霊子ホタル

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アイテム番号: 3318-JP
レベル3
収容クラス:
keter
副次クラス:
none
撹乱クラス:
ekhi
リスククラス:
critical

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生息地における繁殖期のSCP-3318-JP、青色はハルトマン霊体撮影機による合成


特別収容プロトコル: 飼育下のSCP-3318-JPは標準甲虫類飼育プロトコルに基づいて飼育されます、実験時を除きエクトプラズムの給餌及び高Morris値への曝露は禁止されています。


ゲンジボタルの生息域に対して定期的なスクリーニングを行い、野生下のSCP-3318-JPを発見した場合、最低限のサンプルを確保し、残りを殺処分してください。ゲンジボタル生息地へのSCP-3318-JP及び交雑種の流入を防ぐため、一般のホタル保護活動に対して他地域のホタルを放流しないよう誘導及び指導を援助してください。現在ホタル放流を規制するため、国内外来種対策法案の制定を巡って日本政府と交渉が進行しています。

都市部においてSCP-3318-JPの収容違反が発生した場合、適切なカバーストーリーを流布して隠蔽した上で当該地域を調査し発見されたSCP-3318-JPを破壊してください。

説明: SCP-3318-JPはゲンジボタル(Nipponoluciola cruciata)に類似する昆虫の一種です。SCP-3318-JPの成虫は死亡時に霊体化し、霊体として11-23ヶ月生活した後に配偶子を実体化して生存個体と交尾する生活環を持ちます。

一般にゲンジボタルの成虫は生活環の中で生殖のみを担い、活動に利用するエネルギーは幼虫時期からの貯蓄に依存しているため11-2週間程度で寿命を迎えます。一方でSCP-3318-JPは羽化から3日程度で発光器を激しく明滅させながら死亡し、自身と相同な霊的実体を発生させます。nPDN(非物質転移無効装置)を用いた実体化実験においてSCP-3318-JP個体と死後の霊的実体の間で遺伝子が保存されていたことや、発光器を欠損させたSCP-3318-JPが死亡時に霊的実体を生じないことなどの複数の根拠から、この発光行動は霊子・光子相互作用により遺留子に自身の遺伝情報を転写しているものと推測されています。


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SCP-3318-JPの生活環

当該霊体は近傍におけるエクトプラズムや崩壊の進んだ霊的実体を摂食することでエネルギーを獲得します。当該霊体が翌年または翌々年の繁殖期までに3充分なエネルギーを獲得した場合、生存個体の発光による刺激をトリガーとしてクラスC霊的実体4への霊体変質を起こし、霊的発光を用いて生存個体との雌雄間コミュニケーションを行います。この霊的発光は非異常のゲンジボタルが発する光と類似しており、超常科学を用いた観測機器を用いずに目視可能です。雌雄間コミュニケーションに成功し交尾へと至る場合、当該霊体は激しい霊的発光を呈して5霊体内に配偶子を実体化させます。クラスC霊的実体へと変質した当該霊体は作用力を有するため実体化した配偶子を保持したまま交尾行動を行います。当該霊体がオス個体の場合、エネルギーの消費によって霊的実体が崩壊するまで同様の交尾行動を繰り返します。一方でメス個体の霊体は交尾後に霊的発光を12-24時間程度継続した後に消滅します。霊体の消滅に伴い霊体内に保持されていた受精卵に生体における受精後12-24時間と同程度の成長が確認されることから、この霊的発光はメス個体の霊体が自身が持つエネルギーを受精卵に与えるための霊障に伴うものと推測されています。ただしSCP-3318-JPメス個体の霊体は霊的発光の強度が低く、オス個体からのアプローチを受ける頻度は優位に低いことが観測されている他、野生下でのSCP-3318-JP霊体-霊体間交尾は確認されていません。SCP-3318-JPメス個体の霊体の発光強度の低さは、SCP-3318-JPメス個体の霊体は交尾後に受精卵へエネルギーを与えるために多量のエネルギーを必要とすることからエネルギーを節約するための適応的行動と推測されていますが、SCP-3318-JPメス個体の霊体が産卵に成功した例は確認されておらず、この行動が獲得された経緯は不明です。

遺留子理論において、遺留子には生前の情報が霊子の立体構造に保存されると考えられています。このため遺留子を鋳型として霊子の立体構造を複製する試みは立体構造の外郭部分の複製に留まり、遺留子が持つ全ての情報を複製できないことが知られています。このため自身を鋳型として相補的な塩基の結合により複製や転写が可能である遺伝子と異なり、遺留子の複製は不可能であると考えられており、これは霊的実体の完全な複製が確認できないという観測事実とも合致します。

SCP-3318-JP霊体-生体間の交尾行動の場合、SCP-3318-JP霊体は自身の配偶子を霊障によって実体化させ、遺留子から遺伝子への変換を行った後に配偶子を接合させているため、SCP-3318-JP霊体による交尾行動は霊的実体による繁殖という特異的な事象ではあるものの、本質的には非異常の生物の繁殖と同一と言えます。



発見経緯: SCP-3318-JPは環境Morris値が高値を示す地域に対して行われる霊的異常性スクリーニングで発見されました。2002年6月17日夜間に行われた長野県██川流域6でのハルトマン霊体撮影機による全域調査にて当該地域のゲンジボタルの発光の一部に霊的発光が確認され、続いて行われた調査においてSCP-3318-JPの霊的実体及びその発生過程が確認されたことで発見に至りました。

SCP-3318-JPの雌雄間コミュニケーションでの発光周期が2秒間隔であること7から、SCP-3318-JPは西日本に起源を持つ系統と推測され、後に行われた分子系統解析によって長野県松尾峡における移入種と同系統と確認されました。

SCP-3318-JPの霊体化の成功率及び霊的実体の存在維持率は環境Morris値の影響を鋭敏に受けるため、環境Morris値が低値を示す環境下においてはSCP-3318-JPは非異常のゲンジボタルとの差異をほとんど示しません。加えてゲンジボタルは観光資源や自然回復のアピールを目的として地域間で人為的に移入されることが多いことから、SCP-3318-JPが財団によって発見される以前に他地域へ移入されている可能性が指摘され、既知のゲンジボタル生息地を調査した結果、観光地化されている生息地を中心として██か所でSCP-3318-JPの生息が確認されました。これらの生息地の多くで有志市民団体によるホタル保護・放流活動が実施されていたことから、財団による確保以前にSCP-3318-JP生息地で捕獲された個体が他のゲンジボタル生息地へ放流されたことにより拡散したものと推測されています。SCP-3318-JPの発見されたゲンジボタル生息地へはそれぞれ適切なカバーストーリーを流布した上で殺虫剤を散布してSCP-3318-JPを含むゲンジボタルの根絶を行い、必要に応じて非異常のゲンジボタルを再移入しました。類似事案の懸念から定期的に既知のゲンジボタル生息地におけるスクリーニングが実施されています。


追記1: SCP-3318-JPの長期飼育実験においてSCP-3318-JP霊体同士での交尾行動が確認されました。当該実験は生態研究及び人工継代手法を模索する目的で採集地を模した環境を用意しSCP-3318-JPを長期飼育するものでしたが、SCP-3318-JPが霊的実体を生じる異常性を有していることを鑑みて、生育に失敗した実験例でもエクトプラズムの供給を継続して霊的実体を維持していました。飼育ケース内にSCP-3318-JP生体が不在の上で2年以上飼育を継続し、採取地のゲンジボタルの繁殖期である6-7月を迎えた実験例において、SCP-3318-JP霊体同士での交尾行動が確認されました。当該交尾行動では、SCP-3318-JP生体-霊体間の交尾行動と同様にオス個体は交尾後も存在を維持したものの、メス個体の霊体は霊的発光を12-24時間程度継続した後に消滅しました。この交尾行動は長期間SCP-3318-JP生体との接触がない環境下でのみ確認されることから、SCP-3318-JP霊体には霊体-霊体間での交配を避ける傾向があると推測されています。

追記2: SCP-3318-JPメス個体の霊体に対して、充分量のエネルギーが存在する場合に産卵が可能かを確認するため、存在の維持及び繁殖への移行に必要な量を超過してエクトプラズムを給餌する実験が実施され、クラスC霊的実体への霊体変質に必要とされる給餌量の█倍量を供給することによってSCP-3318-JP生体-霊体間交尾/霊体-霊体間交尾の双方で産卵が確認されました。産卵後のSCP-3318-JP霊体は消失し、卵及び孵化後の個体からは生体メス個体から産まれたSCP-3318-JPとの差異は確認されませんでした。


本実験と同量のエクトプラズムを野生下で摂取するには、ヒトを代表とする大型の高次捕食種の霊的実体を捕食する必要がありますが、霊的実体の捕食行動は生前のものを模倣するため、SCP-3318-JP霊体が捕食可能な霊的実体は崩壊が進行し流体となったエクトプラズムに限られます。一般に高次捕食者の霊的実体はカルマ則に従い質量が増大しているため、霊湖との相互作用により地下へ誘引・埋没するまでの期間が短縮される上、霊的実体の寿命は元となる生物の寿命と相関する傾向にあるため大型高次捕食種に由来する霊的実体が崩壊するまで地上に滞留することは極めて稀であると考えられます。このため野生下でのSCP-3318-JPの繁殖にはSCP-3318-JPメス個体の生体が必須であると見做し、特別収容プロトコルにはSCP-3318-JP霊体の駆除は不必要と判断されました。 補遺を参照して下さい。

事案記録: 2022年6月12日、静岡県静岡市██区において「街中にホタルが飛んでいる、捕まえようとすると消える」とのSNSへの投稿が多数なされたことから、SCP-3318-JP霊体の大規模収容違反が確認されました。インターネット上に流布した情報の規模から、初動より複数の機動部隊が派遣され当該事案はカバーストーリー「ドローンを用いた新型イルミネーションショー」により成功裏に隠蔽され、SCP-3318-JP霊体は一部をサンプルとして確保した上で残りは破壊されました。本事案で確保されたSCP-3318-JP霊体は体長約60mmであり既知の個体に比べて顕著に巨大化していること、SCP-3318-JP霊体の飼育実験において過剰量のエクトプラズムを供給した場合においても霊体の巨大化が確認されていないことは特筆に値します。本事案はSCP-3318-JP霊体が繁殖期に行う雌雄間コミュニケーションと確認されましたが、事案発生地点が野生下の生息地からは約200km離れていることから本事案の発生要因の究明が求められました。

事後調査の結果、当該事案で発生したSCP-3318-JPは全て霊体であり生体及び死骸は発見されませんでした。一方で特筆すべき点として、数匹のSCP-3318-JP幼虫の霊体が確保されました。SCP-3318-JP幼虫の霊体は総じて睡眠中の人物に噛みついている状態で発見されており、霊体除去後の被害者には肉体的損傷が確認されないにも関わらず麻痺や昏睡などの症状が確認されました。SCP-3318-JP成虫の霊体がエクトプラズムを摂取してエネルギーを獲得すること、非異常のゲンジボタル幼虫がカワニナなどの貝類に毒液を注入し外部消化を行って捕食する習性をもつことから、これはSCP-3318-JP幼虫の霊体が生存中のヒト体内に存在する霊子を捕食していたものと推測されました。8

SCP-3318-JP幼虫の霊体は野生下、実験室下双方で確認されておらず、生態解明が本事案の発生要因の特定につながると考えられ本事案において確保されたSCP-3318-JP成虫及び幼虫の霊体の飼育実験により以下の特性が確認されました。

  • SCP-3318-JP幼虫の霊体は環境Morris値が一定以上の空間を遊泳する能力を有し、9物理的な障壁を考慮せずに行動する。
  • SCP-3318-JP幼虫の霊体は睡眠中の高次捕食者へ噛みつき、自身の霊子の一部を注入することで生存中の動物内に存在する霊子を液状のエクトプラズムに変化させて捕食する。
  • 充分な霊子を給餌されたSCP-3318-JP幼虫は脱皮して成長し、推定6-7齢で蛹化し成虫の霊体へ変態後に繁殖を行う。また1回の脱皮による成長率は給餌量に相関して増減する。
  • 本事案で確保されたSCP-3318-JP霊体-霊体間での交配から産まれた卵から孵化した幼虫は孵化と同時に激しい発光を行い、10分程度で死亡した後に霊的実体を生じた。

上記の観測された特性、及び財団による確保以前にSCP-3318-JPが観光地化された都市部に近いゲンジボタル生息地へ放流されて定着していたことから、現在収容違反中のSCP-3318-JPは、本来成虫期に死亡する際に行う行動を孵化直後に行うよう突然変異した個体が、孵化直後に自身と相同な霊的実体を生じて死亡して霊河の支流へ流入し、霊河内で移動性の低い霊的実体を餌と認識して捕食し生き残って成虫へと至り継代したと推測されています。
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SCP-3318-JPの生息地と霊河の関連図、橙はSCP-3318-JPの推定発生地点、赤は放流されたSCP-3318-JPの定着が確認された地点、水色は東海道霊河の推定流域、青は関東平野霊湖

この仮定から、SCP-3318-JP幼虫の霊体が高い環境Morris値の空間を遊泳する能力を有することは、霊河に対する適応であると同時に、本事例におけるSCP-3318-JP霊体が霊河を経由して都市部へ移動した可能性を示唆しています。SCP-3318-JP幼虫の霊体が霊子流路である霊河を移動する能力を有すると仮定した場合、霊河流域内の何処かで発生し餌となる霊体を求めて遊泳したSCP-3318-JP幼虫の霊体の内、豊富なヒト霊体を捕食可能な都市部に至って生存した個体が繁殖期を迎えたことで本事案へ発展した可能性が指摘されています。

SCP-3318-JPが幼虫期を霊的実体として生活する適応を見せた例は事案発生以前に確認されなかった一方、これらの適応が充分高度に獲得されていることから、SCP-3318-JPが霊体-霊体間交配を通じて地下の霊河内などの観測が困難な地点で繁殖を行っている可能性が懸念されており、本事案の発生地を流れる東海道霊河10及び関東平野地下の霊湖に対する大規模探査が計画されています。



探査記録: SCP-3318-JP霊体-霊体間の繁殖地を探索する目的での関東平野地下の大規模探査計画が承認され、欧州での霊河調査を目的として建造された霊体調査艦であるSCPSステュクスが日本支部へと貸与されました。

SCPSステュクスによる関東平野地下の調査の結果、霊河及び霊湖内に存在する複数の地下空洞においてSCP-3318-JPの産卵地が発見されました。特筆すべき点として、これらの地下空洞ではSCP-3318-JP成虫の霊的実体の雌雄間コミュニケーション及び交尾行動が観測されており、これはSCP-3318-JP生体が存在しない空間での交配が継続することによって、地上でのゲンジボタルとは異なる生活環境への適応が選択されSCP-3318-JP幼虫の霊体が霊河環境へ適応する進化を遂げたことを示唆しています。

補遺: 以下は当該探査において判明した霊河内でのSCP-3318-JPの生活環です。
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霊河内でのSCP-3318-JPの生活環

1. 霊河または霊湖内に存在する地下空洞にてSCP-3318-JP成虫の霊体が霊的発光を用いて雌雄間コミュニケーションを行い交尾へと至ると、メス個体は激しい霊的発光を継続して受精卵へエネルギーを供給します。この期間中メス個体は霊河を流れるエクトプラズムを舐めとって捕食することで必要なエネルギーを確保します。多くの場合、霊河が存在する地下空洞内は昆虫の生存に適しませんが、SCP-3318-JPメス個体の体内でエネルギーを供給された受精卵は体内で孵化を迎えるため、霊障を用いた何らかの保護がなされているとの推測がされています。

SCP-3318-JPが卵胎生様の行動を取る理由としては、霊河内で得られるエネルギーが過剰であるために本来産卵までにかかる期間より早期に孵化まで到達しているものと推測されています。

2. 孵化したSCP-3318-JP幼虫は激しい霊的発光を死亡まで継続し、自身と相同な霊的実体を生じます。霊体となった幼虫は霊河の流れを遡上することで地上へ向かって移動し、形態を保った霊体が流れてきた場合にはそれを捕食してエネルギーを獲得します。霊河付近は環境Morris値が極めて高いことから、SCP-3318-JP幼虫の霊体は捕食によるエネルギーの獲得は存在の維持に必須ではないような振る舞いを見せますが、捕食を行えない個体は成長しないことが観測されています。

3. 霊河内に流入した霊的実体の捕食でエネルギーを獲得したSCP-3318-JP幼虫の霊体は捕食した霊的実体の霊子量に相関した成長を遂げ、一定以上の成長をするたびに脱皮します。外骨格に実体を伴わない霊的実体であるSCP-3318-JPの脱皮には生体としての習性が失われていない以上の意味はないと考えられています。5回の脱皮を経た幼虫の霊体は近傍の地下空洞へ遊泳し、そこで蛹化へと至ります。

霊河内に流入した霊的実体の捕食のみで終齢まで到達出来なかったSCP-3318-JP幼虫の霊体は、霊河を遡上することで地上へと至ります。ヒト霊体の質量に起因して都市圏には霊河の支流が形成されやすいため、この場合のSCP-3318-JP幼虫の霊体は都市圏へ至る可能性があります。地上付近へ至ったSCP-3318-JP幼虫の霊体は、日光を避けるため11夜間に地上へ進出し、質量が大きく活動性の低い霊体、即ち睡眠中の高次捕食者内の霊子構造を捜索して捕食します。先述の通り霊河の支流は都市圏に形成されやすいため、標的としてヒト霊体が選ばれる傾向にあります。ただしヒト霊体はSCP-3318-JPに比較して体積が巨大であるため、一回の捕食行動で即座に全霊体の捕食による昏倒および死亡へ至ることは稀であり、一度に複数体のSCP-3318-JP幼虫の霊体の捕食がなければ四肢のしびれなどの神経症状を呈するのみに留まります。

地上へ至った後に終齢を迎えたSCP-3318-JP幼虫の霊体は、地下空洞へ向かうのではなくその場の地中で蛹化します。これは地下空洞へ移動する習性が直近で視認した光に向かって移動するようにプログラミングされている可能性を示唆しています。SCP-3318-JPの交尾には霊的発光を用いた雌雄間コミュニケーションと配偶子実体化及び産卵に用いる空間が必須であるため、成虫に至る前に地下空洞の近傍へ至る必要があるためであると推測されています。

4. 羽化したSCP-3318-JP霊体は霊的発光を用いて雌雄間コミュニケーションを行い交尾へと至ります。この際、SCP-3318-JP霊体が地上にいる場合、ゲンジボタルの生存に適する産卵地を捜索して産卵します。12ゲンジボタルの生存に適する産卵地やそれに類似する場所が存在しない場合、SCP-3318-JP霊体は近傍のエクトプラズムを捕食しながら飛行し続けます。SCP-3318-JP幼虫の霊体は非異常の昆虫と異なり物理的な制約を受けないため充分な霊子を獲得した場合には非異常のゲンジボタルよりも巨大に成長し、それに比例してSCP-3318-JP霊体も巨大化することがあります。この場合SCP-3318-JP霊体の飛翔能力及び霊体消滅までの猶予時間はサイズに比例して向上し、成虫時点で体長200mm程度まで成長していた場合13には霊河由来の過剰量のエクトプラズムが存在しない場合においてもSCP-3318-JP霊体内で受精卵の孵化及び次世代幼虫の霊体化に至ることが確認されました。

交尾を終えたオス個体及び産卵を終えたメス個体はエネルギーの消費に伴って霊子構造を崩壊させて消滅します。

地上へ至ったSCP-3318-JP霊体は概ね体長が非異常のゲンジボタルより巨大化していますが、非異常のゲンジボタルのオス個体とSCP-3318-JPメス個体の霊体の間では交尾器の接合に物理的な制約を受けないため交雑の可能性が存在します。実験室下では交雑種にSCP-3318-JPと同様の異常性の発現は確認できませんでしたが、交雑種に生殖能力が残存することから、交雑種間での交配でSCP-3318-JPの異常性が隔世遺伝する可能性が指摘されています。

5. 地上にて孵化したSCP-3318-JP幼虫から発生した霊体は、日中に孵化が行われた場合には日光を避けるために地下へ潜行して霊河へと流入します。一方で夜間に孵化が行われた場合にはそのまま地上にて生活を開始し、多くの場合屋内で睡眠中のヒト霊体を捕食することで日光を避けて成長し、終齢幼虫へ至った後に蛹化、羽化して交尾するサイクルに至ると推測されています。


以上の生活環から、SCP-3318-JPはヒトを含む高次捕食種である動物を実質的に捕食する生態を持つ上に繁殖サイクルは地下大深度で行われる点から根絶が非常に困難であり、ARBH-クラス"昆虫地獄"シナリオの発生が懸念されています。加えてSCP-3318-JP霊体が霊湖内地下空洞にて繁殖して地上へ到達する場合、霊湖に固定された霊子資源を地上へと輸送することとなるため、環境Morris値の上昇とそれに伴う霊的異常性の発生頻度増加が懸念されています。これらの懸念から霊河・霊湖内のSCP-3318-JPを根絶する計画が進行中ですが、既知の産卵地が地下███-████mに点在すること、既存の霊体調査艦には対霊装備を搭載不可能なことなどから計画は難航しています。


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執筆者: Grim-G
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最終更新: 21 Apr 2025 03:55
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