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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Keter Neutralized(推定)
特別収容プロトコル: 現在の財団ではSCP-XXX-JPは収容不可能と判断されました。世界中の監視カメラなどの記録によりSCP-XXX-JP発生の有無を監視してください。
説明: SCP-XXX-JPは長さ3cmの白い糸の外見をした実体です。すべての場合で二名の人間の肉体を支配し、その肉体を用い人類に対し攻撃を行います。一体(SCP-XXX-JP-1)は攻撃的で、もう一体(SCP-XXX-JP-2)はSCP-XXX-JP-1によって破壊された人間や人工物を植物的有機物に変換します。SCP-XXX-JP-1及び2の能力は肉体の宿主(以下、対象)の孤独感と比例します。
対象が一定数の人間に認知されるとSCP-XXX-JP-1及び2の能力が低下します。この対抗手段として、SCP-XXX-JPは媒体や記憶の操作を不完全ながらも行うことができ、これによって宿主の存在の痕跡を消去する限定的な現実改変能力を持ちます。SCP-XXX-JP-1及び2の肉体に対象を認知している人間の遺伝子(多くの場合血液)を一定数注入すると対象の意識が復活し、SCP-XXX-JPは支配を解除して別の肉体に移ります。
当初SCP-XXX-JPは多大な孤独感を抱える人間を発見できなかったためSCP-XXX-JP-1及び2の能力は完全なものではなく、対象を認知している人間の遺伝子を数名から数百名分注入することで対象の意識が復活し、事なきを得ていました。また、この際に対象に合併症等も発症しませんでした。SCP-XXX-JPはこの対応の容易さとSCP-XXX-JP-1及び2の強化に関する異常性が把握されていなかったことが相まって財団に特別危険視されていませんでした。しかし2020/09/21、SCP-XXX-JPは明智影継氏、明智詩音氏の両名を支配し、それぞれSCP-XXX-JP-1及び2の完全体となりインシデント2020/09/21が発生しました。
完全体のSCP-XXX-JP-1及び2に追加された新たな特徴は以下の通りです。
SCP-XXX-JP-1は白革のフードを着用している人型実体です。使用武器は人類の殲滅に特化した能力を持つ白色の糸の外見をしたオブジェクト(以下、SCP-XXX-JP-3)です。SCP-XXX-JP-1はこれを展開し人類を攻撃します。SCP-XXX-JP-2は白色のドレスを着用している人型実体で、SCP-XXX-JP-3の能力を追加する能力を有していました。
SCP-XXX-JP-3はSCP-XXX-JP-1の意志によって極めて自由度の高い操作が可能です。切断されても異常性は消失しません。以下は財団がSCP-XXX-JP-2による能力追加を最後に確認した時点でのSCP-XXX-JP-3の能力一覧です。強度 | 非常に高く、他の異常な破壊耐性を有するオブジェクトと同等のものを有しています。これにより、あらゆるものを切断することが可能になります。 |
生成 | 複数本同時の生成が可能であり、本数は生成量と共に上限のないものと思われます。 |
材質 | 普段は強度欄で説明したような能力を持ちながら材質のみ一般的な糸ですが、化学的性質を制限なしに変化させることができます。物質のほぼすべてが生成可能ですが生物に対しては肉体の回復、欠損部分の代替にのみ有効であり、新しく生物を創造することはできません。また、SCP-XXX-JP-3はSCP-XXX-JP-1及び2の肉体に対しては科学的な治癒のみ有効であり、欠損部分の代替は行うことができません。 |
操作性 | 極度の縮小化によって人体の臓器を傷つけることなく肉体の中を動くことが可能です。操作性を重視するために速度が低下することはありません。自切、自切を用いた武器や密室2の生成など、物理的法則に基づいて不可能であることはほぼなく、極めて自由度が高いといえます。 |
インシデント2020/09/21アーカイブ資料
時間 | 出来事 |
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07:28:45 | SCP-XXX-JP-及び2発生。明智邸より数十本のSCP-XXX-JP-3が出現する。しばらく乱雑な挙動を繰り返した後、SCP-XXX-JP-3は影継氏、詩音氏の両親と共に近隣住民数百名を避難させる。3 |
07:41:14 | SCP-XXX-JP-1及び2が明智邸より這いでて初めて姿が確認される。二体は苦悶の表情を浮かべているように見える。SCP-XXX-JP-3は乱雑な挙動を繰り返している。 |
07:58:46 | 財団の機動部隊が到着し、護送される。SCP-XXX-JP-1は「父さん」「母さん」「逃げてください」「あなたたちは危ない」などと不明瞭な声で呟き続けている。SCP-XXX-JP-2は唸っている。 |
08:24:39 | 二体の声量が徐々に大きくなり、感情的なものとなっていく。二体は痙攣し始める。 |
08:31:48 | 痙攣が止み、硬直した直後SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JP-3を展開、攻撃を開始する。 |
08:31:49 | SCP-XXX-JP-1は12億4000万人を殺害。SCP-XXX-JP-2はそのすべてを植物的有機物に変換する。SCP-XXX-JP-1は絶叫する。SCP-XXX-JP-2は地面に体を打ち付ける。二体は沈黙状態に入る。SCP-XXX-JP-3は再び乱雑な挙動を始める。 |
SCP-XXX-JP-1及び2は数日ごとに攻撃と沈黙状態を繰り返していました。これは前回までの同オブジェクトの行わなかった行動です。
財団はSCP-XXX-JP-1及び2の鎮圧並びに財団の所有する他オブジェクトを使用した並行世界への追放を試みましたが、SCP-XXX-JP-3によってすべて妨害されました。SCP-XXX-JP-1及び2の攻撃範囲が広大であった点、財団施設の破壊により一部収容違反が発生した点、財団のミーム部門がSCP-XXX-JP-3により集中的な攻撃を受けた点を踏まえ、財団は一時的に一般人に財団の存在を明かしたうえで遺伝子提供の協力を呼びかけることを決定しました。
以下はその際に財団が世界に公表した文書の内容です。
以下はこの文書の発表からの世界の動向とSCP-XXX-JP-1及び2の挙動一覧です。
日付 | 出来事 |
---|---|
2020/09/21 | 財団が上記の文書を発表。遺伝子の採取を開始する。全世界の首脳が緊急会議を開始する。SNS上では混乱が見られる。戦闘に特化した全機動部隊がSCP-XXX-JP-1及び2の下に集結。世界オカルト連合、壊れた神の教会、蛇の手など複数の要注意団体より当インシデントに関しての協力の申し出があり、財団はこれに応じる。 |
2020/09/22 | 複数ヶ国間で一般人同士の衝突が発生する。原因はSCP-XXX-JPが何らかの国が開発した兵器であるという説が波及したためと思われる。 |
以下はこの時点での一般人の反応をSNSより抜粋したものです。(すべて和訳済み)
2020/09/23 | SCP-XXX-JP-1及び2による第二次攻撃。財団機動部隊、その他職員及び要注意団体構成員13万4000人死亡。一般人9億4000万人死亡。SNS上の混乱と一般人同士の衝突はピークに達する。 |
2020/09/25 | 一般人同士の衝突による死亡者が1万人を突破する。 |
2020/09/26 | 全世界緊急首脳会議終了。会議中首脳陣全員が一度死亡し、そのすべての代理人が会議を結論付け、声明発表に至る。声明には財団の存在を認め、遺伝子提供を促す内容が含まれていた。SNSの動きが不活発になり始める。一部の衝突地域の動向が消極化し始める。 |
2020/09/26 | 財団が一般人のパニック回避を目的として立案した財団職員、要注意団体構成員を大幅に割いた保護案を発表。SNSの動きはさらに不活発化する。すべての衝突地域が一時休戦状態に入る。 |
20██/09/28 | 複数の一般人のツイートをきっかけにSNSの動きは爆発的に活発化する。内容は財団及び要注意団体への協力、そのための保護案反対姿勢、遺伝子提供の協力、オブジェクトの宿主の名前の拡散がほとんどだった。一般人同士の衝突はそれぞれの地域で衝突するグループのリーダーたちが和解することによって終結する。 |
以下は拡散されたツイートの内の一つとそれに対する一般人の反応、これらの動きを受けた衝突地域グループの動向を記したものです。
2020/10/04 | 衝突していたグループのリーダーたちが遺伝子採取への案内などを行う組織を設立する。遺伝子提供が加速する。必要遺伝子量5%達成。財団は一般人の動向とSCP-XXX-JPの知性を考慮しあらゆるメディア媒体のサーバーを一時的に管理、保護する。 |
2020/10/12 | SCP-XXX-JP-1及び2による第五次攻撃。死亡者が40億人を突破。SNSの拡散と遺伝子の提供が加速する。必要遺伝子量10%達成。 |
2020/10/30 | ████教、████教、█教などの複数の宗教団体が所持する施設を人種、信仰する宗教問わず遺伝子採取の地として提供。遺伝子提供が加速する。必要遺伝子量30%達成。 |
2020/11/14 | SCP-XXX-JP-1及び2による第十二次攻撃。死亡者が80億人を突破。財団及び要注意団体の戦闘員60%が死亡。遺伝子提供がさらに加速する。必要遺伝子量50%達成。 |
2020/11/26 | 全世界より数百万の兵士が派遣される。これにより財団及び要注意団体の戦闘員の死亡率が大幅に低下する。必要遺伝子量70%達成。この時点からSCP-XXX-JP-1及び2の攻撃規模は縮小し始める。遺伝子提供はさらに加速する。 |
以下は████国軍出撃時、██司令官より全████国軍に送信されたメッセージです。
2020/12/02 | SCP-XXX-JP-1及び2による第十七次攻撃。死亡者が100億人を突破。遺伝子提供はさらに加速する。 |
2020/12/11 | SCP-XXX-JP-1及び2の攻撃規模は縮小する。遺伝子提供はさらに加速する。必要遺伝子量90%達成。 |
2020/12/16 | SCP-XXX-JP-1及び2の攻撃後の反応が沈黙状態から比較的理性的な行動に変わる。SCP-XXX-JP-3は縮小する。SCP-XXX-JP-1及び2の攻撃規模はさらに縮小する。遺伝子提供はさらに加速する。必要遺伝子量95%達成。 |
2020/12/20 | 必要遺伝子量100%達成。 |
財団はSCP-XXX-JP-1及び2に遺伝子の注入を試み、██回目の試みでSCP-XXX-JP-3の阻止を突破し遺伝子の注入に成功しました。この際にSCP-XXX-JPは宿主からの逃走に失敗し、消失したと考えられています。以下はその際のSCP-XXX-JP-1及び2の挙動を記したものです。
時間 | 出来事 |
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16:38:45 | 遺伝子の注入に成功。SCP-XXX-JP-1及び2の衣服が消失し始める。この現象はこれまでのSCP-XXX-JPの動向から考えてSCP-XXX-JPの支配解除と共に行われる逃走と思われる。 |
16:38:46 | SCP-XXX-JP-1及び2は自身の身体をSCP-XXX-JP-3で貫く。衣服の消失が止まり、遺伝子の循環に対応して衣服が黒く染まり始める。衣服は暴走し始める。黒く染まった部分から衣服の崩壊が始まる。 |
16:39:24 | 衣服はすべて崩壊し、SCP-XXX-JP-1及び2は異常性を消失する。 |
直後、財団はSCP-XXX-JP-1及び2としての異常性を消失した影継氏と詩音氏を保護し、インシデント2020/09/21に関する記憶処理を行い蘇生を行いました。
インシデント終了後アンニュイ・プロトコルを実行し、その間要注意団体と協力し文明を再建させました。一般人を覚醒させた後は人類の総人口データと歴史の改竄を行い混乱を未然に防ぎました。当インシデントにより人類が60%死亡し、人口が77億9500万人7までに減少したことは財団や要注意団体の人間のみ知る事実です。
現在までの十年間、SCP-XXX-JPは発生を確認されていません。
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任意A任意B任意C- portal:7665858 (25 Sep 2021 12:42)
画像出典
ファイルページ: 黒い糸
ソース: https://www.flickr.com/photos/noii/3780837258/
ライセンス: CC BY 2.0
タイトル: thread
著作権者: ben dalton
公開年: 2009
補足:
気になっている点
クリニカルトーンは大丈夫か?
インタビューで語らせすぎでは?
全体的に説明が冗長ではないか?
報告書らしさは損なわれていないか?
そもそも面白いか?
です。よろしくお願いします。
収容プロトコルに関して
収容を収容しているように見えました。上手く伝わっていないような感じがしましたので、修正すると良いかと。(サイトの説明は脚注を使うのがいいのかなーと思ってます)あとサイト名はサイト-8106という表記が一般ですね。
プロトコル内においてサイトの名称以外に伏せられることは基本ありません。実際にあなたがこの報告書を読んで何をすべきか知ろうとしているときに、[編集済]機器という箇所を見て、どうすればいいのか分かるのでしょうか。携帯端末などという表記でも十分に思えます。
説明部分に関して
初見の感想としては、"なんか凄いたくさんナンバリングが置いてあるな"です。とりあえず気になったところをいくつか挙げてみます。
-Aの説明がやや後ろにあるため、-Aって何?が残ってしまいました。この点はSCP-XXX-JPだけを用いて説明するか、SCP-XXX-JP-Aが何かを伝えられるといいんじゃないかと思います。
この部分、(インタビュー記録XXX-JP-6を参照)とか書いてあると親切な気がします。気がするだけなのでこれは拾わなくても大丈夫です。(そもそも発動条件に関してしっかりと書かれていなかったような……?見逃しだったら申し訳ないのですが、書いていないようであればこのパラグラフ以前に置いておくと読んでいて余計な疑問を持たなくて済むんじゃないかなぁと思います。)
-Cの説明が唐突ではないか?と感じました。1つ前のパラグラフで触れられるといいかなーという感想です。
ここはらしくない文章かなという感じがしました。以下のような感じになるのかな……と思いながら書きましたが、これも正直不安です。すみません。
ここだけ拾いましたが、クリニカルな語調は所々抜けているように感じています。これについては、多くの記事を読みながら直すのが手っ取り早い上に身になるんじゃないかなぁと思ってます。
誤字とかその辺
補足→捕捉?拘束?
インシデント20██/09/21概要に関して
財団が世界に公表した文書の内容より、
一般の人達は"オブジェクト?なんじゃそりゃ"だと思うので、外見的な特徴に触れた語を使うんじゃないかなぁと。"彼ら"とか、そういう表現をしてそう……?
この世界的な記憶処理による事実の塗り替えに似た試みは、アンニュイ・プロトコルとかいう名称があったりします。8900-EXに出てくるあれです。使ってみてもいいかもしれません(お好みでどうぞ)
疑問
この文章の後にSCP-XXX-JP-A、Bに対してのインタビューが置かれていましたが、どうなっているんでしょうか。(見逃し等があったら申し訳ないですが、ここだけどうも分かりませんでした。)
インタビュー記録に関して
財団だけで良さそうに見えます。基本的に財団自身は財団と呼びますし、SCP財団というのはあまり内側の話では見ないんじゃないかなと。
全体的に
まだ荒い所はそれなりに見受けられますが、僕はいい感じに読めたなぁという感想を持ちました。なので根本から変えるようなことはそうそうないんじゃないか……と思ってますが、これは個人の感想に過ぎないので求められているものが違えば変える必要が出てくるかもしれません。ひとまず、このストーリーで読んでいて変だなと思わなければ+押すかなーって感じです。
執筆、微力ながら応援させていただきます。
ご意見ありがとうございます!
こちらの疑問に関しては解決です。亡霊のような存在であるとは分からなかったので記載はするといいかもしれませんね。財団世界だとこういう存在は霊的実体なんて呼ばれるようです。
そちらの疑問に対して、こちらの書き方がちょっと足りてなかった(上に外れ気味だった)なと感じました。すみません。
今時点の記述だと-Cが突然出てきているように感じたと書きましたが、これは-A、-Bとの関わりが薄く見えたからという感じです。上では1つ前にと書いてますが、こいつらもしかしたらインシデント記録始まるまで放置でもいいのかもしれませんね……。構成としては、
とかでしょうか?
これも正直自信ないので他の人の力借りたい……申し訳ないです。