非常に非情なピクトさん

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SCP-XXXX-JP

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPの存在する廃坑の周辺は、厚さ3ｍの鉄製の壁、天井で閉鎖され、外部からのSCP-XXXX-JPの視認を完全に防ぎます。内部へは、地下通路を使用して立ち入ります。SCP-XXXX-JPには、常に電気を送り込んでください。内部へ立ち入る場合、SCP-XXXX-JPを視認する必要のない職員は立ち入らずに、視認する必要のある職員と無線で通話してください。現在、内部への立ち入りは禁じられています。無断侵入が発覚した場合、侵入者は終了されます。SCP-XXXX-JPを中心とした半径3km35km内は爆弾の研究のために立入禁止区域であるとし、一般人の接近を禁じてください。周辺住民にはカバーストーリー「土地の脆弱と爆弾実験の失敗による災害」を流布してください。

対象がSCP-XXXX-JPの視認を終えた際、現場の全職員は直ちに半径3km外まで避難してください。万が一実験を行い、職員が死亡した場合、遠隔操作ロボットによって職員の死体を室内から撤去してください。SCP-XXXX-JPについての実験はいかなる場合も認められていません。無断侵入者等によるSCP-XXXX-JPの活性化によって壁、天井が破損した場合、直ぐにブルーシートで包み、SCP-XXXX-JPの誤視認に注意しながら損傷部分を修復してください。

説明:SCP-XXXX-JPは、兵庫県██市のマンションの廃墟に取り付けられています。避難口誘導灯に酷似した姿をしていますが、実際の避難口誘導灯とは素材が異なり、電気を使用せずに常に発光しています¹。併せて、SCP-XXXX-JPが取り付けられた建造物の素材は徐々にSCP-XXXX-JPと同じ素材に置き換わります。素材が使用されている素材、電気を使用せず発光が可能な理由は現在不明です。又SCP-XXXX-JPは未知の素材により異常な耐久性を保有しています。

SCP-XXXX-JPは、人間に視認された時に活性化します。活性時、SCP-XXXX-JPに描かれている人間のピクトグラム(以降、SCP-XXXX-JP-1と呼称)が非常口のイラストから逃げ出し、姿を消します。SCP-XXXX-JP-1が逃げ出した後、最速で5分、最遅で30分で、廃墟を中心として、"非常事態"²が発生します。"非常事態"の効果は、半径3km35km以内にもたらされます。"非常事態"の深刻度、発生する時間は、視認し続けた時間に比例します。

以下は、D-クラス職員(D-XXXX-01~05)にそれぞれ違う時間視認させ続けさせた時に発生した"非常事態"を纏めたものです。

+ 実験記録XXXX-JP-A

D-クラス職員	視認継続時間	発生した"非常事態"
D-XXXX-JP-01	10秒	5分後、震度4の地震が発生しました。
D-XXXX-JP-02	1分	10分後、大雨により5階の高さまで浸水しました。
D-XXXX-JP-03	3分	20分後、高さ12mの津波3が発生しました。
D-XXXX-JP-04	5分	30分後、飛行機1台が墜落しました。
D-XXXX-JP-05	7分	D-XXXX-JP-04の結果と変わりませんでした。

補遺: 19██/██/██、SCP-XXXX-JPの発光が弱まっている⁴ことに職員が気付き、追加の実験が行われました。D-クラス職員(D-XXXX-JP-06)を使用し、D-XXXX-JP-01と同様の実験を行った結果、2分後に半径35km内を風速が毎秒72mの竜巻7本が発生し、現場のD-XXXX-JP-06、警備員4名、周辺住民█████名が死亡しました。これに対し財団は、SCP-XXXX-JP内部に電気を送り込むことで、SCP-XXXX-JPを元の状態に戻すことに成功しました。発光が完全に失われた際の被害を考慮し、財団は今後SCP-XXXX-JPについての実験を永続的に禁じ、O5司令部は「SCP-XXXX-JPの発行停止状態の"非常事態"」をXK-クラス世界終焉シナリオとして警戒することを決定しました。

今回の急速な被害の拡大から考えて、もし発見が遅れたならば、20分もしないうちに地球と同規模の隕石が飛来してくるようなことも起こりえただろう。-██博士

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  kukusasa 03 Oct 2021 04:58

  内容について批評させていただきます。

  実験記録-Aでいろいろと実験を行っているわけですが、甚大な被害を引き起こしかねないことを何回も行うのかなと引っ掛かりました(個人的な感覚なので参考程度にお願いします)。やるとしても最低限の措置として周辺住民の移転くらいはするのではないでしょうか。

  SCP-XXXX-JP-1は、人間におびえて逃げているのだと多くの職員が話しているが、私にはSCP-XXXX-JP-1の逃げ方からはSCP-XXXX-JP-1が憎しみを抱えているように感じられる。
  
  -██博士

  次にこの部分ですが、博士が憎しみを抱えていると感じた根拠はなんでしょうか。現状ではただ落ちに繋げるために用意された台詞のように感じられます。

  落ちについてですが、個人的にはあまり納得していません。大人たちに見捨てられた恨み、そこから来る復讐心というのはわかるのですが、視認されたら無差別的に災害を引き起こし、人を見捨てるというのは少々過剰なのではないかと思いました。もはや復讐の範疇を越えているような…(復讐の対象を大人全員と考えれば筋が通りますが)。

  以上より現状はNVとなります。ただ、タイトルに非常に非情とあるように、この理不尽な落ちを売りにしているのもわかりますし、それを好む人も多くいると思います。

  この批評が執筆活動の一助になれば幸いです。

  harukn 03 Oct 2021 06:51

  コメントありがとうございます。
  博士を何かしらの形で出してみたかったのですが、やはり初心者なので上手に取り入れることは出来ませんでした。
  博士、落ちの部分を改定しようと思います。
  実験に関しては、数を減らし、実験の方法をより具体的にしようと思います。

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1. portal:7664860 (01 Oct 2021 12:10)

Footnotes

1. 電気を使用することは可能ですが、基本使いません。

2. ここでの"非常事態"は災害、故意的ではない事故を示します。

3. これは、この廃墟の4階分に相当します。

4. 事後調査を行ったところ、約10%弱まっていることが判明しました。発光が弱まった原因は現在不明です。