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アイテム番号:SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス:Safe→Keter→Thaumiel→Neutralized
特別収容プロコトル:SCP-XXX-JPは30cm×30cm×30cmの鉄製の箱に収容してください。(これはアクシデントXXX-1前の方法です。)
8月10日現在、SCP-XXX-JPの収容は確立されておりません。(これはアクシデントXXX-2前の情報です。)
SCP-XXX-JPは現在活動しておりませんが、引き続き警戒してください。
説明:SCP-XXX-JPは紙でできたメビウスの輪です。
SCP-XXX-JPの異常性は他者の終わらせたいと願ったものを終わらせることです。この異常性は全てに対して有効です。
SCP-XXX-JPは対話が可能です。以下はSCP-XXX-JPと神谷博士の対話です。
神谷博士:あなたはどのようにして生まれたのですか?
SCP-XXX-JP:さぁ…。どうだったかな。忘れた。
神谷博士:そうですか。では次の質問です。あなたはなぜ終わらせるのですか?
SCP-XXX-JP:?お前らが終わらせたいと願っているのではないか。
神谷博士:確かにそうですね。では最後の質問です。あなたが終わらせる動機はなんです?
SCP-XXX-JP:お前らは生きるのに理由があるのか?同じことだ。
神谷博士:そうですか。ありがとうございました。
補遺:
インタビュー記録XXX-█
インタビュー対象:女子高生██████ 財団がSCP-XXX-JPを見つける前の保持者。いじめを受けていた。
インタビュアー:神谷博士
<記録開始>
神谷博士:こんにちは。…大丈夫ですよ。そんなに緊張なさらずとも。
██████:は、はい…。すみません…。
神谷博士:大丈夫です。今日はあのメビウスの輪について教えてください。
██████:あのメビウスの輪は…。近所の山奥にある家で見つけました。それを私は持ち帰り…学校の愚痴を聞くお人形の様にしました…。
神谷博士:続けてください。
██████:はい…。えっと…私は学校でいじめられてて…。それで私はある日…あのメビウスの輪にこう愚痴ったんです…。
神谷博士:なんと言ったのですか?
██████:あの子たちの人生なんて早く終わらないかなって…。そしたら…フフッ
神谷博士:██████さん?
██████:みんなしんだ!わたしを!いじめたやつらは!みんなしんだ!わたしをいじめるからだっ!あはははははははは!
記録終了
記録終了後、██████は叫びながら部屋を出るが警備員に捕まる。その後、██████は精神科病院に入院した。
アクシデントXXX-1
SCP-XXX-JPが自身の異常性を使用し、収容違反を起こす。2時間後に再収容した。このアクシデントにより、SCP-XXX-JPはKeterクラスに引き上げされた。
アクシデント‐2
突如としてSCP-XXX-JPの異常性が消えました。
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JPではないGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:7743875 (15 Nov 2021 02:53)
拝読しました。あまり面白くありませんでした。
まずは形式面からです。
オブジェクトクラスですが、Safe → Keterのような矢印を用いた表記法は最近ではあまりされないと思います。「Safe Keter」のように、以前のオブジェクトクラスを打消し線で消してあげれば十分です。
アクシデントXXX-1、実験記録XXX-█、アクシデント‐2の小見出し(太字)あとにコロン(:)がありません。小見出しのあとには通常、「補遺: 」のようにコロンが必要とされます。
また、小見出しのコロンの後には半角空白が必要です。すなわち、
上の例のようにではなく、
このように表記されるべきです。アイテム番号、オブジェクトクラス、特別収容プロトコル、説明の小見出しでこのルールが守られていません。
対話、補遺、アクシデント-2の行間が詰まってしまっています。このままでは見づらいですから、構文中のすべての「>」のあとに半角空白を設けてあげると、
のように、発言と発言の間に空行が表示されるようになります。
特にアクシデント-2の記録の「インタビュアー」の小見出しと発言者については、太字になっていませんし、コロンの後の半角空白もない箇所があります。
報告書全域で、相当の理由がない限り強調が用いられることはありません。すなわち、「太字」「傍点」、「着色」は用いられるべきではありません。
「しておりません」等の「おり」の表現が各所に見られます。この「おる」という言葉は謙譲語です。報告書は丁寧語で書かれるべきであり、謙譲語や尊敬語を用いるべきではありません。「していません」等とするべきでしょう。(「おり」が許されるのは、「~しており、」など、「いる」の連用中止形のみです。これは謙譲語ではありません。よくわからなければ、こちらのサイトをご覧ください)
次いで内容面についてです。
特別収容プロトコルですが、基本的に「そのオブジェクトに特別必要」でない情報は省きましょう。すなわち、「50cm×50cm×50cm」といった細かい寸法などは、それを守らなければ収容違反が発生してしまうような場合以外で、記述する必要はありません。
途中で被インタビュー者が狂いますが、人はそう簡単に狂いませんし、狂い方がテンプレート的でチープにみえるためリアリティを損なっています。相当の自信がなければ、感情を爆発させたり狂わせたりしない方が良いと思います。
おりたたみを開いたときに「おめでとうございます。よい一日を」というメッセージが出てきましたが、報告書でそのような演出をする理由や何を言いたいのかがよくわからず、必要以上に恰好をつけているような印象を受けました。削除されたデータの折り畳みについても、「誰にも知らせるな」という部分が浮ついていて、同様の感想を抱きました。「閉じる」などでいいのではないでしょうか。
異常性ですが、「終わらせる」といったような、言葉を拡大解釈することで影響範囲を広くできるようなものはあまり面白くありません。そのような手法はやりつくされていますし、何でもできる便利なアイテムになるからです。実際この記事においても、オブジェクトが便利に使われすぎていると思います。加えて(やや難しい話になりますが)、言葉というものの恣意性を考えると、人間でなく社会にも属していないオブジェクトがそのような言葉の曖昧さを基準とすること自体に、かなり違和感があります(詳しくは「言葉 恣意性」で検索してください)。
最後のアクシデント-2の対話記録ですが、突然登場する「民間人を終わらせる」という記述がどういう背景で出てきたかよくわかりませんでした。また、神谷博士の行動に関していえば自分勝手すぎますし、考えも浅いと思いますので、これを聞いて共感する人は少ないと思います。
展開について、簡単にまとめると、「終わらせるメビウスの輪」「危険だからKeterになった」「便利だからThaumielになった」「突然無力化された」という流れですね。すべての展開において、「まさかそうなるとは」という読者の予想を超えてくるところがなく、驚きに欠けます。驚きを生むような展開を組むときは、「読者に何かしらの間違った予測をさせる」フェイズと、「その予想を超えるどんでん返しをする」フェイズを用意するといいと思います。(もちろん、驚きやどんでん返しに頼らずとも、別の感情を喚起するという方向もあると思います)。
まとめると、「人物の描かれ方にリアリティが欠けているために、共感が阻害され、チープ感がでてしまっている」「異常性が便利すぎる」「展開に驚きがなく、面白くない」という部分が問題だと思います。こちらの執筆初心者向けエッセイが役に立ちますので、是非ご覧ください。
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丁寧な評価と理由をありがとうございます。確かに私の至らない点が多々ありました。もう少し勉強してから再挑戦してみることにします。