SCP-!#'#-jpの改訂案(投稿された記事の追加案についての相談)

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アイテム番号: SCP-1373-JP

オブジェクトクラス: Euclid

発見当時のSCP-1373-JP

特別収容プロトコル: SCP-1373-JPが設置された██山は現在財団によって買収され、周囲をフェンスで囲うことにより一般人の立ち入りを阻止してください。SCP-1373-JPに続く石段には3名の警備員が常に駐留し、不法侵入者から保護されます。SCP-1373-JPを中心に500m以内に電子機器および金属類を持ちこまないでください。また、100m以内¹に生身の人間が侵入する際は防護服の着用と棍棒を携帯する必要があります。Dクラス資源を含む全ての試験では、レベル3の承認が必要です。

周辺地域には、カバーストーリー「化学実験センター²」を適用して新規の異常性把握者の増加を抑制して下さい。また、財団情報部門は日本気象協会を常に監視し、SCP-1373-JPの露呈を阻止して下さい。異常性把握者には記憶処理剤の使用が許可されます。

説明: SCP-1373-JPは福島県██山に存在する、現在は放棄された四角鉄塔です。鉄塔自体は老朽化および異常性の影響により防錆加工が剥離し、セーフティーワイヤー・架空地線などの基本的設備も正常に機能していません。また送電線のケーブルは焼き切れており、電気伝導性が失われています。周辺には機能不全に陥った電化製品群と生物の遺骸が散乱しており、これらは過電流の影響であることが示唆されます。電力会社の内部資料によると、2001年には度重なる落雷の影響で放棄されており、財団の収容に至るまで異常性が発生していたと考えられます。

SCP-1373-JPは、半径50km以内に発生する落雷を鉄塔に集めます。発生原因は不明ですが、範囲内であればSCP-XXXX-JP上空が晴れであっても鉄塔に直撃するよう出現します。落雷は、通常通りに電子の移動が確認されていますが放出元が確認されておらず、周囲の天候と統計によるデータから当該オブジェクトの異常性が推察されました。落雷が発生する地点は固定されており、鉄塔上空10~12km付近から出現することが判明しています。雨天時には1時間に50〜2500本の稲妻の発生や、最大で15本の雷が同時に出現した場合も記録されてます。

SCP-1373-JPはその異常性から、周囲500mに副次効果を及ぼします。
下記は現在までに確認されている影響の一部です。

影響箇所	内容	備考
鉄塔全体	防錆加工3が剥がれ、腐食が進んでいる。	建物の補強工事が必要と判断されました。
送電線	電線が焼き切れて、電気回路ごと機能不全に陥ってる。碍子がいし4からは落雷と同時に放電現象が観測される。	外見からは接続されているように見えるが、碍子でカバーのみが繋がってる状態。放電では「ジリジリ」という音が聞こえる。
鉄塔土台	地面にコンクリートを埋め込み固定されている。鉄塔の脚が刺さっていることから、コンクリートは鉄塔が建てられた後に補強されたものであるとされる。	度重なる落雷で補強工事を行なったのが原因とされる。鉄柵はなく、発見時、電化製品が置かれていた。
土台周囲	大量の生物群の感電死体。5	鉄塔が腐食して雷電を誘導できずに発生した、側撃雷が原因と思われる。
土台周囲	不法投棄された電化製品群。内部電線が焼き切れてる。	鉄塔が腐食して雷電を誘導できず発生した、側撃雷が原因と思われる。
土台周囲	鉄塔を中心に、半径100mほど草原が広がるが、樹木が存在しない。6	過電流で草木の一部に着火し、延焼したのが原因と思われる。
鉄塔周辺	鉄塔から、低周波の電磁波が発生している。	電波に影響を与えるため、通信機器は使用不可になる。近くの電子機器は何らかの挙動を示した。
鉄塔周辺	不定期に動物の鳴き声が聞こえる。	犬の遠吠えが多く聞こえる。
鉄塔周辺	落雷の影響で物体が帯電している。落雷と同時に周辺の独立した金属部品は外側への強い力を受ける。7	電化製品群の細かい部品のほとんどは近くの物品にくっついている。鉄塔の周囲で磁界が発生しており、フレミングの法則から逸脱しない範囲でこの現象は起こるとされる。
鉄塔・土台周囲	落雷と同時に一時的に発光する。鉄塔から地面に流れている電流が可視化することもある。	生物群の死体から発生した霊素が溜まってエクトプラズムに変化したのが原因とされる。8
死体	落雷と同時に一時的に動き出すことがある。死体は、主要な器官が損傷していないことが条件とされる。	死体の身体依存型霊的存在がエクトプラズムと電流によって、一時的に身体機能を復活させたことが原因とされる。9

以上の記録には、一部異常理論を用いた現象が発生していますが、異常性の副次効果でしかなく、SCP-1373-JPオブジェクトとしての異常性は落雷の収集のみであると結論付けられました。

補遺1: SCP-1373-JPの鉄塔は発見当時、周辺地域から有名な自殺スポットとして知られており「鉄塔で人が死ぬと雷が落ちる」という噂が流れていました。その知名度から、放置されてから肝試しにくる人が後を立たず、推定50人余りが落雷によって亡くなっていたことが事後調査より判明しています。また、当時感電死の報告を受けた███市が鉄柵で覆うなどの対策を実施しましたが、SCP-1373-JPの副次効果によって無力化されたため、当該の対策工事は効果を成さなかったことから杜撰ずさんな工事として問題視され、裁判に発展した経緯があります。

補遺2: 20██年██月██日、老朽化によって落雷と同時に鉄塔が倒れる事案が発生しました。倒壊後、変わらず異常性を発現したことから、海上に設営されたサイト-██に当オブジェクトを移動させる計画がなされましたが、移動計画の途中で稲妻の落下地点が鉄塔から土台の設置部分に変化しました。これを受けて、SCP-1373-JP本体は地中に存在するとして発掘調査をおこなったところ、コンクリート内から２体の狛犬と思われる石像が発見されました。取り出して以来、当該オブジェクトの異常性が確認されておらず、現在Neutralizedへの変更が申請されています。

狛犬を埋め直したところ、SCP-1373-JPの異常性が再度発現しました。そのため、オブジェクトクラスの変更は行われず、今まで通りの収容が実施されます。

罰当たりだとしても、我々の使命は、確保、収容、保護だ、それを忘れるな。──████博士

Footnotes

1. 石段を通る際には鳥居が目印となる。

2. 20██年██月に建造予定。

3. 基本的な溶融亜鉛メッキを使用。

4. 電線とその支持物とのあいだを絶縁するために用いる器具。

5. バクテリアなどの分解者も死滅するため、腐食は一般的なものより緩やかになる。重度の火傷が特徴。

6. 富んだ腐植土で育った草原によって、大量の生物の白骨が隠される。

7. 目安として、帯電による影響を受けなければ30kg以下の物体を動かすとされる。

8. エクトプラズムは電流を受けると霊的発光を行う。

9. ”電流と残留霊的因子の活性化反応による死者蘇生法”, V. Frankenstein et al., Astr. F., Vol. 243. pp.230-249,(193█)

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元記事
http://scp-jp.wikidot.com/scp-1373-jp

補遺2以降の文書に追加で文章を入れました。あと、いくつか修正した点があります。

以前SCP-1373-JPの記事を作成させていただいたのですが、物語で『結』にあたる部分がなく、非常にモヤモヤした終わり方だなと見返して思いました。そのため、あけろ、みたいにスッキリしたというか、余韻、を残すために文章を追加したいと思い、改訂案を投稿させて頂きました。前の方か後の方がいい、そのほかに文章の代替案がございましたら、コメントしてもらえるとありがたいです。

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  批評コメント批評コメント

  
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  Assistant Gija 31 Jan 2022 07:07

  写真はWikipediaに掲載されていたものを使用しています。

  URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/鉄塔

  Assistant Gija 31 Jan 2022 07:09

  URLに鉄塔がなぜか反映されてないですが、鉄塔まで含めたURLに掲載されていました。
  ……もしURLを正しく掲載する方法をご存知ならコメントお願いします。

  最後の編集 31 Jan 2022 07:13 by Assistant Gija さらに表示

  leaflet 31 Jan 2022 08:09

  URL　https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%84%E5%A1%94　こちらでどうでしょうか。

  全体的に読みやすく、雰囲気も好きです。

  少し気になった点としましては

  ちょっとイメージしにくかったです

  鉄塔を中心とした半径100mほどの土地の一部が荒廃している。という状況なんですかね……？

  移動計画の途中で稲妻の落下地点が鉄塔から土台の設置部分に変化しました。　ですかね。

  leaflet 31 Jan 2022 08:11

  ごめんなさい、引用に失敗してました。

  土台周囲 鉄塔を中心に、半径100mほど荒原・草原が広がる。

  鉄塔を中心とした半径100mほどの土地の一部が荒廃している。という状況なんですかね……？

  稲妻が鉄塔から土台の設置部分に落下地点が変化しました。

  移動計画の途中で稲妻の落下地点が鉄塔から土台の設置部分に変化しました。　ですかね。

  Assistant Gija 31 Jan 2022 16:33

  URLの掲載ありがとうございます！

  Tutu-sh 31 Jan 2022 11:58

  拝読しました。NV～UVで悩んでいます。
  全体的な雰囲気や異常性は好みですが、オチが少し弱いように感じられました。おそらく神の使いである狛犬が雷（=神鳴り）を引き寄せており、過去に存在した神社をコンクリで埋めて鉄塔を建てるという信仰心の薄れた現代人に神罰を与えている……という内容かと思います。そうであれば、その要素をより強く表に出したり、伏線として匂わせたりすると良いかと思います（もしこの解釈が誤っていればご指摘ください）。

  + 表現・体裁について

  SCP-XXXX-JPが設置された██山は現在財団によって買収され、周囲をフェンスで囲うことにより一般人の立ち入りを阻止してください。

  半角コロンとの間にスペースがありません。また、文の前半と後半で主語が変化している（前半がSCP-XXXX-JPを主語とする受動文なのに対し後半は財団やその職員を主語とする能動文）ので、そこは統一しておいた方が読みやすいと感じます。

  建物自体は、老朽化が進んでいること以外にその異常性から、防錆加工やセーフティーワイヤー、架空地線などの基本的な機能が正常に作用しない他、送電線のケーブルは焼き切れており、その電気伝導性も失っています。

  読点が多くて少し読みにくいです。以下のように改稿してはいかがでしょうか。

  鉄塔自体は老朽化および異常性の影響により防錆加工が剥離し、セーフティーワイヤー・架空地線などの基本的設備も正常に機能していません。また送電線のケーブルは焼き切れており、電気伝導性が失われています。

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  また、周辺には放棄された電化製品群と生物の死骸が散乱しており、そのいずれも過電流に晒されて機能不全に陥ってます。

  生物の死骸が「機能不全に陥っている」というと違和感があります。以下のようにするのはいかがでしょうか。

  また、周辺には機能不全に陥った電化製品群と生物の遺骸が散乱しており、これらは過電流の影響であることが示唆されます。

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  SCP-XXXX-JPは、半径50km以内に発生する落雷を鉄塔に集めます。

  ご存じであれば大変恐縮なのですが、我々が目にする落雷は雲から地上に向かって電流が流れて来る様子ではなく、+に帯電した荷電粒子が地表から上に流れている様子です。従って科学的には「SCP-XXXX-JPは半径50km以内の雨雲に繋がる放電経路を誘導します」などが良いかもしれません。
  もし平易さなどを優先しての記述であれば無視していただいても構いません。

  またちょっと気になったのが、半径50kmとは地表において半径50kmなのか、それとも雨雲の高度において半径50kmなのかという点です。もし半径50kmの球内が異常性の影響範囲であれば、地表で50km地点の鉛直方向に上空で発生した雷は鉄塔に引き寄せられないことになりますね……。重箱の隅をつつくようですが、ここも明記されているとより厳密で良いかと思いました。

  鉄塔上空500~550km付近から出現することが判明しています。

  そういう異常性だと言われてしまえば仕方ないのですが、上空500kmともなると国際宇宙ステーションよりも高い地点であり、もはや外気圏です。こうなると実質的な真空中でいきなり放電が起きていることになってしまうので、雷の発生地点は対流圏（～12km程度）で良いかとも思いました。
  まあ宇宙から降り注ぐ雷、というのも見た目はかなり格好良いとは思うので、あえて残すのも手かと思います。

  碍子

  おそらく一般に知られている用語ではないため、注釈で説明があると良いと思います。

  鉄塔が腐食して雷電を誘導できず、地面に流れたのが原因と思われる。

  「地面に流れたのが」がややクリニカルではないように思われます。「側撃雷」などはいかがでしょうか。

  鉄塔を中心に、半径100mほど荒原・草原が広がる。

  火災が発生して草木が燃えたなら「草原」は無くてもよいかな……と思いました。前回の火災からどれだけ時間が経過したかにもよりますが。あるいは十分な植生の遷移が起きていないということを示唆して「樹木が存在しない」でも良いかも知れません。

  以上の記録には、一部異常理論を用いた現象が発生していますが異常性の副次効果でしかなく、

  「発生していますが、」で一度読点を打つと良いかも知れません。

  鉄塔で人が死ぬと、雷が落ちる

  逆にここは読点は不要に感じました。

  ███市は感電死の報告を受けて鉄柵で覆うなどの対策がされましたが、SCP-XXXX-JPの副次効果によって無力化されており効果を成していなかったことが杜撰な工事として問題視され、裁判を伴う事態に発展していたことが発覚しています。

  ███市を主語とする内容が受動態で記述されており、まるで███市を敬意の対象にしているかのように読めてしまいます。また読点の位置も効果的でないように思われます。以下のように変更してはいかがでしょうか。

  感電死の報告を受けた███市が鉄柵で覆うなどの対策を実施しましたが、SCP-XXXX-JPの副次効果によって無力化されています。なお当該の対策工事は効果を成さなかったことから杜撰な工事として問題視され、裁判に発展した経緯があります。

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  老朽化によって落雷と同時に鉄塔が倒れる事案

  「鉄塔が倒壊する」とするとよりクリニカルかと思います。

  サイト██

  サイト-██のようにハイフンがあると良いです。

  これより、

  「これを受けて」などが良いと思います。

  コンクリート内から２体の狛犬と思われる石像が露出しました。

  2が全角数字になっています。また、「露出しました」より「発見されました」の方が良いかもしれません（「露出」だとコンクリートを崩して取り出したようなニュアンスが薄い気がしました）。

  以上です。執筆のほど応援しております。

  追記(01/31): Wikipedia日本語版のURLには漢字が含まれるため、直接URLを貼るとリンクが機能しないことが往々にしてあります。その場合はこちらで短縮URLを作成するか、あるいは今回の場合はWikimedia Commonsの写真を利用しているのでコモンズのURLを貼り付けると良いと思います。
  今回使用されているファイルのWikimedia CommonsのURLはこちらです。

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  Tutu-sh

  最後の編集 31 Jan 2022 12:36 by Tutu-sh さらに表示

  Assistant Gija 31 Jan 2022 16:02

  ご意見ご指導ありがとうございます！

  ご指摘いただいた点はなるべく雰囲気を壊さないよう調整させていただきました。夜中に修正しているためより読みにくくなってるかも。ただ、特別収容プロトコルだけ未熟ながら書き直しが難しくそのままになっています。そのほかに変だと思われる点や不明瞭な箇所がありましたらコメントしてもらえるとありがたいです。

  URLも掲載ありがとうございます。

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