改稿案置き場
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アイテム番号: SCP-3017-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-3017-JPはサイト-8104の標準収容コンテナに収容されています。月に2回、Eクラス職員によってSCP-3017-JPの定期検査が実施されます。何か異常な変化を発見した場合はSCP-3017-JP担当職員に伝達されます。

説明(2021/05/17改定): SCP-3017-JPは凡そ人間を模した高さ185cmの黒色に塗装された鉄製の像です。SCP-3017-JPは腕組みの姿勢を取っており、目が位置すると推測される箇所には何も施された形跡がありません。SCP-3017-JPは破壊耐性を有しているため詳細な構成物は不明ですが、初期収容時に実施された重量計測の結果から内部は空洞、もしくは空洞に近いものであると推測されています。

SCP-3017-JPは直接視認した人物(以下、対象と呼称)が日本国の刑法に抵触する行為をしていた場合に活性化します。視認後、対象は前述した行為をSCP-3017-JPが行ったものと確信し、SCP-3017-JPに対して罪の責任を追求します。1その間、対象は女性の声で謝罪の意と思われる幻聴を知覚します。対象が満足することでこのプロセスは終了し、対象は罪を侵したという実感と罪悪感の喪失、及びそれによる自己肯定感の向上を示します。

インタビュー記録: SCP-3017-JP 2021/02/21
以下はSCP-3017-JP実験後に実施されたインタビュー記録です。

対象: D-4101

インタビュアー: ██博士

付記: D-4101は妻・子供を殺害したことによる殺人罪によりDクラス職員として雇用されています。D-4101は前述の犯行によるトラウマを抱えており、強い罪悪感の軽減を目的として当実験に志願したと事前に報告していました。

<記録開始>

██博士: 早速だがD-4101、今の気分はどうかな?

D-4101: 最高の気分だよ、博士。こんなに清々しいのは久しぶりだ。

██博士: ふむ、君の精神状態は以前と比べて良好な結果を示しているようだ。やはりSCP-3017-JPに罵声を浴びせたからかい?

D-4101: ああ、そういうことになるのかな。あの像は本当に許せないよな? 人様の家族を殺すなんて最低な野郎だ。心底軽蔑するよ。

██博士: D-4101、それは君が行った殺人についてか?

D-4101: [数秒間の沈黙]俺? 俺が殺人をやったって? [笑いながら]馬鹿言っちゃいけないな博士。俺は生まれてこのかた悪行とは無関係の清廉潔白な良人だよ。あれは全部、あの像がやったことだ。そもそも、俺がどうして家族を殺さなくちゃいけないんだ?

██博士: では、どうやってあの像が君の家族を殺したんだ? あの像が自律的に動けないことは、実験に立ち会った君もよく分かっているはずだろう。

D-4101: 博士はお固いな。そんなもん、あの像自身が殺したって言ってるんだから異常な力で殺したんだろ。動かないのだってそう、あんたらが収容する前は動けていたんだろう。そうに決まってる。

██博士: なるほど。君はだいぶ変わってしまったようだ。SCP-3017-JPは自身が殺したと言っていたようだが、他に何か聞こえなかったか?

D-4101: 聞こえたな。あの像は「ごめんなさい」だったり「全て私のせいだから」とか言っていた。そんなこと言っても、やったことは取り消せないし、許されはずもないのにな。哀れな奴だ。

██博士: ふむ、概ね初期報告時の報告と齟齬はないようだ。では、他に報告できることはあるか?

D-4101: ないな。[数秒間の沈黙]だが、あの像が一体何をやらかしたのかは気になるな。きっとあの像のことだ、俺の家族を殺したこと以外にも沢山の罪を犯したに違いないからな。

██博士: そうか。一応聞いておくが、君は自分の家族を殺してないと言うんだね?

D-4101: ああ。だから俺が捕まったのは冤罪なんだよ。本当、ふざけてやがる。

<記録終了>

終了報告書: インタビュー後、D-4101は記憶処理が施されましたが効果が見られず冤罪によるDクラス職員からの解放を主張したため終了されました。

現在、職員のメンタルケアに利用できる可能性を七篠博士が提言したことで、SCP-3017-JPを利用した精神改善プロトコルが計画されています。主任の七篠博士主導でのDクラス職員を利用した施行実験を重ねて、安全性が概ね確証された後にプロトコルは実施されます。


実験ログ: 以下はSCP-3017-JPの安全性を判断するために行われた実験記録の一部抜粋です。

実験ログ001 2021/02/28

被験者: D-4088(女性、放火歴有り)

目的: 性別によって異常性に変化が発生するかの確認。

概要: D-4088にSCP-3017-JPを視認させる。

結果: D-4088はSCP-3017-JPを10分間殴打した後に精神状態の向上が示された。D-4088に殴打による負傷は確認できなかった。

実験ログ003 2021/03/07

被験者: D-4090(男性、性犯罪歴有り、軽度の鬱を発症している)

目的: 鬱に対してどれほどの効果が期待できるかの確認。

概要: D-4090にSCP-3017-JPを視認させる。

結果: D-4090はSCP-3017-JPを視認したが、SCP-3017-JPの活性化は見られなかった。原因は不明のため更なる実験が実施予定。
追記: D-4090以外にも同様の結果が4件確認されました。原因となる共通点を調査中です。補遺を参照してください。

実験ログ005 2021/03/22

被験者: D-4092(男性、殺人歴有り、前頭前野を切除している)

目的: 罪悪感を有さない人物に起こる反応の確認。

概要: D-4092にSCP-3017-JPを視認させる。

結果: D-4092はSCP-3017-JPを視認後に約5秒間の震えを経験した。他に特筆すべきことは観測されなかった。

実験ログ011 2021/04/27

被験者: ██研究員(男性、Cクラス職員、本人の強い希望により実施)

概要: ██研究員にSCP-3017-JPを視認させる。

結果: ██研究員はSCP-3017-JPを視認後、10分間の罵倒を発した後に号泣、SCP-3017-JPに縋り付くような行動を見せたため付近に待機していた機動部隊により取り押さえられた。



補遺: 上記の実験ログの結果を受けて██研究員へのインタビューを実施したところ、SCP-3017-JPの活性化を引き起こすトリガーは罪悪感の有無ではなく、犯罪を犯した経験の有無であるという説が██研究員により提言されました。これを受けてD-4090を筆頭に異常性に曝露しなかったDクラス職員を調査したところ、殆どが冤罪である可能性が高いと示されました。当事例に対する手当は現在議論中です。

七篠博士の判断により、当初計画されたプロトコルは凍結され、SCP-3017-JPへの実験は無期限に延期されています。


補遺2: SCP-3017-JPの報告書は2021/05/17に改訂されました。

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