骨折り損

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第三次910-JP回収作戦

目的:
SCP-910-JPの回収、サイト-81██への収容。

組織:
指揮班 松崎機動部隊長 和野博士 本郷機動部隊長 三上博士
狙撃班 42人 21チーム
回収班 48人 4チーム

特別回収プロトコル(簡略版):
狙撃班はSCP-910-JPから1.5〜2kmの範囲21箇所に散開し、対物ライフルによる切れ間のない射撃でSCP-910-JPの能力の抑止を行います。
回収班は指揮班の指示に従って四方向からの迅速な接近を試みます。目標地点に到着次第、自動小銃による攻撃を行いながら掘削機を用いてSCP-910-JPを掘り起こし、専用収容車の塩酸槽に浸してサイト-81██への運搬を行います。

結果:
回収班が目標地点から凡そ400mの距離まで接近するとSCP-910-JPは突如、支柱を激しく伸縮させて攻撃を回避する振る舞いを見せ始めました。結果、損傷の再生を許しSCP-910-JPは「█████」「█████」「█████」「█████」「██████」などを含めた[削除済]に酷似した外見と性質を有する生物を██体出現させ、本作戦に参加した職員に多数の犠牲者を生じさせました。本作戦による死者は26名、重軽傷者は9名、行方不明者は57名でした。


あれに悪知恵がなければ初弾から避けていたはずだ。
俺たちを多く殺すために一芝居打って引きつけたんだ。そうとしか思えない。
-松崎機動部隊長

SCP-910-JPの即刻の処分を申請する。 
あれの存在は我々の活動の全てを無意味にしている。
-三上博士

第四次910-JP回収作戦

目的:
SCP-910-JPの回収、サイト-81██への収容。

組織:
指揮班 松崎機動部隊長 和野博士 谷機動部隊長 三上博士
狙撃班 50人 23チーム
特殊班 4人 1チーム
回収班 32人 8チーム

特別回収プロトコル(簡略版):
特殊班はSCP‐910‐JPから1kmの地点から2機のスクラントン現実錨を使用しSCP‐910‐JPの現実改変能力を抑制します。SCP‐910‐JPの能力の抑止を100mごとに確認しつつ、400m地点まで徐々に接近します。
狙撃班はSCP-910-JPから2~2.5kmの範囲23箇所に散開します。特殊班がSCP‐910‐JPから400mの位置に接近したことを確認し次第、対物ライフル、対戦車ミサイルによる断続的な射撃でSCP-910-JPの能力の抑止を行います。
回収班はSCP‐910‐JPから400mの地点まで特殊班と同行します。前記の地点でSCP‐910‐JPの現実改変能力の完全な抑制を確認した後接近し、自動小銃による攻撃を行いながら掘削機を用いてSCP-910-JPを掘り起こし、スクラントン現実錨を搭載した専用収容車の塩酸槽に浸してサイト-81██への運搬を行います。

結果:
回収班が掘削を開始すると同時にSCP‐910‐JPは損傷を修復し「化学兵器」と「レーザー」のハザードシンボルに変形しました。高出力の光線が回収班全員の眼孔に照射され、高濃度の塩素ガスがSCP‐910‐JPから半径3kmに発生しました。撤退命令が即座に出されたものの光線によって回収班全員が失明し、結果として多数の犠牲者を生じました。本作戦による死者は36名、重軽傷者は18名でした。


悪知恵や悪戯好きなどの言葉で表すべきではなかった。
あれはこちらがいつまで警戒していて、いつから油断するかをしっかりと見定めていた、策士だ。
‐松崎機動部隊長

SCP‐910‐JPを回収しようとしたのが間違いだったのかもしれない。
穏やかにさせる方向に検討も必要かもしれないな。
‐和野博士

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「化学兵器」の標識

実験記録‐910‐6

目的:
SCP‐910‐JPに対する刺激となりうる要素を一切排除し、能力の使用頻度の減少を試みます。
方法:
SCP‐910‐JPの半径50kmを封鎖し、一般人、財団職員の両方のSCP‐910‐JPへの接近を禁止します。付近で人為的な60デシベル以上の音の放出を制限します。、また武装している職員、もしくは火器類がSCP‐910‐JPを観測可能な場所に存在することを制限します。

結果:
実験開始から7日間にかけてSCP‐910‐JPの能力の使用回数が減少、8日目の能力使用は横断歩道標識に変化した1回のみであり、1日当たりの使用回数は全記録の最低水準まで下がりました。しかしながら9日目から頻度が急上昇し、14日目には53回の能力使用が確認されました。14日間の実験でこれまで確認された72種類の標識の他に、新たに15種類の標識の出現が確認されました。詳細な出現記録や標識の種類は補足資料‐910‐6を参照してください。特筆すべき点として14日目に「合流交通あり」の標識に変化した際、一時的にサイト‐8181、サイト‐8185、サイト‐8153、サイト‐81██で実験中の瞬間移動能力を持つオブジェクトの瞬間移動先が不規則なもの、固定されているものに限らず全てSCP‐910‐JPの半径10m以内に収束しました。このイベントに伴い合計18個のオブジェクト、10名のDクラス職員、8人のエージェント、2名の研究員が移動しました。緊急で行われた救助作戦ではDクラス職員3名を除き全員が救助されました。オブジェクトの回収は検討中ですでした。

後記:
あれは遊ぶことに味を占めてしまったようだ。穏便な解決にするにはもう遅いのかもしれない。
‐和野博士

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「合流交通あり」の標識

第八次910-JP回収作戦

目的:
SCP‐910‐JPの破壊

組織:
指揮班 松崎機動部隊長 和野博士
機器班 エージェント・福留 津田研究員

特別回収プロトコル(簡略版):
SCP-22071を専用の射出装置を使用して打ち出し、SCP‐910‐JPの破壊を試みます。

結果:SCP‐910‐JPの標識が「ロータリーあり」に変化しました。SCP‐910‐JPの周囲でSCP-2207が円形に周回し、加速して射出装置へ発射されました。エージェント・福留は死亡、松崎機動部隊長は軽傷を負いました。


あれに有効なオブジェクトを模索する必要がある。
エントロピーの外部のオブジェクトや奇跡論を使った方法を積極的に試していくべきだ。
-三上博士

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「ロータリーあり」の標識

第十三次910-JP回収作戦

目的:
SCP‐910‐JPの回収、破壊

組織:
指揮班 松崎機動部隊長 和野博士 安芸機動部隊長
狙撃班 20人 10チーム
回収班 37人 6チーム

特別回収プロトコル(簡略版):
狙撃班は第四次回収作戦と同じ距離から回収班の援護射撃を行います。回収班は財団に協力的なBクラス現実改変能力保持者である日奉狼毒イサナギマンドラゴラの能力によるSCP‐910‐JPの能力の制限と本体の破壊を試みます。回収班は日奉狼毒に対するSCP‐910‐JPの攻撃を防ぎつつ、援護射撃、能力の使用補助を行います。

結果:
SCP‐910‐JPの標識部分が変化される兆候が見えた後、明滅し「一時停止」の状態に戻る様子が確認されました。日奉狼毒によるSCP‐910‐JPの能力の抑制が有効であったことが推測されます。しかしながら、回収班が半径10メートル以内に近づいた時点でSCP‐910‐JPは不完全な「安全地帯」の標識に変化し回収班全員を500m後方へワープさせました。ワープの2秒後にSCP‐910‐JPは「動物注意」の標識と「放射線」のハザードシンボルに変化し、非異常性のヒグマ350匹と1000mSvのガンマ線を出現させ、回収班を攻撃しました。回収班、狙撃班ともに即時撤退命令が出されました。本作戦の死者は6名、重軽傷者は16名でした。日奉狼毒は生存したものの、能力の使用都合上回収班で唯一対現実改変者用装備を装備していなかったため、被爆の後遺症が残りました。


今回は失敗してしまったが、日奉狼毒の能力が有効であることはほぼ間違いないだろう。彼の能力と類似する能力やアノマリーを使った継続的な調査が必要だ。
‐和野博士

今回の作戦が最も惜しかった。SCP‐910‐JPを破壊できるまでの日もそう遠くないと思える。
‐松崎機動部隊長

これまでのデータからSCP‐910‐JPの性格分析や、攻撃手段に応じた装備の開発もかなり進んでいる。これまでに殉職した者たちのためにもやり遂げなければならないだろう。
‐三上博士

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「安全地帯」の標識

SCP‐910‐JP異常性調査会 第22回会合抜粋

出席者:
和野博士 三上博士 松崎機動部隊長 江村研究員

備考:
抜粋部分は、江村研究員によるSCP‐910‐JP収容への提言部分です。


和野博士: ……以上がSCP‐910‐JPの現実改変能力使用時の標識別ヒューム値の変動と十三次作戦の日奉狼毒の行使した能力のヒューム値の関連性を波形及びエネルギー変化先に注目した分析結果です。さらに研究を進め対抗能力の同定と防護装備の開発に応用していきたいと思います。

三上博士: ありがとう。とても有意義な発表だった。今後の進展に期待する。

和野博士: ありがとうございます。

三上博士: 私たちの研究によってSCP‐910‐JPの収容は恐らく大詰めに差し掛かっていると考えられるだろう。収容までのあと少し、頑張ってくれ。では、……ああ今回はもう一つ報告があったな、江村研究員?

江村研究員: あ、はい、よろしくお願いします。私は今回SCP‐910‐JP発見時から第二次回収作戦までの監視記録に着目しました。まずSCP‐910‐JPの能力はこの記録期間にて安定しており、一日当たり平均3.5回の変化が見られます。次に……

三上博士: ちょっと待ってくれ、江村君。そんなに古いデータを持ち出してどうするんだ? 最近のデータのほうが標識の種類も本体の動作もより多様で参考になるだろう。

江村研究員: 確かにそうですが、今回は別の観点から分析してみました。こちらのグラフをご覧ください。こちらは監視員別にSCP‐910‐JP変化の確認回数を整理したものです。監視員の合計勤務時間とその監視員の確認したSCP‐910‐JPの変化回数をそれぞれ縦軸と横軸にし一人ずつプロットしたものです。このエージェント・片岡の点を見て、何か気付くことはありませんか?

和野博士: ……いいや、このデータでは何も言えないだろう。エージェント・片岡が確認した回数が極端に少ないからといって、それはただの偶然じゃないのか? SCP‐910‐JPは気まぐれだからな。

江村研究員: 確かにこの時点では偶然とも言えるかもしれません。しかしながら、エージェント・片岡の他にエージェント・東条、エージェント・波川も勤務時間に対する確認回数として極端に少ないです。私はこのデータから、SCP‐910‐JPには特定の人間に対して嫌悪、もしくは拒否感を抱いているのではないかと仮説を立てました。

和野博士: SCP‐910‐JPが人間の好き嫌いをするのか? 冗談だろう、あれは無邪気な快楽殺人鬼に過ぎない。

江村研究員: ええ、三名のエージェントの身元を調査した結果、確かに仮説とは違うことが判明しました。好き嫌いというより、ルールのようなものだと思います。一旦こちらをご覧ください。この文章は道路法第四十五条第二項及び道路交通法第九条第三項の規定に基づき旧総理府の内閣府が設定した「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」の一文です。

「道路標識のうち、次に掲げるものは、都道府県公安委員会(以下「公安委員会」という。)が設置するものとする。規制標識のうち、『大型貨物自動車等通行止め』、『特定の最大積載量以上の貨物自動車等通行止め』、……『一時停止』……『最高速度』……」

三上博士: ……これが何だ? 何が言いたい?

江村研究員: 三名のエージェントは以前都道府県公安委員会に潜入したことがあります。その際に一応合法的に公安委員会の委員としての登録が行われています。……つまり何が言いたいかというと、出鱈目ながら標識のルールを強制してくるSCP‐910‐JPの能力の対象は、自身も例外ではないという事です。

(以下省略)

第十四次910-JP回収作戦

目的:
SCP‐910‐JPの回収、破壊

組織:
指揮班 松崎機動部隊長 和野博士 三上博士 江村研究員
回収班 エージェント・片岡 エージェント・東条 その他都道府県公安委員会に籍を持つエージェント3名

特別回収プロトコル(簡略版):
一般的な標識の撤去方法と同様にしてSCP‐910‐JPを分解し、その場で重機を用いてスクラップにします。念のため、SCP‐910‐JPの所在する██県に標識撤去の申請手続きを事前に行います。

結果:
回収班が接近してもSCP‐910‐JPは抵抗の様子を見せず、SCP‐910‐JPの標識部分は無事解体されました。また、支柱部分の破壊耐性も無効になっており、無事撤去されました。スクラップにした後の標識部分、支柱部分は一切の異常性を示しませんでした。


回収班の迅速な行動のおかげで、本作戦は無事に終わりました。感謝します。
‐江村研究員

[悪質な内容であったためコメントは削除されました]
‐松崎機動部隊長2

[本人の要望によりコメントは削除されました]
‐三上博士

SCP‐910‐JPの破壊に伴い検討されていたオブジェクトクラスのTiamat指定は撤回されました。



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こんなこともある

スポイラー:三上、松崎、和野の三人はSCP-910-JPの収容班の中心となって真摯に努めていました。しかしながら、江村の発見により、結果として無事破壊できたものの彼らの努力は無駄となり、彼らは虚無感を得ました。

批評してほしい点:
前半からのオチへのテンポが悪くないか
人物の感情や行動で読み取りにくい部分はないか

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