SCP-XXXX-JP - 対岸の死

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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - 対岸の死
著者: Assistant Gija
作成年: 2023

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid Keter

特別収容プロトコル:

説明: SCP-XXXX-JPは人口1万人以上の都市の近海で発生する。海難事故をきっかけに起こる異常現象の総称です。確認された異常性は関連性があるとして、それぞれSCP-XXXX-JP-1〜3に割り振られています。

SCP-XXXX-JP-1は、前述した海難事故の死亡者・行方不明者の遺体に起こります。回収された遺体は完全に白骨化しており、遭難から最短2日で発見された遺体でもこの現象は見られます。死因は、遺体の骨から共通して植物性プランクトン珪藻類が検出されたことですべて溺死であると判断されました。しかし、海水の塩分では説明が付かないほど腐食スピードが早く、白骨化は時間的矛盾を抱えています。

SCP-XXXX-JP-2は、海難事故の被害者と密接な関係にあった人物（親族、恋人、友人など）の所持する携帯電話で発生します。海難事故が発生してから1日〜1ヶ月程の間、被害者を名乗る人物からの着信がはいります。このとき、被害者の携帯電話が故障していてもその電話番号から着信がはいる事例が多く確認されています。電話を掛けてきた被害者は、はじめに「白骨死体に襲われていないか」「同じようで違う世界に迷い込んだ」といった旨の内容を連絡してきます。詳細な聞き取りを行うと、

SCP-XXXX-JPは、沿岸沿いの都市¹の近海で不定期に出現する異常な陸地です。SCP-XXXX-JPはにわか雨の降っている間だけ、生命活動を行う生物が都市から水平線まで移動することで出現します。SCP-XXXX-JPの陸地では、海面と垂直で水平線と平行な対称面を挟んで、左右反対の都市の建造物が際限なく再現されています。またSCP-XXXX-JPには、SCP-XXXX-JP-Aに指定される身体が骨のみになった全ての都市の生物が存在し、これらは建造物同様に左右反対の他は行動すべてが元となる生物と一致します。

対岸の死→ Euclid Keter。沿岸部の都市から見える、水平線で不定期に発生する現象。陸から見て水平線あたる位置に、その都市を線対称でほぼ同じく複製した土地および建築物群が出現する。人や生き物は全て浮遊する骸骨と置き換わっており、行動は全て元の陸地の人と連動している。対岸に行くと自身の骸骨がいつの間にかすれ違ってこちら側に来ようとするが、行動が連動しており結局波を上手くいなすことができずに海に沈んでしまうことがほとんどである。自身の骸骨が消えたら自分自身も基本は死亡扱いとなってしまい、時間経過で肉が腐り皮膚は爛れ、最終的に骸骨しか残らなくなる。対岸から戻ろうとしても、こちら側に来たときから接続が切れてしまい、元の陸地が見えず漕いでも漕いでも全く進めない囚われた状態となる。そうなったらいずれ5感は消えてしまい、声や何をしているのかも自身じゃ理解できずに彷徨う骨となる。
基本的に骸骨に少しでも触れてずらすとバラバラになり、元の人も死亡する。そのため、取り残されて彷徨う骨となった職員が都市の人とぶつかって人が急死する事例が発生した。そのことは、まだ生きている無線機から事件日に入ってきた音から「ぶつかって骨の落ちる音」が聞こえたことで関連性が疑われた。都市の密集地に入ることで集団死が予想され、都市の移動を検討しているが資金や住民の意思より苦戦していることから、今は職員のみ高い建物の上層に避難して急死した被害者の確認だけに留まっている。

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