腹減り者の幻菓子家 - SCP-JPサンドボックスⅢ

腹減り者の幻菓子家

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クレジット

タイトル: SCP-XXX-JP - SCP-XXX-JP 腹減り者の幻菓子家
著者: ©Chara Yosef
作成年: 2021

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはその異常性の為、収容が行われていません。SCP-XXX-JPの異常性が発揮された子供(以下SCP-XXX-JP-A)は発見次第、自国のCHIプロジェクト参加者施設に移送を行ってください。

説明: SCP-XXX-JPは虐待･育児放棄･貧困が起きていたか、起きている腹を空かした12才以下の子供にのみ視認､接触が可能な為、外見は子供達からの情報になります。

SCP-XXX-JPは"お菓子の家"です。この"お菓子の家"に使われている菓子は情報が異なるため、SCP-XXX-JPは見た目を変化させる事ができると推測されます。インタビューの結果使われる菓子はSCP-XXX-JPを食す子供が日頃から食べる事を望んでいた菓子が使われると憶測が立てられており、現在も議論中です。

+ インタビュー記録1

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対象: 田代██

インタビュアー: 山口

付記: 田代██は実際にSCP-XXX-JPを食した人です。当時9才で母は育児放棄をしていた。朝は水だけで昼は給食、夜は貰ったパンの耳を食べて生活していたことが判明しています。

<録音開始, 2004/██/██16:02>

インタビュアー: えーとじゃあ質問を始めるけど…いいかな？

田代氏: [周囲を伺って]は…はい大丈夫です。よろしくお願いします。

インタビュアー: よろしく。じゃあまず、あの"お菓子の家"(SCP-XXX-JP)はどんな見た目をしてたのかな？

田代氏: えーと…壁は確かビスケットで屋根はチョコレートでできていたんです！

インタビュアー: 他に特徴はあった？

田代氏: あっそうだ！屋根には生クリームがたくさん乗ってました！それと窓はあめでできていて…壁にはグミが何個もきれいに付いてました。全部前から食べたいって思ってたお菓子ばかりで嬉しかったの！

インタビュアー: へぇそれは美味しそうだね。

田代氏: そうなの！すごくおいしかったよ。

インタビュアー: 他に何かある？

田代氏: す…すいません。食べるのに夢中でこれくらいしか…

インタビュアー: いや大丈夫だよ。ありがとう。じゃあ次にその"お菓子の家"はどんな味だったのかな？

田代氏: 今まで食べた事の無いようなおいしさでした！チョコレートは甘くて生クリームと食べるとまるでほっぺたがとけるようにおいしかったです！

[内容に関係ない会話のため省略]

インタビュアー: ██ちゃんは全部食べれたのかな？

田代氏: もちろん！食べてるとお腹が空いてきて気付いたらお菓子の家を食べきってました。

インタビュアー: 食べてるのにお腹が空くのかな？

田代氏: はい。でもお菓子はお腹にたまらないって聞いたことあるし…おいしかったから気にしてなかったです。

インタビュアー: そうか。今日はありがとね。

田代氏: いえ！また何時でも聞いてください！

<録音終了, 2004/██/██16:26>

インタビュー終了後田代██氏にはBクラス記憶処理を施してCHIプロジェクト参加者施設に移送を行いました。

+ インタビュー記録2

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対象: 山田██

インタビュアー: 木村

付記: 山田██は実際にSCP-XXX-JPを食した人です。当時11才で父からの暴力を受けていました。土日は水だけで生活していたことが判明しています。

<録音開始, 2004/██/██14:20>

インタビュアー: えーでは質問を始めます。よろしいですか？

山田氏: あっ大丈夫です。よろしくお願いします。

インタビュアー: よろしく。では、あの"お菓子の家"(SCP-XXX-JP)はどんな見た目をしてたか教えてもらえるかい？

山田氏: はい。壁は確かビスケットで屋根はチョコレートでできてました。

インタビュアー: 他に特徴はあった？

山田氏: ん…窓は飴でできてましたね。壁にも雪の形をした砂糖菓子が何個もきれいに付いてました。結構前に友達とネットで見たお菓子でした。

インタビュアー: わかった。屋根に生クリームは乗ってた？

山田氏: あっそうです。乗ってました。

インタビュアー: その砂糖菓子は食べたいと思ってたお菓子かな？

山田氏: そうですね。お金が貯まったら食べたいって思ってました。

インタビュアー: ありがとう。じゃあ次にその"お菓子の家"はどんな味だった？

山田氏: 昔友達からチョコを貰ったんですがその時のチョコがとてもおいしかったんです。それと同じようなおいしさでした。

インタビュアー: その"お菓子の家"を君は完食したのかな？

山田氏: はい。何故か食べてるとお腹が空いてきて気付いたらお菓子の家を食べきってました。

インタビュアー: 食べてるのにお腹が空くの？

山田氏: はい。自分でも分からないんですが何故かお腹が空いてきました。

インタビュアー: そうか、インタビューを終了します。今日はありがとう。

山田氏: いえいえ。こちらこそありがとうございます。

<録音終了, 2004/██/██14:28>

インタビュー終了後山田██氏にはBクラス記憶処理を施してCHIプロジェクト参加者施設に移送を行いました。

SCP-XXX-JPの異常性は虐待･育児放棄･貧困が起きていたか、起きている腹を空かした12才以下の子供にのみ発揮されます。SCP-XXX-JPを食べた者は例外なく腹を空かせる事が確認されています。SCP-XXX-JPは自身の姿を変える事ができ、この時基盤となる｢壁がビスケットで屋根はチョコレート、屋根の上には生クリームがのっている状態｣にSCP-XXX-JP-Aが食べたいと思ってた菓子が付けられていくと推測されます。SCP-XXX-JPは虐待･育児放棄･貧困が起きていたか、起きている腹を空かした12才以下の子供の周辺100m以内に出現するため、事実上の収容は不可能です。SCP-XXX-JP-Aは今までの劣悪な環境が改善される事が確認されており、現在に至るまで全てのSCP-XXX-JP-Aで確認されています。

追記: 現在CHIプロジェクトが実施中です。各国の職員はSCP-XXX-JP-Aを発見次第、自国のCHIプロジェクト参加者施設に移送を行ってください。CHIプロジェクトの内容は通達済みです。

CHIプロジェクト

2003/██/██にCHIプロジェクトの実施が可決されました。

現在我々はCHIプロジェクト参加者発見の為、新たにSCPオブジェクトを製作しています。各国にはCHIプロジェクト参加者施設が既に建造されているので、参加者を発見次第、自国のCHI参加者施設に移送を行ってください。

CHIプロジェクトの大まかな説明
未来の財団職員になる可能性がある子供を救う

詳しい内容は通達済みです。そちらを参照してください。
──O5評議会一同

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