約束されたタイムリミット

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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - 約束されたタイムリミット
著者: Assistant Gija
作成年: 2022

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Thaumiel

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは核爆弾の設備されないセーフティーエリア(現在は"エリア-C14")で管理され、破壊可能なロッカー内に保管されます。

ロッカー内には時計盤を映す映像カメラと月に交換される催涙ガスが設置され、ガスはロッカーが不正な手順で開けられた際に作動するように細工されます。映像からSCP-XXXX-JPが消失した際、自動的にサイト管理官およびセキュリティーエリアに通達され担当職員からの事前報告がなければ収容違反として扱われます。SCP-XXXX-JPに問題が起こった場合、機動部隊あ-7("安全保障")が派遣され速やかに原因を排除します。

ロッカーの置かれた部屋には経歴、健康、忠誠度が共に基準を満たした職員5名を武装して配置し、規定された場合を除いてSCP-XXXX-JPを自身の裁量で起動させることが認められています。警備途中の職員は外部との連絡が可能ですが連絡先は限られます。ロッカーに明らかな被害が見られた場合は原因に応戦することが義務付けられます。

ロッカーの置かれた部屋には毎日決められた時間にDクラス1名がSCP-XXXX-JPの起動のためにのみ5分程侵入しますが、それ以外には部屋への侵入は厳禁です。

SCP-XXXX-JP

説明: SCP-XXXX-JPは日本で1990年代または2000年代頃に販売されていた、██████社製の電池駆動式の目覚まし時計です。時計盤には通常の長針、短針、秒針のほかに、時刻を設定するための目安針が取り付けられています。

SCP-XXXX-JPは被験者が裏に付いてるつまみを使い目安針を動かした時にから顕著な異常性を発現します。SCP-XXXX-JPは被験者が設定した時間になると、上部に取り付けられたリングを鳴らし被験者を偶発的に殺害します。この現象は現在までに阻止されたことはなく、因果的に確定した未来として財団の時間異常部門により定義されています。今までに、被験者によるSCP-XXXX-JPの破壊の試みは全て阻止され失敗に終わっていますが、これが異常性によるものかは不明です。

被験者は最長でも23時間59分59秒しか生きられません。

補遺1: 以下は、一部抜粋されたSCP-XXXX-JPの実験記録です。

実験記録001 - 日付20██/██/12

被験者: D-1386
設定時間: 23時間59分59秒
実施方法: 目覚ましが鳴る時にD-1386を鋼鉄コンテナに入れる。
結果: D-1386は血流に流れた針で心臓を破り出血多量により死亡する。
分析: D-1386は事前の刑務作業で盗んだ針を身体の皮膚表面に隠し挿していたと思われる。

実験記録003 - 日付20██/██/12

被験者: D-1650
設定時間: 10秒
実施方法: D-1650をSCP-XXXX-JPごと鋼鉄コンテナに入れ、時刻を設定させる。
結果: 隔離した途端に施設で一時的な停電が発生した。停電はおよそ15秒程で予備電力に切り替わり復旧したが、D-1650は長さ1m程と推定される鉤爪による傷が3つ胸部に付けられ死亡している状態で見つかった。
分析: 未知のアノマリーによる被害と推察される。また、コンテナ内の照明および監視カメラは破壊されていた。おそらく停電中に壊されたと思われる。

実験記録006 - 日付20██/██/15

被験者: D-2368
設定時間: 23時間59分59秒
実施方法: SCP-XXXX-JPが鳴る時に1ヶ月程隔離したD-2368を鋼鉄コンテナに入れる。
結果: D-2368はコンテナ内に侵入する時の段差で躓き頭部を殴打する。その後医療チームに蘇生されるが脳震盪により時間通りに死亡する。
分析: SCP-XXXX-JPはD-2368が重症だろうと死亡時刻が正確ならいいようだ。

実験記録010 - 日付20██/██/26

被験者: D-3699
設定時間: なし
実施方法: SCP-XXXX-JPが起動した直後にD-3699を終了する。
結果: D-3699はSCP-XXXX-JP収容室への移動途中にスパイとして侵入していた仲間に助けられ施設の脱出を試み射殺された。D-3699は経歴に要注意団体██████への所属歴が確認された。
分析: SCP-XXXX-JPの接触前に異常性が発現したと推察される。これまでの実験から死亡時刻を常識的、物理的に満たせそうにない場合は、SCP-XXXX-JPの接触へ抵抗することが判明した。

補遺2: SCP-XXXX-JPはこれまでの実験(43回)から死亡時刻を満たすことが困難な場合にはその難度に応じて起動へ抵抗することが判明しました。しかし、SCP-XXXX-JPは起動すれば最低でも1日は人類が絶滅しうる大規模な災害を防ぐまたは軽減することが可能です。例えば、惑星規模の終末や隕石の衝突を回避もしくは被害を軽減でき、そうでなくとも大災害の予兆を感知できる有益さからオブジェクトクラスがThaumielに再分類されました。

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ファイルページ: 目覚まし時計

ソース: https://commons.m.wikimedia.org/wiki/File:Alarm_Clocks_20101107a.jpg#mw-jump-to-license
ライセンス: パブリックドメイン/CC0

タイトル: 目覚まし時計
著作権者: Batholith
公開年: 2010年11月7日
補足:
Wikipedia「目覚まし時計」より引用。

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  ご批評お願いします。

  Assistant Gija 15 Dec 2022 13:41

  この時計は死亡時刻を決められる時計ですが、実現不可能なものなら時刻を決めさせないという特徴を持っています。ですが、無理にでも時刻を約束させれば安全は保証されるしできなかったとしても財団サイト内でも危険なことが起こると感知できる有用さからThaumielにしました。
  時間の絶対性の利用という割とありがちな話で、思いっきりネタが被ってるや誤字脱字が酷いなどございましたらご指摘をお願いします。

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