このページの批評は終了しました。

SCP-XXXX-JP。災害除去済
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは低危険物収容ユニットにSCP-XXXX-JP同士を近づけて収容してください。SCP-XXXX-JPを使った実験はクリアランスレベル3以上の職員の許可が必要です。新たにSCP-XXXX-JPが発見された場合、研究チームからの許可が降りないかぎり焼却処分してください。
説明: SCP-XXXX-JPは折り鶴であり、現在███個発見されています。SCP-XXXX-JPは半径5m以内にSCP-XXXX-JP個体が存在しない場合、半径5m以内にSCP-XXXX-JP個体が存在する場所へと転移します。SCP-XXXX-JPの異常性はSCP-XXXX-JPを視認した場合発現します。これは肉眼であっても媒体を通じても同じ異常性が発現します。SCP-XXXX-JPを視認した対象(以後、SCP-XXXX-JP-1)の性格が変容し、SCP-XXXX-JP-1は平和を望む性格になり、争いや誰かを傷つける行動を拒否するようになります。これはBクラス記憶処理で回復し、影響を受けるまでの時間は10分ほどです。SCP-XXXX-JP-1は1ヶ月〜20年後、通常では起こり得ないまたは起こる可能性が低い状況下で死亡します(以後、SCP-XXXX-JP-α)。
補遺1:発見経緯: SCP-XXXX-JPは2017年に自宅でSCP-XXXX-JP-αにより死亡した安藤 哲也氏の自宅から発見されました。安藤氏はかつて出征しており、平和のためのプロジェクトにもたびたび参加していました。SCP-XXXX-JP-αに疑問を抱いた財団エージェントにより財団に問題提起がされ、収容に至りました。
補遺2: 以下は、SCP-XXXX-JPの実験記録です。
実験XXXX-1 | |
被検体 | D-1635 |
手順 | D-1635にSCP-XXXX-JPを10分観察する。 |
結果 | D-1635は本来の凶暴な性格から穏やかな性格になった。 |
実験XXXX-2 | |
被検体 | D-1635 |
手順 | SCP-XXXX-JPを分解させる。 |
結果 | 最初D-1635はSCP-XXXX-JPを分解した。異常性は分解時に消滅した。 |
実験XXXX-3 | |
被検体 | D-1635 |
手順 | D-1635に折り鶴を折らせる |
結果 | D-1635の折り鶴はSCP-XXXX-JPの異常性が発現した。 |
補遺3: 以下は、D-1635への浅見博士のインタビューです。
回答者: D-1635
質問者: 浅見博士
日時: 2018/10/11
<記録開始, >
浅見博士: では、あの折り鶴の話をしましょう。
D-1635: ああ、あの折り鶴ですか?あれは素晴らしい物ですよ。あんなの、世界を平和にする素晴らしい物ではないですか!
浅見博士: 素晴らしいって、どこがですか?
D-1635: 平和ですよ平和。あれは素晴らしいもので、皆が手を取りあってるんですよ。
浅見博士: なかなか興味深いですね。ですが、財団は暗闇の中で戦う物です。確保、収容、保護。
D-1635: ああ、それのことは知っています。ですが平和ですよ、戦いなんて、悍ましいではないですか。
浅見博士: でも戦わなければ人類たちの平和は守れない。平和は剣によって守られる。それだけだ。
D-1635: そんなの、剣なんて…
浅見博士: だから、あなたはあの折り鶴を見て何を感じたかって話ですよ。
D-1635: それはそれは、素晴らしいものでした。自分は元々平和なんて嫌いでしたが、あの折り鶴は素晴らしいです。
浅見博士: そうですか、それ以外は?
D-1635: わたしは平和と、あの折り鶴しか考えられることができません。
(浅見博士は深くため息をつく。顔には怒りが見える。)
浅見博士: そうか。もうインタビューを終了してほしい。自分が怒ってD-1635を射殺しそうだ。
D-1635: 平和は素晴らしいですよ。<記録終了>
後書: 二ヶ月後の2018/12/15、D-1635は自室内でSCP-XXXX-JP-αにより死亡しているのが発見されました。
付与予定タグ: scp jp safe
ページコンソール
批評ステータス
カテゴリ
SCP-JP本投稿の際にscpタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
本投稿の際にgoi-formatタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
本投稿の際にtaleタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
翻訳作品の下書きが該当します。
他のカテゴリタグのいずれにも当て嵌まらない下書きが該当します。
言語
EnglishРусский한국어中文FrançaisPolskiEspañolภาษาไทยDeutschItalianoУкраїнськаPortuguêsČesky繁體中文Việtその他日→外国語翻訳日本支部の記事を他言語版サイトに翻訳投稿する場合の下書きが該当します。
コンテンツマーカー
ジョーク本投稿の際にジョークタグを付与する下書きが該当します。
本投稿の際にアダルトタグを付与する下書きが該当します。
本投稿済みの下書きが該当します。
イベント参加予定の下書きが該当します。
フィーチャー
短編構文を除き数千字以下の短編・掌編の下書きが該当します。
短編にも長編にも満たない中編の下書きが該当します。
構文を除き数万字以上の長編の下書きが該当します。
特定の事前知識を求めない下書きが該当します。
SCPやGoIFなどのフォーマットが一定の記事種でフォーマットを崩している下書きが該当します。
シリーズ-JP所属
JPのカノンや連作に所属しているか、JPの特定記事の続編の下書きが該当します。
JPではないカノンや連作に所属しているか、JPではない特定記事の続編の下書きが該当します。
JPのGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
JPではないGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:7762735 (05 Jul 2022 08:10)
読ませていただきました。
出征とは戦争に出ていたということでいいでしょうか?安藤氏の経歴などがわからないので、安藤さんは太平洋戦争で徴兵されていて戦後平和活動を行ったのかなと推察しましたが、このあたり、もうすこし詳しい記載をしてもらってもいいかもしれません。
話をそらしたのは浅見博士では…というのはどうでもいいですが、博士が財団の理念をこの場面で口にして、それをD-1635も知ってますよ、と応えるのがなんとなく妙な気がしてしまいました。
D-1635の変化した価値観について会話で現すなら財団の理念以外でも、「D-1635の犯罪歴」「暴露前の言動」などで十分できると思います。
もっとD-1635が折り紙と平和に取りつかれている具体的なイメージが欲しいと思いました。
「入院した時にクラスの皆から千羽鶴を貰ったのを思い出します。あれはすばらしい人と人のつながりだったのですね」「ああ、もしこの折り鶴と10年前に出会っていればわたしは殺人なんておぞましいことをしなかったはずなのに」「一人一人が願いを込めて一枚の紙を折る、それは平和への祈りそのものではないですか」「インタビューをはやく終えて、私と一緒に折り紙を折って平和を祈りましょう」というのは例ですが、ただ「折り鶴は平和です、素晴らしいです」と言うよりは心酔していることを表現できるかもしれません。
もっとDクラスが平和に取りつかれていておかしくなっていた方が、
という台詞と感情に納得がいくかと思います。Dクラスがそこまでの事を言っていないのに、いつの間にか激怒していたように思えました。
また、
一口に「通常では起きえない状況での死亡」と言っても、これだけでは想像できません。1か月から20年という期間の長さもあり、どんな死因だろうかと考えても思い浮かびませんでした。豆腐の角に頭をぶつけて死ぬ、くらいしか頭に浮かびませんでしたが、死因がどれだけ暴力や悲劇とかけ離れているかによって、平和に取りつかれる異常性が際立つのではないかと思いました。
それとタグですが、精神影響、認識災害、瞬間移動も該当するのではないでしょうか?
長々となってしまいましたが、執筆応援しています。
サンドボックスⅢに参加していないアカウントによる下書きであるため、本ページは「批評終了」に変更されました。
Technical Moderator of SCP-JP