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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 非活性状態のSCP-XXX-JPはサイト-8181の低脅威度物品保管庫にて収容します。実験の際はセキュリティクリアランスレベル2以上の職員2名の承認を得て、必ずDクラス職員を用いて行ってください。ただしSCP-XXX-JPを4度以上同じDクラス職員に使用させる場合は、セキュリティクリアランスレベル3以上の職員1名の許可が必要です。屋外で実験を行うこと、活性化中のSCP-XXX-JPに火気を近付けることは禁止されています。
未収容のSCP-XXX-JPの捜索と回収は現在も実行中です。新しく発見されたSCP-XXX-JPが活性化して30分が経過していた場合、サイト-8181への移送は行わず発見地点に臨時収容施設を適宜構築し、一般人からその存在を隠蔽してください。なお、SCP-XXX-JPの影響と見られる行方不明者を捜索及び救助する必要はありません。
説明: SCP-XXX-JPは陶製の香炉、その内部8分目まで満たされた香炉灰、及び中心に刺さっている1本のスティック状のお香(以下、SCP-XXX-JP-A)の3物品から構成されるオブジェクトです。香炉と灰の材質に異常性はありませんが、SCP-XXX-JP-Aを引き抜くことは出来ず、灰は香炉から回収しても不明な方法で香炉底部より補充されます。SCP-XXX-JP-Aは異常な破壊耐性を有しており、燃焼させることは可能ですがその長さが変わることはありません。
SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-Aに点火した後に火を消し、燻らせた1状態にすると活性化します。SCP-XXX-JP-Aから発生した煙を吸引した人物(以下、被験者)には、被験した回数に応じて以下のような現象が発生します。被験回数 | 発生する現象 |
---|---|
1〜3回 | 被験者は一様に強い多幸感及び高揚感を訴え、知能低下・無動機症候群・幻覚症状等の発現が見られる。脳内では中枢神経系の抑制が確認。 |
4〜9 | 被験者の服を除く全身の色素が薄くなり、「青白い」と形容される色味を帯びる。また体重が平均して10〜20kg減少していることを確認。 |
10〜19 | 被験者の身体が浮遊を開始する。被験者の身体は地上2m付近で留まり、SCP-XXX-JPが非活性化するまでホバリングを行う。この時の被験者の体重は平均して0.1〜0.6kgであると推測され、重量の減少により空気に対する浮力を獲得していると推測。全身の色は「白に近い灰色」と形容される。 |
20 | 被験者は完全な白色となり、その場に屋根がない場合、上空300mまで浮遊し続けることが確認されている。この状態の被験者をSCP-XXX-JP-Aより立ち昇る煙から隔離させる試みは全て失敗に終わっている。後の調査で、SCP-XXX-JP-Aより発生している煙が被験者と結合しており、継続して吸引を行っていることが判明。またSCP-XXX-JPを移動させると、浮遊中の被験者も付随して移動する。 |
SCP-XXX-JP活性化中、被験者の記憶は一様に曖昧ですが、一定時間を置くと再度煙の吸引を強く要求してくることから、SCP-XXX-JPは高い依存性を有していると見られています。SCP-XXX-JPは通常3時間程度でSCP-XXX-JP-Aの煙が自然に消失して非活性化し、同時に被験者も異常状態から脱却できますが、被験回数が20回に達していた場合、SCP-XXX-JPは活性状態を半永久的に維持し、被験者も異常性を喪失することはありません。この状態のSCP-XXX-JPを非活性化させる試み及び被験者を救助する試みは全て失敗に終わっています。インタビュー記録を参照してください。
SCP-XXX-JPは主にカルト宗教団体の間で流通しており、20██年██月█日に財団がその存在を捕捉して以降、回収された数は計████に登ります。SCP-XXX-JPを20回使用した被験者の完全な隠匿は困難ですが、被験者が自身に発現している異常性に自覚的でないこと、野外で空中に浮遊している被験者を民間人の殆どが雲と誤認していることが、SCP-XXX-JPの異常性が公になるのを防いでいると見られています。SCP-XXX-JPを販売している大元の企業は判明しておらず、現在も調査中です。
リサイクルコンテスト2021に参加予定の記事です。Kajikimaguro様の<馬鹿と煙は高い所が好きなのだ>をリサイクルさせていただきました。元記事こちらです。
http://scp-jp-sandbox3.wikidot.com/children-recycle21:00054/noredirect/true
批評していただきたい点:
面白いか(UVかDVか)
オブジェクトクラスはEuclidで適切か(Keterでもいいかなと考えています)
異常性はフックになっているか
インタビューは冗長でないか
会話の中に句読点が多すぎないか
画像ライセンス:
ファイルページ: お香の煙
ソース: https://pixabay.com/ja/photos/煙-お香-蒸気-燃えた-3075644/?download
ライセンス: パブリックドメイン/CC0
タイトル: お香の煙
著作権者: michaelkaelin
公開年: 2018
補足:
ページコンソール
批評ステータス
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ジャンル
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- portal:7611828 (23 Aug 2021 07:39)
拝読致しました。
ただし君(?)を2回使うとこんがらがる可能性があります。また、レベル〜以上の職員の方がよく見る様に思います。意図したものであった場合申し訳ありません。
改稿案
SCP-XXX-JPはサイト-8181の低脅威度物品保管庫にて収容します。実験の際はセキュリティクリアランスレベル2以上の職員2名の承認を得下さい。人を用いる実験にはDクラス職員のみを使用してください。ただし、SCP-XXX-JPを4度以上同じDクラス職員に使用させる場合は、セキュリティクリアランスレベル3の職員1名の許可が必要です。また、如何なる場合でも屋外で実験を行うこと、活性中のSCP-XXX-JPに火気を近付けることは厳禁です。
新たに発見されたSCP-XXX-JPが、既に活性化している場合は、発見地点に臨時収容施設を構築し、一般人からその存在を隠蔽してください。
未収容のSCP-XXX-JPの捜索と回収は現在も行われています。SCP-XXX-JPの影響と見られる行方不明者を捜索及び救助する必要はありません。
「燻らせた1」最近では一般家庭とかでは身近なものでは無い様ですし…一応ながらですとがでこんなふうに注釈をつけた方が良いと思います。
UVです。めっちゃ後味が悪くてクソ良いです。何で私のクソアイディアからこんな良作生まれるんですか??(宇宙を謎を考える顔)
記事作成頑張って下さい…
批評していただきありがとうございます。
喜んでいただけて何よりです。
ご指摘の点、改稿させていただきます。
読みました。このままでも残ると思います。
更に高い評価をねらう場合、個人的には「ドラッグ」要素がノイズになっているように感じます。嗅いだら浮かび上がる煙の凧でも十分に面白いような気がします。
どのようにノイズになっているかと言うと、まず浮かび上がる異常性を伴ったドラッグが大量に流通している事に違和感があります。また、浮かび上がったらその段階でやめる人も多そうです。この違和感はリアリティを阻害し、記事への没入感を減らしてしまうように思います。
嗅いだらハイになる、というダジャレ要素も不要かもしれません。
また、異常性に「透過」要素があるのも内容を複雑にしているように思います。浮かぶだけでは駄目でしょうか。文字数が増える割に、透過要素はこの記事の面白さに直接関わっていないように思います。
体重の減少が浮かび上がる事とは別の異常性として記載されているように思いますが、これは連動させて記載した方が解りやすく興味深くなると思います。体重が減る事によって、人体が空気に対する浮力を得てしまい、浮かび上がる、のように説明すれば筋が通りやすくなります。
最後に、インタビュー記録が語りすぎな気がしています。男の子の心情がそのまま台詞になってしまっていますが、想像してもらうと解る様に人はそこまで流ちょうには喋れません。解った、とかも言わずに頷くだけ、とかもあり得ます。突拍子もない異常性な分、インタビューにはリアリティと想像の余地が欲しいと思います。
例えば、落ちてきた情景を子供が詳細に描写できるでしょうか?ここはインタビュー終了後に発見時の様子を淡々と書いた方が、何が起きたかを想像させて怖くなるように思います。
以上、3点が気になった部分でした。ドラッグ要素等の内容の交通整理、異常性の説明の効率化と短縮、情景描写のやりすぎの3点です。それ以外は特に気になるところはありませんでした。
よろしくお願いします。
批評していただきありがとうございます。
ご指摘いただいた点について、
確かに人が浮かびまくっているのに騒動にならないというのは違和感があるなと思いました。ただリサイクル元の記事が「煙を吸ったら高い所に行きたくなる香炉」という内容なので、原型の要素を削除するより、もう少し現実的に感じられるようドラッグの性質を改善してみたいと思います。
これだけだとどういう異常物体を指しているのか今一よく分からないのでもう少し説明していただきたいです。
服の重さがあっても問題ないでしょうし、不要ですね。削除します。
このまま使わせて頂きます、ありがとうございます。
自分も懸念していた点でした、もう少し簡潔に話させてみます。