nanasi1074-25-a653

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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - 憂鬱な夜に焚べるもの
著者: Nanasi1074
作成年: 2023

最初に発見されたSCP-XXXX-JP現場。

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Keter
　
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはその異常性から事後処理に焦点が当てられています。SCP-XXXX-JPの対象となり得る人物を把握するため、全国の精神病院及びクリニックと協力を行い自殺未遂の経歴があり鬱病と診断された患者のリストアップが実施されています。リストアップされた対象はSCP-XXXX-JPの発生を早期に発見のため遠隔での監視状態に置かれます。SCP-XXXX-JPの発生が確認された場合、目撃者には事情聴取の後に記憶処理を施します。
　
説明: SCP-XXXX-JPは日本国内で不定期の深夜帯に、睡眠状態にある無作為な自殺未遂者のみが経験すると推定される一連のプロセスの指定です。SCP-XXXX-JPの対象となる人物(以下、対象と呼称。)は大多数がPHQ-9評価において抑うつ状態と診断されており、特に自尊心の喪失/無気力状態の症状を持つ人間が有意傾向にあります。SCP-XXXX-JPは以下のフェーズで進行します。

対象は睡眠状態から覚醒して屋外へ移動します。移動が不可能な状況にある場合、対象はその場から消失し、付近の屋外へ再出現することで移動を達成します。
対象が屋外へ移動し終えると、対象の周囲約5mに高濃度の霧が発生し対象は消失します。この霧は発生要因を除いて非異常なものであることが分かっています。また、この際周囲にいた人々は"甲高い"と形容される音を知覚しますが、記録装置にはそのような音声は記録されていません。
対象は点火された暖炉、机上に置かれた1瓶の酒¹、シングルソファのみが存在する鉄製と推定される室内に出現します。なおこの時点でGPS信号は対象の消失地点を示し続けています。
対象はソファに座り酒を飲んだ後に暖炉の中へと侵入します。これにより対象は燃焼しますが、不明な要因により対象の身体及び衣服などの装着物は一切の損傷を負いません。
対象は当状態のまま入眠を行います。対象が完全なノンレム睡眠に入った段階で対象はフェーズ1で睡眠状態に入っていた地点に転移します。

　
この後対象は平均3時間から4時間の睡眠を経て覚醒し、上述した抑うつ症状が改善されていることを自覚します。SCP-XXXX-JPを経験した対象の多くはこれにより社会復帰を果たしています。
　
なおSCP-XXXX-JPの間、対象の意識は曖昧でありインタビューでは殆どがSCP-XXXX-JPの内容を"夢の中の出来事である"と回答しています。なお、全ての対象が"覚醒する直前に汽笛が鳴っていた"と証言していたのは特筆に値します。

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