SCP-XXXX-JP - SCP-JPサンドボックスⅢ

SCP-XXXX-JP

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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - 展覧
著者: Nanasi1074
作成年: 2023

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPの存在する██アパートは財団によって買収されており、賃貸の対象にはなりません。一般人によるSCP-XXXX-JPへの侵入を防止するため、入口には警備員2名が駐在しています。

説明: SCP-XXXX-JPは██アパートの106号室に対する指定です。SCP-XXXX-JPに入室した人物(以下、対象)はレム睡眠時に規則性を持った夢(以下、SCP-XXXX-JP-1)を経験します。SCP-XXXX-JP-1を2回以上経験した事例は現在まで確認されていません。

SCP-XXXX-JP-1は対象毎に微細な変化が報告されており、以下はその中でも全ての対象に一致していた情報です。

白で塗装された室内。空間は目測で凡そ10m×10m×10mである。
対象は椅子に座った状態である。覚醒までこの状態は固定される。
目前の壁面には1枚の額縁が設置されており、内部には白紙が挿入されている。
時間経過によって額縁内は"中心を起点として歪曲しながら"変化する。
覚醒する直前の額縁内には花が挿入され、額縁下部には詳細不明の文章が出現する。

SCP-XXXX-JP-1を経験後、対象は"常に何者かに監視されている"と知覚します。この影響を除去する方法は発見されていません。特筆すべき点として、対象はこの状態に対して不快感を持ちません。その後、対象は通常取り組まないような出来事を積極的に取り組もうとします。この行動の目的について対象は言及を拒み、自白剤を服用させた結果"起伏が生まれた方が楽しいから"といった内容を陳述しました。

以下はDクラスを対象とした時のSCP-XXXX-JP-1の一例を示したものです。脳情報デコーディングにより抽出された画像を添付していますが、実際に対象が視認したものとは微細に異なっている可能性があることに留意してください。

フェーズ1

内容: 黒色の椅子に座った状態。額縁内には白紙が挿入されている。

フェーズ2

抽出された画像

内容: 赤味がかった廊下が続いているような画に変化する。対象は「懐かしい景色のように感じる」と述べた。対象は不安を示した。

フェーズ3

抽出された画像

内容: 木々の葉に覆われたような画に変化する。対象は「誰かに守られている気分」と述べた。対象は安堵を示した。

フェーズ4

抽出された画像

内容: 詳細不明な画に変化する。対象は「何かが迫ってきている」と述べた。対象は孤独感を示すと同時に、ワインのような酒気を知覚した。

フェーズ5

抽出された画像

内容: 地面が広がったような画に変化する。対象は「地中深くへ埋没していく感覚」と述べた。対象は焦燥を示した。

フェーズ6

内容黒色の背景と中央部に花が添えられている画に変化する。額縁下部には日本語と推測される文章が出現しているが、靄がかかったようにぼやけており解読は困難と結論付けられた。対象はこの8秒後に覚醒する。

対象は不定の期間を経て上述した"監視されている感覚"を喪失します。この際に対象は取り乱し、多くの場合SCP-XXXX-JPへ向かいます。到着後、対象は「名前、私の名前」という言葉を繰り返しながら何かを探す動作を行いますが、これまで目的の物体を発見した事例はありません。数十分後に対象は捜索を諦め退出します。その後の対象への精神鑑定により、対象は重度の鬱傾向を示しました。

補遺: 対象の行動からDクラスにWクラス記憶補強剤を服用させてSCP-XXXX-JP内部を調査させた結果、書斎室に微弱な反ミームを帯びた32枚の白色のネームプレートが発見されました。各実例は床に乱雑に放置されており、それぞれ"無題 No.[数字]"といった形式の文章が記載されていました。

財団は異常性が発覚する以前の居住者である斎藤健氏を調査対象として追跡していましたが、SCP-XXXX-JP付近に存在するコンビニエンスストアでの買物を最後に、以降の足取りは掴めていません。

付与予定タグ: jp safe

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