(5/22、改稿)【速報】末広海斗選手、異常非公式シャトルラン大会にて世界記録を毎秒更新中！

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タイトル: SCP-XXXX-JP - 【速報】末広海斗選手、異常非公式シャトルラン大会にて世界記録を毎秒更新中！
著者: ashimine
作成年: 2023

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Keter Eucild(暫定)

特別収容プロトコル(暫定): 末広海斗氏の周囲に防音壁による臨時収容施設を建設し、SCP-XXXX-JPの存在を隠匿しています。SCP-XXXX-JPの収容は不安定な状態であり、完全な収容を実現する為の施策を担当官が審議中です。

説明: SCP-XXXX-JPは日本国内において2人以上の人間(以下SCP-XXXX-JP-aと表記)が高層ビルの屋上等、地面と高低差のある場所から飛び降り行為を同タイミングで行った場合に発生する異常現象です。¹

SCP-XXXX-JPが発生すると、各SCP-XXXX-JP-aの周囲にて一般のWebサイト上にて公開されている「20mシャトルラン」のテスト音源に類似した音源²が流れ出し、SCP-XXXX-JP-aは一切の外的接触を受け付けなくなります。シャトルラン往路の電子音が流れ切る前にSCP-XXXX-JP-aの肉体が一部でも地面に接触していた場合、復路の電子音が流れ始めると同時にSCP-XXXX-JP-aは落下時と同じ速度で「逆再生されている」ように浮上して飛び降りた高所へと戻り、再び往路の電子音が流れる中で完全に同様の飛び降り行為を繰り返します。また飛び降り行為によってSCP-XXXX-JP-aの肉体に損壊が生じていた場合はこの復路の過程で復元されますが、破損した肉体同士が不明な要因にて接着されるのみであり、肉体の受けた損傷自体は回復していません。この為現在まで確認されているSCP-XXXX-JP-aの大半は1〜3度目の往路にて絶命していると推測されています。以降電子音は通常のシャトルランのテスト同様、約1分が経過する毎に音の間隔が短くなっていきますが、SCP-XXXX-JP-aが往路にて音の間隔内で地面に接触し続ける限りは本来の音源では記録されていない248回以降も間隔を短縮しながら流れ続けます。発生した全てのSCP-XXXX-JP-aの肉体が、往路の音の間隔内で地面に接触出来なかった、若しくは接着不可能なレベルで原型を留めなくなった時点でSCP-XXXX-JPは終了し、電子音及びSCP-XXXX-JP-aに確認される全ての異常性が消失します。2つ以上のSCP-XXXX-JPが並行して発生した事例は現在確認されていません。

補遺: 2020/05/12、財団が記録する6回目のSCP-XXXX-JPが発生し、日本各地で同時点に飛び降り行為を実施した計8名がSCP-XXXX-JP-aに認定されました。うち1名のSCP-XXXX-JP-aが、通行中の歩道と車道間に存在していた約2cmの段差を飛び降りたとされる当時4歳の末広海斗氏であり、他のSCP-XXXX-JP-aが異常性を喪失した後も段差の往復を継続しています。電子音の間隔が短縮される頻度は回数が増える毎に少なくなっていく傾向を見せており、現在は約5時間が経過する毎に間隔が短縮されます。児童の周囲にて流れる音源の記録回数は本稿執筆時点で██████回を超えており、電子音の間隔が児童が段差から着地するまでの時間を上回るのは2025年以降になると概算されています。

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  批評コメント批評コメント

  
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  eagle-yuki 26 May 2023 13:47

  拝読しました。現状ですと、私はDVかNVかでかなり迷うな……といった感じです。

  + 以下、気になった点について。

  末広海斗氏

  どうでもいいと言えばどうでもいい点ではあるのですが「末広」を「広末」に空目してしまい、某ジャーナリストかその関係者、ひいては恋昏崎新聞社関連の記事かと一瞬身構えてしまいました。こだわりが無いのであれば、苗字を変えてもいいかもしれません。

  うち1名のSCP-XXXX-JP-aが、通行中の歩道と車道間に存在していた約2cmの段差を飛び降りたとされる当時4歳の末広海斗氏であり

  「複数人が同時に飛び降りするとか、結構なレアケースだよな～」と思っていたところにこの説明が来て、「2cmでも異常性の発生条件に含まれるんだ！？」という驚きと「そんなんいつ自分が同じような目に遭ってもおかしくないじゃん……」という恐怖が一気に湧き上がりました。その一方で、2cm程度の段差でも異常性が発現するのだとしたら、（いつからこの現象が発生するようになったのかは不明ですが）2020年までに6回しか発生が確認されていないのは不自然であるように思えました。せめて段差を20cmぐらいにしても良いのではないかと感じました。

  ・説明がやや複雑

  異常性の説明がやや複雑で、目が滑った＆少し退屈に感じられました。パラグラフを分ける、表の構文を使う、途中にフックとなる要素を追加する等の方法で、もう少し可読性が良くなるといいと思いました。

  ・シャトルラン要素について

  ここからは更に個人的な意見となります。ashimineさんのやりたいことと合致していなければ、完全に無視しちゃってください。

  私には、当記事はあんまりシャトルランっぽくないと感じられました。「数十回の運動の繰り返しによる疲弊と苦痛」「他者との蹴落とし合い」「短くなっていくデッドラインへの恐怖」辺りの要素が見られない、見られても薄い（大体のSCP-XXXX-JP-aは速攻で死んで楽になってる・自身の認識としては一人で延々と落ち続けてるだけ）のが原因でしょうか。3つ目に関しては、現状の記事だと「デッドラインが一向に訪れないことへの恐怖」という、本来のシャトルランとは反対の要素が強く出ているのが面白いとは思いますが……。

  シャトルランをテーマにしているが故に出せる面白みが、もう少し異常性にあって欲しいと感じました。

  ・末広海斗氏を含む、SCP-XXXX-JP-aの描写について。

  全体的にSCP-XXXX-JP-aの描写が不足していて、感情を動かされにくいと感じました。SCP-XXXX-JPが発生している間、SCP-XXXX-JP-aはこの現象のことをどう感じているのか。逆再生中の意識はどうなっているのか。末広氏の生死はどうなっているのか。生きているとしたら、足は疲労骨折とか大丈夫なのか。本人の意識はどうなっているのか……意図的にぼかしている所はあるのかもしれませんが、描写できる所はした方がエグさが増すのではないかと思います。（特に末広氏関連）

  ・全体的に

  当記事の読後感は、UE-273492-JPに似ていると感じました。その上で、読むのに必要な労力の少なさや、異常性によって不自由となってしまった人間の現状の様子の思い浮かべやすさを考慮すると、私はあちらの方が好みであると感じました。

  シャトルラン要素の活用や、末広氏の現状の詳細な描写など、SCP記事故に盛れるポイントはあると思うので、そういった点でより面白みが感じられるようになればより良い記事になると思います。執筆・改稿頑張ってください。

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利用ガイド

1. portal:7611828 (23 Aug 2021 07:39)

Footnotes

1. 日本国内であればSCP-XXXX-JP-a同士の距離に条件はないものと見られています。また飛び降り行為がSCP-XXXX-JP-aの故意であるか過失であるかも条件には含まれません。

2. 音源の正確な発生地点は特定されていません。また通常のテスト音源は競技の説明及びテスト開始前に5秒間のカウントダウンが流れますが、SCP-XXXX-JPで確認された音源では発生後即座にスタートの電子音が流れます。