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そんな世紀末にこの私、クレフはコーヒーを飲んでいた。仕事前の一服だ。やる気のしない案件の時はこれがないとやってられない。
一息つき、コップを置いて立ち上がる。
「行くか。」
目的地はSCP-2000。世界終焉までの一人旅が始まった。
自分で車を運転するのはいつぶりだろうか。状況さえ違えば人気のない道を爆走する心地よいドライブになっていたはずだが、道端に人間が積まれ、ビルが燃え、お気に入りのラジオも雑音しか聞こえない今ではそうもいかない。
SCP-3007。決まった人数がトラウマ物の幻覚を見せられる現象。暴露した人間は思考を蝕まれ、最終的に廃人になる。それの収容違反だと上からは説明された。たかが幻覚でと思っていたが現実がこうなので受け入れるしかないだろう。
上が私に課した役目は一つ。すべての人間が廃人になる前に2000を起動させ、世界を再構築すること。
溜息がでる。なんで私がわざわざ体を張らなくてはならないんだ。
とはいえ、私自身に残された時間は少ない。数日前から私はすでに3007に暴露している。まだ意識は持ってかれていないが時間の問題だろう。早いとこ2000を動かさなくては私の尻拭いを上にやってもらうはめになる。末代までの恥だ。
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任意A任意B任意C- portal:7665858 (25 Sep 2021 12:42)
本末転倒というか、被害者（神）が悲劇を繰り返しているのが、良い展開のように思えました。
ただ個人的な好みになると思いますが、残酷な描写が物足りなく思います。ただグロテスクにするだけではなく、尊厳破壊といいますか…精神的な壊しが欲しいように思いました。