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現在、SCP-XXX-JPに対する明確な対処法が発見されていないため特別収容プロトコルのみの添付を行います。また、SCP-XXX-JPの異常性に対する推察は行わないでください。

エージェント焙月

特別収容プロトコル: オブジェクトは10.7×10.2×10.2m、厚さ10mの財団製特殊合金によって構成される御錠口の存在しない部屋に格納され、部屋内は無重力状態を維持した状態で各壁面より20m/sの風圧をオブジェクトに与えることで常に空中に留めてください。

また、オブジェクトが物体に接する事は許可されていません。そのためSCP-XXX-JPの収容が行われているサイト-81██の職員に対し収容室に送られる電気エネルギーが枯渇する事態が発生しないよう点検の義務化を行わせてください。また、この際職員
に対しオブジェクトの異常性の暴露は如何なる情報であろうとも禁止されています。

当該ファイルの削除が権限上サイト管理官以上のクリアランスを所持していない限り不可能なため、以下の文章が実際の異常性と一致していないという点を鑑みた上で資料-XXX-JPとして当該文書の保存を行います。

エージェント焙月

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: オブジェクトは、0.7×0.2×0.2m、厚さ5mの財団製特殊合金によって包まれた御錠口の存在しない部屋に格納されます。部屋周囲は自動操作型エージェント約4名によって警備され、すべての職員のオブジェクトに対する接触は場合を問わず禁止されています。また、オブジェクトに対し接触を試みる動きを示した人物は即座に終了されなくてはなりません。

また、その異常性の性質上自動操作型エージェントによる収容が最適とされたため、サイト-81██の職員の約9割は自動操縦型エージェントに変更され等報告書はサイト-81██管理官によって管理されます。

説明: SCP-XXX-JPは遮光加工が施された高さ0.7mのガラス瓶です。外見的な特異性はなく、通常のガラス瓶と性質等において全て一致している事が確認されています。

SCP-XXX-JPの異常性はオブジェクト付近4mに存在するあらゆる生物に対し、ミーム的及び肉体的に崩壊を伴う殺害を行います。この際ミーム訓練を行ったエージェントにおいても同様の結果を示す事から、その異常性は酷く強力である事が確認されています。

SCP-XXX-JPは[データ削除済]において████████社の保有する製造工場において職員の不審死が相次いで発生した事例を確認したエージェントにより発見されましたが、発見したエージェントがオブジェクトの異常性により死亡。それにより異常性が発覚し、自動操作型エージェントにより収容が行われました。

職員コード

e7c0224d60ead9dbc1850ff419ff9d8e_1695410942

パスワード

a2c7754e54483c77efda743ce3b90f6e_1695410942

アクセス

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: オブジェクトは10.7×10.2×10.2m、厚さ10mの財団製特殊合金によって構成される御錠口の存在しない部屋に格納され、SCP-XXX-JPにたいする視認を伴う全ての行為は禁止されます。

説明: SCP-XXX-JPは遮光加工が施された高さ0.7mのガラス瓶です。オブジェクト上部に位置する飲み口に相当する箇所にはコルク栓と思わしき物体が存在しています。

SCP-XXX-JPの異常性はオブジェクトを視認している知的生命体(以下SCP-XXX-JP-A)に対し、オブジェクト内部にSCP-XXX-JP-Aの最も要求する物品が存在しているという視覚障害を与え、それによってSCP-XXX-JP-AにSCP-XXX-JPのコルク栓を開け、内部の物品を取り出したい。及びSCP-XXX-JP内部の物品を自身以外の存在に渡したくない。といった独占欲に近い衝動を与えます。この際SCP-XXX-JP-Aは後者の欲求が解消されるまで、SCP-XXX-JPのコルク栓を取り外す行動を取る事はないと確認されています。SCP-XXX-JP内部の物品を自身以外の存在に渡したくないという精神汚染が行われたSCP-XXX-JP-Aは自身の所有する知識、及び経験などを最大限活用しその目的を遂行させます。

SCP-XXX-JPは[データ削除済]において████████社の保有する製造工場において職員同士での暴行による殺傷事件が発生した際、仲裁に入った人物までもが殺傷行為を行った事が財団の目を引きました。その後、発生した事例から精神汚染が関係しているとの考えのもと遠隔操作型エージェントを派遣し調査を行った結果破壊耐性を保有するガラス瓶が発見され、それ以外の異常物品が検出されなかったため暫定的な収容が行われました。収容後、Dクラス職員を用いた異常性の検証を行った結果異常性が発覚、正式な収容が行われました。以下はSCP-XXX-JPを用いた実験の記録です。

実験:
実験記録XXX - 日付████/2/15

対象: D-32672

実施方法: D-32672に対するSCP-XXX-JPの暴露

結果: D-32672が実験室から脱走を行い、実験室の警備を担当していた2名の警備員に暴行を行う。

分析: 付近の人物に対する攻撃性を急激に高める可能性が考えられる。

実験記録XXX - 日付████/2/17

対象: D-43168

実施方法: 実験室内部を無人にし、施錠を行った状態でのD-43168に対するSCP-XXX-JPの暴露。

結果: 自身の衣服を用いてSCP-XXX-JPを包んだ後、出入り口に向け施錠を解くように強く要求する。

分析: SCP-XXX-JPに対する独占欲を急激に高めている可能性が考えられる。

実験記録XXX - 日付████/2/19

対象: D-11152

実施方法: 椅子に拘束したD-11152にSCP-XXX-JPの暴露を行った後、対話を試みる。

結果: SCP-XXX-JPによる影響は存在していないと発言し、SCP-XXX-JPの収容を終了させるように要求する。

分析: D-11152は実験以前より知能の高さが報告されていたため、SCP-XXX-JPによる精神汚染を受けた後の行動はSCP-XXX-JP-Aの人格、知性に影響するものと推測される。

インシデント-XXX-JP-A発生以降の報告書はSCP-XXX-JPの異常性により、当該報告書の作成を担当していたサイト管理官及び財団全職員によるSCP-XXX-JPに関する報告書の作成がが不可能となったため、以下の報告書はエージェント焙月によって執筆が行われます。

エージェント焙月

インシデント-XXX-JP-A: 20██/3/15においてSCP-XXX-JPの精神汚染の影響範囲が拡大し、SCP-XXX-JP-Aとなる条件がSCP-XXX-JPに対する知覚に置き換わりました。これによりSCP-XXX-JPを認知していた精神汚染に対する抗体を保有しない職員及びサイト-81██に勤務する職員がSCP-XXX-JP-Aとなり周囲の人物に対する暴行、殺傷、監禁等を行う事例がサイト-81██、サイト-81██、サイト-81██、サイト-81██、サイト-81██、サイト-81██、サイト-81██、サイト-81██、で発生しました。全職員がSCP-XXX-JP-Aとなったサイト-81██を除いた全サイトでは、対象に記憶処理剤を投与することによって事態の鎮圧化が行われましたが、サイト-81██においてはサイト管理官が遠隔操作型エージェントを用いて全職員の殺害を行うという自体が発生。その後SCP-XXX-JPの報告書を虚偽の報告書(資料-XXX-JP)に置き換え、事態の隠蔽を行いました。その後、精神汚染に対する抗体を保有するエージェント焙月によって事態が発覚。サイト管理感との戦闘の末終了を行い、事態の沈静化が行われました上記された本来の報告書はインシデント-XXX-JP-A発生前にサイト管理感が執筆した報告書をエージェント焙月が復旧を行ったものです。

インシデント-XXX-JP-B: 20██/3/17においてSCP-XXX-JP-Aの対象が変化、SCP-XXX-JPに接触している実体を保有したすべての物体がSCP-XXX-JP-Aとなる事が確認されました。これによりSCP-XXX-JPの収容を行っていた収容室(以降SCP-XXX-JP-A-1と呼称)がその形状を変容させ、周囲に存在する物品を破壊するという異常性を獲得しました。その後、SCP-XXX-JP-A-1はサイト-81██の設備の殆どを破壊するに至りましたが、エージェント焙月がサイト-81██に保管されていた30台の遠隔操作型エージェントを用いてSCP-XXX-JP-A-1を無力化し、エージェント焙月がSCP-XXX-JPをSCP-XXX-JP-A-1からSCP-XXX-JPを奪い取る事で事態の沈静化が成されました。

その後、エージェント焙月はサイト-81██が崩壊した事例の調査に派遣された██博士によって保護が行われました。

このメモが読まれているなら、SCP-XXX-JPに対する対抗手段が見つかったと言う事なのだろう。

本当に良かった。

だが油断してはいけない。このオブジェクトの成長性は侮れない。

もしかすると、これが読まれる頃には既に新たな異常性が発見されているかもしれない。

実際、私が考えるに2つ、新たな異常性が生まれている。

記憶処理剤への抗体と、精神汚染の抗体に対する対抗手段をSCP-XXX-JPは手に入れつつある。

インシデント-XXX-JP-A発生時、私は4人の職員と昼食中だった。

その内の一人は新人で、初めて担当するオブジェクトがSCP-XXX-JPなのだと言っていた。

そして、インシデント-XXX-JP-Aが発生し、精神汚染に抗体を持っていた私を除き、彼ら3人はSCP-XXX-JP-Aとなった。

彼らが突如暴れだした原因がSCP-XXX-JPにあると推測できたのは、新人の彼のおかげだ。

それに続けて、推測の元訪問したサイト-81██内部は死体が散乱していて、SCP-XXX-JPを大事そうに抱えるサイト管理官が居た。

実を言うと、私が到着した時彼はSCP-XXX-JPの栓を開けていた。

私を視認した瞬間栓を閉じてしまったから定かではないが、内部に見えたのは一輪の花だった。恐らくパンジーだと思う。

そして、私は今猛烈にパンジーが欲しい。

あのオブジェクトは、内部にSCP-XXX-JP-Aが最も欲しいものを生み出させるんじゃない。

中に入っている一輪のパンジーを対象の最も欲しいものと認識改変させているだけだ。

そして先程書いた新人。

彼が昨晩パンジーが途轍もなく欲しいと言っているのを聞いてしまった。

彼が再度SCP-XXX-JP-Aに戻るのに時間は掛からないだろう。

私が今するべき事は、このオブジェクトの危険性が判明しない範囲で危険性を主張した文書と共にこの報告書をO5評議会に提出する事だけだ。

その後どうなるかは私には分からない。

誤って内部を閲覧してしまうかもしれない。

だが、それは最早私に関係のないこととなった。

私はこれから、一度SCP-XXX-JP-Aになった人物を全て殺害した後に自死する。

理由を話せば財団がそれを行ってくれるだろうが、それは出来ない。

恐らく、私の行ったことはただの無差別殺人として報告されるだろう。

精神汚染の抗体を入手した事が悔やまれるが、私には最早それ以外に道が見当たらない。

私は、私の魂は、屈してしまったのだから。

エージェント焙月

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  批評コメント批評コメント

  
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  Gokipo 31 Jan 2022 14:35

  物は違いますが、アイデアはSCP-444-JPを想起させる「知るだけでアウト」系で、元々かなり調理が難しいです。しかし、内容はオブジェクトの危険性を強調するだけで、あまり起伏のない記事になっていると思いました。例えば異常性を限定的にしたり、画期的な収容方法を発見したり、より個性のあるストーリーを開発したほうが良いと思います。

  あとは、クリニカルトーンをもっと洗練できると思います。例えば最初の特別収容プロトコルには以下の改善点があると思います(改行ミスなど明らかなものは除く)。

  オブジェクトは10.7×10.2×10.2m、厚さ10mの財団製特殊合金によって構成される御錠口の存在しない部屋に格納され、部屋内は無重力状態を維持した状態で各壁面より20m/sの風圧をオブジェクトに与えることで常に空中に留めてください。

  • いわゆる「美しき水車小屋の娘」のような、修飾関係があいまいな文章です。
  • 「御錠口」は誤用ではないでしょうか？
  • 主語が「、」の前で変わっています。こういう時には2文に分けてしまうのも手です
  • 「風圧」は圧力なので、Paなどの単位を用います。m/sは風速の単位です。

  改善例: 「オブジェクトは、厚さ10mの財団製特殊合金によって壁が構成される、10.7×10.2×10.2mの部屋に格納してください。部屋の中は無重力状態を維持し、各壁面より240Paの風圧をオブジェクトに与えることで常に空中に留めてください。」

  また、オブジェクトが物体に接する事は許可されていません。そのためSCP-XXX-JPの収容が行われているサイト-81██の職員に対し収容室に送られる電気エネルギーが枯渇する事態が発生しないよう点検の義務化を行わせてください。また、この際職員
  に対しオブジェクトの異常性の暴露は如何なる情報であろうとも禁止されています。

  • 人物でないものに「許可されていない」を使うのは違和感があります。
  • 「～する事態が発生しないよう」「～の義務化を行わせてください」は、いずれも余計に遠回しな印象を受けます。
  • 助動詞の細かい使い方がおかしなところがあります。

  改善例: 「収容室に送られる電気エネルギーの枯渇によるオブジェクトの物体への接触を防ぐため、サイト-81██の職員に電気設備の日常点検を行わせてください。指示の際、職員へオブジェクトの異常性を開示しないよう注意して下さい。」

  mukuku 31 Jan 2022 23:35

  ご批評ありがとうございます。
  確かに異常性が強すぎるというだけの一点張りな構成になっていました…。

  改善として、知るだけアウト要素を削除し、地面や壁、空気などの接触した無機物に精神汚染を行うという方向性に変更しようと思います。
  既に既存のものと被ってい無いことを祈ります

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