,という事です.
もちろんこれは難しい事です.何にでも言える事ですが,声明オチ・メモオチは非常に難しく,ただでさえ使い古された表現であるにも拘らず,記事の終わりとして使うには易いものでもあります.最も気を付けなければならないのは,教訓を示すようなオチも使い古されている事ですが,それ以外にも落とし穴が沢山あります.
もし貴方が声明オチ・メモオチを上手く使えないだろうと思うのであれば,声明オチから変更するのも1つの手です.オチの形態は沢山ありますから,この記事の前半に合ったオチが必ずあります.このような学問を学んだことのない私では力不足なのが悔やまれますが,このような学問に造詣の深いサイトメンバーに相談すればより洗練されたオチへとシフトできるかもしれません.
ですが,この記事は前述したような力強く良いポイントがいくつかありました.それを最大限活かせる形式へと完成させられるのを願っています.
改稿応援しています.
批評ありがとうございました。
まず構文・誤字の類いは全て修正しました、ありがとうございます。
リンクについては脚注を利用することで最小限に抑えることとしました。
描写方法についても他の方とも相談しつつ、(とりわけ「脚」のあたりは)ponhiro氏のアドバイスに沿う形で修正しました。
最後のオチですが……思い切って本投稿ではガラッとテイストも形式も変えることとしました。
拝読しました。あまり面白くありませんでした。
まず、この記事を読んだとき、専門的な知識が織り込まれているしっかりした記事だと感じました。こういった記事は誰でも書けるものではなく、オリジナリティがありますし、潜在的には読者の興味を引く要素になり得ます。
ただし、この記事は読者にとって二点の困難を抱えています。
1. 読者の多くは専門的な話に興味がない: ほとんどの人間は自分の興味のあることにしか興味がなく、さらにいえば興味のないことを延々と語られることは苦痛です。
2. 長い記事は苦痛: この記事はSCP報告書という枠組みで考えると長めの部類です。しかし残念ながら、長い文章を読むことは苦痛です。
もちろん、これらの困難は絶対に排除すべきというものではありません。やや専門的な話を展開する記事としてはコピ・メラヤカンがありますし、長い記事に至っては無数にあります。専門的な話はうまく使えば読者の知識欲を満たして満足度を高められますし、長い記事は展開を利用して短い記事にはない盛り上がりと密度を提供することができます。どちらかというと、上記の1, 2の困難を読者に要求するからには、面白くする責任が伴うとお考えいただければと思います。もっと具体的には、「a. その分野に興味のない読者にとっても面白い」「b. 長いけども思わず読み進めてしまうような構成にする」ということを心がける必要があるでしょう。
まずaについてです。aを達成するには2つのルートが考えられます。
まず1つのルートは「読者に興味を持ってもらう」という単純なものです。ただ単純故に、非常に難しいものです。この辺りについては創作というより、「面白い授業の仕方」で検索してみたり、ビジネス書の要約Youtuber等を見てみるといいと思います。情報の質はおいておいても、講師や情報系Youtuberは人の興味を引くことで稼いでいるので、よい手本になると思います。
2つ目のルートは、専門的な話を理解できなくても面白い構成にするという方法です。専門的な話というのは往々にして専門的な知識を持っていないと面白みがわからないものです。したがって、専門的な話の分からない中学生にも面白さが伝わるような、別の面白さ(ストーリーや展開等)を用意する必要が出てきます。この記事にはその部分が弱いと感じました。
というのも、この記事のような「別の知的生命体が人間社会に紛れ込んでいる」という話はすでにやりつくされています(レプティリアン・ミームなどが有名です)。そのため、専門的な要素に興味がない読者からすると、この記事は既存記事ですでに読んでいるような、オリジナリティのないものにみえます。今後改稿するのであれば、何かしら専門外の人間にもわかるような展開等の面白さを確保していく方が良いと感じます。
例えば、前述のレプティリアン・ミームが投稿された時点でこういったネタはやりつくされていたため、当該記事には読者を翻弄するような展開が組み込まれています。これと同じことをすべき、というわけではありませんが、なにかしらの展開を組みこんでいくことは高い評価を得るためには必要な工程だと思います。
bについては、aを達成していくうえで自然と達成されていくと思います。適度に情報を開示しながら部分的にわからない点、不自然な点を残すことで読者に好奇心を抱かせ(フック管理)、さらに適度に予想を裏切っていくと、読者は楽しみながら長い文章を読み進めていくことができます。
もちろん、「専門的な雰囲気が好きだ」という読者層も一定数存在するので、正直なところこの記事が残るかどうかはよくわかりません。上記の内容は、
GW5様がやりたい形に合わせて取捨選択していただければと思います。
形式面については以下の通りです。
本文中にところどころ下線や太字による強調が見られますが、通常、見出し等以外でそのような強調は用いません。
「いかんせん」はクリニカルトーンとして違和感が残る表現です。
文章冒頭のO5のコメントに違和感があります。O5は組織のトップです。報告書のトップにフレーバーテキストのようなメモがある理由がよくわかりませんし、組織のトップが組織運営と関係ない所感を報告書に残すことも不自然だと思います。
以上3点、パラグラフ分け以外の改行の形跡が残っています。一応他の方の繰り返しにはなりますが申し上げますと、報告書では基本的に改行を用いません。詳しくはSCP記事の文体とは?を参考にしてください。改行を行うのは、パラグラフ(意味段落)が変わるときのみです。また、パラグラフが変わるときは改行するだけではなく、パラグラフ間に一行の空行を設けます。
批評に対するご意見・ご質問で返信が必要なものにつきましては、ディスカッションで返信の形で投稿いただいたうえで、PMにご一報ください。SB3のフォーラムは追っていませんので、ディスカッションへの投稿だけだと気づけない場合がございます。
批評ありがとうございました(定例会でもお世話になりました)。
「長い記事は苦痛」・「読者の多くは専門的な話に興味がない」については、+アルファの情報を折り畳み構文へ収容することで解決しました。単なる人外ではフックが生まれないという点は、前半ページ1で全く別の絶滅種族を登場させることで解決しました
余計な改行は全て解消できました!!
批評ありがとうございます。
同様のことはk-cal氏にも指摘されましたね。フックがない、専門用語ばかりの山ナシ・オチ無しでは読者を引き込めない……ですので本投稿(2945-JP)は冒頭部分(1P)を全く別の知的生物とすることにし、そのうえで過去になにがあったのか? 疑問点をつくり後半でそれを解決することとしました。
専門性については最終的には、やや増量することにしました。ただし後日談となるtaleの執筆を考えていますので、控えめとなっております。
前回の批評からかなり時間が空きましたし、マダマダタヨルツモリとのことでしたので、こういった題材に興味のある人間の立場から改めて批評いたします。
複数の古生物系オブジェクトを絡めて壮大な歴史を作り、その時点で興味深さという意味での面白さを生み出せていると感じます。この点で、全体的な評価はUV寄りNV~NV寄りUV相当にはなるかと思います。
ただし、ここ半年間サイトメンバーとして活動していて、自分のVote基準はなかなかに甘い方であることを認識しています。私は作品の欠点が目に着いたとしても明確な長所があればUVするようなタイプです。私が「良いなあこれ」と思った作品でも評価が低かったり低評価削除に消えたものがあります(その逆もありますが)。そのためこの批評で満足することなく、貪欲に改良を目指して欲しいと思います。
なお現状の方針を維持するのであれば、記事全体の大幅な改稿を伴う指摘として、協定の内容ではなく協定自体を機密指定した方が良いのではないか、と考えます。なぜなら協定が存在する時点で人類あるいは少なくとも財団がディノサウロイドに対してある程度譲渡する姿勢を見せていることは明らかであり、彼らを優遇する内容が記されていたとしても読者にとっては大した衝撃にはならないと考えられるためです。
私であれば"外交官"など協定の内容を匂わせる内容は機密指定の方に回し、3000体の収容に成功している単なる非ヒト知的生物として扱います。つまり前半部はあくまで生物学的記述や完新世以前の生命史的記述で固めます。そしてメソポタミア以降の歴史や、他のオブジェクトとの関連、そして"外交官"や彼らを通じた協定など、ディノサウロイドとヒトの関係性を強く関連する要素を機密指定した後半部で触れます。こうすることで前半部と後半部のメリハリもつき、また協定の意外性が薄れることもある程度軽減できるのではないかと考えます。
これが最適解かは当然分かりかねますが、参考にしてみてください。
なお、誤字脱字やクリニカルトーンの乱れなどが多く、現状ではUVし辛い状況にあります。他の方の批評とも重複するかと思いますが、以下は細部の指摘です。
まず冒頭部のO5のコメントですが、個別批評でも伝えた通り不要だと考えます。財団の正式文書にいきなりO5が今後の展開を示唆するようなコメントを挿入してくるのは、いかに最高責任者の1人と言えど身勝手が過ぎます。メタ的に見てもある種のフォーマットスクリューとして受け取られかねないため、避けた方が無難です。
また、内容面にも疑義があります。バックランドの報告はSCP-XXXX-JPと人類の歴史の中で一切言及されていません。もし"特異点"と言われるほど重要な意義を持つのであれば、歴史の方に記載すべきです。加えて、改行が入っていて可読性が低くなっていますし、論文の示し方があまり良いとは言えません。もう少し見せ方に工夫がほしいです。
また、リンクが挿入されている各種オブジェクトは後述するように別途欄を設けて説明することで、リンクを踏む手間を省けると思います。
句点がありません。また直後の文との間に段落分けを伴わない改行があります。
「世界各地」とする方がクリニカルで良いかと思います。
「解放ケタ」あるいは「解放桁」という言葉は耳馴染みがありません。現にGoogle検索ではほとんどヒットせず、
GW5さんの独自の造語のように思われます。「解放ケタを変更する」というと桁数自体が変更されるように思えますので、何か別の用語に置き換えてはいかがでしょうか。
これは個人の好みによりますが、属階級群よりも上の分類階級に対して学名を記載する必要性は薄いのではないかなと考えています。学名の書き方ルールと豆知識にはSCP財団における学名の取り扱いなどが記されていますが、属より上位の分類群を対象とみなした書かれ方ではないように思えます。
「柔軟性のある尾椎が発達する」などとするとクリニカルです。
ここも個人の好みによると思いますが、外国人人名のカナ転写とアルファベット表記を併記しているとかなりゴチャゴチャとしてしまいますので、私ならばカタカナ表記のみを採用します。
Dinosauroidは果たして属名なのでしょうか……?斜体にする必要性を感じませんし、そもそも可読性の理由からカタカナのみで良い気もします。
こうした論文の示し方が後の進化史の記述と統一されていません。個人的には短い方が読みやすいのでこちらの表記に統一することを推奨しますし、なんなら Russell and Seguin (1982) としてさらに簡潔に示します。同様の表記法を採用した自著にSCP-1251-JPがあるので参考にしてみてください。
「なお、SCP-XXXX-JPの体温がヒトよりも3 - 4℃高いことを利用したサーマルカメラでの識別、球殻を用いた訓練されたイヌ(Canis lupus familiaris)による感知が可能です」などとすると簡潔で良いかと思います。なお、イヌの学名は斜体にしましょう。
「さらに悪化した飢餓状態のSCP-XXXX-JPには、鱗面積の増大、鉤爪の大型化、蹠行性2から趾行性3への歩行形態の変化が見られます」とすると纏まりが良いように思えます。
先祖返りをダブルコーテーションで括る意図が分かりませんでした。
全体が不要だと思います。卓越した運動能力を持つことは既に示されており、十分であると考えます。具体的なバトルの様子を事細かに記載されてもおそらく多くの読者はあまり興味を持てません。なぜなら、ヒト型の獣脚類恐竜が暴れるという時点で彼らがどのような攻撃行動を取るのかは脳内でイメージできていて間に合っており、また事案記録には被害人数だけが記載されていて特に興味深い情報が増えないからです。
また、この戦闘の記録が記事全体の流れに合流出来ているようにも感じませんでした。余分な要素として浮いてしまっている印象を受けます。
番号だけ列挙されると分かりにくいので、下の表のようにオブジェクトの概要が欲しいと思います。わざわざこれだけの数のリンクを踏んでいくのも読者にとっては手間ですので。
またその際は「ノトサウルス科」だけでは古生物に疎い読者は何のことかサッパリでしょうし、「ノトサウルス科の肉食海棲爬虫類」などとしておけばよいのではないかなと思います。
アイテム番号と脚注の番号が連続しており、また文字の色も同じであるため、1265の4乗のように読めてしまい混乱します。直上のコメントと重複しますが、表に別途欄を設けるとこのような記述の分かりづらさを解消できると思います。以下同様です。
ナンバーに誤りがあります(SCP-5745です)。また、古生物が生息しているのは収容サイトであり、異常空間に生息しているわけではありません。
このタブの中身よりよっぽど詳しいことが下で述べられているので、タブは不要ではないでしょうか?
AD(紀元後)と~年前で単位等統一されていません。誤植かと思います。
斜体にしなくて良いです。
先の指摘とも重複しますが、文献の名前は Varricchio and Hogan (2021)とするとシンプルで良いです。またアンダーラインを引くと文面が煩雑になるためお勧めしません。以下同様。
αとβは小文字のギリシャ文字なのでデルタもΔではなくδとしてはどうでしょうか。また、アルファ→ベータときてガンマは居ないのでしょうか?
なお、α, β, δの類縁関係は系統樹か何かで表しておくと親切ではないかと思います。
「ところが」より「しかし」の方が報告書には適切な印象を受けます。また、「国教化したことで、」と読点を入れると文が滑らかです。
誤字です。「かねてよりや」
「東半球においても290年に皇位継承問題から八王の乱が発生し、SCP-XXXX-JPと~」として1文に纏めると端的で良いです。
誤字です。「スペイン侵攻」
「顕著なものは」とするとクリニカルかと。
作品タイトルは二重かぎ括弧(『』)で示すと他の単かぎ括弧との区別がしやすいです。『失われた世界』も同様です。
二度の批評ありがとうございました!
Tutu-sh氏にはマジでお世話になりました(汗) イヤータスカッタ
第1回批評のころとはかなり変わってしまった作品ですが、それはそうとて文体・余計な改行、リンクの不備などこの時点でも大きな発見がありました。たぶんほとんど改善されたはずです。
そして今回、の批評ですが……他の方の批評同様、過剰なwikiへのリンクや出典表記の統一、スペルミスなどなど出るわ出るわで、もちろん多くは修正させていただきました。オブジェクト一覧などは特にその傾向が強いと思います。「SCPらしい文章」は、今後も練習していきます。
査収的に「事案1」はおっしゃる通り削除する方針となりました。感情としてはプライミーバル関連の小ネタとして気に入っていたのですが、少しでも文字数を減らしたほうが良いと考えこのうような形となりました。協定・年表については折り畳みを用い、読者に読むかどうか任せています
下書きは既に投稿されているようなので、この下書きのステータスを「批評終了」にしました。もし投稿済み記事の改稿案である場合、お手数ですが、ジャンルタグ「既存記事改稿」を設定した上でステータスを「批評中」に変えていただくようお願いします。
ジャンルタグ「コンテスト」の要件を満たさないと判断したため、この下書きの当該ジャンルタグを解除しました。ルールの詳細はこちらを参照してください。