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投稿者注記: (12/16追記)現状、最終稿の予定です。当記事を「001提言」とするのは、フロント版に閲覧制限をかけたくないという観点から保留しました。折り畳みの中に001-JPを残すか、そちらも通常ナンバーに戻すか迷っているところです。
001-JPを含んでいても通常ナンバーとしてそのまま投稿してもかまわないんでしょうか。詳しい方ご教示ください。
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-██の高価値物品保管ロッカーに収容されます。SCP-XXXX-JPを使用する際は、必ず2名以上のレベル4/XXXX-JPクリアランスを有する職員の許諾を得てください。同クリアランスはO5評議会の決議を経て割り当てられます。
説明: SCP-XXXX-JPはガラス製のスライドフィルムです。表面には三角形の図(SCP-XXXX-JP-A)が描画されており、ともに収容された非異常の幻灯機1を用いた投影が可能です。SCP-XXXX-JP-Aは財団保有の光学機器2を用いた実験の結果、三角形の完全な像であるとの仮説が立てられました。
プラトン哲学における世界認識は忘却していたイデアを想起する3営みであると解釈されますが、現在SCP-XXXX-JP-Aは三角形のイデアの完全な模像4であるとの提言がサイト管理者よりなされています。
イデア論に基づく世界認識については以下に簡潔に解説、図示します。なお、レベル1CPB5をもつ職員の閲覧は不要です。
人間が幻灯機を用いて投影されたSCP-XXXX-JP-A像を視認した場合、視認者はこれまで知覚したあらゆるアノマリー9に関する記憶を忘却します。
このとき視認者は、誕生の衝撃10を限定的に疑似体験しているとの仮説が立てられていますが、実証されていません。
また、視認者は以後いかなるアノマリーも正常に認識することができなくなります。この効果は不可逆であり、アノマリーが引き起こす物理的/精神的影響に対する認識は、事象の帰結として矛盾の少ない現象へと置換されます。このことからSCP-XXXX-JP-A像の異常性への曝露が、財団職員としての業務に著しい影響を与えることは自明です。
一方この忘却効果はクラスλの反ミーム効果を含有し、影響者への身体的負担が最小限に抑えられることから、現在SCP-XXXX-JPは退職する財団職員への有用な記憶処理剤として利用されています。
当文書の閲覧はレベル4/XXXX-JPクリアランスまたは所定の退職手続きを完了し、レベル2CPBにおいて90%以上の得点を獲得した者に限定されています。
退職希望者にはクラスG記憶処理が施され、所定の社会復帰プログラムが実行されます。
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- portal:7560263 (27 Jul 2021 23:44)
拝読しました．
とても丁寧な批評ありがとうございます。
拝読しました。私は現状でもUVします。
私は哲学などに明るい人間ではないのですが、なんとなくで理解することが出来たため、おそらく現状でも残るかとは思います(あくまで私個人の所感なのでより多くの人の意見を聞いたほうがいいと思いますが)。
そしてこれはほぼ感想になってしまうのですが、最後の「想起してください」のラッシュの展開が好きです。
投稿楽しみにしています。
批評ありがとうございます。
拝読させて頂きました。
イデア論について大変分かりやすく書いてあり、読者に苦痛を感じさせずに理解が出来る内容になっていて素晴らしいと思いました。
私は現状でもUVします。
私事ですが、イデア論を扱うGoI案を書いている途中であったので(ネタ被りの指摘などの意図はございません) miyageubusunaさんの記事が前例にあると当方のGoIに対する理解度も深まり、非常に助かります。
投稿を心よりお待ちしています
ご覧いただきありがとうございます。
肯定的な評価うれしいです。この手の話題に詳しい方とお見受けしますが、あらがなかったようで少し安心しました。
イデア論を扱うGoI、いいですね。この手の話題は説明に割く描写をどれだけ削り、そのうえで過不足なく理解させられるかが肝要な気がしますね。完成、楽しみですね。
批評ありがとうございました。
改稿について確認致しました。素晴らしい作品である事は変わりないと思います。
再度、批評ありがとうございます。善のイデアをランプに喩えたのは仰る通り比喩です。「善のイデアの形象を特定のイメージに規定する意図」は、当記事に豪も含まれておりません。
「幻灯機のランプに火を灯し、フィルムに描画された像を投影する。」というシーンは、読者に「洞窟の比喩」を疑似体験させることをイメージしました。こちらは読解に不必要なため明言していません。
以下はそれぞれの描写のもつ意図を説明したものです。
丁寧な批評ありがとうございました。
個人的な解釈などを多大に含む意見や指摘にも関わらず、真摯に回答をして頂き感謝致します。
投稿お待ちしております。
拝読させていただきました。
UVです。今までに読んだことのない形の記事で、とても興味深い内容でした。
世界の根幹に関わるオブジェクトでもあるので、提言記事にしてもいいのではないかと感じました。
イデア論について、私は倫理を齧った程度ですが理解は出来ましたし、正確な知識に基づいた難しさは物語の厚みになるのでこのままでいいと思います。
以下、細かい点です。
サイト-██とするのが一般的だと思います。また「高価値物品収容ロッカー」という名称に少し違和感があり、財団はオブジェクトの脅威度の高低で収容場所を判別する気がします。
この部分は特別収容プロトコル内に記載してもいいと思います。「投影を行う為に非異常の幻灯機を共に収容します。SCP-XXXX-JPの使用は所定の退職手続きを終えた職員のみ許可されます。」みたいな感じがいいかと。
「立てられて」の誤字だと思います。
あくまでも個人的な意見ですが、「なお」と「あなたは」の間に読点を入れた方が自然に感じました。
以上です。拙い批評ですが、参加になれば幸いです。
丁寧な批評ありがとうございます！
ありそうでなかったアプローチかつ内容・理解しやすさ共にほぼ文句なしです。uv！
一点、「人間の帰属意識に影響を受けている」の部分は具体的に何に対する帰属意識がどのように作用するのかが伝わらないまま進んでしまう印象でした。
締めの一文の布石ともなるのでここは確実に伝えられると強いかなと。
また、Thaumiel報告書の閲覧条件を考えるとこのオブジェクトの扱いを管理することができない点が気がかりでした。
閲覧条件が「退職者専用」かつ特別収容プロトコルに「現在実験は行われていない」としか書かれていないため、「未解明の部分があるから利用をやめよう」または「一般人の記憶処理やヴェールの安定化にも使えるのでは」のような動きが発生しないかなと。笑
O5権限で扱いを固定しておく・閲覧制限に管理用クリアランスを含める等でとりあえず解決できそうです。
財団の根幹にかかわる十分な説得力があるので個人的には是非001提言の枠に置きたいですね……！ もしくは折り畳み内のThaumiel報告書のみを001とする線も面白そうです。
丁寧な批評ありがとうございます！
改稿確認しました。気になった部分も解決してより完成度が高まったかと思います！
返信が遅れまして今更ではありますが……
具体的な記事例が出てこず申し訳ないところですが、前者は「O5評議会の決議を経て割り当てられています」などの記述で簡単には動かせない表現ができそうです。後者は「レベル4/001-JPクリアランスまたは～」などの条件記載で伝わるかと思います。現状でももちろん問題なしです！
こちらは折り畳みと言うかページ切り替えになりますが1714-JP・2995-JPなどが前例になりますね！ 登録スロットが通常ナンバーの場合は通常記事と変わらない扱いでの投稿が可能なはずです。
再度ご覧いただきありがとうございます。
一つ目のご指摘、いずれも採用させていただこうと思います。
なるほど、そんなこともできるんですね。紹介していただいた記事、以前拝見したことがありました。どちらも私のものとはレベルが違いすぎました…。
個人的にはフロント版を通常ナンバーにして、折り畳みの内容だけを001-JPにすることが理想です。
理由はどのクリアランスの職員でも、フロント版の閲覧が可能であるという状態にしておきたいからです。(001だと閲覧に制限がかかってしまうため)
これは名言してませんが、フロント版の記事を読むことで財団職員全体のCPBを引き上げる役割を持たせています。(CPBは「古典的哲学への正確な理解度」くらいの意味です)
ページ切り替えは私が構文に詳しくなさすぎて現状見送っております………。
誤読していました。折り畳みの中ではないが、の意ですね。
あとは折り畳み中の文章を管理担当者が閲覧した際に、忘却効果が発現されないことを示す一文を挿入しようか迷っています。
「SCP-001-JP担当職員には対抗ミームを施したテキストが表示されています」という表記を考えていましたが、これが「ミーム」であるかの判断がつかず保留しました。
私の意図としては、読者は「退職者向けの文書」を閲覧しているという展開なので本来は不要なのですが、それが伝わらなかったときに困るなと思っています。
退職希望者が閲覧していることを示す表示を出すことも考えていますが、いずれも形になっていません。もう少し推敲します。
批評、ありがとうございました。
拝読しました。面白かったです。「完全な三角形」というフックがいいですね。続く壮大な展開で感銘を受けました。スライド映写機でもなくプロジェクタでもなく幻灯機、という言葉選びもこの記事にふさわしいと感じました。
①オブジェクトクラスについて
正常な世界とは何なのか、何が正常で何が異常かを判別することは財団の理念の根幹に関わることなので紛うことなきThaumielクラスのオブジェクトでしょう。
②イデア論について
私は入門用ではあるものの哲学の本を読んだことがあるので理解はできました。そうではない人も記事を精読すれば分かるつくりになっていると思います。
④終盤の表現について／読者が記事を「閲覧する」のではなく「忘れていたことを思い出している」
ちょっと説明しにくいですが、結論から言えば終盤の表現は成功しています。読者がこの記事を読むときは
＜まず通常の報告書を読む→一旦その記憶を保留する→退職者用の報告書を読む→グレーの「想起してください。」以下の文章を読む→それを読みながら、一旦保留した通常の報告書かオーバーラップする ＞
このプロセスが起こり、「忘れていたことを思い出している」感覚を擬似的に追体験できると思います。
いつも丁寧な批評ありがとうございます。
まさしく私が描きたかったことを的確に言語化していただいて感動しています。
ご指摘いただいた件、いずれも反映させました。
批評ありがとうございました。
今の段階では雰囲気だけっぽいなぁとDVします。が、他の方の反応を見る限り多分このままでも大丈夫だと思います。以下は難癖に近いので無視していただいても構いません。
丁寧な批評ありがとうございます。
上に追記しようと思いましたが、普通に意見になるのでぶら下げる感じに……
衍字です。指摘し忘れてました。でもこれだとイデアと幻灯機で二つ定義されることになるんだよな……
再追記: 返信確認いたしました。もう言えることはないので、投稿を楽しみにします。めちゃくちゃなこと言っておいてあれですが、イデア論を絡めたアイデアと終盤の雰囲気自体はとても好きです。頑張ってください。
追記ありがとうございます。
とても面白かったです。このまま投稿されてもUVしますが、いくつかの非常に細かい点について思うところがあります。
丁寧な批評ありがとうございます。