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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-8█の標準ヒト型実体収容ユニットに収容されます。
説明: SCP-XXXX-JPは、身長139.6cmのモンゴロイド系女児の遺体様の異常実体です。SCP-XXXX-JPは生物学上完全に死亡しているにもかかわらず、その外見に一切の腐食は見られません。そのほか、SCP-XXXX-JPには生殖器が存在せず、左腕部に僅かな欠損が見られます。
SCP-XXXX-JPの主たる異常性は、その体細胞を基にクローンを培養する際に発現します。SCP-XXXX-JPの体細胞を基に培養されるクローン(SCP-XXXX-JP-A)は、核移植操作による受精卵生成直後に爆発的な核分裂を始め、約7日間で成体へ成長します。この際、SCP-XXXX-JP-Aは仮親の母体を必要としません。
SCP-XXXX-JP-A成体は雌雄同体であり、完全に成長した段階で18~80歳程度の一般的なヒトと同様の外観・身体能力・知能を有し、短期間の教育で外見相応の言語能力や知識を得ることが可能です。また、SCP-XXXX-JP-A成体は、SCP-XXXX-JPと同一の遺伝子構造を持ちながら、その外見や身体的特徴に有意な共通点が一切見られません。SCP-XXXX-JP-Aは、成体化より約7日が過ぎた段階で急速に老化が始まり、約1~30分の後に死亡、その肉体は灰化します。この灰は、曝露した対象にクラスA記憶処理薬相当の効能を与え、灰の元となったSCP-XXXX-JP-A成体に関する記憶を曝露者の脳内から削除します。なお、SCP-XXXX-JP-A成体同士での生殖行為による繁殖は現在確認されていません。
SCP-XXXX-JP-Aはその肉体および精神に異常な脆弱性を持ちます。例えば、SCP-XXXX-JP-Aが身体に一定程度の外傷を負った場合、傷口を起点に体細胞が急速に壊死を始め、5分程度で全ての体細胞が死滅した後、未知の現象により死滅細胞が灰化します。また、SCP-XXXX-JP-A成体が自身に苦痛を与える表現や行動に継続して30分以上曝露した場合も、脳を起点に全細胞が順次死滅し、最終的に灰化します。その他、免疫機能についても異常なまでに脆弱であり、あらゆる疾病に対して殆ど抵抗力を持ちません。
SCP-XXXX-JPは20██年4月、東京都豊島区駒込(旧染井村)の空き家敷地内にある土蔵にて発見されました。当該物件は要注意団体「氷室金融」所有であったもので、20██年3月██日にエージェント██主導の下、制圧および調査が行われていました。
補遺1: 要注意団体「氷室金融」について
「氷室金融」は零細の要注意団体に対して融資の相談を持ち掛け、担保としてアノマリーを積極的に推奨した後、あえて法外な金利で金銭を回収しつつ融資先団体を追い詰め、融資先団体が債務不履行に陥ったところで担保に指定したアノマリーを接収します。そして再びアノマリーを担保に指定させ、暴利にて金銭回収、債務不履行により担保接収、のループを繰り返すことで最終的には融資先団体を自滅させる商法を取ります。
補遺2: 「氷室金融」の所属員と思しき人物の通話記録
付記: 20██年3月██日実施の土蔵制圧作戦において、土蔵の内部に山岸英二なる人物が居合わせていた。本記録は、山岸が所有していた携帯電話内部のもの。通話先は不明である。なお、山岸は財団の作戦行動を妨害しようとしたため、エージェント██により終了処置が実施されている。
通話先: もしもし
山岸英二: やっと連絡寄越しやがったか。で、社長はなんて?
通話先: そいつを捨ててさっさと逃げろ、だと。
山岸英二: だー、やっぱりかよ畜生、財団のカスどもめ。惜しいなぁ、使い勝手良かったっつーのに。
通話先: 二週間ぽっちで死ぬクローンがか?
山岸英二: おうよ、死んだときに後腐れなく灰になるとこなんかバッチリな。……なんだお前、何に使ってんのか知らなかったのか?
通話先: 連絡係舐めんな。こちとらなんにも聞かされちゃいねえよ。
山岸英二: 徹底してんなぁ。そんじゃあ暇つぶしに教えてやろうか? 使い道。
通話先: 興味はあるな。なんだ、言ってみろ。
山岸英二: へへ、なんのこっちゃねえ……サクラだよ。文字通り、パッと咲いてパッと散る、ってな。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:7704306 (14 Oct 2021 04:14)
特別収容プロトコルについて。"サイト-8█"ですが、日本支部のサイト名は81から始まる4桁の数字が用いられることが多いです。黒塗りを用いるのであれば81██としましょう。
説明について。1段落目、"遺体様"は意味は伝わると思いますが、一般的に使われる単語ではなく、ナンバーが振り分けられている時点で何かしらの異常を持つことがほとんどであるため、遺体ですとしてしまってよいでしょう。
2段落目"(SCP-XXXX-JP-A)"は、(以下SCP-XXXX-JP-Aとする)などのほうが丁寧です。"SCP-XXXX-JP-Aは仮親の母体を必要としません"情報不足に思います。栄養がなくとも成長するのか、外気に触れた状態でも死滅しないのかなど、細緻な情報はいりませんがもう少し詳細な記述が欲しいです。
3段落目、"雌雄同体"ですが人間は本来雌雄同体の生物ではなく、単に雌雄同体とされてもどのような状態か想像しがたいです。雌雄の生殖器を持ち、常に両方の性別として生殖活動が可能なのか、その場合は身体構造にかなり無理が出ると思うがどのように対処されているのか。あるいは、周囲の環境などに合わせて性別が変化するのかなど、説明不足です。"完全に成長した段階で~"の文ですが、成体に成長した段階で、個体によって青年であったり老人であったりの外見にそれぞれなっているという認識でよいでしょうか。一文が長く様々な情報がまとめられているため、文意を取りづらいです。"有意な共通点"ですが、有意な差はよく使われますが共通点の場合有意とは言わないでしょう。また、一切というのもかなり強い断定になるため、外見的特徴といった0か1かで判断できないものにはあまり使うべきではありません。"この灰は、曝露した対象に~"の文ですが、SCP報告書内では情報災害等の異常性の影響を受けることを、異常性に曝露するといった形で表現することが多く、灰をどうしたら異常性に曝露するか記載されていないため情報不足です。
4段落目、"肉体および精神に異常な脆弱性"。クリニカルトーンではない、報告書内で使われる表現として適切ではない表現です。後述される説明のみで十分に思います。
補遺1について。一文が長いのでもう少し細かく切ってしまっていいです。
全体を通して。18~80歳程度、1~30分などの表現が見られますが、かなりの試行回数実験が行われた場合でなければ、上限下限のある表現は避けたほうが無難です。前者に関しては、20代前後の青年から80代近い老人まで個体により様々な外見の実体が確認されている。後者に関しては特に強い理由がなければおおよそ5分など、個体差による時間の幅を限りなく小さくしたほうがよいでしょう。
元ネタであるソメイヨシノを生かしきれていないように思います。雌雄同体という設定はソメイヨシノから持ってきたものでしょうが、実際に人間が雌雄同体だったらどうなるかといった考えが欠けており、記事の完成度、情報の正確性を著しく損なっています。クローン元に生殖器が存在しないというのもよくわかりません。仮親の母体を必用としないというのはソメイヨシノの株の増やし方である接ぎ木とは反したものです。成体が18~80と幅広い年齢に個体ごとに成長するのもよくわかりません。7日で成長7日で枯死に関しては桜の開花期間をおおよそ目安にしたのでしょうが、クローン一体を一つの花に見立てるのも不自然です。
偽客としてのサクラと植物の桜それぞれで、記事に合わせるようにいいとこどりをしたように感じられ、そのせいでむしろ記事に不要な情報を増やしています。例えば偽客としてのサクラを書きたいのであれば雌雄同体という設定は不要です。ソメイヨシノをモチーフとして使いたい、桜とサクラを掛けたいのだとしても、それは接ぎ木の部分、クローンの部分だけで十分に思います。その場合は接ぎ木というものをもう少し生かしてクローンの母体などを詰めたほうが良いと思います。
また、脆弱性についてはソメイヨシノの性質にも関係なく、サクラに生かせるものでもなく何のための異常性か本当にわかりませんでした。意図があるなら申し訳ないのですが、記事の本筋にも関係ない、元ネタにかかわるものでもない情報はできる限り省くべきだと思います。
氷室金融について。氷室金融の設定ととサクラが相性の良いものに思えません。氷室金融が関わったことでオチが面白くなったかと言われたらそういうこともなく、オブジェクトの説明を読んでいる中で急に知らない団体の説明がなされ、その団体はオブジェクトの根幹にかかわるわけでもないというのは、単にその団体を出したいから無理やり出したようにも思います。
ソメイヨシノという元ネタがあるものの、オブジェクトの自体はすぐ作れてすぐ消せる戸籍のない人間であり、これ自体がサクラ以外にももっと活用できる必要以上に便利すぎるものです。異常性事態が個性のあるものではないため、記事としてはストーリー性や意外性で勝負していったほうがいいと思いますが、この記事にはどちらもなく、また、シンプルなはずの異常性も元ネタを生かしたい気持ちが先行してか非常にわかりづらいものになっいます。いったん異常性についてまとめなおした上で、この異常性ならどんなことができるのか考えをまとめてみるといいと思います。
批評ありがとうございます。細かく見てくださって感謝です。表現のご指摘や説明不足などの点につきましては、追って修正させていただきます。
〉"完全に成長した段階で~"の文ですが、成体に成長した段階で、個体によって青年であったり老人であったりの外見にそれぞれなっているという認識でよいでしょうか。
この認識で間違いありません。批評中に頂いた改訂案を参考に修正したいと思います。
脆弱性については、桜自体が傷や病気に弱いことから引っ張ってきた特性です。
元々は、よくわからん特性を持ったクローンが作れるアイテムがある→よくわからん特性は全部桜からだったんだ! みたいな流れを想定しつつ、偽客のサクラに掛けて氷室金融も出したい、という欲張りな思いで作ったものなので、この流れを崩さず自然に見える形で異常性を見直したいと思います。ありがとうございました。