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クレジット
タイトル: SCP-2419-JP - 君影に梅照めいしょうを
著者: ©MikuKaneko
作成年: 2022
http://scp-jp-sandbox3.wikidot.com/draft:7657035-28-bdf9
アイテム番号: SCP-2419-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-2419-JPは、サイト-8119に存在する低脅威物品収容ロッカーにロッカー内の光量を1lx以上に維持した状態で収容されます。
説明: SCP-2419-JPは、異常性を有したスズラン(Convallaria majalis)に対する呼称です。SCP-2419-JPには成長の兆候が確認できず、常に開花状態であり、生息に必要不可欠な物が不足している場合でも枯死することはありません。 このため、SCP-2149-JPの新たな種子を入手することは不可能です。
SCP-2419-JPの周囲が1lx未満になった場合、SCP-2419-JPの雌蕊が平均約39lxの照度で発光します。1この時点で、SCP-2419-JPの光を視認した人物(以下、対象と記載)は、自分自身が最も幸福と感受している記憶が鮮明に想起されるようになります。これは、対象が記憶しているかどうかに関わらず発生します。
これまでに、SCP-2419-JPの光が条件下において消灯した例は確認されていません。これらのエネルギー源は不明です。
補遺: 20██/██/██、実験を行った際、SCP-2419-JPの光を視認した場合でも異常性が発現しない例が確認されました。そのため、実験後に対象となったD-39219に聴取を行ったところ、「あの頃は忘れられない」「今は唯一のものではないけれど」等の発言が得られました。この発言とSCP-2419-JPの関連は現在でも判明していません。
これより下はディッスカッション
画像クレジット
ファイルページ: SCP-2419-JP
ソース: https://flic.kr/p/6tdDoi
ライセンス: CC BY-SA 2.0
タイトル: Muguet
著作権者: otodo
公開年: 2009
補足: MikuKanekoが編集しました。
わかばコンテストグリーン免許ブロックSCP部門に参加します。
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- portal:7657035 (25 Sep 2021 07:32)
拝読しました。面白くありませんでした。
まずスポイラーを読まずに一読した感想としては、よくある精神治癒系のオブジェクトといった印象を受けました。最後に意味深な補遺はありましたが、少し考えましたが特に思い当たる節もなく、またオブジェクト自体にそこまで強く惹かれていなかったので、考察したいと思いませんでした。
スポイラーを読みましたが、正直なところ非常に困りました。著者がバックストーリーを用意しているものの、記事から全く読み取れない・活かせていないという場合、批評者は「こうこうこうするとバックストーリーを効果的に活かせるよ」ということを批評します。ただそれは批評者が著者の伝えたいことを理解している場合のお話で、批評者も著者が何を言いたいか理解できない場合は何も言うことができません。実際にこういった事態が新人コンテストでは多発することがすでに知られていたので、今回のコンテストではスポイラーの設置が義務付けられました(ということがわかばコンのハブにも書いてあるはずです)。この下書きに設置されているスポイラーはこの役目を果たせておらず、批評者としては冒頭に申し上げた通り批評が困難だと感じます。
上記の理由から具体的な話ができないので、非常に一般的な話をしますが、そもそも読者は考察をしません。記事に惹きつけられた場合のみ、そして考えれば何らかの答えに辿り着けると感じている場合にのみ、考察をします。この記事は前述の通り、何も知らずに読めば単に精神治癒系のオブジェクトであるという点、興味を惹くような演出が少ない点、読者が"考察すれば答えを見つけられるという可能性"を感じられるような工夫(大きな謎につながり、かつ少し考えれば答えが出せるような小さな謎、ある程度つながりやすく謎を解く始まりとなるようなヒント群、など)が少ない点から、読者に自発的に考察をしてもらうことは困難でしょう。「解釈の余地を残す」ことは確かに有用なテクニックですが、解釈の幅が広すぎる場合前述の「考察可能性」が下がるので、もう少し解釈の幅を狭めてある程度の方向性を見せてあげるような工夫も必要だと思います。
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k-calさん、批評ありがとうございます。
スポイラーについては理解していたのですが、すべてを語ってしまうと、解釈の選択肢が減ってしまうことを危惧していたため、書いていませんでした。ですが、読者の興味を惹く文章が少ない、というのは想定外でした。そのため、考察したくなるような文章の追加と、スポイラーでストーリーを一部明かしてみようと思います。
拝読しました。現状ではDVです。
この下書きのような極端に短い記事においては報告書内で展開を作ることが難しいため、異常性そのものは特に珍しいものではなくとも物語の展開で他記事との差別化を図るというような手法をとることが困難です。そのため、必然的に短編記事では特徴的なインパクトある異常性が求められる場合が多いです。ただ、この記事の異常性は「幸福だった記憶を想起させる」というものになってしまっており、没個性的になってしまっていると感じました。
加えて、考察記事として見てもあまり魅力的ではありませんでした。これは私の所感なのですが、SCP記事において謎が解けることそのものが面白さを喚起している例はあまりありません。SCPにおいて、そこまで長編でない考察記事として高評価を得ている記事は、「謎が解ける+謎を解いたことで何らかの事実が露わになり、それにより何らかの感情を喚起させられる」というセットが記事内で描かれていることがほとんどです。(例えば、SCP-4517 では𝒩度の謎が解けたことによりダミアン・ピスク氏の劣等感の構図が露わになります。SCP-4773-2では報告書の異常の謎が解けたことによりSCP-4773-1が何であったかを読者が理解し、SCP-4773-1が可哀そうだと感じます。)謎が解ける前と解けた後の認識の違いがオチになっているという形ですね。
この記事で仮に読者が考察をした結果「D-39219にとっては今が一番幸せだから異常性が発現しなかったのだな」と考えたとしましょう。ただ、これが何らかの感情を想起させるのに役立っているのかというと難しいと思います。むしろ、財団がD-39219への聴取で不明瞭な発言しか引き出していない点やDクラス職員として財団に所属している現状がD-39129にとって人生で一番幸福であるという点などに対する違和感が勝ってしまうかもしれません。総じて、考察させることに成功したとしてもそれ自体がプラスに働くかというと微妙だと思います。
もし仮にあまり設定を崩さず改稿していくのであれば、「思い出は大切に」というテーマを軸にしたうえで極端な短編ではなくD-39219の記述を増やすなどして物語を展開していった方が良いのではないかと思います。欲を言えば、なぜオブジェクトがスズランの姿をしているのか(メタ的な視点で言うと、なぜスズランでなければならないのか)というような方向まで詰めることができれば他記事との差別化が図れると思います。
以上です。本投稿されるのを期待しております。
SuamaXさん、批評ありがとうございます。
現状では短編記事としては合わないようですね。なので、短編として面白くする、ストーリーを作って展開いく、の2つともを試して、個人的に合う方を出していこうと思います。
改稿版拝読しました。(批評コメントの作成に時間がかかり、中断状態になっていることに気付きませんでした。申し訳ありません)
スポイラーの追加ありがとうございます。異常性の変更もテーマを伝えるのに十分な状態までスリム化しており、理解しやすくなっていると感じました。
どうして異常性が発現しないのか?という問いからその理由を考察させる流れは作れていると思います。実際に考察し、スポイラーに書かれているような仮説を立てるところまでは可能でした。
一方で、その考察をしたとしても、面白さは不足していると感じました。
まず考察し答えを出すという流れ単体ではそこまで面白さがでないです。連立方程式の問題を解いて答えを出してもそこまで面白くならないのと同じで、「謎を解く=面白い」というわけではありません。例えば長編記事やミステリーであれば、少しずつ謎を解いていく過程のワクワク感、答えに向けたミスリード、答えが明かされる直前で期待を高めたり興味を惹く等の工夫をしています。さらにそれだけでは足りないので、答えも意外性のあるものを用意しています。つまり、過程や答えが重要なのです。では本記事の答えにあたる「Dクラス職員は今最も幸せであると感じているから」は一体読者の心情に対しどのような効果を持つでしょうか。
Dクラス職員が今を最も幸せに感じていることを知って、読者は何を思うでしょうか。
道端で「あの人、今が一番幸せらしいよ」と知らない人を指さされても、「へーそうなんだ」と何も思わないか、よくて「ポジティブシンキングな人なんだなあ」と多少感心するのが精一杯だと思います。人の心を動かすことはできません。この記事で起こっていることはつまりはこういったことです。Dクラス職員は知らない人です。突然知らない人が「今を大切に思っている」ことを知らされても、読者の心は動かされないと思います。
一方で、例えば彼が物語のキャラクターで、最初は過去の幸せな記憶に縋り付いていた人物だったとしましょう。さらに、今までずっと彼がどう行動してきたかを読者が知っていて、読者が彼に共感し、ある程度の好感を抱いているとします。要は読者の中で彼が知人になっているわけです。そのとき、このスズランの物語が展開されれば読者の感動を喚起することが可能でしょう。それは、読者と彼が知人であり、しかもこのエピソードが彼の成長を示すものになるからです。
このように物語性をつけられれば感動的な物語を引き出すポテンシャルがあるとは思いますが、それをやるには登場人物の語りにかなり力を入れないので、SCP報告書でやる難度は高いかもしれません。
また、今回は「影」と「光」というモチーフが使われていますが、それが十分に活かせていないとも感じました。モチーフは何度も繰り返して初めて意味を持ちます。今回は「スズランの光=癒し」「心に抱えるつらさ=影」という用いられ方をしていますが、それ以外の繰り返しがありません。そのため、あまりモチーフの印象が強くありません。
光と影というモチーフ・本質があるなら、「心を癒すスズラン」という表層のみの理解から作られる予想を超える展開を作ることも可能だと思います。光はときに苛烈に大地を焼き、森の影は地衣類の安住の地になるでしょう。よく言われることですが、光があるところに影があり、影とは光の不在です。そういった「光」「影」の性質・関わりをうまく取り入れ、「心を癒すスズランだけども実は……」という流れや皮肉的な展開を組み立てることも可能だと思います。ただどうしても精神治癒系のオブジェクトは多いので、差別化は大変だと思います。「光」と「影」というモチーフもややありきたりな雰囲気がありますね。
例えばこれが新奇性のある思想であれば、思想を単に表現するだけで読者に考えさせる機会を与えたり、その思想から発展させて面白い展開を作ったりすることもできます。ただ「過去にすがらず今を大事にする」であったり、それに似たテーマはやりつくされているので少々難しいところではありますし、やりたいことから外れすぎてしまいそうですね。
他にも色々やりようはあると思うのですが、結局のところ「読者にどう思ってほしいのか」「どういう面白さを出していくのか」という目標を明確にする必要があると感じました。
批評に対するご意見・ご質問で返信が必要なものにつきましては、ディスカッションで返信の形で投稿いただいたうえで、PMにご一報ください。SB3のフォーラムは追っていませんので、ディスカッションへの投稿だけだと気づけない場合がございます。
ありがとうございます。(こちらこそ批評中にしてからすぐ批評中断に戻してしまいすみません…)
この下書きでしようと思っていたことはうまく行ったようで何よりです。ですが、全体的に、「ありきたりになっている」、「面白みがない」これは記事としては自分でも致命的だと思います。なので、「読者に任せる」ではなく、「自分の伝えたいことを一番に表現する」これが現状では一番大事なのですね。
この記事は、道端に小さく咲いている花が光っていたらどうだろう…というところから始まったためこのような形になりましたが、この下書きのパーツを切り取りながら、別の方向に舵を切ってよく練ってから新しいものにしてみようと思います。