アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは、その生息域から完全に収容することは困難であるため、また完全な収容を行った際、民間人に混乱を引き起こす可能性があるため、研究等に使用する個体以外の収容は行われず、一般社会からの異常性の秘匿に重点を置きます。
全国の耳鼻咽喉科をはじめとした医療機関へフィールドエージェントを派遣し、SCP-XXXX-JP-Aの一般人による発見を防いでください。加えて、財団の保持するWebクローラーを使用し、インターネット上にSCP-XXXX-JP、およびSCP-XXXX-JP-Aに関する情報の発信の有無を24時間体制で監視し、発見された場合即座に消去、および発信元の人物に対して記憶処理を施してください。
説明: SCP-XXXX-JPは、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)に酷似した外見を持つ生物です。通常のヒトスジシマカとの外見上の違いは無く、後述する生態によってのみ判別が可能になります。SCP-XXXX-JPは、7月上旬~9月下旬に産卵時期を迎え、睡眠中の生物(以降、対象)の外耳道から体内に侵入し鼓膜付近に複数個の産卵を行います。この際、後述する一例を除き対象がSCP-XXXX-JPの接近に気づくことは極めて低確率です(実験記録XXXX-JPを参照)。SCP-XXXX-JPの産卵から1~3日ほど経過すると孵化します(孵化した個体をSCP-XXXX-JP-Aと呼称)。
SCP-XXXX-JP-Aは孵化後、対象の鼓膜を食い破り、蝸牛かぎゅう1に向けて侵入し、体液を餌として寄生します。SCP-XXXX-JP-Aの唾液には麻酔成分が含まれており、対象はSCP-XXXX-JP-Aの侵入、および寄生する際に発生する痛みを関知することが出来ません。寄生状態にあるSCP-XXXX-JP-Aは、ある特定の周波数の音声、あるいは振動を受けると微弱な電気信号を発します。この電気信号が蝸牛神経を通ることにより、聴覚的な刺激に対する感情の変化が発生します。この変化には個人差、あるいは個体差によって違いがあると考えられており、どのような法則性によって定まっているか等は現在調査中です。
SCP-XXXX-JP-Aの寄生から約1年経過後、再び対象の鼓膜を食い破り、外耳道内で蛹になります。この時対象の耳垢に擬態し、対象による耳掻き、あるいは体位による自然排出で体外に出ることにより羽化し、新たなSCP-XXXX-JPとなります。
SCP-XXXX-JPの卵、およびSCP-XXXX-JP-Aは財団の保有する最新鋭の医療技術により約90%の確率で除去が可能です。
以下は、SCP-XXXX-JP-Aによる感情の変化を調査するために行われた実験記録の一部抜粋です。
補遺1: 19██年に行われた調査によりSCP-XXXX-JPは、熱帯~温帯地域に生息していることが確認されました。しかしながら、地球温暖化による平均気温の上昇により、当時の調査から現時点までに生息圏の拡大が確認されており、20██年までには世界人口の約75%がSCP-XXXX-JP-Aの影響を受けることが懸念されます。
補遺2: SCP-XXXX-JP-Aの除去手術を受けた財団職員の内、約70%に作業効率の低下が確認されました。2以下は、除去手術を行った職員のうち、作業効率の低下が顕著に見られたエージェント・草下に対して行ったインタビュー記録の抜粋です。
付与予定タグ: scp jp keter 感覚 寄生 昆虫 聴覚
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- portal:7585233 (15 Aug 2021 12:45)
全体としての評価はDVに近いNVです。
耳に寄生し、侵入する音に対する感情の変化を起こす、という異常性は独特で面白いと感じました。差別化はできていると思います。しかし、いくつか気になる部分がありUVできませんでした。
このオブジェクトの異常性から産卵期以外は人間の耳に寄生しないと思われますが、その場合異常な集中力・活力の増加が特定時期に発生するとして財団は早期に検知するはずです(おそらく都市レベル、100万人程度で感知)。そして、財団は有用であったとしても相当の理由が無ければ確保・収容を行うと思うので、世界人口の75%になるまで何らかの行動を起こさなかったのかが疑問です。何らかの妥当な理由を付け加えるべきだと思います。(調べたところ、通常の蚊は、冬などの寒い時期は卵のまま越冬するとあるので、それを書いておくと、なぜ産卵期以外の時期に全てのオブジェクトは死滅しないのか等の疑問を解消できます。)
このインタビュー記録は、所謂「実は」パターンだと思います。何か重大な理由があると思わせて本当はしょうもない(今回はただの趣味によるもの)理由だった、という形なのでしょうが、私はこれを読んで特に驚きを感じることはありませんでした。言葉にするなら「ああそう。」といった感じです。このような展開には落差を出すための意外性が必要だと思います。しかしながら、このインタビューでは、「他の職員に比べ顕著な意欲低下」ー>「ASMRが無くなった」という感じですが、そこまで意外ではないと感じました。これは、実験記録で咀嚼音の例が出ていることからASMRを連想してしまったこと、前後が共に耳に届く音であるため関連性が非常に強いことが原因であると感じています。おそらく後者が主な原因であると思うので、関連性を無くすような展開にすればより読者に対して意外性が提示できるかなと思います。
大まかな流れに以上の欠陥があり、面白さを欠いているように感じました。ただし、読みにくさや冗長さはありませんでした。
その他気になった部分。
財団ならもう少し高確率で除去可能かなと思いました。個人的には90%くらいかなと。
既存の種との外見上の違いはほぼなく、のほうが適切かと思います。
誤植ですね。
タイトル案にについては、まあ特に言うことないです。また、タグについては「未収容」もあっても良いかなと思います。
以上、拙い批評ですが参考までに。
拝読致しました。
日本語的には間違ってないのでしょうがちょっとモヤっとしたので「既存の種」としてしまった方が良さそうな気がします。
痛みの感じない、だけだとちょっと説得力に欠けますし、放出される物質の中に麻酔作用があると記述してもいいかもしらまさん。また、単に物質と言っても無機物や有機物、金属、タンパク質などと定義が広く、たとえ内容物が分からないとしてもタンパク質に類似した物質、などと書いた方が専門的であり、報告書に似てくるかなと思います。
どのような法則性によって定まっているかなどは本稿執筆時点では不明です。などともう少し細かく書いてもいいかもしれません。
面白かったです。しかし少し疑問が、カ科に関しては防御反応を示したようですが何故囁きや耳かき(入ってるのかは分からないけど)など、耳の中にまで侵入する可能性のあるオブジェクトに害を成す可能性のある行為に対しては嫌悪感ではなくそれを助長するような快感?を与えているのでしょう。カ科程度の侵入を防ぐのならそれよりも脅威度の高い様に思えるそちらに防御反応が出て来ないのかがちょっと気になって…
しかし全体的には蚊の羽音に対して耳を塞いだと言う行為に対して身に覚えのあり、キモいのが自分の耳の中にあるかもと生理的恐怖を掻き立ててくる良い記事でした。
記事作成頑張ってください。
Kajikimaguroさんへの返信になります(間違ってしまいました。)
指摘してくださった部分は追々修正します。
すいません。説明不足でした。
うまく文章化出来なくてはぐらかしてしまいましたね……(耳掻きに関しては蛹の体外への排出を手助けするものなので)
今一度、納得できるような文章を練ってみます。改めてありがとうございました。
keroyuさんへ返信です。(間違ってしまいました。)
世界人口の75%になるまで何らかの行動を起こさなかったのか
もともと日本に蚊がいるので気づかなかったという風にしたかったのですが表現することができませんでした。また、
とあるように、一応体内には一年中いる設定ですね。(体温と絡めて冬季の活動ができると書き足しておきます。)
意外性を出せるよう案を練って改稿してみます。
修正させていただきます。
改めてありがとうございました。