SCP-2120-JP - リバース・エンジニアリング

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アイテム番号: SCP-2120-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2120-JP及びSCP-2120-JP-Bはサイト-8141の低脅威物品収容ロッカーに収容されます。実験にはクリアランス3以上の研究員2人以上の許可が必要です。また、SCP-2120-JP-A実体群はサイト-8148の人型生物収容室に収容されます。

説明: SCP-2120-JPは20██/10/12に実施されたGoI-8101「日本生類創研」への捜査の際に施設内から発見されたCDディスクです。表面には「日本生類創研　R-240　"翼をさずける"」と記入されており、一部に引っかき傷による損傷が見られます。SCP-2120-JPを実際に視聴した人物(以下、対象)は、視聴した時間に伴い以下のプロセスに従って異常な実体(以下、SCP-2120-JP-A)へと変貌します。

視聴した時間	変化の概要
12秒	対象は手に多大な違和感を覚える。この時点で既に身体の変化が開始していると思われる。
25秒	対象の両手に羽毛のような毛が生え始める。
41秒	対象の両手が白く変色し、鳥類の翼の形に変形し始める。対象は悶え声を上げる。
52秒	対象の両手がほぼ完全に鳥類のものと同様の形状になる。対象の知能が退行する。
63秒	音楽が終了する。

SCP-2120-JPによる身体の変貌は不可逆的なものであり、元に戻す試みは現在まで成功していません。 SCP-2120-JP-Bを使用することで元に戻すことが可能です(詳細は補遺1を参照)。また、SCP-2120-JPの内容をスペクトラムアナライザで解析したところ、一部に山上路夫作曲の音楽、「翼をください」との一致が見られました。SCP-2120-JPとSCP-020-JPの関係性は不明です。

補遺1: 20██/12/06、SCP-2120-JPに酷似する異常性を持ったオブジェクト(以下、SCP-2120-JP-B)がサイト-8141の第2研究室の卓上に配置されていたところが███博士により発見されました。SCP-2120-JP-Bがどのようにして研究室に出現したのかは不明です。SCP-2120-JP-Bはナナヲアカリ氏作曲の音楽「ダダダダ天使」との内容の一致が見られるCDディスクであり、人間が視聴した際には一切の異常を発生させず、その異常性はSCP-2120-JP-Aが視聴したときのみ発現します。SCP-2120-JP-Bを視聴したSCP-2120-JP-Aは、視聴した時間に伴い身体及び知能を一般的な人型実体の物に逆行させていき、最終的に人型実体であった頃の姿に戻ります。なお、以下の文章はSCP-2120-JP-Bが発見された際に添付されていたメモです:

財団へ

前回の件のことは謝るよ。僕らはちょっと怒り過ぎてて、冷静さを失ってしまってた。
知っての通り、君らは仕方なくとは言え、人々を脅かす悪行三昧に手を染めてる。それで、僕らは君たちを止めようとした。君たちの仕事にちょっとしたイタズラをして、ウンザリさせてやる気を無くそうとしたんだ。
でも、間違ってた。君たちが居なければ、本当に悪行三昧をやる奴らが出てくる。君らがやっていたことは必要悪だったんだ。

ちょっと前にパラウォッチで「人体実験をされておかしくなってしまった人達」の噂話を聞いて、僕らなりに調査をしてみたんだ。最初、その実験をやっているのは君ら自身、財団の研究者だと思ってた。でも調べてみると、君らの何倍もヤバイ奴らが居るってことに気が付いた。
僕らはそいつらのデータを密かにハッキングして、幾つかの秘密を入手した。
そのデータをもとに僕らが作った試作品がこれだ。心配しないでほしいのが、これはあのおかしなCDとは違って、人間が聞いても何の問題もない。それもそのはず、このCDはあれの丁度逆の効果、鳥人を人間に戻す効果を持ってるんだ。
それで、君らにはこのCDを使って鳥人になってしまった人たちを元に戻してほしい。勿論僕らは君らの敵だったから用心はされるだろう。でも、今後は僕らは君らの仕事に手を出さないつもりだし、この世界ではお互いに助け合うことが重要だろう?
頼んだよ。

Celeramis

現在、SCP-2120-JP-Bを使用したSCP-020-JPの無力化についての審議が行われています。

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