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クレジット
タイトル: SCP-1602-JP - 通りゃんせ(通れるとは言ってない)
著者: ©︎gokiso
作成年: 2022
http://scp-jp-sandbox3.wikidot.com/draft:7550279-14-9380
アイテム番号: SCP-1602-JP

京都府道38号線を歩行中のSCP-1602-JP(中央左)
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-1602-JPは現在サイト-8175に所在する霊的実体用大型収容房に収容されています。収容房は常に接地され、耐熱設備が設けられます。SCP-1602-JPの行動は常時監視され、SCP-1602-JPによる不審な行動が観察された場合は非物質変異無効装置 (nPDN) またはメトカーフ非実体反射力場発生器の作動が実施されます。実験の実施にはレベル3/1602-JPを保持する職員2名以上による承認が必要です。
説明: SCP-1602-JPは体長約4 mのレベルIII霊的実体です。SCP-1602-JPは脚部がやや伸長していることを除いて一般的な民間人と同様の容姿及び服装を有しており、相貌は2012/02/25に福岡県太宰府市で行方不明になった高岳 敦也氏に類似していることが確認されています。通常は非実体化していますが、nPDNによる実体化が可能です。また、出現中は肉眼による観察が可能です。
SCP-1602-JPは不定期に日本国内の鳥居をくぐるようにして出現します。出現時間は日没から明け方であると考えられています。その後、SCP-1602-JPはうつむいたまま目を閉じ、童謡『通りゃんせ』を口ずさみながら路上の歩行を開始します。歩行中、SCP-1602-JPは以下のような影響を周囲に所在する人間に与えます。当該影響はSCP-1602-JPに接近するほど強くなり、しばしば致死的なものに達します。
- 強い恐怖感や不安感。
- マラリアに類似する重篤な症状。
- 由来不明の高電圧電流による感電。
- 人体の発火または熱傷。
歩行中のSCP-1602-JPが攻撃を受けた、もしくは警戒状態になった場合、SCP-1602-JPは自身に最も近い鳥居に向かって逃避し、当該鳥居をくぐることによって消失します。この逃避行動はフィールドエージェントによって“非常に敏捷”であると評価されています。日の出を迎えた、または鳥居を用いて逃避を行った場合、SCP-1602-JPは消失します。
補遺1602-JP.1: 車道博士の提言
当該提言は2012/03/15に提出されました。
車道博士の提言

清涼殿を襲撃する火雷火気毒王
SCP-1602-JPに関する諸考察について提言します。
まず、誕生の経緯について考察します。
調査の結果、高岳氏は職場での昇進を妬んだ同僚(今池 貞夫氏)の策略に陥り、虚偽の失敗の責任を課されたことによって地方に左遷され、今池氏に対して強い恨みを持っていたことがわかりました。日記の内容から、高岳氏は自身が幼少期から優秀な成績を収めていたこと、昇進を順調に重ねていったこと及び同僚の策略によって陥れられたことを菅原道真の境遇に重ねており、道真を神格化した神格群(以下“天神てんじん”と呼称)に心酔していたことが示唆されました。高岳氏は天神を召喚することが自身の苦境及び世界の理不尽を解決する方法であると信じており、その結果高岳氏は各要注意団体への接触によって呪術的、神秘学的あるいは奇跡論的手段を研究し、天神の召喚を試みたものと考えられています。
高岳氏が失踪したと考えられる2月25日は菅原道真が逝去した日であり、失踪現場付近には道真が埋葬されたと伝えられる太宰府天満宮(安楽寺)が存在しています。また、SCP-1602-JPが唱えている童謡『通りゃんせ』の歌詞は“自分の子供が菅原道真のように賢く、無事に育つことを願い、天神に参詣する”という意味を有しています。したがって、高岳氏は自身の身体を依り代にして道真の御霊ごりょうを継承する形で天神を召喚し、不安定ながらも“天神になるように願う”歌を唱えることで神格を身体に留め続けていると考えられています。しかし、調査資料を神学部門及び秘儀術部門において分析した結果、高岳氏の召喚方法には複数の問題点が存在すること、高岳氏の認知抵抗値が神格の依り代となるのに十分ではない可能性があることなどが指摘されました。したがって、SCP-1602-JPは神格の影響が暴走している状態であることが示唆されました。
次に、SCP-1602-JPの性質について考察します。
先述の通り、高岳氏が天神を召喚した目的の一つは、高岳氏が被った冤罪を晴らすことであると考えられています。確かに天神は“雪冤の神1”の側面を有していますが、当該神格はそれにもまして“懲罰の神”としての側面が強いということが指摘されています。菅原道真の学者としての優秀さ、天皇への赤誠、無実の罪で流刑となった悲劇性などは民間人に広く親しまれ、それゆえに死後に発生した一連の事件2は道真の無念から発生した怨霊によるものであるということが一層強く認知されました。その結果、天満大自在天神、火雷火気毒王、日本太政威徳天などの神格が発生し、これら“勧善懲悪の神”は民間信仰によって巨大な神威を得ることになりました。高岳氏の場合、召喚方法のあやまちから、召喚したのは“雪冤の神”の神格要素を有する“天満大自在天神”ではなく天神の憤怒を現世に表出させる役割を担う“火雷火気毒王3”または“ 柘榴ざくろ天神4”ではないかという仮説が秘儀術部門によって提唱されています。当該神格の神威を制御できていないために、SCP-1602-JPは近傍の人間に対する攻撃的異常性を有していると考えられています。
また、SCP-1602-JPは鳥居をくぐることによる出現及び消失が可能ですが、これは鳥居が俗世と神域を繋げる門であり、幽世かくりよと顕世うつしよの往来に適した呪具であることが理由として指摘されています。
最後に、SCP-1602-JPの目的について考察します。
先述した誕生の経緯から、SCP-1602-JPが今池氏を捜索または追跡していることは容易に示唆されます。各事案記録からSCP-1602-JPの出現場所の法則を導くことは成功していませんが、一方でこれはSCP-1602-JPが今池氏の所在をいまだに把握していないことを示している可能性があります。したがって、SCP-1602-JPは “天罰”を与えるために、全国各地を徘徊して今池氏を捜索していることが推測されています。
上記の推測から今池氏をSCP-1602-JPの誘導に用いる方法が提案されましたが、天神の神格規模などの点から、今池氏とSCP-1602-JPとの接触の際に発生する周囲への被害の規模が甚大なものになる可能性があることが秘儀術部門によって指摘されています。したがって、現在今池氏をSCP-1602-JP収容作業に用いることは保留となっています。
提言は以上です。破壊的影響を有したKeterクラスオブジェクトとして、SCP-1602-JPの一刻も早い収容が求められます。
補遺1602-JP.2: プロトコル・籠目
当該プロトコルは2012/03/15に車道博士によって提案されました。
プロトコル・籠目
LEVEL 3/1602-JP CLASSIFIED
目的: nPDN等を用いた実体化及び物理的拘束によって、SCP-1602-JPを収容状態に移行させます。
方法: 出現したSCP-1602-JPに対して、対霊障装備、対高電圧装備及び捕縛用器具を所持した複数名のフィールドエージェントを包囲するようにして配置します。この際、SCP-1602-JPの外部への逃避を防ぐために可能ならば建物などの物理的障害を利用します。包囲を確認した後、適切な兵器によって包囲線内に所在する鳥居を破壊し、SCP-1602-JPの逃避を防止します。その後nPDN及び物理的捕縛用器具を併用した手順によって、SCP-1602-JPを確保します。
補足: 本プロトコル施行中、今池 貞夫氏(PoI-1602-JPに指定)はサイト-8175に収容され、SCP-1602-JPとの接触が防止されます。
本プロトコル施行中、日本支部各サイトにはSCP-1602-JP確保用装備一式が備蓄され、SCP-1602-JP出現後10分間以内に6名以上のフィールドエージェントが到着できるように配備されます。
補遺1602-JP.3: 事案記録
以下にSCP-1602-JPが出現した事案記録を抜粋して記載します。プロトコル・籠目は事案記録1602-JP-7以降に施行が開始されたことを留意してください。
事案記録1602-JP-2
日時: 2012/03/03 19時ごろ
出現場所: 兵庫県あわじ市 自凝おのころ島神社
概要: 対霊障装備、対高電圧装備及び霊的実体捕縛用器具を所持したフィールドエージェント3名が派遣された。エクテシア銃5によってSCP-1602-JPの鎮静化を試みたころ、SCP-1602-JPの動作は緩慢になったものの、そのまま移動する形で自凝島神社の大鳥居に“速やかに”戻り、消失した。特筆すべき点として、動作が緩慢になった後もSCP-1602-JPによる『通りゃんせ』の口ずさみは通常の速さに保たれていた。異常性によって民間人10名に対する被害が発生した。関係者に対する記憶処理及びカバーストーリー適用済み。
分析: SCP-1602-JPの逃避能力は想定以上である。童謡『通りゃんせ』の歌詞に“こわい(疲れている)ながらも天神への参道を通れ”という内容が含まれていることが、SCP-1602-JPの幽世への退避を促している可能性が指摘されている。鳥居への逃避をどうやって阻止するかが問題であると考えられる。

SCP-1602-JPが出現した鳥居
事案記録1602-JP-4
日時: 2012/03/11 21時ごろ
出現場所: 島根県出雲市 出雲大社
概要: SCP-1602-JPは出雲大社一の鳥居から出現し、参道を歩く形で二の鳥居に向かっていた。フィールドエージェント4名が派遣された。nPDNによる実体化及び物理的拘束を用いて収容を試みたが、nPDNを作動した瞬間にSCP-1602-JPは一の鳥居へと振り返り、エージェントによる拘束器具を振り切り一の鳥居をくぐって消失した。異常性によって民間人36名に対する被害が発生した。関係者に対する記憶処理及びカバーストーリー適用済み。
分析: SCP-1602-JPの危険察知能力と逃避の速さは想定よりも高く、収容にはさらなる人員の動員が必要であることが示唆された。また、今回SCP-1602-JPは一の鳥居から二の鳥居に向けて歩行を行っていたように観察され、ほぼ中間地点まで到達していたが、逃避の際二の鳥居ではなく一の鳥居に戻るようにして逃避をした。自身が目指している箇所は関係なく、逃避に用いる鳥居には自身に近い方の鳥居を優先している可能性が示唆された。

SCP-1602-JPが出現した鳥居
事案記録1602-JP-7
日時: 2012/03/17 24時ごろ
出現場所: 京都府京都市左京区 平安神宮
概要: 当事案はプロトコル・籠目が施行された初めての例である。SCP-1602-JPは平安神宮の大鳥居に出現し、神宮通を南方向に歩行していた。フィールドエージェント6名が派遣された。市街地の遮蔽物を利用しながらSCP-1602-JPを包囲するようにエージェントが接近し、nPDNによる実体化及び包囲線内の鳥居の破壊後速やかにテザーによる拘束を実施したが、SCP-1602-JPは塀を乗り越えて住宅敷地内に侵入し、消失した。当該敷地には民間人によって独自に設置されていた小祠6があり、SCP-1602-JPはこの祠の鳥居をくぐって消失したことが示唆された。異常性によって民間人102名に対する被害が発生した。関係者に対する記憶処理及びカバーストーリー適用済み。
分析: 実体化したSCP-1602-JPによって鳥居の下部分は大きくえぐれていた。特筆すべき点として、地面が破壊されているにもかかわらず鳥居の破損は発見されなかった。この鳥居の存在をSCP-1602-JPがどうやって認知したかは不明である。プロトコル・籠目施行のため、鳥居の所在に関する網羅的な把握が必要である。

SCP-1602-JPが出現した鳥居
補遺1602-JP.4: 収容記録
2012/03/25、京都府京都市東山区で発生した事案1602-JP-10においてSCP-1602-JPの収容が成功しました。以下に事案記録を記載します。
事案記録1602-JP-10
日時: 2012/03/25 1時ごろ
出現場所: 京都府京都市東山区 八坂神社
概要: 当事案において、SCP-1602-JPは午前1時ごろに八坂神社から出現し、花見小路を南方向に歩行していた。プロトコル・籠目に基づきフィールドエージェント7名による包囲を行い、nPDNによる実体化を行ったところ、SCP-1602-JPは近傍にあった袋小路に逃避した。その直後、頭部が消失した状態でうずくまったまま停止しているSCP-1602-JPが路地の隅で発見された。nPDNによる実体化及び物理的拘束によって収容作業は問題なく進行し、4時ごろには撤収が完了した。消失したと思われたSCP-1602-JPの頭部は、鳥居からSCP-1602-JPを引き上げた際に再出現した。関係者に対する記憶処理及びカバーストーリー適用済み。

SCP-1602-JPが逃避に用いようとした鳥居7
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:7550279 (31 Jul 2021 15:32)
拝読しました。
恐ろしげなバックグラウンドや異常性からの小便鳥居のオチ、という構造は面白みがあるものの、その効果を最大限発揮できてはいないように思え、物足りなさを感じました。以下に気になった点を記します。
4つの事案記録はそれぞれ「前置き(紹介)」「最も近い鳥居から逃げる」「小さめの鳥居でも潜ろうとする」「小便鳥居(オチ)」という情報を伝える役割かと思いますが、それぞれの文章量が少ないために情報を細切れに提示されているような感覚がありました。1から3つ目(あるいは4つ目まで)のログで伝えたい情報は1つの長めの交戦記録にまとめるなどすれば、具体的な戦闘描写によりオブジェクトの危険性を強調することも出来ますし良いと思います。
戦闘の流れとしてパッと思いつくのは「オブジェクトに攻撃→近い鳥居に逃げる→機動部隊が鳥居破壊→その隙に小さめの鳥居を無理やり潜って逃げる」みたいな感じでしょうか。
現状菅原公にまつわる危険性を並べただけに見え、左遷や同僚への怨みという要素が活きていない気がします。オブジェクトの出現地点を大宰府天満宮(菅原公が祀られている)スタートにして元職場の方を目指していることにする(この場合、出現地点を多めに書く必要があるので表を用いるなどしても良いと思います。)とか、なにか高岳氏の来歴にまつわる行動原理があったほうが良いかもしれません。
まず、画像は記録の末尾に持ってきた方が効果的かと思います。また、現状オチの文章が脚注に行ってしまっていますが、画像のキャプションか本文で言った方がインパクトがあるでしょう。「鳥居の前で蹲る」という部分も、「片手だけでも潜ろうとしていた」とか「ハマって動けなくなりながら通りゃんせを歌っていた」とか、滑稽方面でもっと捻りようがある気がします。
内容については、これまでの展開も含め財団がなにも有効打を打てず偶然収容に至ったという流れに少し違和感がありました。最終的な決めてが小便鳥居というのは良いですが、それまでの過程でなにか財団側の策を見せてほしいです。
(追記)
トップに貼られた画像について、よく見るとインパクトのある画像ですがオブジェクトが何なのか分からない状態で一瞥しただけだと違和感に気付けずフックにならない可能性があるので、キャプションを「ハルトマン霊体撮影機による画像。SCP-XXX-JPが中央左の道路を歩行している。」みたいに長めにして目を引くとか、SCP-XXX-JPに赤丸をつけてしまうとか、初読時にパッと恐怖感を与えられるよう工夫したほうが良いかもしれません。
ご意見ありがとうございます。内容の盛り込みについて再考し、改稿したいと思います。
改稿いたしました。
ハルトマン霊体撮影機は霊体が青白く映るカメラです(この設定は既に全然守られていませんが、おおよそ白黒で映るように統一されているように思います)
霊体だけか霊素を含有する物体が映るだけだと思っているので、冒頭の写真のようにカラーで全体がはっきりと映っていることに違和感を感じます。目に見えないはずの霊体に可視領域の色があるのもよくわからないので、写真を着色して補正したという逃げ道は効かないと思います(着色をどうやって判断したのかがわからなくなる)。キャプションは変えたほうがいいでしょう。
ここも違和感があります。ハルトマン霊体撮影機はシャッター一発で一枚撮れるアナログなカメラで、映像撮影できるほど便利なものじゃないと考えています。というより、あまり都合よく便利なアイテムにならないで欲しい思いがあります。別の方法を考えたほうがいいです。
初出の言葉をいきなり略するのはよくないです。
感知しているのかどうかはオブジェクトにしかわからないのではないかと思います。元から知っているのかもしれませんから。感知に不明とはいえ「手段」が使われていると読めるように書かれているのも、神の視点を感じてしまいます。書き方を変えるか、そもそも感知している設定を排除するのがよさそうです。
称するの使い方がおかしい気がします。物事を別の呼び方で呼んだりするか、褒めたりするときに「称する」を使うのではないでしょうか。ここは評価されているなどの言いかえが必要です。
SCP-2332-JPに出るエクテシア銃を使ってみるのはどうですか。
徘徊型オブジェクトなのでSCP-2332-JPを思い出してしまうので、差別化という点では使わないのもいいかもしれないです。
開いてから文章を読む時間をなるべく短くしたほうが、パット見て面白いように思わせることができます。今のままでは長すぎるため、折り畳みを開いてからの勢いが落ちています。
また、この画像だけ折り畳みになっているのも惜しいようにおもいます。報告書として考えたとき、意味がなく、他の画像との統一感もないからです。鳥居は大きいものという先入観を逆手に取っているのはいいと思うので、この辺りの文章の長さやテンポ、画像の見せ方はもう少し研究してみてもいいと思います。
ご意見ありがとうございます。以下のように改稿いたしました。
物語的に不可視である必要はあまりないと感じたので、出現中は肉眼で観察が可能である設定に変更しました。また、特別収容プロトコルから当該要素を省きました。
SCP-1273-JPで独自に用いていた表現でしたが、こだわって用いる必要もないと判断したので“レベル3/XXX-JP”という表現に変更しました。
ご指摘を参考に修正しました。
ぜひ設定および脚注の説明を使わせていただきたいと思います。事案記録2で用いさせていただきました。また、SCP-XXX-JPの逃避能力の高さに関して『通りゃんせ』の歌詞の内容を用いた説明を追加しました。
「立小便を防止するために設置されていた」という情報がどれだけ必要かについて悩んでいたのですが、ご指摘を受け、やはりキャプションで「SCP-XXX-JPが逃避に用いようとした鳥居」と簡潔に記し、上記情報は脚注に回した方がすっきりするかと思い、そのように変更しました。
また、この画像だけ折りたたみになっていることが統一感を損じているというご指摘は確かに的を射ていると思うのですが、やはり本作品は「画像が有する印象のこぢんまりさ」というインパクトをオチに回したいという思いが強いこと、折りたたみを開かなくても大きな鳥居が画像として3つ並んでいることの印象の強さを大事にしたいことなどから、最後の画像だけ折りたたみにしたいという思いがあります。また、本作品は「冒頭にフックとなる画像を配置すること」や「最後の折りたたみ画像を開くことで読者に強い印象を与えること」などの点に関して、SCP-2493-JPを参考にしたところがあります。当作品の「画像を開いたときの印象の強さ」にあやかりたいと思うので、この形を望む思いがあります。
上記の表記方法による統一感の毀損は、「補遺3と異なり補遺4は地の文章で事案を説明している」という差異によって軽減できていないかな…と思っています。
基本的には良いと思います。構成がしっかりしていますし、オブジェクトの出自も読み応えのある内容です。
気になった点を挙げるとしたら、以下の3点です。
…今の画像はオブジェクトが強調される構図ではなく「意味がわかると怖い」ようになっていますが、リアリティはあるにしても直感的な恐ろしさには欠けると思います。結構派手な異常性を持ったオブジェクトなので、個人的にはもう少しおぞましさを画像に乗せても良いと思います。
…読み応えはあると言いましたが、それにしても漢字と固有名詞が多く、かなり疲れる文章です。難解な語句は説明に最低限必要な分まで削ってあげたほうが、読み落としを軽減するという観点でも良いと思います。
…最後だけ折り畳まれているのに演出の都合感を覚えるというのは僕もそうですし、もう少し工夫できる気がします。上でSCP-2493-JPを参考として挙げていますが、あっちは画像の恐ろしさを重視しているのに対し、この下書きのオチはクスッとする印象なので、インパクトを期待して開けてしまうと肩透かしを喰らう可能性が高いと思います。
何となく「事案記録の末尾に鳥居の画像を置くようにし、オチの小便鳥居までこのフォーマットを使い回す」という形式が良いかなと思いました。これなら最後だけフォーマットを崩さずに、画像をオチに持っていけると思います。
ご意見ありがとうございました。
直感的に恐ろしさを示す画像に関しては、私の力不足で発想または制作ができないかもしれません。また、あまりにも(それこそSCP-2493-JPのように)恐ろしさの方向に読者を引っ張ってしまうと、最後のコミカルなオチで肩透かしを食らわせてしまうというおそれもあります。したがって、今のところはこの画像のままで行きたいと思っています。
固有名詞が多いのは、そのように天神及び『通りゃんせ』の情報を多く盛り込むことによって、「異常性の論拠の説得力」及び「異常性の恐ろしさの説得力」を示すことが目的です。したがって、固有名詞をこれ以上削るのはためらいがあります。とはいえ、無用に難解な二字熟語などを使ってしまっていたのは事実なので、読みやすいように少し修正しました。
ご指摘を参考に変更しました。これで有効に決まってくれればいいのですが…。