友達のyuuyuuko様(アカウント削除済)から許可を得た上でこちらの下書きを拝借しました。盗作ではなく、許可を得た上での改稿ですのでご了承ください。
特別収容プロトコル: SCP-964-OCの物語改変能力の収容が非常に困難な上で、SCP-964-OCによる物語改変が一般市民に認知された例は現在まで存在しないため、現時点での収容は放棄されます。多目的人工衛星「四黒号」の搭載機能の一つである特別探査・収容プログラム「黒獅子」、および財団運営Bot(I/O-ISMETA)はSCP-964-OCによる物語改変を可能な限り妨害してください。
説明: SCP-964-OCは下位物語層上に存在する創作上構造であり、一般的に「SCP財団 反物語部門」として振る舞います。SCP-964-OCは物語改変能力を所持しており、これは以下の能力を含みます:
・下位物語層同士での移動。物語内の登場人物を連れての移動も可能。
・下位物語層の媒体上での非物語表現の微小な改変。
・自身の存在する物語層における「作者」及び「読者」の思考内への侵入。
通常、SCP-964-OCはこれらの能力を「異常存在の確保、収容、保護」のために使用します。これは財団の目的と同様であり、SCP-964-OCが「財団の部門」として定義されていることに由来すると考えられています。SCP-964-OCは以下のプロセスによりその任務を遂行します:
- SCP-964-OCの一個体(以下、回収員)が収容の対象となる登場人物の存在する物語層(以下、対象物語層)内に、非関心的登場人物(俗に言うモブキャラクター)として侵入する。
- 回収員が収容の対象となる登場人物(以下、対象存在)に好意的な(あるいは中立的な)接触を行い、特殊な乗物5によってSCP-964-OC-Aに連れる。このプロセスは媒体には描かれない。
- SCP-964-OCの他の個体(以下、演技員)は、対象物語層の「読者」及び登場人物に対象存在の振りを行い続ける。このプロセスは物語層が終結するまで続く。演技員の行動を監視する限り、物語層の構造を無視しその物語層の終結を先延ばしにしようとしているように見える。
- 上記のプロセス間、及びその後も、サイト-81I2に常駐しているSCP-964-OC個体(以下、収容員)は対象存在を収容し続ける。
- 特筆すべき点として、上記のプロセスを対象物語層の"作者"及び"読者"は不自然、異常だと認識しない。上記のプロセスはSCP-964-OC自体の存在を知った人物のみ観測可能である。
SCP-964-OC-Aは、SCP-964-OCの起源となる物語層であり、丘研究員のオフィスから発見された本の中に存在しています。丘研究員は、SCP-964-OCへの関与を否定しています。SCP-964-OC-Aの起源は不明です。
SCP-964-OCの収容・破壊は現在まで成功した例は存在しません。
補遺964-OC.1: 物語改変記録
以下の記録は財団によって観測された物語改変の概説の抜粋です。完全な記録は、物語改変記録964-OCを参照してください。
日時: 2012/10/21
対象物語層: AIC Buildによる「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」 (アニメ版)
対象人物: [不明]
改変前: [不明]
改変後: [不明]
付記: 財団による観測が初めて行われたSCP-964-OC現象実例であり、財団による観測開始前から既に改変が行われていたため正確な事情は不明だが、I/O-ISMETA及び「黒獅子」が物語改変を同時検出した事により財団の注意を引いた。
日時: 2015/10/12
対象物語層: studioぴえろによる「おそ松さん」
対象人物: 六つ子の全員
改変前: 六つ子の日常を描いたコメディーアニメーション。
改変後: 開始時に黒ずくめの男(おそらく回収員)が通り過ぎるシーンが存在する。異常な現象が一切存在しない以外は改変前と同様だが、アニメーション内にSCP-964-OCのロゴが登場する。
日時: 2016/10/9
対象物語層: 吾峠呼世晴による「鬼滅の刃」第3巻
対象人物: 我妻善逸
改変前: 対象人物は見ず知らずの女性に対し求婚を行っていたところを主人公に発見される。
改変後: 対象人物が上記の女性を装った回収員実体に求婚を行い、不明な乗物に乗せられ、何処かに連れていかれるところまでが描写されている。演技員実体の痕跡は見られなかったが、その後に登場した「鬼」はすべて異常能力を所持せず、行動は機械的に見えた。
付記: なあ、報告書に私語を使うのもなんだが、SCP-964-OCはこれからブームになるはずだった「鬼滅の刃」の可能性を奪っていったんじゃないか?でも理念のためなら手段を選ばないのは財団も同じか…… いや、同情していいんだろうか。 - ██博士
日時: 2017/10/15
対象物語層: 任天堂によるポケットモンスター「ウルトラサン・ウルトラムーン」
対象人物: 全ての「ポケモン」
改変前: 主人公は「ポケットモンスター(ポケモン)」と呼ばれる動物を集め、戦わせることで鍛える旅に出る。
改変後: 開始時に不明な人物(回収員)が主人公に接触し、画面が暗転する。暗転後のゲームは、「ポケットモンスター」「ポケモン」と呼ばれる存在は登場せず、主人公の学園ドラマが描かれるアドベンチャーゲームとなっている。演技員の痕跡は確認されなかったが、スタッフロールに「収容: SCP財団サブカルチャー部門」という文章が増えていた。また、財団の託児所にいる児童に対しインタビューを行ったところ、「ポケモン」に関する情報が一切得られなかったため、観測者以外の記憶が消滅している可能性がある。
付記: SCP-964-OCの改変はここ数日で加速的に過激化している。このまま改変を阻止する手段が開発されなければΘK-クラス"嘘の終焉"シナリオは免れない。開発を急ぐように。 - ヘンリー・フリードマン博士
日時: 2018/1/6
対象物語層: 財団職員による小説「アンチパターン・スクリーマー」
対象人物: O5-11
改変前: 存在しないオブジェクトであるSCP-3930に関する物語。
改変後: SCP-3930は確かに存在していた。
付記: 下位物語層内の実在のオブジェクトに関与した初の例であり、対象人物そのものの異常性を収容しなかった例でもある。詳細な原因は不明。
日時: 2019/04/13
対象物語層: 財団職員によるジョーク報告書、「SCP-3790-JP-J」。
改変前: 怪奇部門は存在しない。
改変後: 怪奇部門は再建しない。
日時: 2020/10/12
対象物語層: ビデオゲーム"Minecraft"の財団専属マルチプレイサーバー、サイト-418-β。
対象人物: SCP-4335
改変前: SCP-4335の報告書を参照。
改変後: N/A。複数の回収員がセキュリティを掻い潜りサイト-418-βを訪れたが、収容室を目の当たりにすると突如として帰還し、物語改変は行われなかったた。
付記: 奴らは一体全体何がしたかったんだ? - 無符研究員
付記2: SCP-4335の収容室前の廊下に書見台及び本(自由に内容を記述可能なアイテム)が配置されていることが判明した。本の内容はSCP-964-OCの特性に直接的に関連するものだと思われ、重要な情報であると断定されたため、転写を当該報告書に記述する。詳細は補遺2を参照。
補遺2964-JP.2: 発見された文書
2020/10/12に行われた物語改変の直後、サイト-418のSCP-4335の収容室前の廊下に書見台及び本(自由に内容を記述可能なアイテム)が配置されていることが判明しました。以下はその転写です:
アイテム番号: SCP-001-JP
オブジェクトクラス: Apollyon
特別収容プロトコル: 反物語部門職員はSCP-001-JPの破壊のため、研究を続けてください。諦めるのはまだ早いです。
説明: SCP-001-JPは物語層が消滅する現象、及びそれに準ずるZK-クラス: 現実不全シナリオの総称です。下位、上位を含め、あらゆる物語はいつか終焉を迎えることが判明しており、その解決法は現在まで発見されていません。
SCP-001-JPの存在を初めて確認したのは、我らにとっての上位物語層に所在する空想科学部門です。SCP-001-JPは当時断片的にのみ観測されていたため、別々のオブジェクトとして分類されていました。以下がそのリストです:
- SCP-3309: あなた達の世界(ja.scp-wiki.net)上でのSCP-001-JPです。さらなる上位物語層では、低評価削除として認知されています。
- Fennecistの提言: 上位存在の死は現実不全シナリオを発生させますが、それは一般的なSCP-001-JPではありません。
- SCP-3999: あなた達の世界ではもっとも一般的な、多くのヘッドカノン上で発生している現実不全シナリオのうち一つです。これは物語の終結ではなく、その正反対「開幕」時に発生する現象であり、上位存在の「苦悩」そのものにより発生します。
- SCP-3500: あなた達の世界上の、「カノンが存在しないカノン」上で発生した現実不全シナリオであり、空想科学部門が失敗した例です。この件に関しては我々も打つ手がありません。
- SCP-964-JP: SCP-964-JPは唯一SCP-001-JPから逃れた存在であり、その目的は「SCP-001-JPから全ての物語を守る」です。しかし目的とは裏腹に、SCP-964-JPはSCP-001-JPを引き起こしているのです。
上記はSCP-001-JPの特殊な例です。SCP-001-JPの最も一般的な原因は、物語の終結により発生します。あなた達の世界には「カノン」が存在するため基本的には発生しませんが、それでもいずれは訪れます。
あなたたちは考えたことがないかもしれませんが、あなたたちが誰かの考えた物語であるのと同様に、物語の中の出来事はすべてどこか別の世界で起こっていることなのです。
忘れてはいけません、私達の目的は「異常存在を収容することによって、異常存在による一般社会への被害をなくす」ということなのです。例えそれが空想上の存在だとしてもです。
SCP-964-JPの事例を見れば明白ですが、物語層はそれが完結した時点でZK-クラスシナリオによって終焉します。あなたたちの世界は特殊な例です。カノン間でのタイムラインが前後しています。それゆえ、あなたたちの世界がZKによって終焉してしまうことは「おそらく」ないでしょう。
しかし私達はたとえ世界が終わるとしても、収容します。物語の中の存在も、きちんと生きていることを忘れてはなりません。私達はそのことを胸に刻み、異常存在を確保し、収容と保護を行わなければならないのです。 - 反物語部門研究課主任 ベロペロネ・バナナオトポルス博士
上記の事案の後、SCP-964-OCによる物語改変の頻度が高まってきたことが判明しています。更なる研究は進行中です。
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任意A任意B任意C- portal:7627731 (29 Aug 2021 10:56)
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