錆繋(口調を大幅に変更)

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クレジット

タイトル: 錆繫
著者: ©mukuku
作成年: 2021

アイテム番号: SCP-1258-JP

オブジェクトクラス: Keter Neutralized

特別収容プロトコル: SCP-1258-JPの出現が確認された際は、出現地点を観測可能な地点に位置する全ての一般人を直ちに立ち退かせた後、レベル3/1258-JPクリアランスを所有している職員1名を接触させ会話を行わせてください。この際SCP-1258-JP-Aが望んだ場合に限り規定世界に存在する物品を適切な範囲で譲渡する事が許可されます。

変更: 現在SCP-1258-JPの出現は今後発生しないと予測されていますが、新たなSCP-1258-JPが発生する可能性があるため海上保安庁に派遣されているレベル3/1258-JPクリアランス所有者に引き続き調査を行わせてください。

説明: SCP-1258-JPは約2ヶ月毎に長崎県███島に出現する年齢が予測できない外見を有する男性(以降SCP-1258-JP-A)及び材質不詳の木造船(以降SCP-1258-JP-B)によって構成されるオブジェクトです。また、SCP-1258-JP-Aは知性を有しており日本語を介した対話が可能です。

SCP-1258-JP-Bは半意図的にP-D/U-漂着イベント¹を引き起こすことを可能としており、その異常性を用いてSCP-1258-JP-Aは規定世界に出現したと考えられています。

SCP-X1258-JPは20██/12/22にて███島付近において漁を行っていた漁師4名により発見され、海上保安庁に通報されました。その後情報を入手したエージェント██により接触が行われました。以下は発見時に行われた対話記録です。

対話記録-1258-Aを閲覧する 

対話記録-1258-A:

対象: SCP-1258-JP-A

インタビュアー: エージェント██

<録音開始>

エージェント██: こんにちは。私は██という者です。貴方についての説明を願えますか？

SCP-1258-JP-A: 大丈夫だ。貴方がSCP財団という組織の人物か?

エージェント██: [4秒間の沈黙]何故それを知っているのですか?

SCP-1258-JP-A: この世界の事なら全て知っている。来たときに全て分かるんだ。

エージェント██: …分かりました。では、本題に入らせていただきます。貴方は何者でしょうか？

SCP-1258-JP-A: それは答えに困る。私には役割もなければ名前もない。

エージェント██: えー…では貴方は何を行おうとしているのですか？

SCP-1258-JP-A: 私は私の世界のために、こちらの世界にある物を貰いに来た。

エージェント██: 私の世界…という事は貴方は私達とは異なる世界から此処に来たという事でしょうか？

SCP-1258-JP-A: そうだ。私は誰も居ない世界で生まれた。そこには私以外に生き物は居なかった。そこにあったのは一本の木だけ。それ以外は何も無い島で私は生まれた。

エージェント██: …分かりました。詳しく話を伺いたいので一度、場を移動させて頂いても宜しいでしょうか。

SCP-1258-JP-A: それは、陸地に上がるという事か? それは出来ない。私はこの船から降りる事は出来ない。

エージェント██: それは何故です?

SCP-1258-JP-A: それは…。まて、そうだ、時間がもう残っていない。それは次来た時に話す。貴方の世界の物を譲って頂けないか?

エージェント██: それは認可できません。貴方が同行を拒否するのであれば、私は強制的にでも貴方を連行しなくてはなりません。

SCP-1258-JP-A: 待て、違う。同行を拒否しているのではない。同行できないのだ。あと数分が経ったら私は自然と消滅して死んでしまう。だが、私はこの世界の物品を持ち帰る事でそれを防げる。そのために私はこの世界にやってきた。必ず2ヶ月後にこの場所に戻ってくる、たのむ。

エージェント██: …貴方はこの世界の物品を持ち帰る事で消滅を免れると言う事ですか?貴方の言っている事の真偽の判断は現時点ではできませんが…少し確認を取ってみます。

(エージェント██がサイト-81██に対し状況を報告し物品の受け渡しについての質問を行う。)

エージェント██: …譲渡する物品に探知機を含める場合に限り、許可する事が可能です。

SCP-1258-JP-A: 探知機…問題ないが特に意味はない。

エージェント██: …分かりました。それについても次の機会に質疑させていただきます。同じ地点に再度出現するのでしょうか?

SCP-1258-JP-A: そうだ。

(探知機を含めた規定世界の物品の譲渡を行う。)

(直後SCP-1258-JP-AがSCP-1258-JP-Bがを用いて島を出発。)

<録音終了>

終了報告書: SCP-1258-JP-A及び-Bに対する探知機を用いた調査は、SCP-1258-JP-A及び-Bに対する肉眼での視認が不可能になった地点付近より消滅後、探知機に対する電波が途絶えた事により失敗に終わっています。直後エージェント██による捜査が行われましたが、その足取りは掴めずに終了しています。

インシデント-A: 対話記録-1258-Aから約2ヶ月が経過後、再度SCP-1258-JP-A及び-Bの出現を確認しました。対話記録-1258-Aにおいて対話を行ったエージェント██によって、再度対話が行われました。以下はその記録です。

対話記録-1258-Bを閲覧する 

対話記録-1258-B:

SCP-1258-JP-Aが描画したコウノトリ

対象: SCP-1258-JP-A

インタビュアー: エージェント██

<録音開始>

貴方の発言が虚偽のものでなく安心しています。それでは、唐突ですが貴方の行動の目的とそれに関わる情報をお聞かせ願えますでしょうか。

SCP-1258-JP-A: 分かっている。貴方は私が何故この世界にやって来れたのかを知りたいのだろう。私は、生まれた時は貴方と同じような存在だった。だが、生きるのに食事が不必要であった。そして、私の世界には誰も居なかったから、私は知能を一切持ち得なかった。会話も、思考も、何もかもを行えなかった

エージェント██: でしたら何故、貴方は今会話が出来ているのでしょうか?

SCP-1258-JP-A: (4秒間の沈黙)私は生まれてから、何も無い空間で何も考えることもせず、何も行わず、それを続けて約10年が経った頃だ。島が突如崩壊しだした。私は島の中心に生えていた木の側に居たから、島の崩壊に巻き込まれなかった。それから1年経った頃、一羽のコウノトリがやって来て、それと同時に島の崩壊が止まった。

エージェント██: コウノトリ…？一度この紙に写生して頂いても構いませんか？

SCP-1258-JP-A: 写生…?あぁ、絵を書くことか。大丈夫だ。

(SCP-1258-JP-Aがコウノトリの写生を行う)

SCP-1258-JP-A: これでいいか?外見はこちらの世界のコウノトリと同じだ。

エージェント██: 外見は…と言いますと、何らかの異常性を有していたという事でしょうか？

SCP-1258-JP-A: ああ。コウノトリ…いえ、そう呼ぶと彼が怒る。彼は、世界を移動できた。私に考える力を与えてくれたのも、彼だ。彼は言葉…いや、直接頭に語りかけてくる。彼がは、元々居た世界は崩壊し、崩壊から逃げようとして偶々私の世界にやって来たと言っている。彼は世界についてとても詳しく、世界について教えてくれた。世界は可能性が形を手に入れたものらしい。

エージェント██: …それは私も認知しています。私はワームホール並びに異次元空間を選考した研究を行っていますので。私が疑問を抱いているのはなぜ貴方が規定世界に来る必要があったのかです。

SCP-1258-JP-A: 勿論わかっている。私の世界には私の世界には分岐がなかった。私の世界には、何もなかった。だが、彼が来た。彼が来たことで分岐が増えた。でも、崩壊はまた始まった。

エージェント██: となると…コウノトリが死亡したということですか？

SCP-1258-JP-A: 原因は私にも解らない。解るのは、世界が死にかけているという事。そこで彼が飛んでいった。彼が言うに、別の世界の物が有れば、無理やり世界の未来を伸ばせる。だが、長くは持たない。別の世界の物を持ってきても、未来のない世界では少しずつ崩れていき、最後には何も残らない。だから何度も行き来する。

エージェント██: でしたらそのコウノトリが持ち運べば良いのではないでしょうか?何故わざわざ貴方が来る必要があったのですか?

SCP-1258-JP-A: 彼が4回移動した時、恐らくこちらの世界に来た時に、羽に切り傷を負った。

エージェント██: つまり、それまでに何度もそのコウノトリがこちらの世界に移動していたという事でしょうか？

SCP-1258-JP-A: そうだ。さっきも言った。それ以降彼は飛べなくなった。だから私が行くことになった。この船は彼がその時に木を切って作ってくれたものだ。██、世界の間に在る繋がり…こちらの言葉で言う、エネルギーを知ってるか?

エージェント██: えぇ。私の考える繋がりが貴方の考えと一致しているかは解りませんが、別世界に対するエネルギーが存在するという点において、世界同士の繋がりが存在しているのは認知しています。

SCP-1258-JP-A: そうだ。そのエネルギー、それの本来の姿は海に似た空間の中にある波紋のような線同士の交わり。それを私は船で渡る。

エージェント██: 線同士の交わり…ですか?

SCP-1258-JP-A: 海の中にある線が世界線。線の端が世界。貴方方が観測しているエネルギーの強さは、その波紋の勢いの強さ。こちらの世界には、2…4…いえ、それ以上の世界間の移動を可能とする装置があるだろ。

エージェント██: (4秒間の沈黙)ありますが…何故貴方がそれを?

SCP-1258-JP-A: それは後で言う。その装置は、その海の中の線を物凄い速さで移動してる。私の乗っている船は、それの原型。わざわざ海に行かなきゃいけない。だが、私の世界には線が残ってない。誰にも気づいて貰えない。誰にも知ってもらえない。だから崩れて消えていく。

エージェント██: それが先程貴方が仰った、世界が崩壊していったという事ですか?

SCP-1258-JP-A: そうだ。だけど彼はこの世界にやってこれた。

エージェント██: 貴方の世界の何かが、こちらの規定世界との関係を持っていたということですか?

SCP-1258-JP-A: 詳しくはわからない。私が知っていることは以上だ。

エージェント██: (3秒間の沈黙)では、貴方が保有している規定世界に関する異常な程の記憶についてご説明頂きたいです。

SCP-1258-JP-A: そうだった。それは、私もよくわかってないがこの船を作ったた彼の力だと思う。考えるだけで世界のことが全てわかる。私はこれを世界の記憶と呼んでる。

エージェント██: そのコウノトリの異常性…ですか。ありがとうございます。それでは、最後に一つ依頼をしたいのですが宜しいでしょうか?

SCP-1258-JP-A: (4秒間の沈黙)問題ないが、早くこちらの世界のものが欲しい。時間が少ない。

エージェント██: それは助かります。今回、譲渡する物品に撮影機器を追加いたしますので、それを用いて貴方のお仰る海を撮影して頂きたいのです。

SCP-1258-JP-A: 写真は出来る。問題ない。

エージェント██: ご協力ありがとうございます。

(エージェント██がSCP-1258-JP-Aに撮影機器を含めた物品を譲渡する。)

SCP-1258-JP-A: ありがとうございました。それでは。

<録音終了>

終了報告書: 無人飛行機を用いてSCP-1258-JP-Aの追跡を行いましたが、SCP-1258-JP-Aが移動を開始して約30分後に突如として消滅したため失敗に終わっています。

インシデント-B: 対話記録-1258-Aから約5ヶ月が経過後、SCP-1258-JP-A及び-Bの出現を確認しました。しかし、前例等から踏まえて大幅に時間に空きが生じていたため、何らかの事例が発生した可能性があるとしてエージェント██及び科学部門より3名の合計4名が派遣されました。以下はその記録です。

対話記録-1258-Cを閲覧する 

対話記録-1258-C:

SCP-1258-JP-Aの撮影した写真

対象: SCP-1258-JP-A

インタビュアー: エージェント██

<録音開始>

SCP-1258-JP-A: お久しぶり。これが貴方が前回頼んだ写真。

(SCP-1258-JP-Aが端が破れた一枚の写真をエージェント██に譲渡する。)

エージェント██: ありがとうございます…SCP-1258-JP-A。一つ質問してもよろしいでしょうか…?

SCP-1258-JP-A: …ああ。

エージェント██: なぜ前回と比べて比較的出現間の時間が伸びたのですか?

SCP-1258-JP-A: …私は、永遠に世界を続けるために、残すために、世界を繋いできた。

エージェント██: …SCP-1258-JP-A?

SCP-1258-JP-A: 世界を繋ぐ事で、永遠に私の世界は残り、彼と私は島を、世界を失わずに居られると思っていた。だが…実際の所問題はそこではなかった…。

エージェント██: …どうしました?

SCP-1258-JP-A: 私はもう船を降りるよ。私の役目は終わった。いや、私はこの役目をしてはいけなかったのだ。

エージェント██: 何をするつもりですか?SCP-1258-JP-A。

SCP-1258-JP-A: …私は今、やっと理解した。██さん、どうかお願いです。彼を、彼の自由を、奪わないで下さい。彼を、飛ばせてあげて下さい。空白の柵に囚われずに、飛んでいる彼はもう此処にしか居ないのですから。

(SCP-1258-JP-AがSCP-1258-JP-Bから下船し、直後跡形もなく崩壊する。)

(SCP-1258-JP-Aの崩壊が終了した直後、SCP-1258-JP-Bの崩壊²が開始。4分後、SCP-1258-JP-Bの完全な崩壊が確認されました。)

(対話の続行が不可能になったため対話記録を終了する。)

<録音終了>

実験記録: 崩壊中のSCP-1258-JP-B内部より、同じく崩壊の進行した一冊の手記が発見されました。以下はその内容です。

閲覧する 

総ページ数: 10枚(崩壊が進んでいるため、暫定的に読み取りが可能な6枚のみ表記を行います。)

1頁目

私は今、生まれて始めて島を出た。生まれて始めて、外を見ている。

一面水が広がっている。これを[沖]というらしい。

気がついたら私は一つの大きなくぼみの中に居た。これが彼の言う[世界]そのものなのだろう。

2頁目:

少し行く道を間違えたらしい、島に戻ってきてしまった。

違った。島には[私]が居た。私ではない[私]、それも死体だった。恐らく島の崩壊に巻き込まれた[私]の世界。

漕ぎ進め無くては。

3頁目:

また島に出会った。だが、前回と違い島が崩壊する前に水に落ちてしまったらしい[私]が居た。

私は水に落ちた[私]を見えなくなるように海に沈めた。

海に触れたせいで左手の小指が無くなっていた。漕ぎ進めなくては。

4頁目:

ついに島ではない世界にたどり着いた。世界に与えられた知識だと、ここでは私のように世界を渡る人物は異常な存在らしい。上手く話せればよいのだが。

会話が通じた。沢山の物がもらえた。位置情報を出す機械があるが、この世界を抜けたら意味を成さないだろう。

5頁目: (4頁目との間に1頁存在していたと考えられるが、崩壊が進み確認が不可能である。)

島を出た。永遠に島に居たかったが、そのためにももう一度向かわなくてはいけない。

彼は、私の知能が上がっている事に驚いた様子だったが、「君のままであるなら良い」と言ってくれた。彼は精神について複雑な単語を用いて説明してくれたが、複雑過ぎて忘れてしまった。

失敗した。また別の[私]の世界にやってきてしまった。

この島にも水の中に[私]の死体があったが、今までとは違い彼の死体もあった。この世界には木はなかった。船が作れなかったのだろう。漕ぎ進めなくては。

6頁目:
目的地にたどり着くことが出来た。

エージェント██に私の知っている事を話した。エージェント██らは私の話を興味深そうに聞いてくれていた。私にも存在価値が生まれているようだ。

エージェント██に「写真を撮ってくれ」と言われていたのを思い出し写真を取ってみた。ボタンを押したら下から一枚の紙が出てきた。風景を切り取る事が出来るなんて、とても素晴らしい機械だ。帰ったら彼と一緒に写真を取ってこのノートに挟んでおくことにする。彼にも一枚渡す事にする。

7頁目:

少し道を間違えてしまい、別の島にやってきてしまった。どうやら分岐点は3つだけではなかったらしい。

この世界の記憶を確認してみた。この世界は、彼が来るまで私の世界と何も変わらなかった。だが、彼が無理をしてしまった。この世界の記憶を確認して初めて知った事だが、世界に入った時世界の記憶を見れるのは彼の力だったらしい。この世界では彼が船に力を分けすぎて自身の体を維持できなくなってしまったようだ。船が力に耐えきれず壊れてしまった。

この世界の記憶を確認して分かった。船を使っている間、彼は何時も力を使っていた。だから船が動いた。今この瞬間も、彼が船を動かしてくれていたのだ。

一体何故、彼は私にこれ程までに優しくしてくれるのだろうか、彼にどんな得があるというのだろうか。

早く戻らなくては。

8頁目: (恐らく7頁目との間に2頁存在していたと考えられるが、崩壊が進み確認が不可能である。)

[私]のせいだ。いや違う。私のせいだ。私が早く戻り、止めることができていれば。

世界が永遠に続いても意味はないんだ。

世界があった所で。

私は。

私は。
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彼は私の世界に残る理由なんて、初めからなかった筈なんだ。

私が生きていたから。私が生きていたからこうなった。私が生きていさえ居なければ。

こうはならなかったんだ。

9頁目:

少しだけ気持ちに整理がついた。

いや、ただ思考していないだけだ。

あの[私]もそうだったのかもしれない。途中までは。

[私]なんて残っていなければ。

せめて他の彼だけでも、助けなければ。

10頁目:

もう数え切れない程島を渡った。

世界が崩壊していたのは、可能性が無いかったからなんかじゃない。

[私]だ。[私]が。いや、私のせいだ。また私は間違ってしまった。

可能性を潰していたのは私。元々私は存在しているべきではなかったんだ。

彼が来た時点で可能性は無限にあるはずだった。

私が、私が生き残らなければ良かった。溺れて死ねば良かった。崩壊に巻き込まれればよかった。そうすれば良かったんだ。

一人、立ち向かった[私]が居た。

彼も生きており、船もあった。

だが、殺された。

私が戻った時に[私]を追い返すことが出来たのは、[私]を殺害した直後だったから。

決して運が良かったわけではない。最悪の結果だ。

47回。[私]が可能性を潰した数だ。思い出すだけで頭が痛くなる。

11頁目:

待て。私は今何をしている。

弱っている彼の首を更に締めているのは私ではないのか?

この瞬間も彼は衰弱している。

止血はしたが、それでも無事とは言い難かった。

結局全て私のせいだ。私は知性を持たなければ良かったんだ。

私は彼に出会って、言葉を知り、知識を得た。

だが、私は行動する事が出来ても、そこに本心はなかった。

私は自身の気持ちに従えなかった。

彼に、自由になってくれてと言えなかったのも、その為に死のうとしなかったのも、世界を渡ったのも、全て自分が死ぬと言う事実を受け入れられないだけだった。

孤独に戻りたくなかった。

それだけの理由で彼の命を、運命を、道を、壊した。

私は何も知れてはいなかった。知った気になっていただけだった。

しなければならない。

取り返しのつかない事への懺悔を。
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唯一私の事を思ってくれた友の為に。

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批評していただきたい点等 

> 既存記事との根本的ネタ被り。

口調等に違和感がないか。(職員の口調を書くのが苦手なので、アドバイス等頂けましたらとても嬉しいです。)

面白いかどうか

論理に矛盾はないか

誤字

以上の４項目を批評して頂けたら幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。

ズポイラー 

ざっと要約。
善意を理解できない人間と、善意を宿したコウノトリの物語です。

①本編について
時空間を移動できる船と、それに乗って別世界から来た人の物語です。
別世界から来た人の世界には、何もなく、当人も知識のないという状態でした。
そこに、時空間を移動できる知性持ちのコウノトリがやってきました。
(平行世界の収容済みオブジェクトという感じです。独自解釈でも構いません。)
その後平行世界間を結ぶ(海)についての説明(此処は長くなるので省略いたします。非表示に質問頂けましたら回答いたします。)

②日記後半について
後半で-Aが荒ぶっている理由として、具体的な明記は避けていますが、
「分岐世界の-Aが規定世界の-Aの島に居たコウノトリを殺害した」
事によって荒ぶってます。
当初「世界分岐が起きない世界」
と言いましたが、性格には「なにかの原因で狂ってしまった世界の-Aが分岐線を壊しまくってる」
という感じです。それに対し、立ち向かった-A等も全て殺されています。
因みに**対話記録-XXX-Bにてコウノトリが負傷した。というのは、狂った世界の-Aに殺されかけたという事です。(これについても独自解釈でも構いません、対して本筋には関係しません。)-Aのためを思い、コウノトリは狂った-Aのことは言ってません。
それで最終的に死にかけのコウノトリを-Aが助け、止血した後に狂った-Aを殺そうとしますがその行為がコウノトリを弱らせている事に気がついた-Aは廃人状態になり、END。
という感じです、

③最後の

彼を、彼の自由を、奪わないでやってください。

について。

コウノトリは元々、平行世界線の財団に収容されていました。(これに関してはそれとなく表記しています。)
そのため、規定世界にも、未収容のコウノトリが居ます。
それを[世界の記憶]を通して認知したSCP-XXX-JPが、善意から懇願した言葉です。
最後の最後に善意を知るということを表現しようとしてました。
(分かりづらくて非常に申し訳が立たない。)

Footnotes

1. Para-Dimension/Universe,異次元/異世界漂着イベント

2. 崩壊時、羽毛と考えられる物体が飛散した。エージェント██が回収を試みたが即座に崩壊した為、失敗に終わった。

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  From: サンドボックス3オペレーター

  yzkrt 08 Feb 2022 14:02

  mukukuさん。こちらの下書きはこちらのものと同一の記事の下書きであると思われます。
  同じ内容の下書きで複数ページを作り、批評を受けようとする行為は、age行為と見なされ「サイトルール:義務:2.議論:8.スパム的投稿」に抵触します。よって、こちらの下書き批評ページについては批評終了状態としました。改稿を行った後に再度批評を募集する場合でも、1度批評を募集した場合、そちらの下書きページで批評募集を再開するようにしてください。

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