SCP下書き 桃太郎の樹

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アイテム番号: SCP-xxx-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 現在、SCP-xxx-JPは特設サイト-81731にて収容を行っています。収容施設の天井には植物栽培用LED照明が設置されており、SCP-xxx-JPに必要な照度の光が随時供給されます。地下に張りめぐらされたパイプを通じて、SCP-xxx-JPには適量の水分/肥料が適宜与えられ、施設内の気温/湿度も適切に調整されます。

落実したSCP-xxx-JP-1個体は必要以上の養分をSCP-xxx-JPに与えないようにするために回収されます。回収したSCP-xxx-JP-1は内部検査後に破棄してください。

完全に成長したSCP-xxx-JP-1個体は異常生物学;植物部門に所属する研究部隊も-6(“バース・ピーチ・プラン”)が適切な手順でSCP-xxx-JP-1からSCP-xxx-JP-2を回収します。回収後、SCP-xxx-JP-2個体は健康検査が行われたのち、財団での雇用を目的に教育が施されます。

説明: SCP-xxx-JPはモモ(Amygdalus persica L.)の樹木です。遺伝子学上、SCP-xxx-JPは通常のモモ個体との差異はありません。

SCP-xxx-JPの果実はSCP-xxx-JP-1に指定されます。SCP-xxx-JP-1における発生の過程は通常のモモと同様です。SCP-xxx-JP-1は種子の生成時期になると、ヒト(Homo sapiens)の雌性生殖細胞(SCP-xxx-JP-Fと呼称)が排卵され、その周囲に数十個のヒトの雄性生殖細胞(SCP-xxx-JP-Mと呼称)が出現します。調査の結果、出現したSCP-xxx-JP-F,-Mはそれぞれ単一個体のゲノム配列から生成されたものであることがわかっています。SCP-xxx-JP-F,-MはSCP-xxx-JP-1内部で通常のヒトの受精/発生の過程を行います。

この過程が進行される間、SCP-xxx-JP-1はその直径が80cm程まで肥大化し、SCP-xxx-JP-F,-Mにより発生した胎児(SCP-xxx-JP-2と呼称)が存在する空間は35cmまで拡張します。それに伴ってその重量は最大240㎏まで増加します。このときSCP-xxx-JP-1はSCP-xxx-JPの枝を折らないようにゆっくりとその大きさを変えていくため、SCP-xxx-JP-1は最終的に地面と接触します。SCP-xxx-JPは枝組織の分裂細胞が木化/コルク化せずにゲル状のまま分裂していくことで枝部の湾曲耐性を手に入れていることがわかっています。

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成長途中のSCP-xxx-JP-1

SCP-xxx-JP-2が生後10週間程度になると、SCP-xxx-JP-1,-2の発生過程におけるエネルギーは光合成や根からの吸収などでは賄うことができなくなり、ヒトの成長に必要な養分において光合成/根からの吸収では獲得できない成分が存在するようになります。そのため、SCP-xxx-JPに実っている複数個のSCP-xxx-JP-1のみを残して、他のSCP-xxx-JP-1個体内部に存在するSCP-xxx-JP-F,-M,-2の活動を停止させ、それらが有していた栄養分が師管を通じて2残されたSCP-xxx-JP-1個体内部のSCP-xxx-JP-2の成長のために使用されます。内部のSCP-xxx-JP-F,-M,-2が存在しないSCP-xxx-JP-1はプログラム細胞死によって枝部分から切り離され落実します。

上記の発生過程を通じて成長したSCP-xxx-JP-2はヒトの出産方法における帝王切開術によってのみ外部から出ることが可能です。SCP-xxx-JP-2には以下の特徴があります。

発生するSCP-xxx-JP-2個体は全て性別が“男”になります。
通常のヒト個体の胎児よりも筋密度が高く、成人したアスリートの筋密度と同程度の筋肉を有します。

上記の他にヒトとSCP-xxx-JP-2との差異は見受けられません。

補遺-1: SCP-xxx-JPは岡山県██市の県警に「モモをザクロと言いながら食べるおじいさんがいる」という旨の通報を受けたことで発見されました。SCP-xxx-JPが発見されたのは██市在住の百田██氏(90)の家宅の庭です。財団はSCP-xxx-JPをサイトに輸送することは困難と判断し、百田氏が所有していた土地を買収し特設サイトとして運用しています。

百田氏はSCP-xxx-JPの特性を理解し、成長途中のSCP-xxx-JP-1,-2を食していました。百田氏はSCP-xxx-JP-2を生後6週間~9週間程度のヒト科の胚を狙って、大半のSCP-xxx-JP-2が落実する前に食していたことがわかっています。

百田氏は80代になって長距離の移動が困難になるまで要注意団体“石榴倶楽部”の構成員として活動していたことが判明しました。また石榴倶楽部の会合にSCP-xxx-JP-2が内部にいる状態のSCP-xxx-JP-1がデザートとして提供されていたことが明らかになっています。百田氏脱退後も石榴倶楽部の構成員が百田氏を訪問してSCP-xxx-JP-1を回収していたことが調査によって確認されています。なお財団介入後は百田氏の家宅周辺で石榴倶楽部の構成員が発見されるといった報告はされていません。

補遺-2: 百田氏から採取した内頬の皮膚片を次世代シークエンサー3によって解析したところ、塩基配列にSCP-xxx-JP-F,-Mに類似する点が多数発見され、百田氏はSCP-xxx-JP-2の血縁であることが判明しました。また百田氏の血縁のある親族は男性のみであり、現在まで遺伝子情報が解析されている12名がSCP-xxx-JP-2と近縁関係にあることが明らかになっています。財団はこれを受けて、百田氏を含めた13名をSCP-xxx-JP-2-uniと指定し、SCP-xxx-JPに関する情報を保有している人間を情報漏洩防止のために財団のフロント企業が雇用し、他は準監視対象として財団職員が監視を行っています。

補遺-3: SCP-xxx-JPの下を調査したところ男女二名の生殖器がSCP-xxx-JPの直根に接触する状態で埋められていたことが判明しました。これらに異常性が存在することやSCP-xxx-JPの異常性に関与していることは確認されていません。しかしSCP-xxx-JPの異常性との関与が疑われているため、地面に張りめぐらされたパイプがこれらに接触しないように設置されています。


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