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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 現在までに回収されたSCP-XXXX-JP-a個体はサイト-19の標準収容室に収容されます。SCP-XXXX-JP-a個体はその性質上放置しても構いませんが、職員の意図せぬ被害を防ぐため、収容室は施錠され設置された監視力メラによって常時監視されます。新たなSCP-XXXX-JP-aの早期発見のため10月に入ると合衆国フロリダ州の全ての家屋をエージェントが捜査する必要があります。
説明: SCP-XXXX-JPは、アメリカ合衆国フロリダ州で、ある一定の時期に南瓜に発生する異常現象です。SCP-XXXX-JPにより異常性を帯びた南瓜はSCP-XXXX-JP-aと指定されます。
SCP-XXXX-JP-aとなる南瓜はハロウィンイベントのため中身のくり抜きなどのデコレーション1がなされ、家屋外に設置されているものに限ります。また、一度異常性が付与されたSCP-XXXX-JP-a個体は毎年異常性を発現させるようになるためSCP-XXXX-JP-aは永続的な収容が必要です。財団はこれまで行ってきた実験からSCP-XXXX-JP-aが破壊不可能であることを確認し、さらに自我があることを予想していますが、自発的な移動及び正確なコミュニケーションは不可能だと考えられています。
SCP-XXXX-JP-aとなった南瓜は10月1日午前0時から11月1日午前0時まで活性状態に入ります。この期間内に人間がSCP-XXXX-JP-aに仮装した状態2で接近するとSCP-XXXX-JP-aの内部が未知の仕組みによって発光3し始め、その光を浴びた対象は全身が南瓜化し身体の内部及び表面まで南瓜で形成されるようになります。これはSCP-XXXX-JP-aが効果を失う11月1日午前0時まで続きます。南瓜化してから効果を失うまでの期間内に身体の50%以上が欠損すると対象が元に戻ることはなくなりますが、対象の形の南瓜は効果を失っても残り続けます。またごく稀にSCP-XXXX-JP-aの効果を受けても南瓜化しない場合があります。(詳しくは実験記録を参照)
SCP-XXXX-JPは2026年10月25日、「家を訪れた少年が南瓜になってしまった。」という現地住民の異常な内容の通報によってその存在が発覚しました。SCP-XXXX-JPに関する民間被害はこれが最初であり、この時収容されたSCP-XXXX-JP-aの他にもフロリダ州にて毎年相次ぐ通報があったことから、SCP-XXXX-JPはフロリダ州の装飾南瓜全てに等しく発生しうる異常だと判明しました。
補遺-1: SCP-XXXX-JPの異常性の更なる研究のため複数の実験が行われました。以下はその記録です。
実験記録-XXXX-JP-1
被験者: D-44572
仮装内容: 悪魔の格好。プラスチック製の槍と頭に装着する棘を身につけている。
結果: D-44572は南瓜化した。効果終了まで身体は傷付けず保存され、無事回復した。
実験記録-XXXX-JP-2
被験者: D-98074
仮装内容: 幽霊の格好。顔の各部位の形をしたシールが貼られている白い布を身につけている。
結果: D-98074は南瓜化した。効果終了まで身体は傷付けず保存され、無事回復した。
実験記録-XXXX-JP-3
被験者: D-12357
仮装内容: 魔女の格好。皮膚を緑色に塗り、布製のとがり帽子、年季の入った箒、大きく古いローブ、革靴を身につけている。
結果: D-12357は南瓜化しなかった。
実験記録-XXXX-JP-4
被験者: D-73215
仮装内容: ゾンビの格好。皮膚を青色に塗り、自身の血液を腕に付着させ、破った普段着、自身の血液が付着した包帯、汚れたズボンを身につけた末、目元に緑色のメイクをしている。
結果: D-73215は南瓜化しなかった。
追記: 実験XXXX-JP-3、実験XXXX-JP-4において、実験終了後それぞれの衣装から出所不明の紙片が発見されました。その内容は共通して以下のものとなっています。
これくらいしてもらわないと、ハロウィンとは言えないよ。
Happy Halloween!!
上記の内容はSCP-XXXX-JP-aに自我が存在することを示唆していますが詳細は不明であり現在調査中です。
補遺-2: 以下は過去のSCP-XXXX-JPの被害事例のうち特筆すべき事案ををまとめたものです。
事案-XXXX-JP-10
2027年10月29日、ハロウィンパーティを行っていたとみられる一般家庭においてSCP-XXXX-JPが発生し11名が南瓜化。財団は記憶処理とカバーストーリーの流布を施し11名全てを解放。
付記: SCP-XXXX-JP-aは神出鬼没である。各家庭に南瓜の設置を禁止するなどの特別措置をとるべきなのだろうか。
事案-XXXX-JP-17
2030年10月28日、フロリダ州郊外で行われた町おこしのハロウィンパレードにおいてSCP-XXXX-JPが発生し254名が南瓜化。財団は記憶処理とカバーストーリーの流布を施したが、事案発生時の混乱において死者が1名確認された。
付記: SCP-XXXX-JP-aはやはり意思を持っているのだろうか?SCP-XXXX-JPが発生する場所が年々人が多く集まる所に集中的に発生するようになった。これは何か裏があるのだろうか?
事案-XXXX-JP-24
2032年10月31日、フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールドにおいてSCP-XXXX-JPが複数発生し、テーマパーク内の約████人の来場客が南瓜化。財団はカバーストーリー「イベントの演出」を流布し、来場客及び従業員全員に記憶処理を施した。
付記: 恐れていたことが起きてしまった。SCP-XXXX-JPの被害が毎年上がっている。SCP-XXXX-JPの出来る限りの完全収容と徹底的な措置のため特別収容プロトコルの改訂を要求する。
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- portal:7689663 (21 Nov 2021 03:08)
ファイルページ: judging pumpkins
ソース: https://commons.m.wikimedia.org/wiki/File:Jack-o-lantern-FR.JPG
ライセンス: CC BY-SA 3.0
タイトル: Jack-o-lantern-FR.JPG
著作権者: MANSOUR DE TOTH
1,
単なる"人間を変化させるアイテム"の範疇を出ておらず、個人的には面白いとは思いませんでした。オチはフロリダ以外にも出てくるようになったということなのでしょうが、読み取りにくい上に直前のインシデントよりも規模が小さくインパクトに欠けるように感じました。
2,
JPのSCP記事において評価の高い記事はアイデア="どんな話か"が優れているものと考えます。この記事の要素だと"人間を変化させるカボチャ"や"影響範囲が広がっていく"といった要素がありきたりに思えます。
"仮装の完成度を審査するかぼちゃ"の図が多少個性的に思えるので、そこを軸にして話を組み直すのが良いかなと感じました。例えば"仮装がいい加減だと種を飛ばしてくるカボチャ"という風に異常性を丸々変えてもいいように思います(あくまで一例です)。
改稿の際は"どういう展開に持っていけば読者に驚いてもらえるか"という風に読み手の感想を意識しましょう。
3,
文章が詰まっていて読みにくいです。改行の際は一行空白を空けるようにしましょう。
4,
"身に覚えのない"はクリニカルな書き方でない様に思いました。
"実験終了後、衣装に出所不明の紙片が入っていることが確認されました。"
批評ありがとうございます。
ご指摘を参考にして改稿します。