アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル:
説明: SCP-XXXX-JPは日本に生息する複数種の蚊から検出されたミーム的性質です。この性質は蚊の体液を媒介にしていることが判明しています。
SCP-XXXX-JPは哺乳類の体内に取り込まれた時、有害な異常性を発揮します。SCP-XXXX-JPを有する蚊のメスが吸血行為を行う際、口吻から注入された生理活性物質(唾液)は1日ほどの時間をかけて身体に影響を及ぼします。
SCP-XXXX-JPは観測者が凝視する時にオブジェクトを視界に捉えることで異常性を発現します。SCP-XXXX-JPはオブジェクトを注視している人間のサッカード抑制の機能を阻害することで、視界のぶれを引き起こすとされています。これらの影響は映像機器など2次媒体を利用することで無力化できることが判明しています。
オブジェクトを観測していると五円硬貨の穴に人の目が見えた気がすると観測者は一律して発言します。しかし、視界のぶれの中で見ていることから具体的な特徴はよくわかっておらず、後述する影響による思い込みと絡めて勝手に穴の目の特徴を補完している人物もいることから目についての情報は信憑性が低く不明瞭です。
SCP-XXXX-JPは観測者のオブジェクトの穴の目を見た後、不明な人物の姿を見るようになります。この性質は眼球の盲点の情報を中枢系で補完する際に、外部の情報との相互性なしに人の形を補完することで「何者かに監視されている」と心理的に脅迫する効果を及ぼすと予測されます(SCP-XXXX-JP-R.15より引用)。この時見かけられる不明な人物は観測者によってイメージが大きく異なることから実際に存在するわけではないと考えられ、実際に具体的な見た目への言及は不明瞭な場合がほとんどです。しかし、以前の影響で穴の目を見た観測者は心理的に不安な気持ちになることから、監視する人物は存在すると思い込む傾向にあるようです。この影響は精神的に疲弊させることから、悪用が可能です。
SCP-XXXX-JPは観測者の精神に負荷をかけ続けます。観測者は日常生活を送る上で常に気配を感じたり見かけたりすることから、多くの観測者の自由な時間は睡眠に当てる割合が高くなっています。睡眠により、観測者はSCP-XXXX-JPの影響による精神的負荷を和らげることができると発言しており、隔離している観測者も同様の結論に行き着いていました。この結果はSCP-XXXX-JPによる異常性なのかは不明です。
観測者はSCP-XXXX-JPの影響について自身でバイアスをかけます。その内容は、自身を監視しているのは自身が過去に迷惑をかけた人物または後ろめたさがある人物だと思い込むことです。これにより、SCP-XXXX-JPの監視の影響を正当化および理由付けすることで、無意識に精神の安定化を図っています。このバイアスにより、観測者は予想よりも安定した精神状態を維持しています。しかし、このバイアスを否定すると、観測者はこの影響による現状に耐えられなくなり、酷く急速に精神状態が不安定化します。
SCP-XXXX-JPは発見された中学校に勤務するXXXX氏により持ち込まれていたことが判明しました。インタビューより、XXXX氏は昨年妻であるXXXX氏を癌で亡くしており、SCP-XXXX-JPの影響を妻がそばに居てくれているとバイアスをかけた状態であることがわかりました。
SCP-XXXX-JPはとある中学校で起きた自殺事件で発見されました。当時流行っていたオカルトの類である催眠術でオブジェクトが使用され5名の生徒が影響を受けたとされています。その5名の内3名は以前にいじめ問題を起こした主犯格であり、いじめられた人物は転校させられました。そのこともあり、5名は罪の意識からかいじめていた少年が化けて取り憑いたのだと勘違いして1名が自殺を図りました。他2人はいじめ行為について逃避行動を行い、2名は傍観して助けに入らなかったことを責められているのと思い込んでいました。実際には転校した人物は存命であり非異常者でした。彼らには記憶処理を行い、オブジェクトの影響による人の形を気のせいだと心理カウンセラーで思わせることで事態の収拾を行いました。
補遺: 既婚者または恋愛的に女性との関係を持つ観測者が同時多発的に自殺しました。彼らは財団の保護下でメンタルも安定していたにも関わらず遺書も残さずに死亡しました。これらから、発見時の事件も含めてオブジェクトの関与が疑われています。また、まだ関連性を断定こそしていませんが、オブジェクトの影響を受けた人物像はすべて性別が女性である共通点があると疑い始めています。発見に至る発端となった5名の供述より、いじめの対象は男性であるとはじめから思い込んでいたにも関わらず、盲点で補完された人物の特徴が黒髪で髪の長い人物であったとはじめは全員思い込んでいたことが理由です。
観測者になった人物は、自身の居住する住宅にいる時、擬音で「ピンポン」という音を微かに耳にします。この音は観測者にしか聞こえず、勘違いであると思うほど小さな音です。もしこの音に反応して玄関の扉を開けると、SCP-XXXX-JP-1現象が発現します。SCP-XXXX-JP-1は玄関の先を別の場所と繋げ、観測者はその中へと入って行きます。この行き先がどのようになっているのかは不明です。
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任意A任意B任意C- portal:7607414 (20 Aug 2021 09:56)
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