SCP-2892-JP - あいつら全員爆発しろ

閲覧にあたっての注意: 以下の報告書には複数の虚偽の記述が存在することに留意してください。当報告書の編集は凍結されます。(詳細は補遺3を参照)

アイテム番号: SCP-2892-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2892-JPはサイト-8114の人型生物収容ユニットに収容されます。食事や娯楽物品の配給は低脅威人型実体の基準に基づいて行って下さい。SCP-2892-JPの異常性の発現を防ぐため、SCP-2892-JPの収容を担当する職員は全て男性のみとします。

説明: SCP-2892-JPは現時点で10代の日本人男性の人型実体です。SCP-2892-JPの異常性は、手をつないで歩いている男女2人(以下、男性・女性と呼称)がSCP-2892-JPに直接視認された場合に発生します。その際、男性が繋いでいる手からは灯油、女性が繋いでいる手からは液状化したニトログリセリンが発生し1、発生からおよそ10秒後に着火し、男性及び女性の手は爆発を起こします。この際被曝した男性及び女性以外の人間は一切の物理的な損傷を受けません。また、この場を直接的に目撃した人物は、SCP-2892-JPの存在を知る人物を除き、この現象に対する一切の違和感・恐怖心等を得ません。

発見経緯: SCP-2892-JPはSCP-2150-JPの調査中に存在が確認され、収容に至りました。発見当初、SCP-2892-JPは人通りの少ない路地裏の床に座り込んでいました。当人は少しでも自身の異常性による被害を減らしたいがためにそこに居たと主張しています。なお、統計結果によると、当初SCP-2150-JPの影響によるものだと思われていた人体発火現象の内半数近くが実際はSCP-2892-JPの影響により発生していたことがわかります。

補遺1: 以下の文書は、SCP-2892-JPが発見時に着用していたジーンズズボンのポケットから発見された紙に記入されていた内容の転写です。

オーット! おめでとう! 博士の限定版コレクション、ミスター・めいげんシリーズの"ミスター・りあじゅうばくはつしろ"を見つけたみたいだね! "ミスター・りあじゅうばくはつしろ"がキミとキミのたいせつなひとの幸せなゴールインをエックスプロ―ジョォォォォッン!!!においわいしてくれるよ! お幸せにね、楽しもうね!

01. ミスター・にんげんはかんがえるあしである
02. ミスター・わたしにはゆめがある
03. ミス・げいじゅつはばくはつだ(自主回収中)
04. ミスター・りあじゅうばくはつしろ ✔
05. ミスター・いくつケツのあながほしいか、いってみろ
06. ミセス・てきはほんのうじにあり(自主回収中)
07. ミスター・たとえ、このみがくだけても

今後も続々新しいメンバーが加わるよ! さあ、楽しもうね!

保護者の方へ: 大変ご好評の「ミスター・めいげん」シリーズですが、[罵倒]財団・Are We[罵倒][罵倒]Cool[蔑称][罵倒]Yet・Miss[性器の婉曲表現]-tersなどの犯罪組織によって、威力業務妨害及び窃盗加えて不当廉売並びに器物損壊の被害を受けており、現在はシリーズの一部を他のシリーズから穴埋めする形で販売を続けている他、内部構造に重大な不具合が見られた03番「ミス・げいじゅつはばくはつだ」及び06番「ミセス・てきはほんのうじにあり」の自主回収を行なっております。お心当たりのある方はお気軽に「博士」カスタマーサービスにお申し付けください。

補遺2: SCP-2892-JPによる陳述

SCP-2892-JPの発生源を調査する目的で、SCP-2892-JPにオフライン状態のPCを与え自身に関する情報を陳述させるという提案が行われ、結果承認されました。以下の文書はその抜粋です。なお、以下の文書はSCP-2892-JP自身が執筆したものであるため、一部に主観的・曖昧な記述が見られる点に留意してください。

[不要な部分を省略]


以下の文書は私の言い訳です。正確には完全にそうではありませんが、そう思っていただいて結構です。
私は昔(まだこんな事になる前)、中学校において「顔が汚い」「気持ち悪い」と理不尽にいじめられていました。この程度はいじめではないかも知れませんが、少なくとも私自身は非常に不愉快でした。親にも相談しましたが、「自分で解決しろ」などと言われて放置されていました。今となってから思えば、うちの親は毒親だったかも知れません。

そんなある日、私は友達に勧められて(勿論ネット上の友達ですよ!!)、「人工知能研究サークル2」っていう中高生の、グループ(?)みたいなところに入ったんです。そこには私と同じ様に陰キャで、でも優しくて、年齢にふさわしくないほど凄く技術に富んだ人達がいました。彼らは私を唯一、心の底から受け入れてくれる存在でした。

20██年12月24日、クリスマスの日、私は街を歩くカップル共に内心ウンザリして、人工知能研究サークルのチャットに「リア充陽キャ共は全員爆発しろ」って愚痴を書いたんです。皆同情してくれました。それで、ある一員が「ここに書いたらどうですか」って言って、あるページのURLを教えてくれたんです。今思えばそいつも「博士」とかいうやつのグルだったのかもしれませんね。

そのページは「博士が作る新しいミスター・めいげんを応募しよう!」とかいう応募フォームでして、私は「リア充爆発しろ」と記入しました。そしたらその後、「博士」なるアカウントに「僕の言うことを聞いてくれれば、君の夢を叶えてあげよう」とかいうDM(ダイレクトメッセージ)を送りつけられたんです。勿論、「やめてください」って書きましたよ。何せ、友達でもないヤツからのDMなんて怖いですものね。ですが、その後突然目がくらんで(無論物理的に)、気が付いたら町中にいました。

私は当然訳が分からず、とりあえず家に帰ろうとしました。ですが、街を歩く人達が突如として文字通り、次々と爆発するんですよ。それで、あーやっぱこれは私自身のせいだな、あんな投稿したからだなって気づきました。その後貴方達に捕まって、今に至るわけです。

あ、あと言い忘れてましたが、私の本名は██ ██といいます。今後調査する際にこの情報があったほうが良いと思うので書きました。それで、これを今読んでいるなら、読んでいる貴方達にお願いがあります。私を(物理的に)殺してください。撲殺でも刺殺でもなんでも良いんで。お願いします。 やっぱ気が引けるし、些か他力本願すぎるのでやめておきます。

補遺3: インタビュー記録

上記の陳述において、SCP-2892-JPがおよそ1年前に行方不明となった██ ██氏と同一人物である可能性が浮上しました。そのため、実際に同一人物であるかどうかを確かめるためにインタビューが行われました。以下はその抜粋です:

<記録開始>

██博士: では、こちらの写真をご覧ください。

[██博士が写真を差し出す。写真には、幼少期の██ ██氏及びその母親の██ █氏が写っている。]

██博士: こちらの写真の人物に、何か心当たりはあるでしょうか。

SCP-2892-JP: あっ……[しばし沈黙] 無いですね。

██博士: 以前に貴方が陳述した文章には、如何にも貴方自身がこの写真の人物であるかのような文章が書き込まれていましたが、お心当たりは。

SCP-2892-JP: 無いです。その文章自体が、私の、その、特性のせいではないでしょうか。

██博士: [舌打ち] インタビューを終了します。


終了報告書: このインタビューでは有益な情報が一切得られませんでしたが、やはりSCP-2892-JPがこれまでしてきた発言の中には幾つかの嘘があるようです。 - ██博士

補遺3: 当報告書"SCP-2892-JP"には複数の虚偽の記述が見られます。これらの記述が発生した原因は不明です。以下がその例です:

  • 上記の報告書内でSCP-2892-JPと指定されるオブジェクトは現時点では実在しない。
  • 上記の報告書内でSCP-2892-JPと同一人物である可能性があると記述されている、██ ██氏は20██/██/██に██家の爆破事故により既に死亡している。
  • ██博士なる人物は過去財団に勤務していたが、200█/██/█にSCP-████-JPへのインタビュー中のSCP-███-JPの収容違反により死亡している。
  • 要注意人物「博士」による██ ██氏及びその関係者への接触は行われていない。

以上の事実を踏まえた上で再調査が行われた結果、当報告書自体に異常は見られず、ヒューム値の異常も確認されな方ため、当報告書は何らかの形での情報改変により発生したと判断されました。そのため、情報改変の唯一の痕跡である当報告書は編集を凍結され、保護されます。現在、要注意人物「博士」とSCP-2892-JPの関連性が調査中です。


タグ: scp jp euclid 人型 知性 自我 博士 炎 メタ パラドックス
スポイラー: 「SCP-2892-JPが自分の写真を見たことで、罪悪感により自分の異常性を使用して自分自身を消滅させた」というのが事実ですが、財団は日頃から厄介なアノマリーばかりに触れているせいでこれが情報改変だと思ってしまった、というオチです。


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