昨日、親父が死んだ。何度もタンスの角に頭をぶつけ、頭蓋骨が陥没した状態で発見されたらしい。
そんな訳で俺は今日、親父の遺品整理をするために帰省している。帰省と言っても会う親戚も居ないが。
実家の扉を開け、中に入る。懐かしい匂いがした。俺の身長が刻まれた柱、焦げ付いたキッチン、親父が作ってくれた本棚。色々な場所を見て、思い出に耽った。
親父…なんでそんな死に方をしたんだ…なんて思いながら書斎に入る。
俺は整理を始めた。今日からここにある物は全部俺の物になるんだ。しっかり整理しないとな。
大量の本やDVD、グラビア雑誌なんかが散乱していた。今の時代ではまず見ないような物まであった。部屋の隅には親父の死に場所となったタンスが置かれている。
そのタンスの横にレコードが転がっていた。
俺はそれを手に取った。中央にアルファベットが書かれている。だが生憎俺は日本語以外は読めない。
親父の書斎は骨董品まみれだが、レコードはこいつだけだ。ご丁寧にレコードプレイヤーに入れられている。まぁレコードなんて最近は見ないしな、後で聴いておこうと思いながら机に置く。
「ふぅ…」
親父の書斎が片付いた。3時間は掛かったな。冷蔵庫から麦茶を取り、親父の椅子に座る。机の上のレコードが目に飛び込んできた。
あー…こんなものもあったな。折角だし聴いておこう。
レコードをプレイヤーに入れ、コンセントを繋ぐ。電源を入れると、レコードが回り出した。麦茶を1口啜り、目を閉じて椅子にもたれ掛かる。
ガガガガガガ…カーンカーン
物凄い工事音が耳に飛び込んできた。変な声を上げて飛び起きると、変な匂いを感じた。かなり強い刺激臭。中学生の頃に実験室で嗅いだアンモニアのような匂いだ。
目の前にはマグマが一面に広がり、その中で親父とお袋が溺れている。全身が針に刺されたように痛い。
感じたことも無い苦痛だ。五感の殆どに不快感が襲いかかる。
ひたすら暴れた。狂乱したように雄叫びを上げ、汗と涙を振りまいた。しばらくすると股間が湿っていくのを感じた。
「ああああああああぁぁぁ!」
今までとは違う、更に強烈な痛みが走った。右足が動かせなくなるほど痛い、電流のような痛み。俺は地面に倒れ込んだ。
…
俺は視界を取り戻した。何故だかは分からない。マグマが消え、刺激臭が消え、工事音も無くなった。
右足を見ると、小指が赤く腫れ上がっている。床には黄色い水たまりが出来ていた。
小指をタンスの角にぶつけたのだと分かるのにそう時間は掛からなかった。
オルゴールの音が聞こえる。しかも俺の好きなクラシックだ。辺りは焼き鳥屋のような香りが漂っている。麦茶の香ばしい味が口に広がる。
さっきとは真反対に快感が襲いかかってくる。天国にいるような感覚がした。
地獄から解放された…!にしてもなんだったんださっきのは?精神的な病気なのか?
にしてもこれで安心だ。麦茶でも飲んで落ち着こう。
何時間経っただろうか。9時間ぐらいか?いや、もっと経った気もする。
この間俺は原因不明の苦痛によって気絶してしまったようだ。
でも、気持ち悪くなる条件は分かった気がする。普段舌鼓を打っている紅茶や、落ち着くための深呼吸──それが逆に苦痛になっている。逆も然りだ。
しかし、このままでは病院に行くどころかこの家からも出られそうに無い。
病院に行くにはどうすれば良い…。
少ない知恵を振り絞って考えた。気持ち悪さ…不快感を感じ続ければいい。さっきもこれで乗り越えられた事があった。
不快感を感じ続ける…気の進まない話だが、病院に行けば何とかなるだろう。不快感が続きそうなものは…うーん…
俺は床に出来た吐瀉物と排泄物の混ざった水溜まりを見つめていた。
リュックを背負い、家から出る。リュックにはお薬手帳、保険証、財布、スケッチブック、万年筆、果物ナイフ、出刃包丁を2本入れている。刃物の使い方は言うまでも無いだろう。吐き出した時の保険だ。
よろよろと歩き出した。体は温泉に入っているような暖かい感覚がする。耳には彼女の話し声や笑い声が飛び込んでくる。
…悪くない。これなら病院まで行けそうだ。
味覚を感じないように考え事をしながら壁に手を付き、早歩きで進む。
俺はなんでこうなってるんだろう?今まで何の前兆も無かったのに。
突発性の精神病か?にしても聞いたことも無い症状だ。こんな不思議な症状の病気があるのなら、多少は話題になってもおかしくない。それこそ「世界で最も苦しい病気!?〇〇の恐怖」みたいな感じでYouTubeに上がりそうなものだが。
念の為調べるが、やっぱり出てこない。
もしかして世界初?どっかの研究機関にでも連れていかれるのか?そもそも世界初の病気だとしたら治療法は?治る可能性は低いんじゃないか?
不安になってきた。舌を動かすと、気色悪い感覚が口の中に広がる。吐きそうになるのを手で押さえ込む。だめだ、考え事に集中しなくては。
そもそも何が原因で罹ったんだ?変なものを食べたから?それとも遺伝子の突然変異?考えれば考えるほど分からないな。
最初に発症した時は何をしてたっけ?たしか…レコードを再生して…麦茶を飲んで…こんなのが関係ある訳無いよな。
そういやレコードで思い出したが、あれには何の曲が入ってたんだ?工事音のせいで何も聞き取れなかったからなぁ。後で聴いておこう。
そういやタンスの横に転がってたっけ。つまり親父が最期に聴いた曲かもしれない訳だ。
病院に着いた。受付の姉ちゃんが俺を見るなり
「どうしたんですかその怪我は!事故ですか!?警察に連絡しましたか!?なんで救急車を呼ばなかったんですか!?」
と大パニック。こりゃ全部俺が発狂した時にぶつけて出来た怪我だ。
すぐに医者の所に連れていかれた。着いた途端、消毒やら添え木やら色々された。ずっと吐き出すのを我慢するのも楽じゃなかった。
そして診察室に通される。俺は今喋れないから、スケッチブックに文字を書いて医者に伝える事にする。
「何があったんですか?」
「喋れないんです。スケッチブックに書いて伝えますね。」
「喉が潰れているんですか?」
「口に物を含んでまして。」
「ならエチケット袋を持ってきますよ。そちらに吐いてください。」
「そういう訳には行かないんです。」
「と言うと?」
「気持ちいいとか、快感を感じるとそれ以外が気持ち悪くなるんです。」
「つまり?…どういうことでしょう」
「それで、気持ち悪かったり、痛かったりする不快感を感じ続ければそれ以外は快感を感じることが出来るんです。」
「えぇ?」
「この怪我も、暴れた時に出来ました。」
「…申し訳ありませんが、そのような病気は存じ上げておりません。その症状からはんだんして、あなたは精神科に行くべきでしょう。紹介状を書いておきます。お役に立てず申し訳ありません。」
へっ。頭おかしいとでも思われたのか。この反応を見るとやっぱり新しい病気のようだな。となると治るのは難しいかもしれない。
また不安になってきた。味覚の不快感が増してくる。咳き込みながら、手で口を抑え込む。だめだ、ここで吐いたら病院内で暴れる事になる。
紹介状を貰い、家に帰る。どうやら精神科は隣町のデカい病院にあるらしい。
俺の精神力はここで尽きた。果物ナイフを片手で持ち、口の中にあるものを思い切り吐き出す。
目の前に交通事故によって人間が木端微塵になっている場面が映る。血の匂いが充満し、サイレンの音と人の叫び声だけが聞こえる。全身には全ての関節を逆に曲げられたような痛みが走る。
若そうな男が1人、そして小さな女の子がかつて人間だったものの隣で泣いている。家族だったのだろうか。
…心の痛む幻覚だ。早く戻ろう。
叫び声を上げながら果物ナイフを左手小指に突き刺す。骨が断ち切られる鈍い音と、指が地面に落ちる音が聞こえた。
俺は視界を取り戻した。体全体の痛みは無くなり、匂いも快感へと変わった。
この調子で果たしていつまで生きていけるのだろうか?精神状態ははっきり言ってかなりギリギリだ。自分に刃物を突き立てる痛みも知ってしまった。二度と自傷は出来ないかもしれない。
…疲れた。今日は寝ることにしよう。親父は不眠症だったから、睡眠薬があるはずだ。それをガブ飲みすれば眠れるだろう。
俺は今、酷い夢を見ている。寝るということが快感になっているのだろう。幸い痛みは無いが、夢の中の風景がはっきりと分かる。
交通事故の現場…あぁ、寝る前に見た幻覚の続きか。…そういえば交通事故にあっているのは誰なんだ?
現場に近づく。そして顔を覗き込んだ。
彼女だった。2年前から付き合って、同じ大学を出て同居を始めた彼女。正直俺には勿体ない程の優良物件だ。かわいくて、優しくて…まさか愛してやまない彼女が死ぬ幻覚を見ることになるとはな。やっぱり心にくる幻覚だ。
…
…
…ん?待てよ?俺の彼女?じゃあこの泣いてる男は誰だ?女の子は?
いやまぁ幻覚なんだから現実とは関係ない…はず…
でも関係ない人間が出てくることなんてあるのか?
昼間に見た幻覚でも全て関係のある人同士しか出てこなかったぞ?
…浮気か?それに子供まで?
…いや、きっと俺は疲れてるんだ。
明日確認すればいいじゃないか。みーちゃんに限って浮気なんてある訳…ない…
ベッドから飛び起きる。開けっ放しにしていた窓から雨が吹き込んでくる。布団と床が雨で水浸しだ。
…最悪な目覚めだな。
スマホを取り、右手だけで操作する。彼女に電話をかけると、割とすぐに繋がった。
「なぁ、みーちゃん。」
「どうしたの?」
「今、どこにいる?」
「買い物だよ〜」
「そっか、一緒に来てる人は居るの?」
「大学の時の友達と来てるよ。ほら、りっくんって居たでしょ?あの人だよ。どうしたの急に。」
「…何を買うつもりなんだ?」
「野菜とー、えーと、あ、歯磨き粉切らしてたから歯磨き粉とー、えー、あと鶏肉かな?」
俺は電話を切った。即答じゃなくて結構考えてるじゃねぇか…
俺が居ない間にりっくんと二人で買い物だと?
そういや昨日の夢に出てきた男…りっくんに似てたな…
今だけは病気に感謝するよ。大事なことに気づけたんだからな。
横に置いてあるバッグを掴み、出刃包丁を取り出す。
俺は無心で左腕に出刃包丁を突き立てた。
腕が痛い。でもそれ以外が気持ちいい。
浮気か…どう対処するか。帰って追い詰めるとして何をすればいい?証拠を集めて、裁判して…いや、そんな時間はない。
俺はあと何日生き延びられる?飯は食えない、水も飲めない。水分はなんとかしているが、食料は…水と同じ方法でどうにかするしかない。栄養は無さそうだがな。
とにかく、長生きは出来ない。今日病院に行けば間違いなく入院だ。治る見込みも無いのに。
となると少ない時間で復讐する方法は…
アイツらを殺して俺も死ぬ。これだ。
東京まで新幹線で6時間、家まで電車で1時間。わずか7時間耐えればいい。そんなことを考えながら朝ごはんの代わりを口に詰め込む。
物凄い不快感だ。匂いは幻覚に上書きされるが、誤魔化しきれない程の酷い味。
何度も吐き出しそうになるけど手で押さえ込み、水の代わりで流し込む。
水の代わりも酷い味だ。
昨日の朝ごはんの成れの果てを頬張りながら考え事に集中する。
世の中にはこれを好む奴も居るらしい。世界は広いんだと実感した。
いや、傍から見ればこれで快感を得ているという点では俺も同じようなもんか。
…順調に行けば俺は今日死ぬ。最期に行きたい場所は無いか?やってみたい事は無いか?
…こんな状態じゃ出来ないか。
会ってみたい人は…もう居ない。
やらかした。新幹線の中のことを考えてなかった。心の中で朝の自分を責める。なんでこんな重要な事を忘れていた?コーヒー豆でも買っておけば回避出来たんじゃないか?
…対策を考えよう。そもそも座るのは快感覚になる様で、症状が出てしまう。ならそれ以上の不快感を感じ続ければいいのだが…
俺はふと思い立ち、席を立ち上がる。周りの目線と、ヒソヒソとした話し声が聞こえてくる。明らかに具合悪そうなやつがフラフラ歩いてるんだ、無理もない。トイレの個室へ入り、バッグを漁る。出刃包丁が1本残っているはずだ。
出刃包丁を取り出すと、俺は左手人差し指、中指、薬指を一気に切り落とした。もう怖くない、だって俺は今日死ぬんだから。
切り落とした指を口に含み、目を閉じる。「快感」である幻覚が見えてきた。
みーちゃんが1人の男の子と手を繋いでいる。
2人はゆっくり俺の方に近付いてくる。
誰だよその子は…まさか2人目か?このクソビッチが。
「パパ!遅かったね、おかえり!」
男の子が声を掛けてきた。パパって誰だよ。てかお前は誰なんだよ。人違いだよクソガキ。
「あなた、おかえりなさい。」
みーちゃ…''元''カノが話しかけてくる。知らない子供引き連れといてどの面下げて俺に話しかけてんだ?
…どうやら必ずしも「快感」である幻覚が見えるわけじゃ無いらしい。心の底から不快感が湧き上がってくる。吐き気が限界を超え、口の中から胃の中のものまで全部吐き出した。床には茶色と赤色の混ざった水溜まりが出来た。
五感に不快感が襲いかかってくる。泥水に投げ込まれたような感覚、ドブの中の匂い、黒板を爪で引っ掻いたような音。そして元カノの幻覚が見えてくる。
「じゃあ、俺は先にシャワー浴びてくるよ」
「うん、いってらっしゃい」
大きめのベッドにピンク色のライト。その前には大きなスクリーン。
なるほど、ホテルか。子供が居るんだからここまで進んでるのは分かるが、直接見せつけられるとは。
「ただいま、りっくん。」
「おかえり!じゃあ…」
りっく…間男が元カノをベッドに押し倒す。そしてゆっくりとバスタオルを剥がしていく。間男が綺麗に爪を整えた手を元カノの下半身に…
「りっくん…愛してる。」
「俺もだよ…みーちゃん…」
そんなセリフ聞かせんな。おい、黒板を引っ掻く音、もうちょい働けよ。こいつらの声をかき消してくれ。
だめだ、見てられない。
見えない視界の中、感覚頼りで四つん這いになり、自分の便と血の混ざった水溜まりに舌を付けた。犬のように舌を使って口に入れ、飲み込む。
視界を取り戻した。目の前に赤黒い水溜まりが広がっている。更にそれを舐め続ける。酷い味がするし、ものすごく気持ち悪い。でもそれ以外が気持ちいいから辞められない。俺は新幹線が到着するまで、無心でそれを舐め続けた。
危なかった。警備員を振り切ってようやく駅の外に出られた。人の少ない時期だし、スムーズに進めたのが良かった。適当にタクシーを捕まえる。運転手は俺の容姿にびっくりしたが、財布の中の全財産を叩きつけて黙らせた。口にはあの液体を含んでいるから喋れない。紙に書いて住所を伝えた。2時間もあれば家に着くだろう。
バッグの中の出刃包丁と使い物にならなくなった左手を交互に見つめながら考え事に集中する。
元カノはどう殺そうか。左手は使えないから右手で出刃包丁を握って刺せばいいだろう。俺が着く頃には深夜だ。寝込みを襲えばまず負けることは無い。
その後はどうしよう。そのまま包丁で自分の首を切れば良いか。いや、間男にも復讐がしたい。どうするか…あ、元カノの死体の写真を撮って送る事にしよう。元カノの手を勝手に借りれば指紋でスマホを開けるはずだ。
それが終われば包丁で自分の首を切って死ぬ、これでいこう。
家の扉の前に立つ。今は深夜帯だから、周りに人は居ない。壁の薄いアパートだから声は周りに聞こえちまうかもな、まぁ俺は見つかる前に死ぬから関係無いか。
出刃包丁を握り締め、扉を開ける。元カノはまだ起きていて、パソコンを見ていた。俺はその姿を凝視する。
身体中に快感が広がってくる。気持ち悪いもんを見てるんだ、当たり前だろう。
寝ていないのは想定外だが、相手は丸腰だ。問題ない。
元カノが俺に気づき、顔を上げる。
「拓也!?どうしたのそれ!!」
大声を上げて聞いてくる。
ったく、お前には関係無いだろ。
出刃包丁を更に強く握り、走り出す。そして元カノを地面に押し倒した
「え…拓也…なんで…」
口の中に含んでいた液体を元カノの顔に吐き出す。発症はしない。口の中の液体を吐き出す快感より、目の前の不快感の方が強い事を実感する。
「この期に及んでしらばっくれるか。お前と理久の事は知ってるんだよ。」
「な…にそれ…」
元カノの体を踏みつけ、左手の親指を使ってその顎を持ち上げ、露になった首元に出刃包丁を突きつける。元カノが甲高い叫び声を上げる。
そして出刃包丁包丁を頭上に振り上げ、首元目掛けて振り下ろす。力いっぱい振り下ろした出刃包丁は中央から僅かに外れ、頸動脈を切り裂き、首の骨で止まった。そこから大量の血が吹き出してくる。その血は周囲の床、カーテン、テーブル、そして俺の顔面を真っ赤に染め上げる。
鼓膜が破れるかと思うほどの轟音が鳴り響く。公衆便所の匂い、コーヒー豆を直接舐めたような苦い味、そして体を切り刻まれる感覚。発作だと分かるのにそう時間はかからなかった。
立ち上がり、机に頭を何度も叩きつける。頭蓋骨が割れる音が2、3回聞こえる。痛い。痛くて堪らない。でもそれ以外が気持ちいい。大丈夫、あと少しだ。自分を鼓舞しつつ目を開ける。
元カノは血を撒き散らしながら、数回痙攣し、そして動きを止めた。
やっと事切れたか、このクソビッチが。
机に置いてあったスマホを取り、元カノの指紋を使って開ける。
写真アプリを開いて、死体の写真を撮った。
そうだ、間男とのトーク履歴を見れば今まで何があったのか分かるよな。送るついでに見ておくか。
LINEを開いた。「理久」を探すのに時間は掛からなかった。ピン留めされていたから。
トークルームを開いて写真を送る。そこで一気に気持ちが落ち着いた。発症しそうになるが、右足で机の角を蹴りあげて抑えた。
ログを遡る。2日前に俺が出かけるからデートしようというログがあるはずだ。
「ねぇ、りっくん?久しぶり。」
「ん?連絡してくるなんて珍しい。どうしたの?」
「明日買い物に行きたいんだけどさ、拓也が帰省する事になって。」
「それで、荷物持つの手伝って欲しいなって」
「明日時間ある?」
「あーね。分かった、明日手伝うよ」
「ありがとう!ほんと助かる」
「ねぇ奥さん、聞きました?あそこのアパートで猟奇殺人事件が起きたらしいわよ。」
「あら、聞いたわよそれ。なんか犯人が新種の病気にかかってたんですって。」
「しかもかなり不思議な症状らしいのよ。それで交際相手を殺すなんて全く、物騒な世の中ねぇ。」
「ほんとねぇ。私らも気をつけなきゃねぇ。」
本文は以上です。
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アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:7605958 (15 Aug 2021 13:21)
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